■スポンサードリンク
天使のナイフ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天使のナイフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 121~140 7/9ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年犯罪というテーマは重そうで、少し敬遠していたのですが、友人から薦められて読んでみました。面白く読みました。 社会問題を取り上げたミステリ小説は世に沢山出ていますが、安易な結論を出して物語を閉じてしまい、納得のいかないものが多く見られます。しかし、本作品は、最後までバランスを失わず、きれいに走りきっている感じ。 読んでよかったと思える作品でした。薦めてくれた友人に感謝! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件という形では決着がついた、 課題は残ったけど…って終わり方かと思いきや! とラストにもう一度驚かされる本でした。 どこまでが葉でどこからが花かわからない花のように、 重なり合い、白でも黒でもない状態がずっと続く感じ。 でも読後感はすっきり、でありながら、結論の出ない投げかけもある。すごいミステリーですです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかった。4年前の事件は犯行の動機の点から釈然としない点があると思っていたが、なるほど納得のできる動機であった。最後の弁護士の罪まではさすがに想像できないが、ストーリの展開が見事で一気に読んでしまった。最後の終わり方もハッピーエンドというわけではないが、清々しい終わり方だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は、少年法や更生、少年犯罪の被害者の悲劇等、ちょっとありきたりの世界だったので、 正直期待はずれでしたが、後半の仕掛けはなかなかのものでした。 私は「因果応報主義」なので、殺したら殺されるってのが筋だよね?って思ってましたが、 どうなんでしょうねぇ。。。 過失致死ならとにかく、やる気でやった殺人、 しかも、自分勝手な都合というのは、やらせた奴が一番悪いにしても、 やはり、やったほうも、それなりの処分がなされるべきと思います。 変なたとえですが、飲酒運転が厳罰になって以来、確かに死亡事故は減ってます。 厳罰主義というのは、やはり必要なのではないでしょうか? 定価だとちょっと哀しいけど、中古の値段なら納得の1冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年犯罪ものですから、少年を罪に問えるか?犯罪被害者の心情、更生とは何か?加害者側の問題等をなかなか鋭く捉えて、しかも作者薬丸さんの中で咀嚼した結果を小説という形しかもエンターテイメントとして成立させて、なお重過ぎないところは素晴らしい感覚です。今現在の状況を上手く使いミステリとしてのカタルシスも見事だと思います。特に、恐らく(私の勝手な考えです)山口県光市母子殺害事件の本村さんの心情を鑑みて本書を書こうと思われたのではないか?と思いました。私個人もとても気になる(ただテレビのニュースで見かけるだけですが)方ですので。そのうえで様々な本をお読みになり、消化したうえでのミステリーです。社会派ミステリ(昔の松本清張みたいな)にも近いところがありますが、もっとエンターテイメント寄りです。 被害者のみならず、その周りの人々の感情をひとつひとつ積み重ねていく所にとくに好感が持てました、この手のものはスッキリさせるためのもの(ミステリでいえば、謎を解く!少年犯罪ものでいえば、厳罰!とか人権!とかつまり、偏った過激さの事です)が多いのですが、なかなかスッキリ簡単にさせないのに、スムーズに展開していく流れはスゴイです。いいトコ取り(社会派とエンターテイメントとミステリ)も上手くて良いです。 トリックと、細かい所で(携帯電話と盗聴器関係や、少年犯罪繋がりが繋がりすぎるところなど)気になる部分もあります。上手いだけにどうしても作り込み過ぎてミステリ好きな方なら読める展開でさえありますが、そうであったとしても、読んで良かったです。ミステリもの、または少年犯罪について少しでも興味がある方にオススメ致します。1番最後に参考文献が乗っていて、その著作リストを見てさらに納得しました。デビュー作でこれはスゴイ事だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年法の真正面から取り組んだ小説。 