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プリズン・トリック
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プリズン・トリックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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江戸川乱歩賞選考委員の何人かが、この作品の「志の高さ」を評価している。刑務所内での密室殺人、憲法39条の穴、昨今の交通事故厳罰化を扱う点など、「志の高さ」を言わんとする理由は理解できるような気はする。 しかし、登場人物が多すぎる。そして視点が変わりすぎる。もう少し整理することで全体をすっきりさせることが可能だと思う。全体が序章・終章を合わせて13章あり、一つの章の中にいくつもの視点を加えていたが、せめて1つの章は1つの視点に留めた方が、読んでいてゴタゴタ感が少なくなったのではないか。 交通事故加害者が被害家族へ謝罪しに行った部分は非常によかった。交通事故はいつ自分が被害者になっても加害者になってもおかしくない。両者それぞれの心が胸をついた。 | ||||
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江戸川乱歩賞選考委員の何人かが、この作品の「志の高さ」を評価している。刑務所内での密室殺人、憲法39条の穴、昨今の交通事故厳罰化を扱う点など、「志の高さ」を言わんとする理由は理解できるような気はする。 しかし、登場人物が多すぎる。そして視点が変わりすぎる。もう少し整理することで全体をすっきりさせることが可能だと思う。全体が序章・終章を合わせて13章あり、一つの章の中にいくつもの視点を加えていたが、せめて1つの章は1つの視点に留めた方が、読んでいてゴタゴタ感が少なくなったのではないか。 交通事故加害者が被害家族へ謝罪しに行った部分は非常によかった。交通事故はいつ自分が被害者になっても加害者になってもおかしくない。両者それぞれの心が胸をついた。 | ||||
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他のレビューのまとめみたいになりそうですが、推理小説としてのトリックは面白かったですね。 しかしこまめに視点が変わってしまうために登場人物に感情移入できないまま読み進んでしまいます。 それを意識して新人ならではの荒っぽさと今後への期待として考えるのならありでしょう。今までの乱歩賞のようにあっさりと進んでいく2時間ドラマの原作にしかならないようなものに比べれば本格的な推理小説と言えるのではないでしょうか? これからに期待と言う意味で☆三つ | ||||
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他のレビューのまとめみたいになりそうですが、推理小説としてのトリックは面白かったですね。 しかしこまめに視点が変わってしまうために登場人物に感情移入できないまま読み進んでしまいます。 それを意識して新人ならではの荒っぽさと今後への期待として考えるのならありでしょう。今までの乱歩賞のようにあっさりと進んでいく2時間ドラマの原作にしかならないようなものに比べれば本格的な推理小説と言えるのではないでしょうか? これからに期待と言う意味で☆三つ | ||||
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私がファンの東野圭吾氏が高く評価されている、という帯のコピーに惹かれて購入したのですが、はっきり言って、これほど期待を裏切られた作品は近年ありません。登場人物の視点が多すぎて、「これ誰だったっけ」と物語の後半になっても登場人物の名前・性格・位置づけ(役割)が把握できぬまま、終わってしまいました。「必ず、二度読む」というコピーはこういう意味だったのか?と苦笑してしまいます。そして何よりも、トリックの謎解きが刑事などの被害者サイドからによるものではなく、加害者側の独白?で、しかも最後に、突然性急に行われるというもので、その際に初めて明かされる事情もあり、今まで何のためにここまで読んできたのか、と思わず憤りを覚えました(これはトリック小説におけるタブーにはならないのでしょうか?)。しかも、最後の終わり方も、この期に及んで読者の想像力にゆだねた、謎を残すものとなっており、読後感もすっきりしませんでした。冒頭の、交通刑務所内の犯罪発生までの筆力にはかなり圧倒されただけに、大変残念です。この本で一番面白かったのは、巻末の選考委員諸氏の選評で、一般読者との視点の違いが興味深かったです。この作品については「登場人物の視点が多すぎ、中間部にどうにもならない大きな傷も多いが、この謎に挑んだ志の大きさを評価し、今後の飛躍を期待する」とのことでした。 | ||||
