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行きずりの街



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【この小説が収録されている参考書籍】
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)
行きずりの街 (新潮文庫)

行きずりの街の評価: 2.75/5点 レビュー 69件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 41~60 3/4ページ
No.29:
(4pt)

シミタツはこの本だけで判断すべきじゃない

 『行きずりの街』は去年、16年ぶりに?急に売れて、シミタツを固定ファンから一般の人に知らしめたことになった。それだけで星4つ。
 シミタツをはじめて知り、『このミス』期待でこの本から入った人は本書をミステリーじゃないと言って貶める。しかしそれはあまり正当ではない。91年頃の『このミス』は、ミステリーと言っても本格派からハードボイルド、冒険小説まで非常に広く網をかけて投票されていた。私は1位で良い作品だと思います。「なんで?」と言う人は当時のほかの作品をいろいろ読んでみて再評価したらどうでしょう。
 最近のミステリーはプロットの巧妙さだけでうまい下手が言われる嫌いがあるように思うけど、シミタツはミステリーではないし、本人も認めるようにプロット作りはうまくない。本書も皆さんが指摘しているようにあまりに都合のよい展開やややステロタイプ的な人物造形があるのは否めない。だからこういうところが気になる人にはダメですね。私は、最近のミステリーはプロットを複雑にするだけに力を注いでいるように思えて、あまり評価していませんが。
 シミタツのすごさはむしろ自然風景、人の情景を描く表現力でしょう。この点についてはほとんどの小説家は適わないのでは? 本書の女性像は確かに男の目線かもしれないけれど、それでも人情の機微が浮き出ているなぁと感心します。
 だからこそシミタツは本書だけでなくいろいろな作品を手にとって欲しいと思うのです。 
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.28:
(1pt)

買うんじゃなかった。。。

なんとなく帯に釣られて買ってしまいました。「このミス91 1位!」とか書いてあるし。
でも、何故この本が「このミステリーがすごい!」で1位を取れるのか、良く分りません
でした。他のレビューにもあるとおり、偶然だらけの都合の良い展開も気になりましたが、
それ以上に気になるのは主人公の「動機」。命をかけて守らなくてはいけないほど、この
主人公と教え子(ひとみちゃん)の絆が描き切れてない。だから感情移入が全く出来ない。
はっきり言って駄作です。
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.27:
(1pt)

ハードボイルドとしては読む価値ない。

単行本のほうで読みましたのでこちらに書きますが、文庫のほうで各位批評されている通りで、内容(キャラクター、ストーリー、他)ほぼすべてがいただけません。故郷での教え子が上京し失踪したから先生が探偵まがいの捜索、なんてするわけありませんね。本物語は、警察の対応がどうあれ、その結果がどうあれ、捜索願を出せばおしまいなのに、とにかくありえない勝手なご都合で物語が進展するために拒否反応を起こす読者も多いわけです。なお、帯などに”ハードボイルド”とありますが、ハードボイルド性はかけらもありません。本作品は駄作中の駄作です。要は出版社(と著者)の作為で生まれただけです。このタイトルならもっと全然違う物語を期待してしまいます。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.26:
(3pt)

主人公があまり・・・

初めてこの作家さんの本を読みました。
文体があまり自分と合わない気がしましたが、
まあこういう表現もあるのかな、と思って読んでいました。
しかし、私は主人公の男性があまり好きになれず、
そこまで入り込んで読むことができませんでした。
後半は展開が早くて「お」と思うところもありました。
戦闘シーンの描写はわかりづらかったかなーと思いました。
学校経営の裏側を知る勉強にはなるんじゃないかなと
思う作品でした。
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.25:
(1pt)

いまいちかな

「しみたつ」の本をはじめて読みました。
私には文章が読みにくく、人物描写についても「なぜ?」
といった点が気になってしまい、一気に読み通すことが
できませんでした。
ストーリーも、「ちょっとできすぎじゃないのー」的で
いまいちでした。
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4101345112
No.24:
(2pt)

私には面白くない小説でした。

この作品は好き嫌いが分かれるようですが、私は後者でした。
まず、話の展開に説得力を感じられませんでした。
心を病んでる男女の屁理屈を長々と聞かされる会話シーンと
暴力シーンの細かい描写の繰り返しでうんざりしてしまいました。
また文体も、わかったようなわからないような比喩表現が鼻について
楽しめませんでした。
私の読解力の問題かもしれませんが、そうであっても、今後は
ミステリーのなんとかで1位といううたい文句を信用しないことにします。
あと、文庫本とはいえ、あの装丁は辛いです。
なんとかで1位という宣伝の太い帯が巻いてなければ買う気は起きなかったと思います。
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4101345112
No.23:
(4pt)

