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天使のナイフ



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天使のナイフの評価: 4.08/5点 レビュー 175件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全175件 61~80 4/9ページ
No.115:
(5pt)

「贖罪」の心無くして「更生」なし

よく出来たミステリーですし、難しい「少年犯罪」に真正面から向かっているのに好感を持ちました。

この本を読んで初めて知ったことがあります。
言われてみれば当然なのですが、少年法の60条では「刑を終えた少年は、将来に向かって刑の言い渡しを受けなかったものとみなす」となっています。
つまり、「前科」にならないという事です。
この作品でも、主人公は妻の中学生時代の殺人を知らずに結婚します。
このことが、妻が少年たちに殺された原因でもあることが後半になって解ります。

この作品には、「少年犯罪」がいくつも登場し、それらが複雑に絡みます。
そして、少年たちの「更生」とは何なのかを突き詰めて行きます。
「更生」と共に出てくる言葉が、「贖罪」です。
作者は、「贖罪」の心無くして「更生」なしと言いたいのかも知れません。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.114:
(5pt)

法で裁かれることで、罪が消えるわけではない

この小説を読み始めたころ、ちょうど、18歳や17歳のこどもたちが、中学生を殺害したという衝撃のニュースが報じられた。
この小説は、そういう少年犯罪をテーマにしているが、それ以上に法律で裁かれ、刑罰をうけたとしても、罪は消えないということだ。
そして、その罪はとんでもない犯罪を引き起こし、連鎖する。その恐ろしさを表している。
少年犯罪について現状の法律についてはさまざまな意見があるとは思うが、犯罪の連鎖を断ち切れるような、被害者の気持ちを納得させる方法は欠かせないとも感じる。「贖罪」ということを法律で定めるのもおかしな話かもしれないが、それが唯一の被害者が少しでも心を和ませることなのかもしれない。
そういうことをテーマに書かれているが、小説の登場人物の設定や構成は見事だと思う。
WOWOWで映像化されているが、かなり小説に忠実に描かれているので、最後をどのように描くのか・・・非常に興味深い。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.113:
(5pt)

普段はコメントなんて書きません

衝撃的な内容でした
罪を犯した人は最後までその罪を償わなくてはならないという考えと、過ちを犯した人は最後までその過ちから逃れられないのかという残念さとの間で考えさせる内容です。
でも、妻と子を持つ立場としては…、最後はどちらを選ぶのかな?
答えはだせません。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.112:
(5pt)

本当の意味での贖罪とは・・

少年法と少年犯罪をテーマにした小説。
薬丸 岳のデビュー作。

中盤以降は、謎がどんどん解けて行き
終盤は非常にスリリングであった。

ラストは、「まさか」と思ってしまった・・。

被害者家族の心情について、考えさせられた。
デビュー作としては、非常に良くできた作品。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.111:
(5pt)

初めてこの作者の本を購入

ストーリー展開が素晴らしく、一気に読みました。大変、面白かったです。
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4062130556
No.110:
(1pt)

つまらなかったし、出来がいいとも思えなかった。

筆者がけしからんと思うことを

そして、けしからなくなるためにはこう考えるべきなのだ!ということを

伝えるためにかかれたものであって、

娯楽のレベルにまで昇華できてないでしょこれ。

会話が絶望的につまらん。

兄ちゃんが色盲って判明するリトルミスサンシャインみたいな感じ?

人格形成や犯行の動機に対する納得度を高めるために

ヒリ出された事実がゴテゴテと足されていくというか・・・

よくわからんけど物語を作り出す才能ってその逆じゃね?

