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天使のナイフ



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天使のナイフの評価: 4.08/5点 レビュー 175件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全175件 161~175 9/9ページ
No.15:
(4pt)

良い意味で期待を裏切ります

前半は、少年犯罪・少年法・など刑法が抱える問題点を露呈します。後半の展開の速さは尋常ではありません。読者はこの世界にグイグイ引きこまれ、衝撃を受け続けます。少年法の抜け道にした確信犯に、本当に憎しみを感じます。更正するとはどういうことなのか。前科ではなく前歴となり、社会に出るときは帳消しになって普通の生活に戻れる。少年法が処罰をせずに更正に重点を置き、しかしながら更正プログラムが整っていない、結局は加害者になった青少年の性格や人柄で更正可能か否かという事実を、実に上手く描写されています。
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4062130556
No.14:
(4pt)

題材が良いと思います

 古典的なミステリが好きな自分には、好みの小説ではない。 しかし、少年犯罪という身近な題材には関心があり、読んでみた。 良くできている小説だと思った。最後の主人公のセリフが非常に印象的で、余韻が残った。 そして少年法の意味と更生の困難さに、これからの社会はどう直面していくべきかと改めて考えさせられた。
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No.13:
(5pt)

新たなステージの幕開け

江戸川乱歩賞それはミステリー作家の登竜門。 半世紀あまりの間に50作品以上を世に贈りその何倍もの物書きの「夢」が潰えていった「賞」。その中で新たなミステリーの幕を開けた物書きは何人もいない。ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、それがついこの間までのミステリーだった。今年の受賞者はその概念を見事に打ち砕いてしまった。さあ新たなステージの幕が・・・
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No.12:
(4pt)

読み応えあり

人物の造形という点ではやや弱さもあるが、ストーリーの展開、伏線の張り方などにきめ細やかな配慮が行きとどいている。少年法と犯罪被害者救済という対立する問題を正面から取り組みつつ、冷静な筆致でミステリーに仕上げる手腕は新人離れしている。被害者と加害者、正義と偽善を逆転させるという2重のサプライズに繋がる伏線が若干しつこさを感じさせるものの、読み応えがある。
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No.11:
(5pt)

久々納得の乱歩賞受賞作品でした♪

 ここのところの受賞作品には、いまいち感がどうしてもぬぐえませんでしたが、これは久々に読み応えのある傑作でした。 新人さんとは思えないような丁寧な描写と文体。感情移入しやすいキャラクターたち。前半はおっとりと地味に進んでいく話が、後半に入ると新事実につぐ新事実と目まぐるしい展開。これがまた無理なく展開されていきます。そして最後の最後まで目が離せない終わりかたといいい、へたなベテラン作家とは比べようも無いくらいに、よくまとまっています。少年犯罪という重いテーマ性ながら、推理読み物としても面白く、巧く事柄を融合させているのには舌を巻きました。 さらにびっくりしたのは作者薬丸さんの履歴。この本を書き上げるために会社辞めたとかで・・。ものすごく思い切りのいい人だなと思い、2重にびっくりさせられました。今後の活躍も要チェックの人でしょう。
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No.10:
(4pt)

もったいない!

最近多い題材の一つに成った感がある少年犯罪、この作品も妻を殺された桧山が裁きに対して納得出来ないものを心に抱いていたところ、犯人の少年達が次々と何者かに殺され自分にその嫌疑がかけられ、自分の身の潔白を証明する為、事件の真相に迫ろうとする物語である。乱歩賞をかなりの評価もとに受賞した作品だけの事は有る優れたもので有るとは思うが、後半部分はもう少し詳しく知りたかった様にも思える。そう言った意味では宗田理さんの「天路」を思いながら読ませて頂きました。次回作に期待したい。
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No.9:
(4pt)

またドラマ化されるんだろうなあ

幼児虐待シーンは問題として、ドラマ化間違いなしと見た。文中に、布石がたくさん落ちていて、どう繋がるの想像しながら読み進めて、最後に繋がったときは「オー、そうだったのかあ」と感心。ありきたりなミステリーではあるが、少年法の認識も深まるお徳感あり。物足らなさは、慟哭、慟哭と文中に出てくるが、被害者の慟哭がイマイチ伝わって来ない点かな?
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No.8:
(5pt)

タイトルの意味

「天使」とは一体誰のことか? 「ナイフ」とは何のメタファーなのか? 全ての真実が明かされるとともに、タイトルの意味をも伝える終章の鮮やかさ。そして、「天使のナイフ」が事件の発端だったという衝撃。一気読みの快感が味わえます。是非御一読を。次回作も楽しみです。
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No.7:
(3pt)

いろいろ盛り込み過ぎ?

