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毒殺者 仮面劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
仮面劇 MASQUE
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)
毒殺者 (文春文庫)

毒殺者 仮面劇の評価: 3.00/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

記述トリックを駆使したサスペンスフルなミステリ

時間をへだてた、M氏による妻の複数のトリカブト殺人事件が主たるテーマの推理小説。 Mを頭文字にもつ登場人物が三人以上いて、その誰が犯人なのかが謎になる構成である。スリリングでサスペンス横溢した作品だが、作中病人がするあることがその人に可能とは思いにくい点がマイナスである。解決部はややとってつけた感がある。記述トリックをやりすぎたかもしれない。
毒殺者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒殺者 (文春文庫)より
4167902230
No.10:
(1pt)

くどい

途中から自分はなにを読まされているのか?ということばかり考えながら読んでいました。
ミステリーが読みたくて読んでいるのに、たしかに二章まではミステリーらしい展開でした。
ところが三章からは、なんかよくわからない奇妙な家族の話になり、事件らしい事件もなくその家族の話を延々書いた挙げ句に、もちろん実は事件が起きてましたよ、その犯人はあの人でしたよ、という落ちがあるのですが、それが全く視界に入らないので、本当にもう、クソつまらない家族の話を読まされて、本当にうんざりでした。

で、何よりうんざりさせられたのは文章。くどい文章でした。
省けばいいような日常の描写が無駄に書かれていて、早く次にいけよと何度も思いました。
つまらない家族の話に、輪をかけてのこのくどい面倒な文章に、途中からもう地の文を読み飛ばし、会話だけを読みました。
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面劇―MASQUE (講談社文庫)より
4061859013
No.9:
(1pt)

毒殺者の改名前

~者シリーズを先に読んでしまい
こちらの本を知らずに購入。
内容は毒殺者でした。まぎらわしい。
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面劇―MASQUE (講談社文庫)より
4061859013
No.8:
(1pt)

仮面劇の改名

~者シリーズを読みあさり
そのあと仮面劇を購入して読み絶句。
同じものでした。要注意。
毒殺者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒殺者 (文春文庫)より
4167902230
No.7:
(3pt)

微妙でした

東野圭吾の仮面山荘の後書きを読んでこちらを購入。素直な感想は読んでいて疲れました。あと水島の妻が妊娠していたのにお酒を飲むことに抵抗しなかったり、妊婦検診に行ってる様子がなかったり、お腹の赤ちゃんをいたわるような気配があまりなかったところが残念でした。そこはなんとなく違和感というか…。
全部読んで正直、疲れました。
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面劇―MASQUE (講談社文庫)より
4061859013
No.6:
(3pt)

トリック過剰かな…

良く練られた内容だというのが第一印象。 ただ余りにも現実離れしたトリックだとも感じたので星は3つにしました。
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4167902230
No.5:
(4pt)

アイデアの活かし方の鮮やかさに脱帽の秀作、ただし改題は如何なものか

旧作「仮面劇」を改題改訂した作品。作者や出版社の事情でこうした改題作が出版されてしまうのは、読者にとって非常に不親切だと思うのだが、作品の出来自身は良い。表面上は世間を騒がせた保険金目当ての妻殺し疑惑「M事件」をモチーフにしているのだが、実は、本作の根源はNHKが放映した海外ドラマにある。

私も"たまたま"そのドラマを観ていたのだが、東野氏と折原氏も観ていたらしい。東野氏はそれに触発されて「仮面山荘殺人」を執筆した。これは元のドラマをほぼストレートに小説化したもので、そのドラマを観ていた私は冒頭でカラクリに気付いてしまった。東野氏に先を越された折原氏は口惜しがった由だが、その代替と言うべきか、本作にはそのアイデアが巧みに織り込まれており感心した。流石に叙述トリックの名手というべきか、大きくて錯綜した枠組みの中でそのアイデアが最後の決め手として使われているため、そのアイデアが使われている事自身に全く気付かなかったという鮮やかさである。

この他、妻が夫の過去に疑念を抱く件で、ウィリアム・カッツ「恐怖の誕生パーティー」(傑作)にさりげなく言及する等、遊び心と叙述トリックの名手としての矜持に溢れた作品。作者としても油の乗り切った時期の作品で、ワザワザ「**者」シリーズ(出来の良い作品が殆どない)の一作にする必要はなかったと思う。叙述トリックの名手としての作者の手腕を味わいたい方には好適の秀作だと思う。
毒殺者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒殺者 (文春文庫)より
4167902230
No.4:
(5pt)

