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行きずりの街
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行きずりの街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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行方不明となった教え子を探す塾講師。周辺の謎に深入りするうち、予想外の陰謀に巻き込まれ..というハ-ドボイルド。 主人公の真っ直ぐさはシミタツ節の昭和な男で大変結構なのだが、めめしさと蛮勇ともいうべき思慮の浅さがどうにもいただけない。 予想外の陰謀とはいうものの、ちんまりした典型的なもので、ちょっと脱力してしまう。元妻との間にくすぶる愛情、命からがらの脱出行、危機一髪の連続でクライマックスにどうにか盛り上がるだろうか。 日本冒険小説協会大賞ですって!このミスNo.1ですって!映画化されたんですって!へー。 | ||||
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映画を観て、読んでみようと思いました。映画自体は駄作でしたが、小西真由美が色っぽかった。 | ||||
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主人公の波多野は元教え子の広瀬ゆかりが失踪したということで、東京にやってきて元教え子を探すのである。その失踪事件には波多野の元教え子との恋愛スキャンダル失職した学園が絡んでいるという。失職したきっかけとなった元教え子の雅子は、その後結婚して離婚することになり、捜査の途中でまた出会うことになる。 帯の1991年「このミステリーがすごい!」一位という記載で購入したのだが、ミステリーとして読んでいくと、何か予定調和的だなという感じがするよね。それを考えると、話が出来すぎているという風になる。だから、ミステリーとして読んでいくとがっかりするかもしれない。ハードボイルドとして読んでいくのかな。主人公の魅力は乏しいのかもしれない。ただ、人物の描写は絵が浮かぶようでよかったかもしれないな。 | ||||
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「このミステリーがすごい」No1と書いてあったので購入しました。小説家が一所懸命書いたものを軽く言うことはしたくないのですが、どうしても言わなければというものが湧いてきました。どうしてこのような宣伝文とか、評価ができるのだろうと不思議でした。 | ||||
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私は最後まで楽しんで読んだ。 主人公は普通の教師のタイプではないが、このような人もいるに違いないと思わせてくれる。失踪というだけでは警察は動かない。本当に心配するなら、探偵のように探すしかない。教え子に仕事の領域を大きく越えて関わる教師は確かにいる。 彼が愛し続ける元妻の雅子の方がもっとうまく描かれている。主人公が雅子に再会したときの情景描写は心を打つ。 ただ、ミステリーとしてはいくつかの大きな欠点がある。教え子の失踪と主人公の過去が繋がる不自然さ。物語の後半で、証拠が揃って事件の真相が見えたときに、一介の教師にすぎない主人公が単身命がけで悪に立ち向かう無謀さ。 日本ミステリー・ベスト1に選ばれた作品だけあって、読者の目は厳しくなり、酷評する人が多くなったのだろう。 このような不自然さは、作者が工夫すれば埋められる。日本のミステリーのレベルは国際的に見て十分高いが、ミステリー・ベスト1となる作品が大きな不自然さを持っていることは残念である。 情感溢れる描写があるだけに、ストーリーの完成度が上がれば作品はもっと良いものになると思う。 | ||||
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謎が謎をよび・・・という話の展開、テンポはよく、 ついつい先が気になり一気に読んでしまった。 ただ、主人公が探しに来た教え子が自分の過去の事件とつながってるとか 別れた妻との関係とか、話としてうまく出来過ぎていませんか? と突っ込みたくなる感じ。 この本が出て、このミス1位になったのは バブル時代で六本木がキラキラしてたときに その陰の部分としての空気をうまく描いたからなんだろうなと。 今だとちょっと雰囲気が違うんだろうねぇ。。。 | ||||