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私がファンの東野圭吾氏が高く評価されている、という帯のコピーに惹かれて購入したのですが、はっきり言って、これほど期待を裏切られた作品は近年ありません。登場人物の視点が多すぎて、「これ誰だったっけ」と物語の後半になっても登場人物の名前・性格・位置づけ(役割)が把握できぬまま、終わってしまいました。「必ず、二度読む」というコピーはこういう意味だったのか?と苦笑してしまいます。そして何よりも、トリックの謎解きが刑事などの被害者サイドからによるものではなく、加害者側の独白?で、しかも最後に、突然性急に行われるというもので、その際に初めて明かされる事情もあり、今まで何のためにここまで読んできたのか、と思わず憤りを覚えました(これはトリック小説におけるタブーにはならないのでしょうか?)。しかも、最後の終わり方も、この期に及んで読者の想像力にゆだねた、謎を残すものとなっており、読後感もすっきりしませんでした。冒頭の、交通刑務所内の犯罪発生までの筆力にはかなり圧倒されただけに、大変残念です。この本で一番面白かったのは、巻末の選考委員諸氏の選評で、一般読者との視点の違いが興味深かったです。この作品については「登場人物の視点が多すぎ、中間部にどうにもならない大きな傷も多いが、この謎に挑んだ志の大きさを評価し、今後の飛躍を期待する」とのことでした。 | ||||
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選評で当作品のことが言われるときに、図らずも「志の高さ」という言葉が複数の審査員の口から出てきたようです。 読んでみるとなるほどと納得、トリックの派手さが半端じゃないのです。 その派手なトリックとは、冒頭の刑務所内での密室殺人に他なりません。 結局自分も、冒頭のその派手さにやられ、最後まで一気読みしてしまいました。 確かに、将来性は買いなのでしょう。 しかし、小説として、商品としての魅力を考えたときに、当作品には無視できない欠陥があります。 感情移入できるキャラクターが皆無であること、大勢登場する割に人物が無個性であること、その無個性の登場人物の間で視点がコロコロ無節操に変えられること…。 まとめるなら、魅力あるトリックは描けているが、魅力ある人間は描けていないということです。 トリックがケレン味十分なだけに残念でしたが、逆にその問題をクリアすれば、人気作家の仲間入りも不可能ではないと思います。 今後に期待していますm(__)m | ||||
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初めて書いた小説が江戸川乱歩賞受賞。私語さえ規律で厳しく制限されている市原刑務所内で起きた殺人と脱獄。しかしそこは全国一監視の緩い交通刑務所だった。犯人は誰か?動機は?そして何よりどのようにして密室の所内で殺人が起きたのか?初動捜査のミスから犯人特定に時間がかかり、犯人と疑われる人物も次々と変わり、追っていくと関係者の死体に行き当たる。謎だらけの事件がようやく辿り着いた1年程前の交通事故。一人の女性が事故死していた。その死に疑問が・・・。この女性の死が事件の原因か?政治家が絡んだ汚職と重要事案の決定を左右する数字の改竄を知った口封じ?謎と疑問が増すばかり。なかなか犯人と真相が見えてこない。ついついスピードを上げて読み進み、終章で唖然とする。帯にあるとおり読み返す。が、そこで終わらない。犯人の手記の中に犯人さえ気づいていない真犯人がいた!・・・動機は・・・。事件は大きく膨らみ犯人も恨みの深さを窺わせつつ実はすぐ傍にある小さな狂気。怖いです。 | ||||
