■スポンサードリンク
叫びと祈り
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
叫びと祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.37pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
思っていた通りの満足いく状態で届きました。ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良かった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔のミステリーは謎解きが面白かったが、最近のミステリーは殺人やドロドロが多いので私はミステリーを好まなくなった。しかし、この本は違った。ドロドロは社会問題いや世界に共通する問題が含まれ 謎解きは謎解きだけでなく世界の問題を考えることに繋がっているのがとても新鮮だった。これなら、ミステリーも捨てたものじゃない!と思える新鮮なミステリーでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
砂漠のキャラバンで次々に起こる殺人。 ロシア修道院での謎の事件。 エボラ発生地の村で起こる殺人。 ミステリの面白さの半分が舞台設定だとしたら、それだけで本作は成功しているといえるかもしれない。 しかも、その舞台の雰囲気を最大限に描き出す著者の筆力は本物。 今まで味わったことのないタイプの読書体験が得られる一冊だ。 (ちょっと評価しすぎかもしれないが、あえて言うなら『薔薇の名前』) 一方、ミステリとしてはそれほど特徴があるわけではない。 あくまで小説として、雰囲気を楽しむべき一冊なのだと思う。 正直、最終話についてはちょっとどうかと思いますが(ちょっとしたどんでん返しがあるのだが、これが……)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2010年に出た単行本の文庫化。 サハラ砂漠、スペイン、南ロシア、アマゾンを舞台とした短編+αで構成された連作ミステリだ。 キレを感じさせる作品ばかりだ。とくに意外な動機という点で優れており、結末に至ってこの上ない驚きを与えてくれる。反面、ミステリとしての完成度という点ではいささか問題があるようにも思う。しかし、最近のミステリ界では、どこかひとつだけでも意外性があればそれでよしという風潮なので、まあ、こういうのもありなのだろう。 また、異国を舞台としていることもあって、非常に雰囲気がある物語になっている。 読んでおくべき一冊だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さすがAmazon対応はぴか一で安心できます。 在庫数が多くて明確なことが一番いいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほかのレビューでは結構評価が割れていますが、 短編集なので、一冊の本としてとらえる場合と 1本目のミステリーズ新人賞受賞作の出来に感服するかで 評価が分かれるのはしかたないでしょう。 受賞作はぜひ読んでおきたい。 いままでにない動機。そしてもうひとつかぶせる驚き。 この作品は文句なしでしょう。 世界を舞台に起こる殺人事件、その土地の風習や価値観が トリックの源になっているあたりが斬新です。 短編全部が高水準というわけではないですが、 作家さんとしては今後に期待できそうです。 放課後探偵団という複数作家のアンソロジー収録の 「スプリングハズカム」もお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私見だが、表現としての小説の短所は、当然ながら文字しかないこと、 そして物理的に終りがいつ頃か判ることだと思う (読んでる本があと何ページ位で終わるかは一目瞭然)。 本作のみならずアンソロジーでもその資質は散見されるのだが、 梓崎氏はそれを逆手にとり、 では小説に何が出来るのか?自らの表現が小説であることの意義は何か? ということを意図しながら執筆しているように思われる。 また、作者のプライオリティはあからさまにトリック云々よりも小説としての完成度にある。 近い将来、作品の殻を破るために、推理小説の枠組みを捨てるのか、 さらに枠組みを広げる方向に進化するのか、注意深く見守りたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨年読んだミステリーでは一位でした。スタイリッシュな文体の中に、「こういう手があったか!?」という斬新な驚きのトリックや動機の連続だった。とくに、その地域の習俗・文化に依存する動機やトリックというのは新鮮だった。早く次回作が読みたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
