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天使のナイフ
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天使のナイフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 81~100 5/9ページ
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少年犯罪を扱ったミステリー 前半は妻を殺された主人公の懊悩が続きそこから引き込まれた! 文章も読みやすくまた、しっかりと書かれています。 妻を殺した少年の一人が殺されて ミステリーらしくなり更に引き込まれました。 読み進めていくうちに、なるほど、なるほど、 そんな感じで、ページをめくる手が止まりません。 江戸川乱歩賞受賞作の名にふさわしくとても面白かったです!! しかし、読んでいてどうかなって点も多々ありました。 少年たちが主人公の奥さんを殺した動機がまず首を傾げてしまった。 ラストのくだりも、あれで作品のバランスを欠いた印象を受けました。 | ||||
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ストーリーの内容そのものはいい。 題材そのものは良いものを取り上げていると思う。 とてもいい小説だと思う。 しかし唯一、この作品の「大きな減点」は、エンディングも近くなるころに、「あっさりと真実暴露される」シーンだ。 まるで火曜サスペンス・ドラマのエンディングのような安っぽさに幻滅した。 警察に包囲されている人間が、相手を殺そうとする寸前に、相手に全ての経緯を説明して白状するものだろうか? 今にも警察官たちが流れ込んでくる緊縛した状況下で、人間は本当に殺そうとしてる相手に経緯説明、白状、真実暴露するか? そんな時間と余裕があるか? どうせ殺すつもりなのだから、普通ならあっさりと殺すよね? それなのに、長々と最初から最後まで順序良く経緯説明、真実暴露を繰り広げるシーンが、茶番な火曜サスペンス・ドラマと全く同じ。 あのドン臭いシーンが非常に惜しい。 作者はもう少しマシな展開を思いつかなかったのだろうか? 読者が真相を知るまでの流れを、あんな衝撃的なシーンでまとめないほうが良かったと思う。 茶番劇的シーンで、あっさりと数ページで全てが暴露されると、そこまでのストーリーの流れがとても良い感じで動いていたので残念だ。 題材そのものは素晴らしいのに、「手抜きの手法」でエンディングをあっさりとまとめてしまった事が、惜しいなぁ。。。 | ||||
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ご存知第51回乱歩賞受賞作品。少年犯罪をテーマにしたミステリーの快作。ラストの処は大人で実社会を分かっている人々にはナンセンスです。これが無ければ星4っでした。ただし、練りに練った作品なのは事実で読み応えのある良質な作品でお勧めです。 | ||||
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クリスティなんかがそうですね。作者が思わず作品中に顔を出してしまう。 この作品の場合、どうしてもその職業がなかなか理解されず、その環境も ある人物が説明することが必要となる。そう言った意味では、オリヴア夫人とは 異なりますが。 その職業は法務教官。高野和明さんが、会社員っておっしゃっていますが、 違いますよねえ。 最初は、刑務官かなあと思いましたが、刑務官にしては鑑別所から、少年院 以外の施設に対しての知識がありすぎるよなあ。と思っていたら、思わずポロリ。 ずばり、貫井さんが作者自身。少年犯罪に対して、擁護でも批判でもない。でも 一番問題を知りぬき、多くの事例を知っている。 刑務所から見れば、少年院っていいですよねえ。期間限定。基本的には、家庭 環境に問題のあることが原因ですから、愛情を注げば、三度三度のご飯を与えれば、 どんどん良くなっていく。可塑性って言ってますね。 少年犯罪の輪廻。これが見事でした。知っている限りの事例を組み合わせる。 結果とても不自然になってしまうのですが、最期のオチに、弁護士は無責任で 嫌いって主張が出てて、思わず○でした。賛成します。 再犯率って言葉は、一般の方には縁遠いでしょう。これが、意外と高いんです。 刑務所から見ると低いのですが、結構驚きます。(刑務所はホント、絶望的です。) 少年院は期間限定ですから。その間我慢って子も多くなり、その後の就職斡旋も、 離職率は当然高い。教育を謳うと言っても、どのくらい有効かは、実は数字が出て いるのです。 それがどうした?って思われる方、自分が支払っている税金の何十億円が、この 収容者の食事、施設、及び医薬品に使用されているか知ってますか?収容者の家族に 支払い義務はなく、収容者自身は一円も払わず、税金も納めていません。その後 働いてからの支払い義務も無いのです。 これが法律ですから。弁護士さんも言ってます。 是非とも、税金を払っている被害者擁護、支援の法律に変えていく必要が あるのでは? 被害者が、加害者を養う施設費、医療費の負担をしていると考えると 酷いでしょう。 この作品を契機に、御一考を。 面白かったです。85点かな。 | ||||
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アマゾンのおすすめ商品を見ていたら本作品があり、面白そうだったので読んでみた。 読み終えた今、自分の判断が間違いでないことを確信している。 そして、あの時開いて見た自分に感謝している。 さて、いつもレビューを書くときは読みながら自分なりにレビューのテーマが思い浮かんだりするのだが、今回は全くと言っていいほどなかった。 正確に言うと、いくつも浮かんできて一つに絞り切れなかった、というのが正しい。 作品として評価するべきなのか、作品のテーマ性を評価するべきなのか、ついに絞り切れなかった。 まあ、言ってしまえば「両方素晴らしかった」ということになるんだろうか。 しかし、これだけは言える。 それは、少年犯罪という難しいテーマを描きながらも、読むスピードが落ちることがなく、むしろ上がっていって、物語が進むうちに考えていく、こんな作品を作った作者は素晴らしいということだ。 これから作者の作品を見ていきたいと思う。 | ||||