~者とは全く関係ない旧作の復刻バージョン

解説に「実際の事件に想を得た「―者」シリーズの原点となった『仮面劇』」と記載されているが、折原氏の~者とは全く何の関係もなく出された仮面劇ーマスクーというタイトルの本格推理路線の作品の復刻バージョンで何故か愛読者などと同じく、強引に~者シリーズとしてパッケージされている。
本作は著者が東野圭吾氏の仮面山荘殺人事件にて、暖めていたあるトリックを先に東野氏にやられてしまい、悔しい!と思ったが負けずにはり合ってタイトルも仮面劇と付けて刊行したという経緯がある作品である。
なので東野氏の仮面山荘と同じ落ちなのだが、そこは折原氏のことなので、より構造を複雑にしている。
当然~者シリーズの実在の事件をどう持ち込むかという視点は全くなく、最後のどんでん返しに全てを賭けた技巧一辺倒の作品である。
毒殺者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒殺者 (文春文庫)より
4167902230
No.3:
(3pt)

「仮面劇」の書き直し

作者の「〜者」シリーズの最新刊かと思って購入したら、「仮面劇〜マスク」という作品の書き直し(焼き直し?)だった。
作者のほとんどの長編は読んでいるので、「しまった!」と思ったが、案外忘れているもので、それなりに面白く読ませてもらった。
計二度の「叙述トリック」があって、1回目の叙述トリックは、「うまくひっかけられた!」と思わされるが、2回目の叙述トリックは、もう少しそれらしい伏線を張っておかないと、「やられた!」というカタルシスを得る所まで行かない。
例えば、主人公の女性が、病身を押して車で信州へ向かうシーンでは、「車が揺れるたびに、バックミラーを注視した」、などという文を付け加えるとか。
また、峠でスコップで穴を掘るシーンでは、『女にとって過酷な労働のあと、流れる汗をぬぐいながら、いつまでも崖の上へ立ち尽くした』とあるが、これを、『女にとって、穴掘りをしたりなどの過酷な労働をしたあと〜』というふうに、少しヒントをちりばめておくと、ラストのどんでん返しの衝撃が、一層効果的なものになったと思う。
主人公の女性が階段を登りながら、『足が鉛のように重く、肩がちぎれるように痛かった』などというようなヒントはあるのだけれども。
それにしても実際問題として、病身の女性が、アレを担いで車に乗せたり、階段を登り降りできるのかな、と思ったり、夫が何も告げずに、愛人の所へ行ってしまった理由が説明されていなかったり、そのマンションのドアが無施錠だったりとか、また、夫の家族が、「なぜアレを疑って上京したのか」、その理由が何も説明されていないなど、ちょっと腑に落ちないところが散見される。せっかく筆を入れるのだから、そういうところを納得いく形にしてほしかったと思う。
作者自身のあとがきで、「デビュー当初は、密室トリックや叙述トリックを使った、マニア臭の強いミステリーを、長く続けていく自信がなくて、実際に起こった事件をヒントにした作品を書くようになった」とあるが、初期の作品の「螺旋館の殺人」「倒錯の死角」などの作品では、脳みそをグデングデンにかき回されたような衝撃を受けて、2度3度と読み返したものだ。
叙述トリックを駆使して、あの頃の勢いで書いてもらって、「本当の新作長編」をぜひ読んでみたいと思う。
毒殺者 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:毒殺者 (文春文庫)より
4167902230
No.2:
(5pt)

東野圭吾の仮面山荘殺人事件と同じネタを使用

東野圭吾氏の仮面山荘殺人事件の文庫の解説で折原一が書いているのだが、そこで先を越された!と嘆いていたのが印象的だったが、その先を越されたネタというのがこの本作である。題名も東野氏の仮面山荘と並んで仮面劇である。勿論技巧派の折原氏のことなので、東野氏の二番煎じではなく、お得意のどんでん返しが決まった折原ワールドが堪能できる作品である。
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面劇―MASQUE (講談社文庫)より
4061859013
No.1:
(4pt)

アイデアの活かし方の上手さが光る

叙述トリックの名手折原氏が、妻の保険金目当ての殺人を計画する男の犯罪を中心に描くサスペンス劇の傑作。
途中までは普通のサスペンス小説かと思いきや、逆に男が失踪する辺りから作者の手腕が冴え出す。特に男の家族が妻の家に居座り、傍若無人に振舞って、妻に脅威を与える描写は圧巻。そして、最後に待っているカタストロフィー...。
実は本作の中心アイデアはNHKで放映した米ドラマに基づいており、東野圭吾氏の「仮面山荘殺人事件」と同工異曲のものだ。東野氏の同作品の解説を折原氏が書いており、「東野氏に先を越された !」と悔しがっている程だ。折原氏は構想を練って、同じアイデアを別な味付けで料理したのだ。実は私も同ドラマを観ているのだが、このアイデアは読む者に与える異様なまでの緊迫感と、最後に待っているカタストロフィーの落差が勝負だ。私の見解では折原氏の本作の方が緊迫感とアレンジの仕方で上回っていると思うが、何れにしても両作を読み比べるのも一興だろう。
叙述トリックの魔術師の名に恥じない衝撃の結末が読む者を襲うサスペンス・ミステリの傑作。
仮面劇―MASQUE (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:仮面劇―MASQUE (講談社文庫)より
4061859013

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