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「1991年度このミステリーがすごい!第一位」という帯に惹かれて購入したという方も多いかと思う。私もその一人である。 読後の第一の感想としては、「これはミステリー作品なのか?」ということであった。この作品は、ミステリー作品特有の「この次の展開はどうなるのであろう?」といった緊迫感が弱い。真相に迫る部分も淡々と語られている。また、最後の最後にどんでん返しがあるわけでもなく、予想通りの終わり方。正直、ミステリー作品としては高評価できない。 一方で、著者の筆を通して綴られる登場人物の描写は、大変見事なものであった。登場人物のキャラクターが強烈に焼き付けられ、それが様々な場面でプラスとして働いている。例えば、暴力シーンなどは、登場人物のキャラクターが際立ち、それが大変リアルな描写になっているように思う。 全体的に見ると、少々不満も残る作品ではあった。しかし、著者の他の作品を読んでみようかと思わせる筆力を感じた作品でもあった。また、何かの機会に著者の作品を読んでみようかと思う。 | ||||
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「行きずりの街」は少々過大評価されてる部分が否めません。 主人公の真相探る動機の弱さ、ご都合主義的な面が多々観られて これはチョット・・・・という場面もあります。 アクション・シーンもいまいち緊迫感(リアル感)が無くて物足りない。 ストーリーの骨格は面白いものがあったのでそこが残念です。 主人公の女性に対する独白、女性観は これは反発を覚える人が多いだろうな〜と男の私でも思いました。 主人公の元妻に対する発言など読んでいてウンザリする場面が多い・・・ 「このミス」1位の結果のみで本書を手に取った人はシミタツに これで見切りをつける方もいるかもしれません。 しかし、シミタツの本領が発揮されているのは本書ではありません。 初期の「飢えて狼」「裂けて海峡」そしてシミタツの文句なしの最高傑作 「背いて故郷」などです。 これらはプロット、人物造形、風景描写、心理描写、 アクション、スピード感どれをとってもすばらしいとしか言いようがありません。 特に「背いて故郷」は本書に失望した方に読んでもらいたいものです。 本書とまるで世界が違います。 それでも駄目ならシミタツに向いてないと思ってください。 | ||||
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初めてこの作家さんの本を読みました。 文体があまり自分と合わない気がしましたが、 まあこういう表現もあるのかな、と思って読んでいました。 しかし、私は主人公の男性があまり好きになれず、 そこまで入り込んで読むことができませんでした。 後半は展開が早くて「お」と思うところもありました。 戦闘シーンの描写はわかりづらかったかなーと思いました。 学校経営の裏側を知る勉強にはなるんじゃないかなと 思う作品でした。 | ||||
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帯が目につき購入、1991年度の作品でしたが、古さは感じません。解説を読むと著者は北方謙三氏とほぼ同時期の方のようです。何となく読んでみて納得です。ストリーは「話がうまくいきすぎ」で、むしろ男女間の心情の機微を描きたかったのではと思える作品です。 帯がなかったらシミタツ作品を手に取ることはなかったでしょう。これを読んで他の作品をすぐ買い求めたいと思わせるほどではありません。出版社の戦略勝ち。 | ||||
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91年の「このミス1位」の帯に釣られて読んでみましたが、期待が大きすぎたのか、最後まで楽しめませんでした。 文体が合わないのか?テンポが合わないのか? 他の方のレビューでも好きか嫌いかに二分されているみたいですね。この作品が代表作ならば、他の作品も私には合わないかな。 | ||||
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本屋で「売れているミステリー」と、かなり大きな張り出しがあって購入。 かなり期待して読み始めた。 内容は全体的に悪くはないが、前半部はやや退屈。 2/3を過ぎた頃から一気にストーリーの面白さが加速する感じであった。 もっとも、そもそもミステリー作品との売りではやや無理があり、ハードボイルドものの色彩が強かった気がする。 志水氏の作品は初めて読んだのであるが、ストーリー展開は巧みとは言いがたい。 というのも、肝心な場面で懸命に探している人物が偶然見付かるといった手抜きとも言える箇所が多過ぎるためである。 やはり物語の重要な場面は、それなりの偶然と必然を組み合わせて、それを読者が楽しめることがこうした作品の醍醐味ではないかと思う。 残念ながら読後は他の作品も読んでみたいという気持ちは起きなかった。 本当にそれほど売れているのだろうか…。 | ||||