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初めて書いた小説が江戸川乱歩賞受賞。私語さえ規律で厳しく制限されている市原刑務所内で起きた殺人と脱獄。しかしそこは全国一監視の緩い交通刑務所だった。犯人は誰か?動機は?そして何よりどのようにして密室の所内で殺人が起きたのか?初動捜査のミスから犯人特定に時間がかかり、犯人と疑われる人物も次々と変わり、追っていくと関係者の死体に行き当たる。謎だらけの事件がようやく辿り着いた1年程前の交通事故。一人の女性が事故死していた。その死に疑問が・・・。この女性の死が事件の原因か?政治家が絡んだ汚職と重要事案の決定を左右する数字の改竄を知った口封じ?謎と疑問が増すばかり。なかなか犯人と真相が見えてこない。ついついスピードを上げて読み進み、終章で唖然とする。帯にあるとおり読み返す。が、そこで終わらない。犯人の手記の中に犯人さえ気づいていない真犯人がいた!・・・動機は・・・。事件は大きく膨らみ犯人も恨みの深さを窺わせつつ実はすぐ傍にある小さな狂気。怖いです。 | ||||
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乱歩賞史上最高のトリックというオビに惹かれて購入しました。結果としてはトリック以前に、コロコロ変わる視点や話の強引さに 全くついていけず、何とか読み切るだけで精一杯。トリックはすごいのかもしてませんが、だから?と思ってしまいました。 選考委員の評価を読んでも、多くの委員が荒削りな点に目を瞑って、志に賞を与えたという風に書いてあります。 確かに交通事故の厳罰化など意欲は買うのだが、何も乱歩賞でそれを訴える必要はないと思う。 少なくとも最高のトリックとか、必ず二度読むとか、読者を無責任に煽って買わせるような誇大表現をちりばめるオビで目を惹かせ る事は一時的な購買には繋がっても、今後は信用を失いかねないのでは?もっと正当な訴えかけで売る本だと思う。 | ||||
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乱歩賞史上最高のトリックというオビに惹かれて購入しました。結果としてはトリック以前に、コロコロ変わる視点や話の強引さに 全くついていけず、何とか読み切るだけで精一杯。トリックはすごいのかもしてませんが、だから?と思ってしまいました。 選考委員の評価を読んでも、多くの委員が荒削りな点に目を瞑って、志に賞を与えたという風に書いてあります。 確かに交通事故の厳罰化など意欲は買うのだが、何も乱歩賞でそれを訴える必要はないと思う。 少なくとも最高のトリックとか、必ず二度読むとか、読者を無責任に煽って買わせるような誇大表現をちりばめるオビで目を惹かせ る事は一時的な購買には繋がっても、今後は信用を失いかねないのでは?もっと正当な訴えかけで売る本だと思う。 | ||||
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批判を恐れず書くが、登場人物の視点がしょっちゅう入れ替わり、「一体何の話だっけ?」「こいつは一体誰だったっけ」と思うことが多々あった。登場人物の口調も皆同じで、特徴がないから感情移入ができず、謎解き要素も薄くミステリーとしても楽しめなかった。選考委員も同じ様なことを述べているが、正直これが受賞作とは信じがたい。トリック自体も「ああ、そう」と言う感じだったが、私の視点がおかしいのだろうか。。。 | ||||
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批判を恐れず書くが、登場人物の視点がしょっちゅう入れ替わり、「一体何の話だっけ?」「こいつは一体誰だったっけ」と思うことが多々あった。登場人物の口調も皆同じで、特徴がないから感情移入ができず、謎解き要素も薄くミステリーとしても楽しめなかった。選考委員も同じ様なことを述べているが、正直これが受賞作とは信じがたい。トリック自体も「ああ、そう」と言う感じだったが、私の視点がおかしいのだろうか。。。 | ||||
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交通事故の厳罰化という時事的テーマに取り組んだ野心的な作品。 交通刑務所の受刑者の日常を描写した冒頭は興味深い。刑務所内の密室殺人というのも斬新である。交通事故の加害者と被害者の葛藤も、作者のこの問題に対する真摯な姿勢がうかがえる。加害者の母親が絶縁の理由を伝えるシーンでは、ほろりとさせられた。 それだけに中盤以降の展開が残念でならない。ご都合主義は目を瞑るにしても、多すぎる登場人物の間で視点が頻繁に変わり、読者が物語についていけない。2つの密室殺人の解決も何が何やらよく分からなかった。もう少し、加筆修正した上で出版するべきではなかったか。 | ||||