斉木と言う企業内海外ルポライターの青年を狂言回しとして、世界の様々な地域で起った事件を扱った連作中編集。単なるミステリと言うよりは、各地の風土色やそこで暮らす人々の人生観・宗教観等を日本(人)と対比して浮き彫りにする事を意図した物らしい。「砂漠を走る船の道」、「白い巨人」、「凍れるルーシー」、「叫び」、「祈り」の5つの作品を収めている。 「砂漠を走る船の道」は、サハラ砂漠の"塩の道"を行くキャラバンでの殺人事件を扱った、いわゆる「Why done it ?」物。一見、その動機が砂漠と同様に茫洋としていて現実と遊離した印象を与えるが、実は価値基準の多様性と現実の厳しさとを重厚に映し出した秀作。前半の伏線の張り方も巧み。「白い巨人」は、スペインの風車に纏わる推理合戦を描いた物だが、むしろ人情物と言って良い。「凍れるルーシー」は、ロシアの修道院での列聖(聖人化)問題を扱った物。対象の修道女は250年前に亡くなり、"不朽体"化しているとされている。幻想と現実とが混淆した不思議な印象の物語である。「叫び」は、アマゾン奥地の小村をエボラ出血熱と思われる感染症が襲う中での殺人事件を扱った物。村人の8割以上が既に亡くなり、残りの数名も感染の疑いが濃い中で、何故殺人を犯す必要があったのか ? これに応える作者の観念的論理と作品全体を覆う圧倒的な迫力が光る秀作。アマゾンの熱帯雨林が物語をより濃い物にしている。「祈り」は、全体の纏めと言って良い。 ミステリ的技巧だけではなく、作者が現実に対する洞察力と夢幻味溢れる描写力を兼ね備えている事が良く分かる。珠玉の中編集と言って良いのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の中では、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」を読んだとき以来の衝撃でした。 もともと鈍感で、伏線の意味とかを探らないタイプなので・・・(^^;) なんといっても感動したのは最終章の森野の言葉です。 ちょうど、自分もプライベートで行き詰って、自分の人生の目標を挫折しそうになってた時だったので、 「ああ、自分が信じたなら、どんなに打ちのめされてもあきらめちゃいけないんだ」 と猛烈に励まされました。 一章からずっと読んでくると、この最終章でこみあげるものがあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」は傑作だと感じました。海外を舞台にして、これだけ雰囲気を出せる新人作家はなかなかいないのではないでしょうか。他の作品もそれぞれよく考えられています。ただのミステリというより、文学作品を読んだという印象が残ります。 無い物ねだりかもしれませんが、「砂漠」レベルの作品が最後にもう1編あれば、さらによかったのではないかと思いました。 この作家さんは『放課後探偵団』というアンソロジーにも1編書いていますが、他の方の作品に比べると明らかに異質で、唯一大人向けの作品という感じに仕上がっていました。流行に左右されず、じっくり時間をかけて、質の高い作品を書いて行って欲しいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2008年に第5回ミステリーズ!新人賞を「砂漠を走る船の道」で受賞した著者が、受賞作を含む連作ミステリとして2010年に発表したのが、本作品で、「このミステリーがすごい!2011年版」でも国内編第3位にランクインしています。 この作品の特徴は、設定は現代ですが、舞台乃至は題材を外国にしており、しかもちょっと日本人には特異と思われる場所となっていることです。 収録の5編について見ますと… 1.【砂漠を走る船の道】サハラ砂漠 2.【白い巨人(ギガンテ・ブランコ)】スペインの首都マドリッドの郊外の街 3.【凍れるルーシー】ロシアの首都モスクワの修道院 4.【叫び】ブラジルの奥地、アマゾン 5.【祈り】東南アジア、モルッカ諸島 これらの地を訪れた、調査・分析を手掛ける出版社に勤める若い社員、斉木が事件に遭遇し、推理を働かせて事件に挑むというのが本連作ミステリのテーマとなっています。 著者紹介を見ると、1983年生まれ。 若いですね。 1983年と言えば、自分が高校を卒業した年です。 ミステリの世界では、常に新しい息吹を求めるところがありますので、若い作者には期待したいところです。 新人賞を選考員激賞という中で選ばれただけあって、1.は秀逸。 砂漠を旅するキャラバン隊の中で起きた殺人事件の真相が思わぬ形で示されるところは、新人離れした作品と見受けられました。 その他の作品も、先人達のミステリを良く研究していることが窺わせるもの。 そこに現代的な小説作法が取り入れられていて、高く評価できるのではないかと思えました。 著者に対しては、今後、是非「長編」に挑んでいただきたいと強く思いました。 斉木の名推理を長編作品で読んでみたいと多くの方が望んでいるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2008年に第5回ミステリーズ!