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マッチメイク
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マッチメイクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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プロレスの試合直後、団体の総帥が死亡した。原因は、額の傷から入った毒物だった…。 大勢の観客を前に行われた大胆な犯行。その謎を探る新人レスラー二人の活躍が描かれたミステリだ。 勝負の世界でありショービジネスでもあるというプロレスの舞台裏が、個性的な登場人物を配して描かれており、興味を掻き立てられる。スタイルの異なる新人らがライバル同志という設定も良い。プロレスを知らない読者でも愉しめるだろう。 主人公が真相にたどり着いた時、ハラハラドキドキ、最大のピンチが訪れる。クライマックスで、タイトルに隠された意味が分かるという趣向なのだ。謎解きとしても満足度は高い作品である。 【乱歩賞】 | ||||
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第49回江戸川乱歩賞受賞作。プロレスとミステリーの融合という奇抜なアイディア。登場するレスラーやエピソードはプロレスファンならニヤリとするものばかり。 プロレス団体の総帥が試合直後に急死する。自殺なのか、他殺なのか…新人レスラーの山田と本庄が真相に迫る。 プロレスの裏側をかなり詳細に描いており、それなりに真実味があるのだが、登場するレスラーが実在の複数レスラーをモデルにしているためか、人物像が今一つ希薄に感じた。ミステリーとしても、今一つの仕上がりかな。 | ||||
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ミステリーファンが、江戸川乱歩賞受賞作品として期待して見ると違和感はあると思う。ミステリーとして見た場合は凡庸だから。 しかし、プロレスを舞台にしたミステリーということで、なかなか風変わりなエンタメ作品に仕上がっていると思う。 プロレスファンが読めば、登場人物のモデルは誰であるとか、エピソードのモデルになっているのはあの事件だなと、すぐに分かるので、そういう楽しみ方が出来る。 それじゃあ、プロレスファン以外は楽しめないのかというと、そういうことでも無いと思う。小説の面白いところは、自分の知らない世界・業界を垣間見れることなので、それなりに楽しめるのではないかと思う。だって普段、医者や、銀行員や、税務署員や、俳優が主人公の小説を読んで楽しんでいるわけだから。 まあまあ楽しめたが、参考文献がミスター高橋の暴露本だったということで、☆3つが限界かな。 | ||||
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プロレスを舞台にしたミステリで、プロレスファンならにやりとさせられる流れや、 現実の人物をオマージュさせたキャラがいたりとプロレス小説としては面白いが、 ミステリとしてはいまいち それでも魅力のあるキャラは多く、引き込まれるように読むことは出来る 良くも悪くもミステリとしてではなく、プロレス小説と読むべき作品だろう | ||||
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ミスター高橋の暴露本以降、プロレスの勝ち負けはアドリブではない、 内容さえもある程度試合前から決めてあると言う事が世間に認知されました。 金子達仁の「泣き虫」という本も、高田延彦について書かれている、 似たようなプロレスの裏側の暴露本です。 この本は、そんな類の本の一つではないかと思います。 ですから、上記のような本が好きな人なら、結構面白く読めるかも。 この作者も、本書を書く上でミスター高橋の本を参考図書にしていると聞きました。 逆に、綾辻行人、有栖川有栖、森博嗣、東野圭吾…といった、 本格ミステリ系が好きな人には、「う〜ん…」と言う内容かと。 プロレスに詳しくない人が読んでも、トリックとか犯人とか、 普通のミステリ的には楽しめないと思います。 私はプロレスを見ていたので、 ☆3にしますが、プロレスをあまり見たことのない人は☆2くらいかな、と思います。 | ||||
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プロレスとは究極のショービジネスだと思います。私の尊敬する人物の一人に全日本プロレスのエースでプロレスリングノアを立ち上げ、享年46歳でマットに倒れた三沢光晴がいます。三沢の功績はプロレスの強さとシービジネスとしてのエンターテイメント性を観客に見せるのは当然のこと、その中に悲壮感とそれに伴う感動と勇気を与えたことだと思います。彼らのプロレスにシナリオがあったのかは定かではありませんが、それを見た我々は感動と勇気を与えられたのは確かだと思います。本書でもプロレスがショービジネスであるがその裏に鍛え上げられた筋肉と本当の強さが備わっていることがしっかりと描かれています。そんな若者のプロレス感を読ませるのかなと思いきや、殺人事件に発展してしまいスポ根本としてもミステリーとしても中途半端になってしまった感じがします。 もう少しプロレスの強さや厳しさを描いてほしかったなと感じるのは私がプロレスファンだからだけではないと思います。 | ||||
