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鷺と雪
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鷺と雪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 21~40 2/4ページ
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良家の子女英子とそのお抱え運転手ベッキーさんの探偵小説完結編。 実は、私はこの本からこのシリーズを読み始めました。 物語は、それぞれがある程度独立しているので、 それなりには読めました。 が、登場人物の背景が今一歩よくわからない。 特に運転手のベッキーさんのことが。 とにかくなんでもできるスーパーウーマンなのだけれど、 でもなぜ?いつ?なんのために?こんな力をつけたのか? どうして、英子のお抱え運転手になったのか? ただ、この本ただの探偵小説ではなく昭和初期の歴史背景、 そしてその時代にまだ残っていた身分制度の様子、近代化に向かう 東京の様子などがとってもよく描かれていて歴史小説のようでとっても面白い。 ということで、普段あまり読まない解説まで読みました。 そうしたら、そこに「この最終三巻目からひもとかれることがないよう、 敢えて直言しておきたい。」と書いてあった。 確かに、順序を追って読むと、主人公英子とベッキーさんのことも、 時代の流れもとってもよくわかる。 この点は少し後悔。 まだの人はぜひ「街の灯」から読み始めて欲しい。 | ||||
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このシリーズがここで終わる事だけが残念。 あの時代に山ほどいたと思う お金持ちでおっとりで本好きで優しいお嬢様が、 これからの時代をどう生き抜いていったのかが知りたかった。 時代に翻弄されながらも 異性に恋したり、嫁いだり、出産したり、育児したり そういう大河シリーズになるんだと思ってたのになあ… そういうのを北村薫の筆で読みたかったなあ… | ||||
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北村薫の直木賞受賞作。「ベッキーさん」シリーズの第3弾 単行本が2009年なので結構早い文庫化。ありがたい。 直木賞受賞ということでちょっと身構えてしまうが、読み始めてしまえばこれまでのシリーズ2作と同様、「わたし」の周囲のなんともいえないゆったりとした雰囲気と、要所要所で存在感を示すベッキーさんの魅力とが満ち溢れている作品だ。 往時の銀座や浅草の風物、主人公の行動範囲の狭さ(東京自体が狭かったということか)も面白い。家族や周囲の人々の描写も興味深いが、その中でも雅吉兄さんの言動がポイント。この人は、賢いんだかふざけているのかわからない魅力があるのだ。 そうこうしているうちに時代が少し進み、徐々に物語の終章は近づき、そしてラスト、「わたし」のほのかな想いと、歴史的事件の厳然たる事実。幕切れはあっけないが、この後の日本の進路を知っている読者としては、なんとも心が乱れる。 3部作をまた最初からじっくり再読して楽しみたい。 | ||||
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はっきりいって面白くない。話題作ということで、シリーズの1冊目から読破して、やっと鷺と雪を読み終えたが、退屈でたまらなかった。お嬢様が謎解きをしているという設定だけど、いつも謎解きしているのはベッキーさんだし、会話の文体もつまらないし、確かに、あの時代の様子がうかがえる面白さはあるかもしれないが、どこまでが創作かわからないし。癖がある本。もうたくさん、かな。 | ||||
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はっきりいって面白くない。話題作ということで、シリーズの1冊目から読破して、やっと鷺と雪を読み終えたが、退屈でたまらなかった。お嬢様が謎解きをしているという設定だけど、いつも謎解きしているのはベッキーさんだし、会話の文体もつまらないし、確かに、あの時代の様子がうかがえる面白さはあるかもしれないが、どこまでが創作かわからないし。癖がある本。もうたくさん、かな。 | ||||
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あの場面で電話が繋がるのだ。 緊迫感が最高潮の中で繋がるのだ。 歴史のいたずらというか、以心伝心というのか・・・・・・・ ここで終わっては消化不良だ。 ベッキーさんの活躍もこれからなのに、本当にここで終わってしまうのだろうか? | ||||
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あの場面で電話が繋がるのだ。 緊迫感が最高潮の中で繋がるのだ。 歴史のいたずらというか、以心伝心というのか・・・・・・・ ここで終わっては消化不良だ。 ベッキーさんの活躍もこれからなのに、本当にここで終わってしまうのだろうか? | ||||