新人賞を「砂漠を走る船の道」で受賞した著者が、受賞作を含む連作ミステリとして2010年に発表したのが、本作品で、「このミステリーがすごい!2011年版」でも国内編第3位にランクインしています。 この作品の特徴は、設定は現代ですが、舞台乃至は題材を外国にしており、しかもちょっと日本人には特異と思われる場所となっていることです。 収録の5編について見ますと… 1.【砂漠を走る船の道】サハラ砂漠 2.【白い巨人(ギガンテ・ブランコ)】スペインの首都マドリッドの郊外の街 3.【凍れるルーシー】ロシアの首都モスクワの修道院 4.【叫び】ブラジルの奥地、アマゾン 5.【祈り】東南アジア、モルッカ諸島 これらの地を訪れた、調査・分析を手掛ける出版社に勤める若い社員、斉木が事件に遭遇し、推理を働かせて事件に挑むというのが本連作ミステリのテーマとなっています。 著者紹介を見ると、1983年生まれ。 若いですね。 1983年と言えば、自分が高校を卒業した年です。 ミステリの世界では、常に新しい息吹を求めるところがありますので、若い作者には期待したいところです。 何と言っても、1.は秀逸な出来。 砂漠を旅するキャラバン隊の中で起きた殺人事件の真相。 なぜ旅行中のキャラバン隊という犯人が限定される状況で殺人が起きたのか? その解答には思わぬ結末が待っています。 また、もう一つ仕掛けられた罠…。 選考委員激賞というのも頷ける傑作です。 その他の作品も、先人達のミステリを良く研究していることを窺わせるもの。 そこに現代的な小説作法が取り入れられていて、高く評価できるのではないかと思えました。 著者に対しては、今後、是非「長編」に挑んでいただきたいと強く希望します。 斉木の名推理を長編作品で読んでみたいと多くの方が望んでいるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストが微妙にも思えましたが、質の高い作品だと思います。 鋭い視点と洞察力で真相を明らかにし論理的に殺人を説くという スタイルが見事ですね。 文章がとても綺麗で、情緒的なのもいいと思います。 これは間違いなく傑作でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストが微妙にも思えましたが、質の高い作品だと思います。 鋭い視点と洞察力で真相を明らかにし論理的に殺人を説くという スタイルが見事ですね。 文章がとても綺麗で、情緒的なのもいいと思います。 これは間違いなく傑作でしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の「砂漠を走る船の道」は繰り返し読みました。文体、登場人物、舞台背景、世界観そのものがつぼに入ったのです。 先に他のアンソロジーで読み、この本を手にするきっかけとなった「凍れるルーシー」の怪奇味にも惹き付けられます。 「叫び」も好きなタイプの話ではないのに、上手さに唸らされました。 それに比べると、「白い巨人」と「祈り」にはどことなく物足りなさを感じました。 しかし、先の3篇だけでも読む価値は十分にあると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので期待に胸を膨らませて読み始めました。『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか?その動機が分かった時はなるほどと思いました。僕的には『叫び』が1番面白かったです。南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、人々が死んでいくなか殺人が起きる。先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、全体を通してプラスの方が多い作品でした。これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので次回作、そのまた次回作とより良い作品を生み出し続けてほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前評判が高く、読む前から情報がたくさん入っていたので 期待に胸を膨らませて読み始めました。 『砂漠を走る船の道』は受賞作に相応しい満足のいく内容でした。 砂漠で人数の限られた状況でなぜわざわざ殺人を犯すのか? その動機が分かった時はなるほどと思いました。 僕的には『叫び』が1番面白かったです。 南米アマゾンの奥地で先住民がエボラを発症し、 人々が死んでいくなか殺人が起きる。 先住民たちの価値観や生き様、アシュリーの音楽の力で 国境の壁を壊そうという思い、どの行動も言葉も 読んでいる内にじわじわとせつなく胸に響いてきました。 きれいな文章、斬新な発想、新人らしからぬ安定感、 全体を通してプラスの方が多い作品でした。 これからもパワーアップ間違いなしの作家だと思うので 次回作、そのまた次回作と より良い作品を生み出し続けてほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!