沈黙のあと
- 月の骨シリーズ (8)
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全1件 1~1 1/1ページ
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今まで読んできたキャロルの小説の中では『死者の書』に次いでベスト。 | ||||
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<<月の骨>>シリーズの第5弾。 前作までは、ファンタジーと言われれば、なるほどとなるストーリーだったが、本作品は、ファンタジーではない。ちらりと再登場するキャラクターが、ファンタジーの残り香を漂わせるぐらいである。 「ぼくは息子の頭に銃を突きつけている」という冒頭の一行から、何か起きそうと期待しつつラストまで読み進め、最後の一撃を見ないまま読了してしまった。<<月の骨>>シリーズは、次作『天使の牙から』で完結だが、本作品は、これを読むことを躊躇わせる。後味は頗る悪いのでダークではあるけれど・・・。 | ||||
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「ぼくはいま、息子の頭に銃を突きつけて殺そうとしている。なのに彼は微笑んでいる」 というショッキングなシーンから始まるジョナサン・キャロルの長編第七作目。 まるで旧知の友のアルバムを見ているような楽しさ。読んでいるこちらまで楽しさと幸福感に溢れてくる展開で始まる。 ロマンスあり、葛藤あり、それを乗り越えていく愛のパワーあり。 だが、そこから不意に見えそうになる別の世界。描かれているモノすべてが、怖ろしい勢いで崩壊してしまいそうな不安。読者に複雑な感情を与え、読む手を止めさせない。それどころか、読んでいる俺は、この幸福が一気に逆転し、物語のダークなカタルシスが訪れることを楽しみにすらしているんじゃないか? そして度肝抜かれるラスト30ページ。もうキャロル作品で、何度、度肝抜かされたことか。だが、またしても、いや、今まで以上に! 何が起こっているのか理解したくないぐらいに衝撃的。 ファンタジーなど現実逃避だと云っているような想像力貧困な輩には、この本をねじこんでやりますよ! | ||||
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女を愛した男。彼は女の連れ子の少年を天使のように思った。幸福なはずの暮らしにひそむ過去というシミ。それはだんだんひそやかに、しかし確実に家族を蝕んでいく。過去との対決を避けた男を待ち受ける、将来の悲劇。天使などいない、そこにいるのはただ、人間だけだ。 納得がいかない物語である。意図的に途中の描写がはしょられているので、前半と後半のギャップの激しさといったら、ない。或るひとが絶望したのは、真相を知っただけとは思えない。人は、個人差こそあれ、自らを支えてくれる存在により苦痛を乗り越えていけるはずだから。そこに何があったのか類推するしかない読者には、成り行きが胸に響いてこない。天使のような人物ががなぜ悪魔のような人になったのか、ロクに説明してくれないので欲求不満になってしまう。その辺のスジを求めるのは無粋であろうか。 | ||||
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