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図書館にあったので、、。 昭和初期のハイソな家庭の女子学生が、 なんだかミステリーとも思えないようなミステリーを解いていく、、という感じ。 主人公の設定なのか、、 少女探偵ナンシードルーとか、少年探偵ブラウン、みたいな感じがした。 アイディアとか、ストーリーが、深みがないような、軽さっていう点でも。 昭和史とリンクしているところが、面白さと言えば、面白さか。 直木賞ねえ。 | ||||
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初期の頃からの北村薫の読者である私は、最近の著作を読むと別の作者のように感じる。どちらも良い作家として位置づけられるのだが、私は今のほうがいい。出自や世間の期待や、今まで読んできた本がミステリ中心だからといって、著作の範囲を自ら狭める必要はない。何せ特定のジャンルにこだわっているわけではない直木賞を受賞したのだから。何ならもう一回覆面作家に戻って別名で書いてもいいかもしれない。器用貧乏になるのは期待しないけれど。それとさらに贅沢な希望を言うと、海外の優秀なミステリを、心震えるような格調高い日本語で翻訳してくれないだろうか。北村先生が若い頃読んだであろう、日本語を流暢に操る翻訳家が最近少ないと思いませんか? | ||||
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図書館にあったので、、。 昭和初期のハイソな家庭の女子学生が、 なんだかミステリーとも思えないようなミステリーを解いていく、、という感じ。 主人公の設定なのか、、 少女探偵ナンシードルーとか、少年探偵ブラウン、みたいな感じがした。 アイディアとか、ストーリーが、深みがないような、軽さっていう点でも。 昭和史とリンクしているところが、面白さと言えば、面白さか。 直木賞ねえ。 | ||||
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初期の頃からの北村薫の読者である私は、最近の著作を読むと別の作者のように感じる。どちらも良い作家として位置づけられるのだが、私は今のほうがいい。出自や世間の期待や、今まで読んできた本がミステリ中心だからといって、著作の範囲を自ら狭める必要はない。何せ特定のジャンルにこだわっているわけではない直木賞を受賞したのだから。何ならもう一回覆面作家に戻って別名で書いてもいいかもしれない。器用貧乏になるのは期待しないけれど。それとさらに贅沢な希望を言うと、海外の優秀なミステリを、心震えるような格調高い日本語で翻訳してくれないだろうか。北村先生が若い頃読んだであろう、日本語を流暢に操る翻訳家が最近少ないと思いませんか? | ||||
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昭和初期の香りがする味わい深い世界にうっとり。 時代は決して明るいはずはないんだけど、 それでも蝶のようにしとやかに華麗に生きてる英子お嬢様のモダンな日常・・・この時代独特の余韻に浸れます。 謎そのものにはそれほどインパクトはなく、やはり時代を味わう作品なのではないでしょうか。 それにしても最後の2,3ページの緊迫感といったら!! 特に最後の1行にはガツーンとやられました。とんでもないショックを残しつつ終わっちゃうのね。 この後、英子お嬢様たちは時代の渦に巻き込まれ、激動の時代を生きることになる。 それを知っている私たち読者はとても平静ではいられません。 | ||||
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昭和初期の香りがする味わい深い世界にうっとり。 時代は決して明るいはずはないんだけど、 それでも蝶のようにしとやかに華麗に生きてる英子お嬢様のモダンな日常・・・この時代独特の余韻に浸れます。 謎そのものにはそれほどインパクトはなく、やはり時代を味わう作品なのではないでしょうか。 それにしても最後の2,3ページの緊迫感といったら!! 特に最後の1行にはガツーンとやられました。とんでもないショックを残しつつ終わっちゃうのね。 この後、英子お嬢様たちは時代の渦に巻き込まれ、激動の時代を生きることになる。 それを知っている私たち読者はとても平静ではいられません。 | ||||
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なるほど直木賞を取る方は良く勉強されていますね。226事件で終わらずに少なくとも終戦まで続けて頂きたい。 | ||||
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なるほど直木賞を取る方は良く勉強されていますね。226事件で終わらずに少なくとも終戦まで続けて頂きたい。 | ||||