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プロレス小説としてはなかなか面白かった。 ああ、この登場人物はあのレスラーがモデルなんだろうな、って想像できるのも良し。 ただ、主人公の練習生がプロレス界の約束事について全く無知であるという設定には正直、どうかなと。 おそらく読者と同じ視点に置くことでプロレス界の約束事を小説内の描写で説明しよう、という意図であったのかと思われますが。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作であるが、殺害方法、トリックなどに驚くべきものが見えず、 ミステリーとしての完成度は低いが、その分プロレスという題材の新鮮さとパワーで一気に読ませる。空港待合室や機内で読むには最適な娯楽小説と言える。 「門番役」の前座レスラーが道場破りの柔道家を一蹴して帰っていくところなど、劇画調で楽しく読める。 乱歩賞の評者たちは、作品の粗さに気付きながらも、「このパワー(才能)は本物」、と言う思いを強くしたのではないだろうか。 作者が今後もプロレスにこだわった娯楽小説作品を書いていくのか、或いは別の題材を使ってミステリー作家を目指すのか、分からないが、読ませるパワー(才能)を持った作家はそう多くない。楽しみな作家である。 | ||||
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ただ,以前に出た暴露本の影響が多分にあるように感じました. どこまでが真実かはわかりませんが,知らない人が読むと誤解しそうです. また,登場人物もなんとなく姿が浮かぶような人(有名レスラー)たちばかりで, 読みやすいと思う反面,ちょっと魅力に掛けるかなという印象です. 肝心のミステリの部分はかなり弱いと感じました. 動機がプロレス界特有のゴタゴタというのは理解できますが, 犯行方法は今イチですし,犯人との『対決』では少し滑稽なところが. コアなプロレスファンの反応が気になるところですが, マニアックな表現が少なく,珍しい題材を扱っているため, 娯楽作品としてなら結構楽しめるのではないかと思います. | ||||
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選評にも書かれていたが、登場人物が多すぎる。 主人公の友人、大地や鏡子は明らかに必要ないし、犯人である人物の動機も??である。 肉体増強の描写は楽しめたし、プロレスに興味が沸いてくる様なシュチュエーションもあるにはあるが、子猫を助けようとするクライマックス等は読んでいて、思わず笑ってしまった。あれはほとんどコメディだろう。 長坂秀圭氏の「エノケン一座の嵐」以来の珍作である。 | ||||
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読んでまず感じるのは、「筆者はプロレスが大好きなんだなぁ」という事。文章にプロレスへの愛が滲み出ている。トレーニングについてもよく調べられていて、特にウエイトトレーニングの描写は、経験者としてニヤリとさせられる。ただミステリーとして読むと、正直物足りない。「あれ、こんなもの?」という印象。あと主人公はレスラーでありながら、(読者に目線を合わせる為だとしても)業界について無知すぎる。でも性格は純朴で、他の登場人物にも「いい奴」が多いので、話の雰囲気に温かみがある。プロレスを見て面白いと感じる人には、まずまず楽しめる作品。 | ||||
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第49回江戸川乱歩賞受賞作です。プロレスが舞台のミステリーで、希有な存在と言えます。登場人物には実在のレスラーを下敷きにしたものが多いです。ダリウス佐々木はアントニオ猪木で、信州は長州、武田信明は恐らく前田日明と高田延彦のミックスでしょう。会長の鷲田は「世界の荒鷲」坂口征二(俳優の息子の方が有名)のヒネリと考えられます。下敷きになったのは名前だけではありません。佐々木の不正取引は猪木のアントンハイセルというペーパーカンパニーを使った詐欺行為がヒントになったのでしょう。武田がカーネル・ザ・ジャイアントとセメントで対決(真剣勝負)するシーンは前田VSアンドレ・ザ・ジャイアントの対戦がベースです。試合は先に仕掛けたアンドレが前田の逆襲で戦意喪失という不透明決着になりましたが、アンドレをけしかけたのは他でもない猪木です。話はかなり横道にそれましたが、プロレスをあまり知らなくても結構楽しめる出来になっていると思います。描写もリアルでプロレスの仕組みがよく分かります。巻末の参考文献を見たら、元新日本プロレスのレフェリーだったミスター高橋の暴露本も入っていたので納得。ミステリーとしてはやや荒削りですが、数字の持つ身体感覚の生々しさが印象的でした。例えばバーベルの重さの描写のシーンなど。舞台も大阪なので、関西出身の私には容易にシンクロできました。 | ||||
