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行きずりの街
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行きずりの街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 1~20 1/4ページ
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半分で挫折しました。 志水辰夫は作家の中でも地の文に定評がある聞き、興味本位で手に取りました。 確かに上手な方です。しかしストーリーが単調で全体的に古さが漂っており、文章目当てでも今から読む小説ではないと感じました。 自分は男ですが、中年男性作家の書くおじさん文章というのが苦手で、若者に対する呪詛みたいな描写や女性への無邪気な偏見や性的な視線が年齢や社会的地位の向上とともに硬直化しているのを見るにつけ、思わず顔を背けなくなることがあります。 本作でもストーリーが動き出すと共にそうした側面が垣間見えてしまい、木村美紀というキャラクターが出てきたところで辛抱できず、相変わらずお遣いシーンが続くのを見計らって本を閉じました。 | ||||
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都落ちしたさえない中年の塾講師、都会の寂しさで不倫に走った元教え子、弱い自分を克服できない2代目理事長、悪役になり切れない悪役など、デコボコした「不揃いの林檎」のような登場人物が織りなすサスペンス。芯を通るのはかつて別れた妻との間の純愛物語。スーパーヒーローでもシャーロックホームズでもない主人公がどんどん危ない橋を渡っていくのにハマります。超一流のストーリーテラーによるスロットル全開の傑作。 | ||||
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古い小説なので古臭い、というのは仕方ないのですが、つまり、時代を超えた魅力はないということです。 あと教え子と主人公の過去が絡んでいるところ、ご都合主義的な話です。 | ||||
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値段が安いから仕方ないけど、ちょっと状態が良くなかった(汚い)です。 | ||||
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行方不明となった教え子を探す塾講師。周辺の謎に深入りするうち、予想外の陰謀に巻き込まれ..というハ-ドボイルド。 主人公の真っ直ぐさはシミタツ節の昭和な男で大変結構なのだが、めめしさと蛮勇ともいうべき思慮の浅さがどうにもいただけない。 予想外の陰謀とはいうものの、ちんまりした典型的なもので、ちょっと脱力してしまう。元妻との間にくすぶる愛情、命からがらの脱出行、危機一髪の連続でクライマックスにどうにか盛り上がるだろうか。 日本冒険小説協会大賞ですって!このミスNo.1ですって!映画化されたんですって!へー。 | ||||
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志水辰夫さんを知らず、たまたまAmazonのおすすめ関連書籍かなんかで興味を持ちました。なにが興味深かったかというと、レビューがボロクソから絶賛まで、幅広かったこと。いったいどうなっちゃってるのか?と。 結論から言うと、個人的にはなかなか面白く、作者の他の作品も読んでみたくなるものでした。絶賛というほどでもないですが普通におもしろい。 では、ボロクソ言ってる人たちはなんなのか?と、考えてみると、一つは世代と男女差かもしれない。たしかに価値観や表現など全般的にオヤジ臭く、現代の若者や女性にはちょっと合わないかも。とくに女性に対する思いは思い切り年くったオヤジならではの目線なので、若者にはキモイとか言われそうではあります。そのぶん人生経験積んだオヤジなら「わかるわかる」といいたくなる内容。 あとは賞に対する事前の期待からの落差かな?そんな人はきっともっと「すごい」小説を期待していたのかもしれません。それだけに腹が立つのかな? そしていちばん気になったのは必要以上に妙にボロクソに叩いてる人。これは理由はわからないものの、なにか怒りに触れるようなことがあるんでしょうね。実際、志水さんは客観的にみて文章もうまいし、そこまで酷く叩かれるようなシロモノでもないと思うんですが。気になったのは、叩いている人が妙に専門的なことを書いていること。「プロット」とか普通の人使いませんよね。まあそのへん詳しい人には、凡人にはわからないなにかがあるんでしょうね、きっと。 | ||||
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志水辰夫の「行きずりの街」を今頃になって、読み出した。 これが抜群に面白い。 読書家でなくても、なにを今更。。。っていう話題でしょうね。 お恥ずかしい。あちこちに、読み落とした作品がたくさん、あります。 25年以上昔に、ぜったいに僕の好みのはずだと、ミステリ通の友人から強く薦められた作家である。 僕好みの文章だと聞いた。 あ、僕自身は悪文だが、読むのはきれいな文章が好きだ。柄じゃなくて、すみません。 だから何度も試みたが、どうもキブンが乗らなかった。 類稀な文章力といったって、そんなに上手いかなあ。そうも思わないけれど。。。っていう感じだった。 今回、はじめて本気で読んでいる。今半分まで読んで書いている。 見切り発車だが、なるほど。。。すこし興奮している。そう、たしかに僕の好みのスタイルだ。 結構、部分的にかなりキザな文章もある。それがなんとも心地よい。 たとえばこうだ。 