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冤罪者



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【この小説が収録されている参考書籍】
冤罪者 (文春文庫)

冤罪者の評価: 3.88/5点 レビュー 32件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(4pt)

面白かった

面白かったです。
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No.20:
(4pt)

後半が荒唐無稽すぎる

杉並区で起きた連続婦女暴行殺人事件。この凶悪犯罪の最後の事件の容疑者として河原輝男と
いう男が逮捕されやがて無期懲役の罪で服役することになる。いろいろと犯罪を犯してきた彼だが
この事件については無罪を主張する。そしてこの男から自分は無罪だと訴える手紙を貰うのが、
この最後の事件で愛する婚約者を殺害されたルポライターの五十嵐友也。彼は複雑な感情を抱えながら
やがて河原の無罪を信じるようになる。そして新たな重要な証人も現れて河原は無事無罪釈放となる。
ここまでが前半の流れ、所詮つまらない犯罪を続ける下衆な河原は本当に無罪なのかと思わせる
展開は見事で面白い。そして、彼の周りで次々と起きる事件。そして謎解きの解決編へと展開するが
ここからはちょっと荒唐無稽すぎて些か興味が削がれてくる。
文末の解説で著者折原が好きな作家リチャード・ニーリィーの美点として「唸りをあげるサスペンス、トリッキーで
ねじれたプロット、呆れるほどうまい心理描写、芸術的にいやらしいセックス描写」を挙げているが、
まさにそれらの「美点」が逆の意味で誇張されて表現されるのが本書の後半である。私には
残念と言えば残念な後半となった。
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No.19:
(5pt)

個人的には叙述ミステリーの最高傑作

本書を読んだのを機に、叙述ミステリーにどっぷりハマりました。読了後、結末を知ったうえで、もう一度丹念に読み返してしまいました。
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No.18:
(4pt)

今回も面白かった!けれど・・・

こんなにグロテスクにしなくても、物語は充分面白いのでは?と思ってしまう。折原一さんの作品は前から好きで、最後まで結果がわからない、だまされている感じが好きです。今回はなんとなくこの人とこの人は同一人物??と思いながら読んでいましたが、それでもやっぱり違う?あれ?この人は?と、なかなか頭を悩ませながら読んでいました。これで物語は終わった、と思ってもそのあとにちゃんと物語をすっきりさせてくれるところがあって、読み終わりはすっきりでした。折原さんの本は本当に最後の最後まで楽しませてくれます。ん?と思っていたところも全部拾ってくれます。ただ、冒頭に書いたとおりに、こんなにグロくしなくても良いのになあと思います。それでマイナス☆一個。でも、真相が知りたくて読むのが止められないくらい面白かったです。
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No.17:
(5pt)

損はありません

楽しめました。
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No.16:
(4pt)

推理モノをみんながよく理由がわかる

ウチの女房は2時間ドラマ、サスペンスものをほとんど見ている。小説もそこそこ読んでいて、この作家についても知っていた。僕は自分が「小説を書いてみよう」との思いで勉強、調べる過程でこの作家とこの作品について知った。直木賞受賞作や作家の作品ならなんとなくわかるし、少ないけれど読んだ本はある。しかし、候補レベルではまったくらち外の存在だった。で、たまたま本作(文庫で500ページ)を読んでみて感じたのは、タイトルのとおりである。
結末=誰が犯人か(フーダニット)=がなるべくギリギリまでわからないようにするのがミソなんだな。
その意味では面白い本だった。
しかし、登場する人物は作家の意のままに動くとしても、それぞれがなんだか浅いんだよね。
面白いけど、感動や、生きる上でのヒントみたいな深く印象に残るような部分がない。読書にそういうものを求める僕のような人間には、おもしろさだけを追求する本ってなんだか、なじめないのである。

ちなみに、この小説のモデルは首都圏女性連続殺人事件の犯人と目されている小野悦男受刑者である。
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No.15:
(4pt)

説明通りで、配達もちゃんと予定通りに来ました。 良かったですよ。
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No.14:
(4pt)

面白い

終盤まで犯人は分からなかったです。 よく練られた内容で面白かった。 他も読んでみます。
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No.13:
(4pt)

意外なラスト

中盤までは少し退屈だったもののそこからの巻き返しがすごい作品。後半は冤罪というテーマから若干外れてきますが、まさに二部からが本編といっても過言じゃないです。
登場人物一人一人にスポットライトが当たる形式で話が進むので、登場人物みんながなにを考えどう行動しているのかわかるのにラストまで真相を悟らせない筆力に舌を巻きました。初見でしたがすごい作家だ…。
読んでてこれ回収できるのかと心配になるくらいバラバラに散らばった伏線が最後の最後に綺麗な形で収まり「あれはそういうことだったのか!」とスッキリさせてくれるラストは必見。
勧善懲悪とまではいきませんが締めるところはきちんと締めた結末にも大満足です。あらすじを読んで後味の悪さは覚悟していましたがむしろスッキリとした読後感で驚きました。
展開とトリックには文句なし☆5なのですが、主人公がなかなか共感しにくい恋愛観を持つタイプの上に「ええー…そこは通報しろよ」と何度か思わされることがあり、詰めの甘さというかご都合主義感を感じたため☆4です。
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No.12:
(5pt)

