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叫びと祈り
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叫びと祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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ひとりの青年が世界各国で遭遇する様々な事件や謎を描いたミステリ風な5つ物語。 世界の動向を分析する会社に勤める主人公が世界中をまわって様々な体験をするという発想はよかったが、おもしろかったものとつまらなかったものの差が大きかった。個人的には「砂漠を走る船の道」と「叫び」はよかったが、それ以外は文章がくどかったり、これといった特長がなかったりといまひとつだった。 「砂漠を走る船の道」は砂漠の地で生きていくためにラクダで塩を運ぶ男たちの生き様を描いた話。ある事件をきっかけに殺人事件が発生するのだが、何もない砂漠で何を目的に殺人を犯すのか、犯人の動機を含めて最後まで楽しめた。 「叫び」はアマゾンの奥地で発生した致死率が高い感染病エボラ熱をめぐる話。1つの民族が全滅してしまうほどの感染病が発生する中で、いつ自分が感染するか分からない恐怖と不可解な殺人事件がおもしろかった。 | ||||
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冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。 | ||||
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冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。 先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。 「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。 それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。 しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。 | ||||
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前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので期待に胸を膨らませて読み始めました。『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか?その動機が分かった時はなるほどと思いました。僕的には『叫び』が1番面白かったです。南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、人々が死んでいくなか殺人が起きる。先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、全体を通してプラスの方が多い作品でした。これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので次回作、そのまた次回作とより良い作品を生み出し続けてほしいと思います。 | ||||
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前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので 期待に胸を膨らませて読み始めました。 『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。 砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか? その動機が分かった時はなるほどと思いました。 僕的には『叫び』が1番面白かったです。 南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、 人々が死んでいくなか殺人が起きる。 先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で 国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も 読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。 きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、 全体を通してプラスの方が多い作品でした。 これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので 次回作、そのまた次回作と より良い作品を生み出し続けてほしいと思います。 | ||||
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’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。 | ||||
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’10年、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインした、注目の大型新人・梓崎優(しざきゆう)のデビュー作。伊坂幸太郎の名作『アヒルと鴨のコインロッカー』(’03年11月)を第1弾として始まった、東京創元社の“次世代を担う新鋭たちのレーベル”≪ミステリ・フロンティア≫の第60弾。 ’08年「第5回ミステリーズ!新人賞」を、全選考委員絶賛のもと受賞した「砂漠を走る船の道」を第1話に据え、短編5作からなる連作本格ミステリー。 海外動向を分析紹介する雑誌社の若手社員で、外語大出の7ヶ国語を操る斉木は取材のために訪れた世界各地でさまざまな事件や出来事に巻き込まれる。 「砂漠を走る船の道」(<ミステリーズ!>vol.31):サハラ砂漠の塩の道をゆくキャラバン隊が帰路砂嵐に襲われ、続いて起こる謎めいた連続殺人。 「白い巨人」(書き下ろし):中部スペインで、数百年前に風車の中で消えた兵士と、1年前に同様の状態で消えた友人の恋人の謎。 「凍れるルーシー」(<ミステリーズ!>vol.37):腐敗しないままの聖人の遺骸を祀っている南ロシアの女子修道院の遺体をめぐる事件。 「叫び」(書き下ろし):南米アマゾンの密林の奥地。疫病が流行し滅びに瀕している少数民族の村で起こった惨劇。 「祈り」(書き下ろし):・・・そして、旅路の果てに斉木を待っていた運命。 本書は、「白い巨人」の真相のあっけなさや、賛否の分かれる最終話完結編「祈り」を差し引いても、“叙述ミステリー”、“時間差の錯覚”などの手法を取り入れ、かつその土地ならではのシチュエーションや価値観が犯行の動機や謎と密接に関った本格パズラーを構築しているところに新鮮な読みどころと意義がある。 | ||||
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これはナルシスト文の典型ですね。これならスジだけで。 | ||||
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これはナルシスト文の典型ですね。これならスジだけで。 | ||||