男はみんな糸の切れた凧になりたがるものなのだ。それで女が苦労している。 う~ん、こういうのが隠し味で、行間に埋もれて、散らばって書かれている。 地名が固有名詞なのもよい。場所が描写力をもって活写されている。 イマージナリー・ランドスケープ(デジャブじゃなくて)がある。 とくに、広尾から六本木までの空間的広がりの描写が冴えている。それも’90年代初頭のバブルの時代の頃だ。 鷺宮あたりの光景の描写もいい。 女の人の描き方が、チャンドラーほど柔でなく、ロス・マクほど透明でもない。 てきどに叙情的なのだが、観察には酷薄な視線があって、描写は乾いた感傷に留まっている。 うん、シミタツと短縮形で呼ばれるのが、よ~く理解できた。 シミタツというスタイルを感じた。 スタイルをもったハード・ボイルド作家は日本では、稀有なことである。 主人公はわりとボコボコにされるが、またルックスもぼんやりしているが、なんか雰囲気があっていい。 ちょっぴりクールで、そのくせ情もある。インテリで、内省的だが、無鉄砲。 まあ、矛盾している。 そこが凡庸に見えて、ヒロイックなのだ。 男の色気、うん、ありますな。 この作家の良質な部分は冒険小説にあるのではなく、正統派ハードボイルド小説にあるように思った。 | ||||
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教師である主人公が、高校の教え子と、卒業を待って結婚したが、その事を責められ、教職を失職し、地方の塾講師へと、流転。しかし、妻とも、結局離婚。更には、塾講師であった時の、教え子が失踪し、その行方を追う中で、元妻と再会を果たす。オヤジの、まだ原作者である志水氏の妄想と夢が、多いに入ってますね。高校の教え子(女性徒)に好かれ、恋愛関係に発展し、塾講師となった時も、教え子(女性徒)にやっぱ、好かれる、かなりモテモテ教師なんですね。だけど、現実には、教師は、変わり者も多いし、オヤジが、いくとこ、いくとこ、女子高生にモテて、かつ、恋愛関係(対等な)になるなんて、エロゲじゃあるまいし、そうそうあることではないですね。高校教師が毎日、学校で、女性徒を異性の対象としか見てないとしたら、問題だし、正直かなりキモい。陰謀を企む組織についても、一応、一般市民とは言えない程、暴力的で、人を殺すことをいとわないですね、ためらいがない。そう言った意味ではリアリティに欠ける作品です。 | ||||
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映画を観て、読んでみようと思いました。映画自体は駄作でしたが、小西真由美が色っぽかった。 | ||||
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いままで「このミステリーがすごい」の順位は結構信頼してたんですが・・・・ ミステリーは人間の心理描写のリアリティーさも重要な要素だと思うのですが、 この作品は心理描写がいまいちです 女生徒に手を出して、結局破局して女生徒を不幸にしてしまったという主人公の過去に対して、 最後には開き直ったかのように全面肯定するのはどうかと・・・・ 主人公に幾ばくかの罪悪が残るくらいの線引きでよかったと思います あと、敵対勢力の人間が、殺人も平然と行うなど暴力的すぎて、リアリティーがないです 一応カタギの一般人なのだから、上からの命令で暴力を振るうとしても、 もうちょっととまどいみたいなものがあるはずなんじゃ? ミステリーとしては並でした 他の低評価のレビューと同様、 ミステリーがすごいで1位取るほどのものではないかと感じました | ||||
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ハードボイルドではあるのだが、 どこかトボけた味わいがあり、一種独特の作風。 これが「シミタツ節」と呼ばれる所以なのだろう。 総体的に文章は小気味よく、 バイオレンス場面になると短いセンテンスが連続する。 ラストは「ハードボイルドにあるまじき!?」とも思ったが、 これはハードボイルド小説というより、シミタツ小説。 作者自身の自己陶酔をときどき感じるくだりもあるけれど、 読者もしっかりと酔わせてくれるので、よしとしよう。 | ||||
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高校教師が教え子との恋愛の末に結婚し、陰謀に巻き込まれたことで結婚も破綻し職も追われ、田舎の塾の講師に…。 そしてまた別の教え子の失踪事件を追いかけていくうちに、かつての事件の全貌が見えてくるというもの。 主人公はかなりもてる人物で、女学生との禁断の愛とか、男性の欲望を描いているようにも感じた。 生徒との恋愛を大袈裟にタブー化しているようで、それによって話を盛り上げようとしているのだろうけど、私の心は盛り上がらなかった。 | ||||
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塾の講師をしている主人公が、失踪する教え子を探す。その際に、過去の 自分のトラウマとも言える恋愛に、少しづつ絡んでいく。 このミステリーが凄いの1位と言う帯で読んでしまいましたが。 すみません。私にはあまり面白いものではなく、いつ面白くなるの?と言っている うちに終わってしまいました。 ミステリーとか、ホラーとか言う分野にはあまり詳しくないのですが、こういった 作品が批評家には受けるのか、と思ってしまいました。詳しくないと、面白く 感じないものなんでしょうね。 残念ながら、このミスなんとかという台詞は、信用しないようにしています。 | ||||