久しぶりに面白い作品に出会った

折原一さんの作品は出世作となった倒錯のロンドだけ読みました。
独特の軽いキャラ、殺人犯であってもどこかコミカルな所がある人物像が気になっていたのですが、倒錯のロンドは「超面白い」とまではいかなかったのでひとまず保留。
少し間を開けてから代表作とされるこの冤罪者を読みました。
結果「超面白い」です(笑)

最初は裁判の視点の第一部
支援者と被害者家族、取り調べの刑事側で一人の人間の見方がこれほどまで変わるのかというのを感じました。
折原一という作家の凄まじい筆力を感じました。
裁判はどうなるんだ、隼少年は本当に少年なのか?
叙述トリックの名手と言われる折原一の作品だけに色んなパターンを予想します。

第二部の裁判後
全ての登場人物に言えることですが、裁判の前後で全く違う心境の変化があるというのがとてもおもしろかったです。
謎の女、小谷ミカについてはどう物語に絡むのか…という謎。
そして増える被害者達。そしてまた隼!
一体、どうなってくのか!と息もつかせずハラハラとページをめくる手が止まりませんでした。
実はオチについては導入時点で手口が分かってしまったのですが、それはあくまでも作品の一部。
それ以外が素晴らしすぎて全く不満には思いませんでした。

そして見破ったつもりになっていて、あのエピローグ。
アレにはやられました。
折原一さんは人をだます天才だというのがよく分かりました。
私が今まで読んだミステリーで三指に入る名作です。
他にも折原一のミステリーを読みたいと思いました。

ちょっとでも気になってる方には是非オススメです。
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No.11:
(5pt)

直木賞候補作!だが中身はいつもの折原ワールド

折原氏の今のところ唯一の直木賞候補作として代表作にも挙げられる本作。
実際の首都圏OL連続殺人事件をモチーフにし、逮捕された犯人の裁判過程を前半は丹念に描いているため、いつもの折原作品とは違うなあ・・と思っていると、犯人が釈放されてからの後半からは一転、複数人物入れ乱れの人称記述が駆使されたいつもの折原ワールドが展開する。
どうもこの前半の見せかけの社会派調の展開に勘違いした選考委員が直木賞候補まで残してしまった感じがするが、実際の事件をモチーフにして冤罪という重いテーマを扱っていながら社会派的側面は一切なしの純粋折原ワールド全開作。この後半の展開で直木賞を逃したのは明らかだが、それでこそ折原氏である。東野謀氏のように変に文学的社会派的な作品に欲を出さないのがこの著者の真骨頂である。
文庫版で600ページほどの大長編だが、展開が早く凝っているため全く退屈させない。文句なしに著者のベスト5に挙げられる傑作である。
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No.10:
(5pt)

どんでん返しの結末

最後まで、手に汗握るミステリーです。真犯人は誰なのか、冤罪なのか、飽きさせないミステリーです。とても長い本なのですが、退屈はしません。ただ、話がこみいっているし、内容がおどろおどろ過ぎるので、エンターテイメント感は薄いと思います。社会派小説ではないのですが、さりげなく重いテーマを扱っています。
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No.9:
(5pt)

サブタイトルはSTALKERSです。

冤罪者というタイトルとはべつに装丁にSTALKERSとあります。
これが実は本題で、冤罪者がサブタイトルでしょう。
タイトルまでも叙述トリックを表してます!?

逃亡者で折原一を知って他を読んでみたくなり、この本を手にしました。
非常によく構成されたストーリーで、直木賞候補もうなづけます。

「犯人は誰だ?」
にポイントをおいて読み進めてしまうところが心地よかったです。
冤罪とされる河原と、ライターの五十嵐以外はまだしも全体的に人物描写が少なくて
入り込めなかったです。
事件が複数発生しているところもあり、登場人物も多いため、
犯人の的が絞れないのは当たり前です。
そうなると動機がなんなのかが気になるところです。
最後まで読んで判りますが、ちょっと希薄な印象でしっくりきませんでした。
殺し方が酷く、グロいので深い恨みを持った人物の犯行と思って読んでました。
直木賞落選はそこがポイントだったのではと思っています。
全体としてはよくできたストーリーで「ええっ、そうだったのかぁっ」
となりましたので良かったです。
おすすめです。
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No.8:
(5pt)

もう、だまされるカイカン。

おー。

かなり分厚い作品だったけど、ほぼ一気読み。
いやいやいやいや、久しぶりに充実感。
読み終わって、「おー」って思わず、声だしちゃった。

いやいや、とにかく怪しい人三昧。
何度か書いたけどこの人の作品は、慣れればこそどこでだまされるのかと、
思わず気合いが入ってだまされる!