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9月以降、世の中の雰囲気が少し変わったが、この作品を読んだころ(5月か6月?)には、 「何となく変な世の中だよなあ」と言う気がしていて、北村先生の時代に対する痛切なメッセージを感じたものだった。 小説の舞台は、戦争に向かう昭和初期。その中で、心ある人たちが心ならずも時代に流されていくという宿命。 この重いテーマを、様々なミステリー仕立てのアイデアや、魅力的で賢明な主人公たちを配して、一気に読ませる。 所々に窺われる「軽さ」とか「衒学」というのはあくまでも小道具で(もちろん、それも大事です)、 北村作品の本質は、人の持つ根源的な「悲しさ」、「喜び」、「優しさ」の表出であろう。 この作品でも、帯(本に巻かれているやつです)の裏に引用されている、ベッキーさんの悲痛ではあるが希望を込めた言葉や、 「善く敗るるものは亡びず」という言葉を支えとして戦いに向かう若者の真情などが胸を打つ。 「欲しいものが何であれ、命を、まして他人の命をもって贖われる世ではなくなることを―願う」というベッキーさんの願いが叶うように、 特に、若い世代がこの小説を読んでくれることを心から願っている。 | ||||
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9月以降、世の中の雰囲気が少し変わったが、この作品を読んだころ(5月か6月?)には、 「何となく変な世の中だよなあ」と言う気がしていて、北村先生の時代に対する痛切なメッセージを感じたものだった。 小説の舞台は、戦争に向かう昭和初期。その中で、心ある人たちが心ならずも時代に流されていくという宿命。 この重いテーマを、様々なミステリー仕立てのアイデアや、魅力的で賢明な主人公たちを配して、一気に読ませる。 所々に窺われる「軽さ」とか「衒学」というのはあくまでも小道具で(もちろん、それも大事です)、 北村作品の本質は、人の持つ根源的な「悲しさ」、「喜び」、「優しさ」の表出であろう。 この作品でも、帯(本に巻かれているやつです)の裏に引用されている、ベッキーさんの悲痛ではあるが希望を込めた言葉や、 「善く敗るるものは亡びず」という言葉を支えとして戦いに向かう若者の真情などが胸を打つ。 「欲しいものが何であれ、命を、まして他人の命をもって贖われる世ではなくなることを―願う」というベッキーさんの願いが叶うように、 特に、若い世代がこの小説を読んでくれることを心から願っている。 | ||||
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近年、直木賞に選ばれた作品はどれも読みやすいです。 本作は「オズの魔法使い」に例えると、主人公の英子がドロシーで、ベッキーさんは、知恵を与える良い魔法使い。 つまりは、英子が昭和初期の東京を回るロードムーヴィーです。 ベッキーという名は、映画「虚栄の市」にもじっているようにもみえますが、若者が読むと、どうしたって、あのタレントを想像してしまいます。なんか、若者向けに考えて狙った気がします。 冒頭は、つかみにくいのですが、男性作家だからこそ描ける女性の優しさが、今風のユーモアを織り交ぜた文章で進んでいくので、さらっと読みやすいです。 ラストはちょっと強引のような気がしますが、そこが他と抜きん出たところなのかもしれません。 でも、ちょっと寂しいかな。 追加 このレビューを書いた一週間後に、録画して見忘れていた「週刊ブックレビュー」で本書の特集を発見しました。 私には読んだ後に感想を話し合う友達が一人もいないので、番組では、著者の狙いが本人の口から聞くことが出来たり、司会の児玉清さんは、三越のライオン像に跨る習慣(都市伝説?)はあったのは事実だということを知り、本書の見方がとても変わりました。 もう一度読み直そ。 | ||||
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長いキャリアを持つ著者の直木賞作品。これまでも本屋さんで名前を よく見ましたがなんとなく手が出ませんでしたが、受賞作ということ で初めて読んでみました。 本書は、連作となる短編が3本。どれもテンポはゆったりとしていて、 ミステリーというより、戦前の時代の空気を感じさせる歴史書的な 物語集です。 | ||||
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近年、直木賞に選ばれた作品はどれも読みやすいです。 本作は「オズの魔法使い」に例えると、主人公の英子がドロシーで、ベッキーさんは、知恵を与える良い魔法使い。 つまりは、英子が昭和初期の東京を回るロードムーヴィーです。 ベッキーという名は、映画「虚栄の市」にもじっているようにもみえますが、若者が読むと、どうしたって、あのタレントを想像してしまいます。なんか、若者向けに考えて狙った気がします。 冒頭は、つかみにくいのですが、男性作家だからこそ描ける女性の優しさが、今風のユーモアを織り交ぜた文章で進んでいくので、さらっと読みやすいです。 ラストはちょっと強引のような気がしますが、そこが他と抜きん出たところなのかもしれません。 でも、ちょっと寂しいかな。 追加 このレビューを書いた一週間後に、録画して見忘れていた「週刊ブックレビュー」で本書の特集を発見しました。 私には読んだ後に感想を話し合う友達が一人もいないので、番組では、著者の狙いが本人の口から聞くことが出来たり、司会の児玉清さんは、三越のライオン像に跨る習慣(都市伝説?)はあったのは事実だということを知り、本書の見方がとても変わりました。 もう一度読み直そ。 | ||||
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