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犬坊里美の冒険
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犬坊里美の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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御手洗シリーズのサブキャラだった、犬坊里美が主人公の青春ミステリ。 高校生だった里美も成長して、司法修習生になったという設定です。 御手洗シリーズは、当の御手洗が海外に行ってしまい、過去の事件の回想ばかりで。 正直、トーンダウンだったのですが、この作品は、リアルタイムだけあって、感情移入もしやすく非常におもしろかったです。トリックもなかなかでした。 多少、強引なところ、司法修習生の範疇を簡単に超えてしまう、それを認めてしまう裁判長など。 やや首をかしげる部分もありましたが、目を瞑れる範囲内だと思います。 シリーズ物になるようですので、期待したいと思います。 それだけのことはある作品だったと思います。 | ||||
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御手洗シリーズの、所謂スピンオフ的(?)作品。『異邦の騎士』の良子・松崎レオナ(特に短編『さらば遠い輝き』)などのように、御手洗シリーズには今までエキセントリックで凛とした美しさの中に陰−命を賭した愛や届くことの無い想いに裏打ちされた−を持つ陰影の深い女性が多かったが、この作品の主人公「犬坊里美」は、陽気なのである。 里美は劣等感に悩まされ、人間関係に落ち込み、泣き虫だけど、どこか前述の女性たちと比べて陽気なのである(実際島田作品の中では御手洗ものに限らず陽気な女性も多々いるが)。その陽気さが島田作品の他の冤罪ものに比べて取っ付き易い雰囲気を出している。 トリック自体は面白いと思うが、従来のケレン味が少ない分ストーリーから浮いた感は否めない。 けれど、『里美上京』(個人的には御手洗ものの中で一番美しい作品だと思う)で御手洗と離れた後の石岡の「救い」として再登場した彼女が、こんな風に成長し、石岡の励ましを受けながら頑張る描写は微笑ましい(今後同期の彼との関係も気になるが)。色んな意味で面白い作品だと思う。 一ファンとして心より望む、御手洗−石岡コンビの完全復活。その時に彼女の存在は触媒として二人にどんな化学反応を起すのか?そんな期待を込めて…☆5つ! | ||||
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御手洗シリーズのサブキャラだった、犬坊里美が主人公の青春ミステリ。 高校生だった里美も成長して、司法修習生になったという設定です。 御手洗シリーズは、当の御手洗が海外に行ってしまい、過去の事件の回想ばかりで。 正直、トーンダウンだったのですが、この作品は、リアルタイムだけあって、感情移入もしやすく非常におもしろかったです。トリックもなかなかでした。 多少、強引なところ、司法修習生の範疇を簡単に超えてしまう、それを認めてしまう裁判長など。 やや首をかしげる部分もありましたが、目を瞑れる範囲内だと思います。 シリーズ物になるようですので、期待したいと思います。 それだけのことはある作品だったと思います。 | ||||
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司法修習生、犬坊里美を主人公に据えたシリーズ一作目は実に清々しい青春ミステリの快作だ。死体消失の謎と冤罪を晴らすため、里美が傷つきながらも、周りのひとたちから助けられつつ、ひたむきに前に進む姿は胸を打つ。探偵が謎をとく理由が現実的かつ明快であるのも好印象だ。ていねいに描かれた捜査過程もよい。そして、死体消失の解決は呆気にとらわれる!里美とそれ以外の司法修習生のやりとりもユーモアに満ちており、そしてなにより胸に響くのは石岡先生の言葉。きっとあなたの涙もいつかは力に変わる、美しい本格推理です。 | ||||
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犬坊里美は、龍臥亭事件から登場する比較的新しいキャラクターではあるが、里美上京、龍臥亭幻想という3つの作品を通じて、石岡との関係を深め、今回、初の主人公となった。自分の愛する人のため、冤罪で苦しんでいる人を助けるため、一人で死ぬほど苦しみながらがんばりぬくというモチーフは、島田さんの作品に頻繁に取り上げられる(吉敷の北の夕鶴や涙流れるままに、龍臥亭の石岡など)が、今回、司法修習生となった里美が命をかけてがんばるストーリーとなった。 冒頭の不可思議な謎、最後の論理的な解決という、島田さんのミステリーの典型の形をとりながら、里美の持つ魅力と、他の修習生との軽妙なやりとりを通じて、小説全体を明るく、さわやかにまとめた島田さんの手腕には、感服した。何よりも、死体消失の謎ときには、私は本当に驚愕しました。ミステリーの解決で、これほど驚いたのは久しぶりです。島田さん、ありがとう!! | ||||
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