決して面白くないわけではありません。ただちょっとラストの謎解きがくどいな、という印象。当然「あっ」は一回でなく複数回あるんですが、ひとつひとつがいまいちインパクトが弱い。小出しにしているような印象。小出しされる度に読者としては一旦「終わった感」を味わうので次にくるものにはもう少し大きなインパクトを期待するんですが次のも同じくらいでした、と書けば何となくおわかり頂けるでしょうか。ちょっとダレを感じました。前半のテンポがよいだけにちょっと残念。少年犯罪ものとしてよくできていると思いますが偉そうで申し訳ないですけれどエンタテインメントとしては今一歩です。
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No.6:
(5pt)

あっという間にエンデイング。

少年法って怖い法律だったんだなんて今さらのように思い知らされました。それに加害者という者は、被害者に贖罪するよりも、逃げる事や、自分の更生の事ばかり考えているものなのだなあと思いました。ストーリーテラーとしては新人ながら、さすがに江戸川乱歩賞といった感じです。秋の夜長にミステリーフアンの方は是非読んでみてください。
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No.5:
(5pt)

被害者の辛さが・・・

さすが 江戸川乱歩賞をとっただけあって物語の構成が実にうまく描かれてると思いますラストになるにつれて 物語に出てくるすべての人の真実、過去が明らかにされていくことに驚きを隠せませんでした内容もとても丁寧で、すんなり物語に入っていける書き方、最後まで一気に読ませる力があり 読んでてとても安心感がありましただけど もう一つ言わせてもらえれば 贖罪というものの重さが強かったのか被害者の辛さ、憎しみがあまり強く書かれてなかったような気がしますこれだけすごい内容だったのに 一番大事な伝えたかったものは 被害者の心ではなかったのか~?と少し残念に思いました同じテーマで東野圭吾さんの”さまよう刃”の方がグンと被害者の気持ちが伝わってきましただけど 読んでとても良かったですし また新作をとても楽しみにしてます!
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No.4:
(4pt)

幾重にも仕掛けられた驚きの結末

 ここ数年、乱歩賞は不作気味でしたが、久々に優れた作品が出てきたという感じがしました。物語の構成はしっかりと考え抜かれ、伏線は巧みに張り巡らされ、最後まで一気に読ませます。 結末では意外な真犯人が明らかになったと思ったら、最後の最後にまたダメ押しとなるどんでん返しまで用意されています。 そういった仕掛けがやや多すぎて、くどいという印象も与えてしまい、ここまでいくとちょっとご都合主義かなという感じもします。また、文章表現にもやや素人っぽさが目立ちますが、新人賞としては十分許容範囲でしょう。 少年法や少年犯罪という社会的な問題を真正面から取り上げながら、ここまで見事なエンタテインメント小説に仕上げた物語構成力は卓越しています。ただ、作者の持てる力を出し尽くしてしまったという感じもして、第二作目以降がどうなるか期待しながらもちょっと心配です。
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4062130556
No.3:
(5pt)

静かな夜に一気に読んでください!

 少年犯罪と少年法、社会が抱える多くの矛盾と問題点。こうしたテーマで書かれた小説は特に珍しいものではないが、その多くは加害者或いは被害者どちらかの視点に偏ったものが多かった。しかし、本書は双方の視点から見ることが出来るよう仕掛けが施されている。 ストーリーは少年に妻を殺害された夫がその事件の真実を追い求めようとする過程を中心に展開していくが、その過程で加害者、被害者の家族、社会が抱える問題点に頷きながら読み進み、中盤以降目まぐるしく展開する「仕掛け」に驚かされる。そしてラストに明かされる事件の真相。 また、テーマのわりに読後感が重すぎない点には、ストーリーを包み込む作者の人間愛を感じた。静かな夜に一気に読まれることをおすすめする。
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No.2:
(5pt)

久々の感動作

妻を殺した少年が殺されたところから、桧山は妻の過去をもしっていくことになる。少年に近しい者を殺された人々の苦悩や悲しみが伝わってくる感動作である。動機にも説得力がある。また、最後に周到な結末が用意されていて、ミステリーとしても一級品である。
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No.1:
(4pt)

じっくり読ませる佳作!

もしかしたら、山○県で起きた母子殺人事件をモチーフに書かれたものではないのかもしれないが、実際の事件を想起させるほどに、下手なケレンなどなく、しかしじっくりと読ませる社会派ミステリーでした。少年犯罪と少年法の壁、そして贖罪というテーマ……近年の乱歩賞も変わったもんです。エンターテインメントよりも物語のリアリティ!という読者に……。
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