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幽霊の2/3
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幽霊の2/3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ずらっと肯定的なレビューが並んでるのには驚きました。ヒマとカネをもてあましているのなら、それほど悪い本ではないかもしれませんが、わたしは、正直、「ちょっと時間がもったいなかったなぁ」と思いました。良いところは、人物描写に生彩がある、訳がこなれてて読みやすい、このくらいです。ちょっと帯とか解説とかあおり過ぎです。肝心のトリックというかアイディアは、そんなに大したことなくて、これで300ページも読ますなよ、という感じです。短篇で十分です。動機は説得力がないし、謎解きは淡白。主人公が精神科医という設定で、プロファイリングみたいなことでもするのかなと思いきや、なんだか素人くさいまわりくどい全くリアリティのない捜査ぶりで、ちっともキャラが立ってない。 現代の読者はジェフリー・ディーヴァーやトマス・ハリスをすでに読んでる人も多い筈なのに、ホントにこんなので納得できるの?と不審ですらあります。 レビューを読む人は、どちらかというと、これから買う本読む本について、「そうそう面白かったョ」と誰かに言ってほしい人が多いと思うので、あまり参考にしてもらえないかもしれませんが、本当に「これ買ったら(読んだら)面白いかな」という判断材料にレビューを読む人には「まあそんなにおススメしない」と言っておきたいと思います。 | ||||
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「暗い鏡の中に」の印象が強く、題名から本作も幽界物かと思ったら、本格的なパズラー。中心となる人物は気鋭の流行作家エイモス。エイモスは過去のアル中体験と悪妻のヴィーラと言う2つの弱点を持つが、ヴィーラはハリウッド女優へ転進した。エイモスのエージェントのガスとメグ夫妻。エイモスを見い出した出版社社長のトニーとフィリッパ夫妻。彼等はエイモスを取り巻くファミリーのようだが、フィリッパはエイモスと関係を持っている。レプトンと言う老練の批評家はエイモスに好意的な書評を書き続けるが、彼に会ったフィリッパはその知性に魅かれる。そして、ハリウッドを追われたヴィーラが戻って来る事になり、一同大慌てするが、まずトニーの家でパーティーを開く事にする。 しかし当日、強欲なヴィーラのためにエイモスは泥酔し、しかもパーティーの席にエイモスを酷評する批評家エイヴァリーが偶々現われたため、座は白ける。この事態収拾のため「幽霊の2/3」と言うゲームを行なうが、その最中エイモスは毒死してしまう...。探偵役を務めるのはパーティーに居合わせた精神科医のウィリング博士。早速、エイモスと言うのは偽名で、6年前の交通事故以前の記憶を失っており、その過去は不明である事が判明する。事件の背景が拡がったかに見えたが...。結末で明かされる真相は容易に予想出来るチープなものだし、犯人特定の決め手となる物理的証拠も弱い。作品自体にミステリ特有の緊迫感が感じられないのも大きな瑕疵。 出版界を舞台にした作品では往々にして業界の内輪話が頻出する。本作もその例に漏れずムダな描写が多い。もっとパズラーとしての組み立てに注力すべきだったろう。「復刻リクエストNo.1」の名が泣く出来。 | ||||
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