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桐野夏生の「ファイアーボール・ブルース」と似てますね。ミステリーとはちょっと違う。ミステリー小説として読むと物足りない。ただ、最初からプロレス小説として読めば結構楽しめます。僕はかなりのプロレス・格闘技好きだから楽しめました。登場する人物は実在するレスラーをモデルにしているのがわかってニヤリとしてしまいます。ダリウス佐々木はアントニオ猪木で、丹下五郎は藤原嘉明、武田は前田日明か?とか。エピソードも武田vsカーネルは明らかに前田日明vsアンドレ・ザ・ジャイアントがモチーフですしね。続編を書くならプロレスを舞台にした山田・本庄達の青春小説として書くと面白いと思いますよ。ただ、一般の読者にはなかなか届かないでしょう。例えば、ウェイトトレーニング中の殺人事件を推理していくくだりなどは、ウェイトトレーニングをした事のない人にとっては専門用語が頻出しかなり難しいはず。一般読者を対象にしたいなら記述も考えた方がよいですね。 | ||||
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これはミステリー小説の範疇に入らないのでは?やはりプロレス小説と言わざるを得まい。作者と同世代でプロレスを見てきたものには、「あぁ、あれね」と思わせる記述は多いが、ミステリーとしてはいかがなものか?プロレスファンであると同時に、ミステリー好きの私にとっては物足らないというか、ちょっと違うなぁ、というものでした。しかし、だからと言って、この小説が面白くない、と言うわけではありません。プロレスファンをニヤッとさせ、そうでない人には、あぁ、そうだったのか、と思わせ、それなりのミステリーぶりも見せてくれます。私としては、続編を期待しますが、ミステリーでなく、格闘技小説としてだしていただきたいと思います。 | ||||
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プロレスラーが、試合中に毒殺された!毒を仕込める機会は限られていた。犯人はいったい?変死したレスラーの門下生・聡は彼の死の謎に迫ろうとするが、冷酷にも第二の殺人が…。 前半はわらわらと人物が出てきて把握するのに苦労したが、中盤から後半にかけて徐々にキャラが立ってきて、ぐんぐんと読んだ。最初は気障ったらしいと思っていた、主人公の同期生の化けっぷりもいい。アクション描写も迫力があり、楽しませていただいた。ちょっと設定が紋切り型かな、と思わないでもないが、デビュー作がこれとはお見事。ヘタな中堅作家よりも読みやすく、次回作が楽しみな作家さんの一人である。 | ||||
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プロレス業界を題材にしたミステリが乱歩賞を授賞したというので、さっそく読んでみた。「ケーフェイ」「ジュース」「アングル」など、年季の入ったプロレスファンにはお馴染みの隠語が物語前半のちょっとした謎として出てくる。私は思わずニヤリとしてしまいました。この小説はミステリ小説とプロレス小説の両面があり、どちらとしても読めるけど、プロレス小説として読む場合、かなりディープなファンを想定して書かれている。まったくプロレスに興味がないか、またはプロレスファンであってもプロレスに対する相当に深い愛情と理解がないと読んでいて怒りが込み上げてくるかもしれない。特にケロイズムの人は要注意。作者はもちろん愛情を持ってケーフェイを書いております。プロレスファン的に読んでいて面白いのは、登場人物のモデルやエピソードの元ネタ探し。丹下は明らかに藤原さんをモデルにしているし、信州は長州、鷲田は坂口、龍神は藤波かなあ、とか想像しながら読むお楽しみ。武田は前田と高田のミックスかな。他にも誰がモデルなのか明らかな登場人物が目白押し。試合内容の方も、前田対アンドレや高田対バービックを思い出させるものとか。そういうくすぐりは面白いんだけど。ミステリとしてどうかというと、すみません。何とも言えません。桐野夏生の「ファイヤーボールブルース」を読んだ時にも感じたことだけど、別にミステリである必要ないんじゃないですかね。いやミステリじゃなきゃ乱歩賞に応募できないんだけど。巻末の北方謙三氏の選評にあるように、この人のミステリにこだわらない格闘小説を読んでみたいと思いました。 | ||||
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