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年末のさまざまな総括で注目が集まっているのでまとめちゃいます。このミステリーがすごい!……3位ミステリーが読みたい! 新人賞受賞、サプライズ部門第2位、本格部門3位本格ミステリベスト10 第2位 (上記すべて2011年度版)週刊文春の2010ミステリーベスト10で第2位さらにはアマゾンのBest Books of2010のトップ11中、1位です。こういった外的評価はたくさんの人がその作品を読むきっかけともなるので非常に重宝しますね。単に順位づけを行う以上に、その作品の性格というか、方向性も読み取る材料になります。まあそれはさておき。ある程度本格慣れしている方であれば、この作者の○○の技術が半端でなく上手いことがわかると思います。ええ、自分ももちろん警戒しながら読み進めましたよ。でもやられた。推理力が足らんだけかもしれませんが。どうにも偏見に満ちた(そして実際間違っている)言い回しになってしまいますが、率直な感想であることにも違いないのであえていいます。新人離れしています。文章力が。正直ここのレビューの文字数では言いたいことも言い切れないでしょう。あらゆる意味で「上手い」作家さんであることは間違いないです。その意味では例えば伊坂幸太郎に近いかもしれない。梓崎優はより本格ファンとの距離感が近い、といったところでしょうか。 | ||||
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ちょっと肩透かしかな。作者はまだ20代の若者のようですが、それにしては文章力は高い。ミステリーとしては異色でしょう。福井晴敏以来の大型新人だと思います。この作品では視点がころころ変わるので読者はなかなか感情移入できずにつらい。普通なら斉木の視点で物語が語られるのでしょうが、作者はわざと狙いをはずしたのでしょう。残念ながらその試みは成功したとは言いにくい。ひょっとしたらこの人はミステリーには向いていないのかも?それか長編向きなのかな? | ||||
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ちょっと肩透かしかな。 作者はまだ20代の若者のようですが、それにしては文章力は高い。 ミステリーとしては異色でしょう。福井晴敏以来の大型新人だと思います。 この作品では視点がころころ変わるので読者はなかなか感情移入できずにつらい。普通なら斉木の視点で物語が語られるのでしょうが、作者はわざと狙いをはずしたのでしょう。残念ながらその試みは成功したとは言いにくい。 ひょっとしたらこの人はミステリーには向いていないのかも? それか長編向きなのかな? | ||||
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「砂漠を走る船の道」を読んだところで後はギブアップ。文章に切れがなくて、読みにくい。もっとすっきり簡潔な文体のミステリーが好みです。 | ||||
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「砂漠を走る船の道」を読んだところで後はギブアップ。文章に切れがなくて、読みにくい。もっとすっきり簡潔な文体のミステリーが好みです。 | ||||
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今までの小説にはなかなか見られない設定とスト―リーで大変楽しめました。 最初はリアリティーのあるミステリーとして読んでいましたが、良い意味で期待を裏切られ、最後にエッと驚いた「砂漠を走る船の道」と「凍れるルーシー」がショッキングで面白かった。この二作は☆4つ。 ただし「白い巨人」のできはあまりにおそまつ。☆1つ。 中編集のそれぞれの作品の完成度には差がかなりありますが、それを割り引いてもよくできた小説です。 | ||||
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今までの小説にはなかなか見られない設定とスト―リーで大変楽しめました。 最初はリアリティーのあるミステリーとして読んでいましたが、良い意味で期待を裏切られ、最後にエッと驚いた「砂漠を走る船の道」と「凍れるルーシー」がショッキングで面白かった。この二作は☆4つ。 ただし「白い巨人」のできはあまりにおそまつ。☆1つ。 中編集のそれぞれの作品の完成度には差がかなりありますが、それを割り引いてもよくできた小説です。 | ||||
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肌理細やかな描写に思わず目を瞑れば異国の地へと飛ぶことが出来るような作品。 豊かな比喩力のせいで文章に飲み込まれると言うか…この感覚を上手く言い表せないのが歯痒い。 その地の者にしか判りえないルール、価値観、世界。 決して平凡ではないそれが、彼らにとって揺るがない当然であること。 ミステリーでありながら、彼らにとってはなんらミステリーではないこと。 語学に堪能な主人公が、その根底の交わらない部分に苦悩する様が、痛い。 新人の方と言うことで作品を一つしか拝見していませんが、最後に希望を記したのは人柄なのだろうか。 最終章はどこか少し違う毛色をしていたような気がする。 いや、個人的に後味の悪い・救いのない重い作品が好きな傾向にあるので、その部分に首を傾げてしまったのかもしれないけれど。 | ||||
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肌理細やかな描写に思わず目を瞑れば異国の地へと飛ぶことが出来るような作品。 豊かな比喩力のせいで文章に飲み込まれると言うか…この感覚を上手く言い表せないのが歯痒い。 その地の者にしか判りえないルール、価値観、世界。 決して平凡ではないそれが、彼らにとって揺るがない当然であること。 ミステリーでありながら、彼らにとってはなんらミステリーではないこと。 語学に堪能な主人公が、その根底の交わらない部分に苦悩する様が、痛い。 新人の方と言うことで作品を一つしか拝見していませんが、最後に希望を記したのは人柄なのだろうか。 最終章はどこか少し違う毛色をしていたような気がする。 いや、個人的に後味の悪い・救いのない重い作品が好きな傾向にあるので、その部分に首を傾げてしまったのかもしれないけれど。 | ||||
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旅日記のような連作短編集です。 まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。 何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、 自然に「なるほど!」と声が出たほどです。 そして世界各地で遭遇する事件の数々に、 毎回驚きそして切なくなりました。 特に最後のお話はつらかったです。 でも決して救いがない訳ではないところに、 作者の人柄が表れていると思いました。 本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、 最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。 また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、 本当に嬉しいです。 たくさんの方に読んでいただきたいです。 | ||||
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旅日記のような連作短編集です。 まず驚いたのが砂漠を舞台にした1話目。 何もない砂漠で事件が起こり、その謎が解けた時、 自然に「なるほど!」と声が出たほどです。 そして世界各地で遭遇する事件の数々に、 毎回驚きそして切なくなりました。 特に最後のお話はつらかったです。 でも決して救いがない訳ではないところに、 作者の人柄が表れていると思いました。 本作は一つ一つ完成されたお話ではあるのですが、 最後まで読んでこそ、味わいが深いと言えます。 また一人、次回作が待ち遠しい作家さんと出会えて、 本当に嬉しいです。 たくさんの方に読んでいただきたいです。 | ||||
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