仕掛けやキャラクターのどこにも奥行きや新鮮味は感じられず

無理や穴ばかりが目に付いた。

「一つ計算違いだったのは、ヤツがビデオをコピーしていたことサ」

みたいなね・・・ハハハ。

特に許せんなぁと思ったのは、いわゆるリセット世代っていうんですか、

まずいことが起きてもゲームをリセットするように

簡単にやり直しがきくとたかをくくっているガキ。

賞の選考委員がどなたか知りませんが、オッサンオバハンに成り果てた

ニッポンの権威主義者たちは何の違和感もなく、

こういうふうにナウなヤングを繰り返し捉え続けるんでしょうね未来永劫。悲しくなります。

こういう問題提起ふうのものは、右から左に受け流すのがいいと思いますよマジで。

世の中にはけしからんことを探して腹を立てるのが生きがいみたいな損な性分の人いっぱいいて、

人様の問題にはけしからんけしからんといってばかりいるけど、そういう人ほど

身内には甘い・・・っていうのとも違うけどきちんと対処できない、

しようとしない、そしてそんな自分のあり方に疑問を持ちさえしない、

まっとうな指摘を受けてもあくまで非を認めないってのが

多いですから。

結局人はけしからんもんなんですよね。たとえ表向きは立派であっても。

スタートがそこで、じゃあどこを目指すのというと、

けしからんことを虱潰しにしていくんじゃなくて、

それだときりがないし、つまらないし、息が詰まりますから、

けしからんけど許せちゃうみたいな所だと思います。

けしからんけど許せちゃう大人が増えれば、

子供もけしからん失敗や、けしからなくはない(?)失敗から学んで、

のびのび成長して、最悪でも同じけしからんけど許せちゃう大人どまりで

済むと思います。

けしからんけど許せるというのはチャランポランな根無し草ではありません。

ウィングフィールドのジャック・フロスト警部とか、かっこいいじゃないですか。
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4062130556
No.109:
(4pt)

WOWOWOの前に…

WOWOWOで放映されるのを知り、又、「江戸川乱歩賞」受賞作として興味がありました。
文体は非常に読みやすいですし、内容も賞を受賞しただけに良かったです。
ご興味がありましたら、お読み下さい。
何故、相反する単語「天使」と「ナイフ」を組み合わせたのか(!?)
作家の人柄が分かる(!?)、この作品の価値(!?)が分かるタイトルです。
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4062130556
No.108:
(4pt)

すごい結末

一気に読んでしまいました。
結末が予想できず、とても読み応えがありました。
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4062130556
No.107:
(4pt)

続きが気になって一気に読んでしまった

わかりやすい文章でとても読みやすい。
しかし、ラストで明らかになる中学生の行動があまりにも現実離れしてる。
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4062130556
No.106:
(3pt)

ストリーは面白いが、現実味に欠ける

ストーリーが気になって、一気に読ませてしまうという点ではもっと高く評価してよいのだろう。そこまで読者を引っ張るということは、並大抵のことではない。
序盤から中盤は、描写もうまく、心に響くストーリーが展開していく。しかし隠されていた真相が見え始めると、その意外性がすごいのだが、
あり得ないほどの偶然が重なっていく。少年犯罪にしても、それが珍しいからこそニュースになるのであって、ここまでの連鎖は不自然だろう。
盛りだくさんのごちそうのような脚色なので、もう少しシンプルにすれば自然な作品になったのではないだろうか。
ただ、一気に読んでしまったのだから、そのような作品が賞を受けることは納得すべきことなのだろう。
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4062130556
No.105:
(5pt)

最近の江戸川乱歩賞作品としてはダントツの面白さ

刑事のまなざしがTBS系で連続ドラマ化されるなど、いよいよ江戸川乱歩賞作家の成功例を歩まれている氏のデビュー作である。
近年の小粒化が著しい江戸川乱歩賞作品としてはダントツの面白さで、全選考委員絶賛というのもうなづける。
少年犯罪を題材にしているため、あまり気軽に読もうとは思えないかもしれないが、読むとかなりエンタティメント性が高く、後半の二転三転する複雑なプロットもあって、重苦しさはあまり感じない。
後半の凝りに凝った事件の真相のせいで、社会派的な要素は薄まってしまいかねないほどのエンタメ性だが、面白いのだからそれでいいだろう。
全江戸川乱歩賞受賞作品の中でも五本の指に確実に入ると思われるよく出来た作品である。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.104:
(3pt)

何というか

題材に興味をもって読みました。
が、少年犯罪の加害者、被害者のてんこ盛りにゲップがでそうに。
やりすぎと感じました。
第51回江戸川乱歩賞を圧倒的な強さで勝ち取ったと解説に...。
少年法への憤りがテーマなんでしょうか?