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評判を裏切らない傑作だった。少年法の問題に対する真摯かつ丁寧な描き方がいいし、幾重にも入り組んだ人間関係と一つの事件が別の事件を生んでいく連鎖のしかたが自然かつ恐ろしい。全てが明らかになると驚きと納得と満足と、心地よい読後感があった(でもタイトルの意味は分からないが)。 著者の他の作品も読んでいきたい。 | ||||
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少年犯罪が題材なので重苦しいかと思いきや展開が速いので読み易かった。 司法では裁けない少年犯罪の歯痒さ、そして“本当の更生”とは何なのか。 中盤の主人公の行動は読んでいるこっちがハラハラし、 思わず「そっち行っちゃダメだって・・・」と声がでた。 ラストに近づく程 ドミノ倒しのように沢山の真実が明らかになるが・・・ 設定が少し強引でどんでん返しも数が多すぎて一つ一つが薄味に感じる。 読み終えた後 頭にはハインリッヒの法則が浮かんだ。 推理のヒントとなる伏線があまりないので犯人を突き止めたいと思う人よりも 単純にどんでん返しを楽しみたい人向けの本だと思う。 | ||||
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デビュー作にして、凄く完成度が高い。久しぶりに感動しました。 少年法については考えさせらました。法律も詳しく書かれて読みやすいと思います。 再読したいと思わせる作品です。 | ||||
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主人公の周りの人間がこうも連鎖的に事件に関わってくるのは 非現実的すぎて、リアリティを全く感じることができなかった。 作中のいわゆる「大どんでん返し」も、その無理やりさに 違う意味でビックリしてしまいました。 江戸川乱歩賞受賞作ということで期待していた分…がっかり。 話がテンポ良く進み、飽きずにサクサク読めた所は良かった。 | ||||
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いつからミステリーはこんなに数学の連立方程式のように難解になったのでしょうか?読むにつれて徐々に式が分解されて読み終わったときにはスッキリと解け切り、開放感を得ることができるのに改めて内容を思い返すと、自分一人の力では到底解くことができない。そんな感じの本です。 あの登場人物が、こんな重要な役割を負っているとは…。これ以上は是非本書を読んでみてください。そしてこの難解な連立方程式を一緒に解いてみてください。 | ||||
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初めての作者。 この作品が「江戸川乱歩賞」を取っているらしい。 新妻をまだ3ヶ月くらいの娘の前で惨殺され、犯人が中学生の三人組という事で、少年法の関係で裁判にならず、施設で観察処分みたいな対処ですべて終わってしまう。 「国家が裁かないなら、自分が殺す」 とテレビの前で言ってしまい、バッシングを受ける主人公は、コーヒーショップを経営している。 犯人を恨んでも呪っても、何も生まれない、これからの人生は娘を愛する事だけに専念しようと決めて生活していた矢先に、保護観察が解けて普通に生活していた犯人のひとりが何者かに殺される。 当然主人公が疑われるが、アリバイもない。そうしているうちに、犯人のうちのもう一人が何者かに駅のホームで突き落とされ、こっちは何とか一命を取り留めるが、そのホームには偶然主人公も立っていた。これでますます犯人と疑われ、刑事やマスコミが店や自宅を監視しだす。 そんな中、三人目の犯人が何者かに殺され、このときは主人公にアリバイがあり…。 自分の無実と、誰がこんな事をしているのかを調べ始めた主人公に、次々と衝撃の事実が明らかになる。この次々と衝撃の…という言葉が陳腐に感じられるくらい本当にすごい事になっていき、最終的に「あっ」と驚く事実が判明し、ものすごい事件がおき結果的に犯人が捕まる。 その犯人が捕まった後でも、再度大どんでん返しがあり、そこでようやく話は終わるのだが、その大どんでん返しの結末は明かされていない…。 さすがに賞を取るだけあって、ものすごいインパクトでした。一気に読んでしまいます。 これを山口の母子強姦殺人事件と重ねてみるというのとは全然違う視点です。 | ||||
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少年犯罪、少年法を扱った作品です。 少年ゆえに裁かれないという理不尽さだけでなく、少年法の理念である可塑性にも 焦点を当て、単純な問題ではないことを伝えています。 ともすれば重くなりそうなテーマですが、テンポ良く話は進み、自然とストーリー に引き込まれていきます。テンポは早くても、描きこみは丹念ですし、あちこちに しっかりと仕掛けが施されており、謎解きの楽しさもしっかりあります。 ラストはやや盛り込み過ぎの感も無いわけではないですが、読み始めてから一度も ダレることのないストーリー展開はお見事!です。 | ||||