だまされるのがこんなにも、カイカンだなんて思わなかった。
そのくらいのヤラレタ感。
しかもだまされて、振り返って読み直しても、扱いはあくまでフェア。

そうか、確かにそう書いてあるよね、
あるいは確かに、そうは言ってないわ!

ここまで見事に伏線張られて、怪しい人ばっかり出されて、
こんなに美しく収束されるともう、脱帽。

読んでよかった。
あー気持ちいい、このなんとも言えない満足感。

この本は、確実に、読むべき本です。
翻訳して世界中に紹介してほしい、ぜひぜひ。
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No.7:
(4pt)

すごく面白いし、読みやすい。でも

1作品の根本のトリックに大きな矛盾がありませんかね。
(ネタばらしになるので詳述できませんが。)
2登場人物の行動にも、ときおり「なんで?」ってのがあります。
3凝った作りをしながら、「監禁中」の叙述だけが突出して不出来です。

しかし、いずれも僅かのセンテンスを加え、
人物設定を微修正すれば、改善できたはずです。

これほどの長編だと、どんなに力量のある作家でも、
自分で完全には作品を制御できなくなるでしょう。

そういう意味では担当の編集者が細かく読み込み、
作者の意図を汲んで改善をアドバイスするべきだったと思います。
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No.6:
(5pt)

またしても騙されました。

叙述トリック作家の“仕掛け”に違和感を感じながらも
最後の最後まで騙されたままで見抜けなかった!!
タイトルのように冤罪というテーマがありながらも
実は主人公の五十嵐友也に関係した人間の出来事を描いている。
ポイントは何故五十嵐友也の回りばかり不幸が起こるのか?
でも構えずに読むの一番ですね。種明かしは最後の最後まで判りません!!
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No.5:
(4pt)

してやられたり。悲喜劇ジェットコースター!

騙されます。騙されるとわかっていながら、見事に。
正直、話は重く、結末に向かうにつれ悲しさも増します。
しかし!
前半の冗漫な導入とはうって変わって、
サスペンスと読むにつれて二転三転する叙述の罠。
悲劇なのに、喜劇。そんな感覚にとらわれます。
相変わらずレビューを書きにくい作家さんですが、
とにかく、折原作品の中ではベスト5に入れられる秀作です。
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No.4:
(5pt)

ミステリー界に、また一つ驚きが

見事にやられた。帯の解説を見て、よくあるデッドリミット物かと思い、読み始めたのだが、予想を裏切る、裏切る。
読み進めるうちに、全ての人物が怪しく思えてくる。ある意味反則な犯人とその動機。
そして、全てが終わったと思えた時に明かされるある人物の本性。
人間の執心、欲望は法をも超える恐ろしさを実感。
映画にしたら面白いだろうな。
冤罪者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:冤罪者 (文春文庫)より
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No.3:
(4pt)

ヤバい・・・ハマった・・・

折原一作品は初体験。私は始めて購入する作家の本は最初の数ページを試し読みして、その文章のリズム感を確認する。小説を読むという行為は私にとって娯楽だから、ここで違和感を感じる作家の本はレジに持っていかない。この作品を試し読みした後、すぐレジに向った。折原一の文章は情景描写・心理描写ともに秀逸で、この作品は三日で読了した。冒頭は冤罪を主題にした社会派ミステリとして始まり、ラブロマンス(古っ!)、サイコパス、ストーカーと一気に展開するプロットには引き込まれる。WEBサイトやMAILの使い方にも重要な意味づけがされていて感嘆した。特に「なぜ電話でなくMAILなのか?」には正直驚いた。なるほど、そうだよな~~~~~~読了後、折原作品をまとめて4冊購入した。もう試し読みは不要だ。
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No.2:
(5pt)

マトモな人を探せ

丁寧に読み進めた人ほど、巨大なカタルシスが跳ね返ってきます。冤罪事件がテーマということで、いわゆる社会派的な作品かなあ、というイメージで敬遠する方もいらっしゃるでしょうね。確かに前半はそういう感じなのですが、後半それが一転。それまで築き上げた世界が攪拌され、ジェットコースターのように振り回され、思いもかけない着地点に連れて行かれます。入り込んだら止まらない。描写、物語が抜群に面白いので、(あくまで僕の中では)少ーし甘いのですが、星5つ。
冤罪者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:冤罪者 (文春文庫)より
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