第37回江戸川乱歩賞受賞受賞作家の真保裕一が少年犯罪を題材にした「繋がれた明日」を読んだときは
なんともいえない哀切を感じました。
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4062130556
No.103:
(5pt)

楽しみな作家です

鋭いところを、人間の悪に、悪は悪で、どうしようもない存在なのに、、

今まで逃げてきた部分を苦悩と共に描き、とても共感できる、
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.102:
(4pt)

少年犯罪とその贖罪

少年犯罪とその贖罪について書かれたミステリー。
内容は重いんですが、プロットが良く練られていて面白い。
ただ・・・・・そんなに犯罪者を溢れさせなくても良いんじゃない?と思わなくも無いです。
気がついたらオールキャスト皆犯罪者、とは言わないけど、殺人者だらけになってました。
何だか、犯人だらけになると一つ一つが軽くなっちゃうんですよねぇ。
という訳で星は満点逃して四つです。
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4062130556
No.101:
(5pt)

いい作品に出会えました

レビューを書こうと思ったのですが、纏まらないので一言だけ。

読めば貴方の中で良くも悪くも何かが変わると思います。

まだ読んでないのなら、
是非読んでみて下さい。
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4062130556
No.100:
(4pt)

未成年者犯罪者とその被害者の惑星

ゲイをテーマにした映画「IN&OUT」で、主人公(ゲイ)に結婚式当日に振られた花嫁がウェディングドレスのままバーでやけ酒、隣に座った男に「今すぐ結婚して!準備はできているから」とやけくそで言うと「できない、ゲイだから」とまたもや振られ、「ここはゲイの惑星なのー!?」と叫ぶシーンがあるのだが、この本の世界はさしづめ「未成年犯罪者とその被害者と家族の惑星」。さすがに関係者の人口密度が濃すぎる。
 テーマは現在も熱い議論があるものだし、心情的にはどうしても未成年者とはいえ犯罪者には厳罰をという考えによってしまうし、それに反対する擁護論者の登場人物には架空の議論を脳内で戦わせてしまうほど話の流れは面白かったですが。
 でもやっぱり、え、こいつもなの!?いくらなんでもさすがに多すぎないかと思ってしまった感あり。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.99:
(1pt)

作者の力量不足

テーマとしては惹きつけるものを選んでいるが、
このような扱いが難しいテーマを取り上げるからこそ、少年探偵団的な活躍劇は不要だと思う

人口100人の村でも起こりえない偶然の数々によって真実が暴かれていき、
最後はB級映画的なラストで、ご丁寧に真の黒幕まで登場するという、安い展開にがっかりした。

この作品で致命的なのは、少年犯罪という「理由のない暴力」をテーマにしているのに
結局すべての登場人物の行動に理由付けがされていて、リアリティや共感が感じられない点にあると思う。

たとえば少年犯罪の被害者が、あそこまでバイタリティあふれる行動で
警察でも解決できなかった謎を次々と暴いていけるだろうか。

1+1=2では計算できない人の心の動きや感情をもっと繊細に描くことが出来れば、
それなりの作品の仕上がったのではないか。
このような重いテーマを扱うには、作者の力量が不足しているといわざるを得ない

またあまりにも伏線があからさま過ぎるので、中盤以降は興ざめしてしまう。
すべてにおいて、作者が説明しすぎているために台無しになっている
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.98:
(3pt)

リアリティを感じません

このレビューにはネタバレを含みます。

描きたいことを書いたため現実感が薄れてしまっています。
未成年によって殺人が行われるのは現実でそんなに多いことではありません。
この小説の中では、未成年3(〜5)名(そのうち1(〜3)名が14歳未満、15歳が2名)が殺人を犯し主人公に関わります。
連鎖的に起こった部分はあるにせよ、現実感がありません。

またその被害者の娘が海外に手術にいくほどの重度の病になります。
ちょっと御都合主義過ぎて終盤になるにつれああ小説なんだと現実に引き戻されます。
途中までは楽しく読めましたが、終盤になり真相が判明するにつれげんなりしてしまいました。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.97:
(3pt)

天使のナイフ

個人読書履歴。一般文学通算410作品目の読書完。2012/08/06
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556
No.96:
(4pt)

面白さ、テーマの深さとしては☆5

面白い。そして深い。ただ気になるところがあるとすれば、どことなく高野和明の『十三階段』に近い匂いを感じる。沢山の受賞者が存在し、かつ江戸川乱歩賞にある特定の傾向がある以上、重なる部分が多くなることは当然の成り行きだが、少し近すぎる気がする。また若干、資料に寄りかかりすぎの気もある。
 とはいえ、筆力は十分であり、ページをめくる手も止まらなかった。エンターテイメントを書く力は並みの新人作家レベルではなく、乱歩賞に合わせてこの作品を書いたのだとすれば、まだまだ未知数。技術は作家のテイストに左右されない以上、これからが楽しみである。
 ということで、面白さ☆5、オリジナリティ☆3、今後の期待☆4で☆4つです。
天使のナイフAmazon書評・レビュー:天使のナイフより
4062130556

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