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犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった・・・・・。 ここから始まる物語。久しぶりに推理小説?としてはおもしろい本に出会いました。 入り組んだ筋立て、緊迫した終盤、最後のどんでん返しなど推理小説の醍醐味です。 おすすめします! | ||||
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生後5ヶ月の娘の目の前で妻が殺された。犯人は13歳の男の子三人だった。 14歳以下は逮捕できないので補導された犯人たち。その4年後、犯人の一人が殺された。妻を殺された男は関与を疑われながらも、なぜ妻が殺されなければならなかったのかを調べていく。そして次々に事件が起こる。 僕自身も親なので、自分に同じことが起きたらという目線で読めたので感情移入がしやすかった。緻密に練られたストーリーで、最後は全てが繋がっていく。悲しい恨みの連鎖に心が痛んだ。 | ||||
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少年犯罪とそれを現行法では罰しないという少年法を扱った、ごくまっとうな社会派ミステリーである。その芯の強さ、倫理観の強さは、真保祐一を連想させる誠実なものであり、また扱いにくい問題に真っ向から取り組む様は、娯楽小説の枠を越えて、久坂部羊のようでもあった。 小説の技量としても、多少若書きというか、もうちょっと磨いてもいいという部分もあるが(題にしてもどうなんだろうというのはある)、プロットの組み立てなどはしっかりしていて、緊迫感が増していってサスペンスもあったし、この年の江戸川乱歩賞をダントツで獲得したというのも頷ける。 最後は伏線が多すぎというか、いろいろつながり過ぎという気もしたし、何重にも重ね合わされた少年犯罪のテーマがいささか辛い(それはメリットでもあるだろうが)というのはあるが、十分満足できる出来だろうと思う。 | ||||
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少年犯罪の被害者家族の苦悩と加害者の更生をテーマにしたミステリー.被害者家族の視点から始まって,中立の立場も交えつつ加害者のその後という現実的な命題に迫っていく.犯人探しの要素もあるにはあるが,それよりも大きな枠組みでの意外性を用意してあるところも今風のミステリーらしい.真相はかなり複雑で,真犯人の正体以外は意外性もある.けして悪い仕上がりではないのだが,その意外性を成立させるためにいくらなんでも少年犯罪者が多すぎる.これをリアリティの欠如と感じる読者はちょっと白けてしまうかもしれない.真相に気付いたときの主人公の驚きと複雑な心理に焦点をしぼった構成にするなどの工夫があればもう一段切れ味鋭く,テーマ性の高いミステリーに仕上がったように思う.この辺が少し惜しい. | ||||
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少年犯罪をどう裁くのか??光市母子殺人事件で我事のように考えられた方も多いのではないでしょうか。この小説で終始一貫して取り扱うテーマで、単なる小説以上たらしめている所以でもあります。ただ、ミステリとして考えた場合、??な箇所が目につきました。特に弁護士の相沢の存在には??物語を上手く終結させるためだけの存在に感じてしまいました。以上、多少気になる点はあるものの、読む価値ありの☆4つです。 | ||||
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少年犯罪に於ける「更正」「贖罪」とはいったい何ぞや、という問いを繰り返してきます。 自分だったらどうするかなあ?自分だったらどう感じるだろう?と何度も自問しながら読みました。 結局は「実際そうなってみないと分からない!」だったりするのですが。 特筆すべきは、少年犯罪モノの小説としては「バカなガキの不快感」が少ないこと。 「その手のは腹ワタ煮えくりかえって読めねえ!」って人には特にオススメです。 「更正」「贖罪」について、「被害者の人権」について、いろいろ考えさせられることが多い一冊です。 純粋にミステリとして見れば、トリックやキャラクターなど「そりゃないな−」というところもあります。 ただ自分としては、久しぶりに「読後すぐにもっかい読み返し」をしているところ。 | ||||
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少年犯罪を軸としたミステリー小説。江戸川乱歩賞を受賞した作品らしく、伏線もきちんと張られきちんと消化していく。二転三転する最後も見所。テーマも社会派ながら読みやすい。 少年法がいろいろ問題になって改正されてから久しい。自分の世代は、神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗、そして、西鉄バスジャック事件のネオむぎ茶と同じ世代である。だからって何てこともないが、少年法とか、少年犯罪とか、少し敏感である。子供ってのは余裕がないから、他人のことが考えられないんだね。きっと。余裕があっても考えは内向きにいきやすい。思春期はさらに顕著に。子育てに「正解」はないから、親も大変だよ。。 恨みっていうのは根強くて、復讐ってのは連鎖するんだなぁ、と思った。そして、それは断ち切らなきゃいけない。ということはどこかで誰かが我慢しなきゃいけないってこと。自分は我慢できるような人間になりたいなぁ、と思った。 | ||||
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すべての伏線がきちんと処理されている。 よくできたプロットで最後まで楽しめる。 | ||||
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