良質のハードボイルド作品

 教え子と結婚し,それがスキャンダルと指弾されて名門高校を追われた元教師(現在は塾講師)が,塾の教え子を探す過程で,かつての追放劇の裏面を含む名門高校の暗部を知ることになる……
 「偶然」の要素が強すぎて,ミステリーとしてよくできているとは言い難い(いくら世間が狭いからといって,現代日本の大東京で,かつての敵と偶然再会するなどありうるのだろうか?)。
 しかし,ハードボイルド作品として読むなら,教え子を探す過程で事実が一つ一つ淡々と明らかになってくストーリー展開にグイグイと引きつけられ,最後まで一気に読み通すことができた。
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4101345112
No.22:
(2pt)

残念ながら、お勧めしません

このミステリーはすごいNo.1の呼び声高く購入しました。350ページですので、それなりに読み応えあるのですが、なかなか面白さを感じさせないまま、終わってしまいました。ストーリーがつまらないと言うのも残念ですが、一番の残念さは、ミステリーではなく単なる暴力シーンの描写展開小説であると言うことです。
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4101345112
No.21:
(2pt)

キャラ立てがイマイチ

日本冒険小説協会大賞受賞作と題名に惹かれ購入。
読み始めはかったるく、違う本に目移りし、再度挑戦。
展開がまだるっこしく、登場人物のキャラがイメージできない。
主人公のそれでさえ、最後までぼやけていた印象です。
一応ハードボイルド路線なのでしょうか、でもそれを期待するとがっかりかも・・・。
他の作品を読んでないのでなんとも言えませんが、文章力のある作家という印象はない。
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4101345112
No.20:
(3pt)

出版社の勝ち

帯が目につき購入、1991年度の作品でしたが、古さは感じません。解説を読むと著者は北方謙三氏とほぼ同時期の方のようです。何となく読んでみて納得です。ストリーは「話がうまくいきすぎ」で、むしろ男女間の心情の機微を描きたかったのではと思える作品です。
帯がなかったらシミタツ作品を手に取ることはなかったでしょう。これを読んで他の作品をすぐ買い求めたいと思わせるほどではありません。出版社の戦略勝ち。
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No.19:
(3pt)

行きずりの小説

91年の「このミス1位」の帯に釣られて読んでみましたが、期待が大きすぎたのか、最後まで楽しめませんでした。
文体が合わないのか?テンポが合わないのか?
他の方のレビューでも好きか嫌いかに二分されているみたいですね。この作品が代表作ならば、他の作品も私には合わないかな。
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.18:
(5pt)

不撓不屈の熱き魂

 テンポ良く,リズミカルで巧みな心理・情景描写。それが志水節と呼ばれる名調子であることを読後に知った。
 悪は悪,善は善で,その中間の濁ったキャラクターはいない。失踪した塾の教え子の足跡を辿りつつ,巨悪に独り立ち向かう主人公。燻っていた純愛の復活もあり,不撓不屈の熱き魂全開で読める,ハードボイルド・アクション・アドベンチャー・ラブストーリーだ。
 絶体絶命の主人公が「殺るなら殺れ,俺は何度でも立ち上がる」ってな感じの矢吹丈的な口上を呟く場面に胸が躍った。
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4101345112
No.17:
(3pt)

期待が大き過ぎた

本屋で「売れているミステリー」と、かなり大きな張り出しがあって購入。
かなり期待して読み始めた。
内容は全体的に悪くはないが、前半部はやや退屈。
2/3を過ぎた頃から一気にストーリーの面白さが加速する感じであった。
もっとも、そもそもミステリー作品との売りではやや無理があり、ハードボイルドものの色彩が強かった気がする。
志水氏の作品は初めて読んだのであるが、ストーリー展開は巧みとは言いがたい。
というのも、肝心な場面で懸命に探している人物が偶然見付かるといった手抜きとも言える箇所が多過ぎるためである。
やはり物語の重要な場面は、それなりの偶然と必然を組み合わせて、それを読者が楽しめることがこうした作品の醍醐味ではないかと思う。
残念ながら読後は他の作品も読んでみたいという気持ちは起きなかった。
本当にそれほど売れているのだろうか…。
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4101345112
No.16:
(3pt)

前半はかなりだるいが、後半は一気に読める

 初めてシミタツを読んだ。前半の展開がかなりだるく、内容もかび臭いので、途中でやめて、他の本を読み始めてしまったくらいだ。
 週末に、もうちょっとだけ、読んでみようかと続きを読んだ。都合よすぎる展開が笑ってしまうが、まあ、エンターテイメントだから、こんなもんでいいのかな。後半は、非常にテンポがよく、あっという間に読んでしまった。
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No.15:
(4pt)

失われた十数年を取り戻せるか?