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交通事故の厳罰化という時事的テーマに取り組んだ野心的な作品。 交通刑務所の受刑者の日常を描写した冒頭は興味深い。刑務所内の密室殺人というのも斬新である。交通事故の加害者と被害者の葛藤も、作者のこの問題に対する真摯な姿勢がうかがえる。加害者の母親が絶縁の理由を伝えるシーンでは、ほろりとさせられた。 それだけに中盤以降の展開が残念でならない。ご都合主義は目を瞑るにしても、多すぎる登場人物の間で視点が頻繁に変わり、読者が物語についていけない。2つの密室殺人の解決も何が何やらよく分からなかった。もう少し、加筆修正した上で出版するべきではなかったか。 | ||||
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うん。面白かった。確かに選評にあるように欠点も多いのだが、良かった点がその欠点を補いきれているように感じた。まず何よりも「刑務所内での密室殺人」これだけでもう興味はかなりそそられる。序盤に描かれている事件の発生までの流れや細かすぎると言っても過言ではない刑務所内の様子、受刑者の生活に関する記述は多くのミステリーを読んでいるような人にも初耳のものが多いのではないだろうか。そんな感じで序盤はわりと引き込まれてる。そして中盤の交通事故の被害者と加害者の対峙、原題でもある憲法三十九条の過失への問題提議は序盤で掴みかけた読者の心を一気に作品の中に引き込むポイントでもあり、考えさせかれるところでもある。またトリックに関しても一応辻褄の合わないところはなく説明がされる。もちろん登場人物・視点の多さから感情移入がしにくく、話がわかりにくくなっているし、トリックの説明のされかたも微妙、後半で半ば強引とも思える布石を置いてのラストのどんでん返し?もこれはいるかなと思ってしまったりと欠点も多いのだが、しかし、上記したこの作品の良い点はその欠点を補えているように思うことと、次回作今後への期待込みで★4つにした。これはあくまで個人的な感想だが、あえて交通事故の被害者と加害者の対峙などの良かったところすら省いて、ずっと犯人と警察の2つの視点だけの切り替えにし、トリックの粗さををもうちょっとなくせばかなり面白さが増したように思う。トリックの概要がかなり面白いだけにちょっともったいない気がしてしまうのは自分だけだろうか…。 | ||||
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うん。面白かった。 確かに選評にあるように欠点も多いのだが、良かった点がその欠点を補いきれているように感じた。 まず何よりも「刑務所内での密室殺人」これだけでもう興味はかなりそそられる。序盤に描かれている事件の発生までの流れや細かすぎると言っても過言ではない刑務所内の様子、受刑者の生活に関する記述は多くのミステリーを読んでいるような人にも初耳のものが多いのではないだろうか。そんな感じで序盤はわりと引き込まれてる。そして中盤の交通事故の被害者と加害者の対峙、原題でもある憲法三十九条の過失への問題提議は序盤で掴みかけた読者の心を一気に作品の中に引き込むポイントでもあり、考えさせかれるところでもある。またトリックに関しても一応辻褄の合わないところはなく説明がされる。 もちろん登場人物・視点の多さから感情移入がしにくく、話がわかりにくくなっているし、トリックの説明のされかたも微妙、後半で半ば強引とも思える布石を置いてのラストのどんでん返し?もこれはいるかなと思ってしまったりと欠点も多いのだが、しかし、上記したこの作品の良い点はその欠点を補えているように思うことと、次回作今後への期待込みで★4つにした。 これはあくまで個人的な感想だが、あえて交通事故の被害者と加害者の対峙などの良かったところすら省いて、ずっと犯人と警察の2つの視点だけの切り替えにし、トリックの粗さををもうちょっとなくせばかなり面白さが増したように思う。トリックの概要がかなり面白いだけにちょっともったいない気がしてしまうのは自分だけだろうか…。 | ||||
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