読み応え十分。感心させられました。 ただ、最近軽いものばかり読んでいたので、疲れました。 だらか星4つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろいかったのですが 傾向としてはやはり近年の乱歩賞の枠内で、そこがどうも新鮮さがなくて残念 あくまで乱歩賞内のおもしろさであって、絶賛するまでには至らないというか。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー作にも関わらずリーダビリティが高く、筋も良く練られています。一気読み必至。ワタクシは3時間ほどで読了しました。しかし最後のエピソードで興醒め。テーマに比して安易すぎ。そう思って全体を振り返ると、あまりに安易な殺人理由と都合良すぎるストーリー展開にイヤな気分になりました。やたらと贖罪というテーマが出てきますが、実は誰一人被害者に直接謝罪していません。少年Bを除く全ての加害者が不誠実。贖罪が憎悪の連鎖を解き放つきっかけという悲劇的な運命を嘆くレビューを読みましたが、この本のメイン・ストーリーのきっかけは犯罪(恐喝)です。更生しない犯罪者を登場させて、最終的に勧善懲悪エンディングはテーマに反してあまりに軽いように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このような感想は不謹慎かもしれませんが、おもしろかったです。素直にだまされて読まされてしまいました。最後までぐいぐいと引っ張られ、え? この人物も? え? この人も? え? え? え? で、最後まで。少年犯罪とか遺族の気持ちとか、いろいろとよく調べて書かれてあるような気がしました。この本で、初めて知ったことも多かったです。楽しんで読めて、勉強にもなって、いろいろ考えさせられて、一冊でかなりオトクな本に思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても完成度の高いものだったとは思います。しかし、登場人物全てが「この小説の為だけに作られた」感があり、人物に奥行きを感じられませんでした。この小説に描かれてる「事件」に巻き込まれていなかった場合、これらの登場人物の「日常」が想像できないんですよね。 また、2人目の犯人(というとちょっと語弊があるでしょうか)の伏線がなさすぎて、主人公が2人目の正体に気がついたくだりが唐突すぎて、無理やり感がありましたか… 後は、出てくる人物が連鎖的に事件を起こしすぎて、明らかに「ノンフィクション」という印象でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「面白い」ではなく、とても重い話でした。いろんな人に読んで、このまま受け止めるのではなく、自分なりの意見を持って欲しい作品だと思いました。そして、読んだ後、自分の大事な人に思いをはせて欲しいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年犯罪における大問題「加害少年の社会復帰か、厳罰による贖罪か」に鋭く迫る硬派ミステリー。 本書では、被害者の立場から語られる少年犯罪の取扱いの理不尽さ、「人権弁護士」の怪しさ、マスコミの暴力等々が非常に生々しく表現されている。一方で、加害者とその家族が抱える苦悩、少年の更生の可能性に賭け見守る人々の様子も語られる。いずれか一方の主張に偏ることなく、少年犯罪の取扱いの「難しさ」を浮き彫りにすることで、読者に対して「どうするべきなのか」という重い問いを投げかけてくる。 少年犯罪の被害者と加害者が重層的に重なりあい、様々な視点を見せてくれている。これは本書のテーマに複眼的な視点を与えるのに役だってはいるのだが、一方で、ストーリーのリアリティを損なう、「ご都合主義的」な印象は否めない点は残念。(いくらなんでも、関係者全部というのはやりすぎ) 重いテーマにも関わらず、一気に読ませる力を持つ小説。デビュー作とは思えない実力派だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩賞受賞作品として 華やかにスタートを切った薬丸岳著の作品。 「少年犯罪法・更正法」とは? 実際に本当に今の更正法で重篤な犯罪を犯した少年らは更生できるのであろうか? 投げ掛けた波紋は大きいと思う。 昨今、少年犯罪法を取り上げた社会派小説は多くある中でも この作品は、問題点を様々な角度から視点をあてたもので 贖罪までにも踏み込んでいる。 