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主人公の波多野は元教え子の広瀬ゆかりが失踪したということで、東京にやってきて元教え子を探すのである。その失踪事件には波多野の元教え子との恋愛スキャンダル失職した学園が絡んでいるという。失職したきっかけとなった元教え子の雅子は、その後結婚して離婚することになり、捜査の途中でまた出会うことになる。 帯の1991年「このミステリーがすごい!」一位という記載で購入したのだが、ミステリーとして読んでいくと、何か予定調和的だなという感じがするよね。それを考えると、話が出来すぎているという風になる。だから、ミステリーとして読んでいくとがっかりするかもしれない。ハードボイルドとして読んでいくのかな。主人公の魅力は乏しいのかもしれない。ただ、人物の描写は絵が浮かぶようでよかったかもしれないな。 | ||||
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つまらんです。 主人公のせりふが気色悪いです。 ハーレクイン何とかかと突っ込みました。(ハーレクイン何とかかは読んだことないですが) 何かマイナーな賞を取っているらしいですが、こんな作品に賞を選ぶからマイナーなのでしょう。 解説を読むとこの作家の最高傑作らしいので、この作家の作品を二度と読むことはないです。 さいならー。 古本屋の100円均一のかごでよく見ます。 売れたのかもしれませんがまあそういう評価です。 | ||||
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「このミステリーがすごい」No1と書いてあったので購入しました。小説家が一所懸命書いたものを軽く言うことはしたくないのですが、どうしても言わなければというものが湧いてきました。どうしてこのような宣伝文とか、評価ができるのだろうと不思議でした。 | ||||
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私は最後まで楽しんで読んだ。 主人公は普通の教師のタイプではないが、このような人もいるに違いないと思わせてくれる。失踪というだけでは警察は動かない。本当に心配するなら、探偵のように探すしかない。教え子に仕事の領域を大きく越えて関わる教師は確かにいる。 彼が愛し続ける元妻の雅子の方がもっとうまく描かれている。主人公が雅子に再会したときの情景描写は心を打つ。 ただ、ミステリーとしてはいくつかの大きな欠点がある。教え子の失踪と主人公の過去が繋がる不自然さ。物語の後半で、証拠が揃って事件の真相が見えたときに、一介の教師にすぎない主人公が単身命がけで悪に立ち向かう無謀さ。 日本ミステリー・ベスト1に選ばれた作品だけあって、読者の目は厳しくなり、酷評する人が多くなったのだろう。 このような不自然さは、作者が工夫すれば埋められる。日本のミステリーのレベルは国際的に見て十分高いが、ミステリー・ベスト1となる作品が大きな不自然さを持っていることは残念である。 情感溢れる描写があるだけに、ストーリーの完成度が上がれば作品はもっと良いものになると思う。 | ||||
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謎が謎をよび・・・という話の展開、テンポはよく、 ついつい先が気になり一気に読んでしまった。 ただ、主人公が探しに来た教え子が自分の過去の事件とつながってるとか 別れた妻との関係とか、話としてうまく出来過ぎていませんか? と突っ込みたくなる感じ。 この本が出て、このミス1位になったのは バブル時代で六本木がキラキラしてたときに その陰の部分としての空気をうまく描いたからなんだろうなと。 今だとちょっと雰囲気が違うんだろうねぇ。。。 | ||||
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帯の宣伝を見なけりゃ買ってなかったと思うので・・・ 私の中での「このミステリーが凄い!」「日本冒険小説協会大賞」の評価が激しく損なわれた、そんな作品でした。 最大の要因は、主人公を始めとした登場人物に実に感情移入できない、ということ。キャラクターとしてだけでなく、危機への陥り方が「ばかですか?」的な。もう少しモノ考えて、必然性のあるピンチに陥るくらいのお膳立ては用意すべきでしょう。これでもある特定世代にとってはなにがしかのノスタルジーなど加味して「中年男のピュアな恋愛(笑)」なんかでワクワクできるのでしょうか? 「で結局どうなるの?」という興味だけをモチベーションに読了はしましたが・・・。 解説の北上次郎氏も罪です。この陳腐なハードボイルドもどきが作者の代表的作品であるかのように書いてあるのだから、他に読む気も無くします。著者に謝るべきでしょう。これならチャンドラーでも読み返した方がよっぽど満足できると思いますが。 まあ、真に金をドブに捨てた!的なものも世に溢れているので、ギリギリ☆2で。 | ||||
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映画化されたので、気になって借りてみました。この作者の本を手に取ったのは初めてでした。酷評レビュー多いですね、納得です。とにかく学園に絡む登場人物が多すぎる。そして、偶然に偶然過ぎるほどに各登場人物たちに接点がありすぎる。途中まではどう展開するのか楽しみで一気に読めましたが、暴力シーン?主人公が立ち上がるシーンに割かれるページ数が多く、作者の自己陶酔を感じ、途中から読むのが苦痛になりまして。。。最後まで物語全体の説得力が感じられませんでした。本としては何とも後味の悪い作品です。映画ではどう脚色されているのか、、、いずれDVDでも借りてみたいと思いました。 | ||||
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