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鷺と雪
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鷺と雪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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文芸臭は濃厚に漂っている。しかし 時代小説ではない,絶妙なストーリーテリングでもない,人間の苦悩を描いたものでもない,何を伝えたい? グルメの評価の高い料理店に行ったものの,自分の口に合うものは無かった,という感じ。口に合うお客が多いであろうことも理解は出来るのだが | ||||
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どうやらこれはシリーズものらしいが私は直木賞受賞作品として購入したので前後は読んでいない 華族のお嬢様とその運転手であるベッキー(女性)が謎を解いていく物語だが・・・ 昭和11年で青年将校が登場すれば行きつく先の歴史的事件といえば一つしかないが・・・・ だからといってそれらが物語に深くかかわっているわけでもなく・・・ 解いている謎もなるほどというものでもなく・・・・ 正直これが何かの文学賞をとることそのものが不思議に思えた | ||||
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ベッキーさんシリーズの最終作でした。 本作を含めたベッキーさんシリーズは、ミステリーに主眼を置いたとするには、その内容も結末もどこか中途半端ですし、 お嬢様の謎解きに主眼を置いたとするのであれば、ユーモアや快楽性が欠けていると思います。 ミステリーとお嬢様の両方の要件を満足させることもできていないのですが、 さらにそこに時代背景を持ち込んだので、なおのことストーリーが中途半端になってしまっています。 本作は、結末を2.26事件にもってくるのならば、もっと作品を重厚に仕上げることもできたはずですので、残念です。 北村氏の作品は、重めのテーマを軽めに、それこそ「雪」化粧したように綺麗に見せるのが上手なのかな、と思います。 どっしりとした作品ではないので、ななめ読みにちゃらちゃらと読めます。 直木賞受賞となっていますが、受賞作というには内容が貧困です。 どうでもよいことですが、本の帯に「昭和11年2月、雪の朝・・・」と記載されており、思いっきりネタばれしているので、 本作の伏線がすぐにわかってしまいました(笑)。 帯の記載の仕方も考えてほしいものです。 | ||||
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直木賞作品をずっと読み進めております。 その中では、最もつまらない作品でした。何故これが直木賞を受賞できたのか理解できません。 シリーズものということですが、この作品を単体で読んだのがいけなかったのかな? | ||||
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なぜに「昭和初期の超上流階級」が舞台である必要があるのか? そこに描かれるのはグロテスクなまでに浮世離れした華美な世界です。 作者がその辺りの出身である、ということならばまだ分からないでもないですが。 軍人の姿の描き方にそこはかとなく意図を感じられはするものの、 不快感しか残りませんでした。 | ||||
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はっきりいって面白くない。話題作ということで、シリーズの1冊目から読破して、やっと鷺と雪を読み終えたが、退屈でたまらなかった。お嬢様が謎解きをしているという設定だけど、いつも謎解きしているのはベッキーさんだし、会話の文体もつまらないし、確かに、あの時代の様子がうかがえる面白さはあるかもしれないが、どこまでが創作かわからないし。癖がある本。もうたくさん、かな。 | ||||
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はっきりいって面白くない。話題作ということで、シリーズの1冊目から読破して、やっと鷺と雪を読み終えたが、退屈でたまらなかった。お嬢様が謎解きをしているという設定だけど、いつも謎解きしているのはベッキーさんだし、会話の文体もつまらないし、確かに、あの時代の様子がうかがえる面白さはあるかもしれないが、どこまでが創作かわからないし。癖がある本。もうたくさん、かな。 | ||||
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北村さんの作品はとても好きですが、最近の物語はどうしてでしょうか。すっきりと楽しむことができません。 ヒロインはほのかに生身でありながら、少女趣味にもぎりぎり陥ることはない。些細な日常に潜む謎解きが世界の見え方をわずかに変えてみせる。喜劇も悲劇もヒロインの目の前を通り過ぎ、事件は結末を迎えても、読後感として物語は終わらない。 なぜなら、ヒロインは真にそのあり様を変えて主人公として物語に結末をつけることはなく、(成長期の)曖昧さにとどまり続けているからです。それが北村作品の魅力の背景にあると感じます。ああ、でもこれこそ「少女趣味」の王道なのかもしれません。 とはいえ、終わることのない物語は書き手にとっては辛いものでしょう。最近の作品は登場人物たちが生命感を失っていくようで、少しずつ息が詰まるような印象を受けていました。 ですからこのシリーズの1作目を読んだ時は、おお、これは浪漫な時代に背景をかりた「活劇」だ、物語性の復活だ、いっそ外連味を突き詰めてほしいと、手前勝手に嬉しくなったのですが・・・。時代背景への緻密さが物語の広がりをむしろ奪っていった面が残念でした。 とくに1作目に登場した青年将校の表現は、すでにその時点で2.26事件に連座する悲劇が、容易に想像できるものでした。3作目の「騒擾ゆき」も冒頭にしては、あまりに自明なキーワードであったと思います。 いずれ滅ぶだろう個性を意図的に置いたこと、それを読者に感じさせた点は、ミステリ作家の作為としては素直に過ぎたのではないでしょうか。私には物語を背景に重ね合わせる時に、大きな史実に引きずられたように感じられます。 しばし時を忘れて楽しめる北村作品に再び出会えたことを喜びつつ、傍観者たるを脱しえなかったヒロインを憂いつつ、また安心しつつ感想とします。 | ||||
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北村さんの作品はとても好きですが、最近の物語はどうしてでしょうか。すっきりと楽しむことができません。 ヒロインはほのかに生身でありながら、少女趣味にもぎりぎり陥ることはない。些細な日常に潜む謎解きが世界の見え方をわずかに変えてみせる。喜劇も悲劇もヒロインの目の前を通り過ぎ、事件は結末を迎えても、読後感として物語は終わらない。 なぜなら、ヒロインは真にそのあり様を変えて主人公として物語に結末をつけることはなく、(成長期の)曖昧さにとどまり続けているからです。それが北村作品の魅力の背景にあると感じます。ああ、でもこれこそ「少女趣味」の王道なのかもしれません。 とはいえ、終わることのない物語は書き手にとっては辛いものでしょう。最近の作品は登場人物たちが生命感を失っていくようで、少しずつ息が詰まるような印象を受けていました。 ですからこのシリーズの1作目を読んだ時は、おお、これは浪漫な時代に背景をかりた「活劇」だ、物語性の復活だ、いっそ外連味を突き詰めてほしいと、手前勝手に嬉しくなったのですが・・・。時代背景への緻密さが物語の広がりをむしろ奪っていった面が残念でした。 とくに1作目に登場した青年将校の表現は、すでにその時点で2.26事件に連座する悲劇が、容易に想像できるものでした。3作目の「騒擾ゆき」も冒頭にしては、あまりに自明なキーワードであったと思います。 いずれ滅ぶだろう個性を意図的に置いたこと、それを読者に感じさせた点は、ミステリ作家の作為としては素直に過ぎたのではないでしょうか。私には物語を背景に重ね合わせる時に、大きな史実に引きずられたように感じられます。 しばし時を忘れて楽しめる北村作品に再び出会えたことを喜びつつ、傍観者たるを脱しえなかったヒロインを憂いつつ、また安心しつつ感想とします。 | ||||
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