前々から書店で見かけて気になっていたのですが、何故か購入する気になりませんでした。
ところが、その後書店に行く度に気になるため購入して見ました。
結果は、正解でした。
女生徒との恋愛スキャンダルによって辞職せざるを得なくなった元高校教師が主人公
です。
ところが、十数年振りにある事情で、辞職せざるを得なかった高校と関わる事になり、命懸けでその事件を解決します。
その過程で、この主人公が辞職せざるを得なくなった背景に今回の事件と関係のある陰謀があったことが判明します。
主人公は失われた十数年を取り戻せるのでしょうか?
著者の名前すら知らなかったのですが、場面場面の描写なども優れており一気に読み終えてしまいました。
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No.14:
(1pt)

行きずりの街

 本作は91年のミステリー大賞受賞作ということで、読んでみました。 でも、なんだか文体や登場人物の台詞回しが自分の感性と合わない感じがしました。読んでて虫酸が走りました。志水氏の作品を読んだのは初めてなので、この著書だけで志水作品に見切りをつけるのは、申し訳ないと思うのですが、彼の他の作品をもう読むことはないと思います。  
 志水作品のファンの方々、申し訳ありません。
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No.13:
(2pt)

期待はずれでした・・・

私立高校って・・権力にまみれた理事長とかっているのかな。そんなことを考えたことがあるが、この小説に登場する学園はまさにそういうところだ。この学園の教師をしていた主人公の波多野は、女生徒との恋愛がスキャンダルとなり追放された。そして失踪した教え子を探すうちに、自分の追放には意外な事実があることを知る。しかしハードボイルドというのか、純愛小説というのはよくわからなかった。91年のミステリー小説で1位となったと書かれていたので買ってみたのだが、ちょっと期待はずれだったような・・。
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No.12:
(5pt)

探偵ではないハードボイルド

誰がなんと言おうと本作は「ハードボイルド小説」です。それは主人公が様々な困難や苦難、暴力、女性、裏切り、騙しなどの様々な障害と出会います。しかし彼の意思は折れません。唯一教え子を救う、という目的のみを見つめているのです。それを達成まで彼の意思は貫かれています。主人公の人生にもバックグランドが当然あり、それは会話から理解できるように、良いものではありません。それをまったく見せず、男の意思のみで追求していくのです。だから、物語のもう一つの柱である、別れた妻との物語も深まっていくのです。彼女との会話や仕草、波多野の思惑は読んでいて、ずっぽりその世界に引きずりこまれてしまいました。ここまで感情を書き込める作家だとは。敬服します。ラストもよかったです。言うことなしです。
新たな帯で売れ始めていると聞きましたが、良い書物が時を超え再発見されるのは、嬉しい限りです。
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4101345112
No.11:
(3pt)

都合のよい展開は……

最近話題の文庫だということで、読んでみました。
設定や物語の進行に、偶然に頼っているところが多く、都合のよい展開が気になりました。
例えば、「わたし」が教え子を探しに上京すると、その失踪のポイントとなるのが、「わたし」の過去の人間関係だったり……。そのあたり受け付けられませんでした。
ただ、暴力の描写とか、火事の描写には圧倒されるものを感じました。
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.10:
(4pt)

どちらに向かうのか

この本が売れているという。
しかも、女性読者が4割いて、いわゆるシミタツを知らない若い世代が買っていくという。
私のような20年来のシミタツファンにはうれしいことである。
この本は、シミタツをハードボイルド期と純文学期に分けると、
ハードボイルド期の晩年にあたる時期の作品であり、
この本に与えられた各賞は、この作品にではなく、デビュー以来のシミタツの著作活動に対して与えられたものという受け取り方をしていた。
それは、この作品が各賞に価するほどの水準にあるとは思えず、
推理小説と呼ぶにも、冒険小説と呼ぶにも中途半端であったからである。
正直、レベルが落ちたかなという気になったものである。
この本から志水辰夫の世界に入った人たちへ。
ハードボイルドファンの若い世代は、デビュー作から順番に読んでいくことをお勧めする。
それらは、間違いなく本作品より面白い。そしてよりハードボイルドに魅せられたなら、稲見一良や風間一輝に寄道してみるといいだろう。
また、志水辰夫の文章が気に入った方は、最近の純文学系の作品を読まれることをお勧めする。
文章の格調の高さに圧倒され、小説とはこういうものなのかと思われることだろう。
若い世代には、退屈かもしれない。そう思ったら、40歳を過ぎてから読んでみるといい。
シミタツのすごさがわかるだろう。
ちなみに、この作品は水谷豊主演で、二時間ドラマとして映像化されたことがある。
結構原作に忠実で、原作を貶めるものではなかったと記憶している。
行きずりの街 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112

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