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鼻
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鼻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 41~46 3/3ページ
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こんなに鳥肌が立った小説は乙一のGOTH以来です暴落、受難、鼻それぞれが放つ異色で怪しい景に感動すらも覚えました人間単体に株価がつけられ、その株価に人間が振り回される暴落。不条理な事が次々に重なっていき、現代の人間の不可解な絡み合いを表した受難。そして表題作の鼻。妄想と現実の中に生まれるギャップが2人の主人公の語り口によって描かれていき、ラストに向かうにつれて幾重にも張り巡らされた伏線が一気にとかれていき、読み終わった時の感覚は宇宙です。異世界でした。鳥肌が顔にまで出てきそうな勢いでした。ミステリー小説が好きな人はこれを読まずに誰を読むのかよく分かりません是非見てください | ||||
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次がどうなるのか気になって、最後にぐるっと世界が反転するような結末が・・・・ 久々に凄いまさにあっと言わされるようなホラーを読んだと思いました。 これは本当に凄い作品です。 | ||||
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人間の価値を、株価に例えるのは面白い発想ですね。 株価の上下が気になって仕方ないのは現代の投資家達。 でも、あの世界では皆が気にしています。 自分が知っている人、知らない人、もちろん自分も。 本を読み終わり現実に戻る。 再び現実世界を考えてみました。 この本以上のことが、今起こってるんじゃないかと恐怖しましたね。 賞をとった鼻よりも、はじめの作品の方が好きです。 | ||||
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ホラー大賞短編賞受賞作の「鼻」の他、「暴落」「受難」の2編を載せた短編集。 「鼻」よりも、初期の筒井康隆作品風の2編の方が惹かれました。なつかしい感じのする不条理劇です。 「暴落」は、個人が株式市場の評価の対象となる社会の悲劇が、「受難」はビルとビルとの隙間から出られなくなった男の不条理な事態が、一人称で心理を抉るように描かれています。 それに比べると、「鼻」はもちろん秀作なのですが、ややトリッキーな小説で、もやもやした読後感になりました。 | ||||
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「暴落」は、現在の格差社会、競争社会を少なからず反映させた社会SF。他にもいろいろな要素を含んでいて、後味爽やかな感動作にもなり得たと思いますが、そうならない(そうしない)のがこの作者の持ち味なのかもしれません。アイデアがいっぱい詰りすぎていて、長編にして欲しかったというのが正直な感想。 「受難」は、その状況設定から、自分も映画「SAW」を連想しました。「暴落」と同じく、落としどころがどこになるのか見当もつかないので、読み進みながらドキドキハラハラしてしまいました。 「鼻」は、結果的には星新一の「マイ国家」ばりの不条理ホラーなのですが、やはりどこに辿り着くのかが読めず、固唾をのんでページを繰りました。 まだ作品は少ないようですが、これからどんなテイストの作品を書いてくれるのか、とても楽しみです。 | ||||
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「暴落」「受難」「鼻」の短編三本収録。 「暴落」は個々人が株式上場して、家庭、学歴、職歴、日頃の行い、また友人の 秀劣などが株価を、つまりそに人間の価値を決める社会の話。これはそのまま 「世にも奇妙な物語」の脚本としてありそうです。割とオーソドックスな流れで はありますがグロテスクかつドライなラストが印象的です。 「受難」は映画「SAW」に酷似したシチュエーションを用いながらオリジナリティ あるスリラーになっています。ある場所から身動きできなくなった主人公の元に 集まる三人の人物がそれぞれおもしろい。主人公にとって救世主になりうる彼ら がみんな曲者で、全く役に立ちません。ほとんどコメディーのようなやり取りが 返って歯がゆさと憔悴感を際立たせています。 受賞作「鼻」は先の二作とは全然異なる毛色の叙述モノ。叙述モノと書いた時点 で半分ネタばれみたいなもんですが、単純に読者をひらりとかわすオチだったら 掃いて捨てるほどあります。おそらく読んでまず眉をひそめ、あるいは読みなが らオチが読めそうなのに眉をひそめ、それからどどどどっとこの恐怖の意味がわ かるような、そんなおいしい(二度読みできる)お話です。 雰囲気の異なる三つの短編はそれぞれレベルが高く、一気に読めてしまうのでお すすめです。 | ||||
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