ダイナミックなスケールと重層的な伏線の使い方が巧みで 綿密な構想といい重たいテーマを扱いながらも 読者を惹きつけて離さない、魅力的な水準の高い作品。 主人公の檜山貴志の心情描写やそれを引き立てる細部にわたってまでも 作者は手を抜かない。 読み応えたっぷりで作者の手腕を賞賛し 今後の執筆活動も多いに期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんと小説デビュー作だという。ありえない完成度。文章の成熟度を批判するのはかわいそうだ。だってデビュー作ですよ! 「少年法」の持つ欠点・一方的な欠落と、高い理念に支えられた長所、それをめぐって無責任に野次馬化する世間が、何重ものストーリー構成で描写される。たった一つのテーマを、まさに万華鏡のように様々な角度から描いてみせる。 エンターテイメントとしての伏線もうまい。被疑者に対する警察のマークが甘すぎるが、リアリズムよりエンタテイメント性を重視したととれば問題はない。 はじめゆっくりと展開していきながら、徐々に加速してゆくストーリーの進み方がサスペンスフル。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テーマが重過ぎてどうなのかな?と思って読んでいると、 どんどん続きが読みたくて一気によんでしまった・・。 でも、(ネタばれですが・・)電車での事件の時、「死ななかった」のが、いかにも怪しすぎて。正直、小説慣れしている私には、あの時「読めてしまった??」と思って心配していたら案の定でした。 主人公の微妙な心の動きとかは、とても細かく書かれていて良いと思っていただけに、イマイチ、はっきりした伏線が書かれていないまま、少し無理やり「犯人を突き止めた」感じが否めなかった気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず主人公の心情がしっかり表現されていて、感情移入出来、最後まで飽きずに読める。 ミステリーとしては、伏線が繋がり、あの2人の犯人を自分の中で見当付けることが出来たが、最後の一人に関してはそれまでに伏線がほとんどなく、最後の主人公との対談だけで色々話を詰め込み過ぎていて、突然って感じがしてならない。最後の人物がわかってしまうような伏線だと逆につまらなくなってしまうと思うが、最後の話を聞いて納得するぐらいの伏線を加えて欲しかった。あれだと最後に無理矢理完成させた感があり、話に出した人間で少年法に賛成する者なら誰でもよくなる気がする。 でも書き方や表現の仕方、登場人物などは新人とは思えないほどしっかりしていて、ずっと楽しませてくれたのでこの人の本は毎回買うことになると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題の書でした。なまなましい殺人事件がいろいろおこります。 まあ、復讐ものでもあります。 それに「いま」という時代の暗黒面を絡ませて 構成された小説です。主人公がコンビニのオーナーであるのも やっぱり「イマ」ドキだなあとおもいました。 ドラマや小説にもできそうなジェットコースター的 展開は評価したいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み進めていくたびに「あれ?」「あれ?」を連発してしまいました。 個人的には雑誌でみた広告ほどおもしろくありませんでした。 ってか江戸川乱歩賞受賞作品で名作に出会った記憶がありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年の凶悪犯罪と、少年法の壁に追いやられる被害者遺族の憤慨といった極めて今日的テーマを持つミステリー。若妻を少年3人に殺された夫の心情から始まるストーリーだが、いざ話が動き出すとまるでドミノ倒しのようで主人公と共に心身ともに降り回される思いが味わえる。少年犯罪というテーマを抱えてはいるが、加害者と被害者という立場の複雑な絡み合いのトリックはその枠を越えている。やや複雑すぎて頭の中では整理しきれないくらいだった。主人公の妻のキャラクターが重要なのに書きこみ不足だったのが残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物がすべてキーパーソンになっていて、油断大敵な小説でした。 加害者、被害者、事件に関わったひと、加害者の更生に関わったひとそれぞれの思いがあって、少年事件に関わる解決困難な問題を実感しました。ただ主人公の思考にはついていけないところがありましたが…。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!