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初めてシミタツを読んだ。前半の展開がかなりだるく、内容もかび臭いので、途中でやめて、他の本を読み始めてしまったくらいだ。 週末に、もうちょっとだけ、読んでみようかと続きを読んだ。都合よすぎる展開が笑ってしまうが、まあ、エンターテイメントだから、こんなもんでいいのかな。後半は、非常にテンポがよく、あっという間に読んでしまった。 | ||||
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最近話題の文庫だということで、読んでみました。 設定や物語の進行に、偶然に頼っているところが多く、都合のよい展開が気になりました。 例えば、「わたし」が教え子を探しに上京すると、その失踪のポイントとなるのが、「わたし」の過去の人間関係だったり……。そのあたり受け付けられませんでした。 ただ、暴力の描写とか、火事の描写には圧倒されるものを感じました。 | ||||
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実は作者もタイトルも知らなかったが、今流行の“書店員が薦める第一位”というポップと、 帯にある“16年の時を経て今大ブレイク”の文字に背中を押され手に取った。 あらすじを読むと、女生徒との恋愛スキャンダルによって職を追われた元教師が主人公 のようなので、昔ヒットしたドラマ「高校教師」を連想したが全く違った。 日本冒険小説協会大賞を受賞しているのだが、冒険小説の概念がいまひとつわからない。 殺人事件やバイオレンスシーンもあるので、ミステリーとして読んだ。 さて、ストーリー展開はドラマチックで引き込まれるものがあるが粗さが気になってしまう。 話の筋を持っていくために脇のキャラクターの個性を曲げているように感じられたところが 数箇所あったのだ。 しかし、これをフィルム・ノワール※だと思って読むと、また違った見方ができそうだ。 主人公のキャラそのものを売りにし、ディテールはそのカッコよさを際立たせるためのもの と考えれば、悪役の少々強引なキャラ設定もそう気にならなくなる。 また、この本の中で度々登場する、六本木の街に対する細かな描写と執着や、主人公の 苦悩と苦い後悔、懺悔のつぶやきにも納得できる。 (※孤独と頽廃をテーマにした犯罪映画 主人公のつぶやきが効果的に使われる) 面白いものはどんなジャンルのどんな物語であろうと面白いものだと思うけれど、 何か引っかかりがあるときはついついジャンル分けをしたくなってしまう。 昔、さつま芋の甘露煮だと思って口に入れたら、カレー粉をまぶしたじゃが芋だったときの 驚きはつい口から吐き出しそうになったほどだったから。 | ||||
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文庫の帯に「このミステリーがすごい!」「第1位」のコピーが有ったので購読して読みました。小さく「1991年度」の文字見えたが、まあ、一位だし、と思って読み進めました。 正直な感想としては、ちょっと古いかな・・・と。「すごい!」の展開が何時発揮されるのかと、ページを進めたが、どうも・・・。 過去に傷を持つ一般人である主人公が事件に巻き込まれ、事件の真相を暴いていくのだが、ところどころに仕掛けもしてあるのだけど、何か釈然としないんだよね。 全部読んで思ったんだけど、その仕掛けに必然性がちょっとずつ欠けているんだと思う。 例えば、教え子と結婚した主人公が罠によって仕事と妻を失った。と、あるが、仕事は仕方ないとしても、妻と別れる経緯がちょっと弱いし、物語の始まり方である教え子の捜索なんかは完全に偶然だし、あまりにもあまりにも。 ただ、大人になりきれなかった軟弱な青年が、その軟弱さ故に失った妻をひょんな事から試練を与えられてそれをクリアしていく過程で本当の大人になっていくっていう、ハードボイルド(男の子用願望)小説としては、まずまずだと思う。 しかしながら、真のハードボイルド(男の美学)小説を期待したら、その作品の根幹にある美学がいまいち明確でなく(と言うか無い)、残念ながら、この小説はハードボイルドのカテゴリにーには入れられなくて、ミステリー恋愛小説というカテゴリーになるのだと思う。 | ||||
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