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ワイルド・ソウル
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【この小説が収録されている参考書籍】
ワイルド・ソウルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 81~100 5/10ページ
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上巻の前半、ブラジルでの日系移民の悲惨な生活は本当に鬼気迫るものがあり、引き込まれました。 かつて日本でこんなことがあったのかと悲しくなり、主人公は、この後どうなるのだろう、他の日系移民はどうなるのだろう、とページをめくる手が止まりませんでした。 ・・・・・が、舞台が現代になり、ヒロイン(?)貴子が出てきた辺りから興味が薄れだしました。 この女性、酒に酔った勢いで好きでもない男と寝るわ、日系二世のケイと出会った数時間後にベッドインしているわ、で貞操観念がやや怪しい。その上、怒りっぽいし、「本当の自分を誰もわかってくれない」と常にイライラ、カリカリしている印象。口も悪い。 30前半の美人という設定なのですが、正直好感が持てない。男性はこんな女性が好きなのかな? 日系一世の衛藤の妻はあれほど過酷な状況でも夫を傷つけまいと、黙って耐え忍んだ女性なのに、つまらないこと(好きでもない男が未練たらしく話しかけてきたとか)で激怒するこの貴子が余計わがままに見えてしまい、ケイが、命を捨てる覚悟をするほど本気になる、という設定がどうにも納得できませんでした。 なので、最後のシーンも「ああ、こうなっちゃったか」って感じです。 | ||||
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垣根涼介さんの著作を初めて読みましたがたいへんおもしろく、分量は少なくありませんが、1日で読んでしまいました。 おすすめです。 | ||||
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日本の移民政策の実状がわかる(そういう意味では勉強になる)という側面もありつつ、普通にエンターテイメントとしても充分に満足出来る作品でした。スカッとする一面、恋愛としてぐっとする側面、いろんな要素が詰まった作品です。非日常を楽しむという意味ではかなりいい! | ||||
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こういう類の歴史物はもはや山崎豊子の独壇場かと思っていたが、対抗できるくらい、重々しく、丁寧にブラジル移民の悲劇を辿っている。だが、主人公の息子が出てくるあたりから、調子が変わってくる。まるでブラジル移民の悲劇が、枕にふった程度の存在感しかなくなる。読み進めるうちに、読みやすいハードボイルド小説のようになってくる。大雑把に前半(移民一世)、後半(2世)と分けたときに、そのギャップが大きすぎる。後半だけなら、読まないと思う。前半の調子で全編書いてほしかった。 | ||||
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文体そのものに迫力とスピード感があります。一度読み始めると自分自身がアマゾンの森の中で彷徨っていたり、首都高速で250キロで突っ走っていたり、機関銃をぶっ放していたりとバーチャルリアルを感じられる本です。一気に読み終えますが、面白すぎて何度も帰りの電車で最寄駅を乗り過ごしそうになりました。あと、読み終えた後に自分自身が何となくブラジル人的な陽気な感覚になるのは私だけではないと思います。きっとこの本を読んだ多くの人がそれを感じているのではないでしょうか? | ||||
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久々に面白い小説にあたった。政府に騙されたブラジル移民という非常に重いテーマで本作は幕を開ける。徹底した惨めな ブラジル移民の窮状をこれでもかこれでもかと描き出す。その中で、両親に先立たれ、アマゾンの奥地で野生児となっていた ケイ、同じく両親に死なれ、その後、コロンビアの麻薬王の養子として育てられたノブ。彼らがケイの養父やその友人と組んで 日本政府や外務省にとんでもない罠を仕掛けていく。その中で登場する落ちこぼれのTVディレクターの井上貴子。重い テーマを扱いながら、どこまでも明るいブラジル男ケイと貴子の恋愛、最後はこの恋愛が極めて明るい未来を象徴する形で 作品は終わる。ケイに比べて重い人生を背負わせられたノブもやがて解き放たれたかの如く飛び立っていく。作者の 明るさと暗さを上手く使い分けたある意味光の芸術作品とも言える本作。この垣根涼介はこれからチェックすべき作者 であることは間違いない。 | ||||
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移民の苦労が分かった。 ブラジルへ行ったことがあるから読むのに熱が入った。 | ||||
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ブラジル移民の歴史を下敷きに書かれたノンフィクションです。 その重い歴史を上手にストーリーに織り込みながら、魅力的な登場人物と舞台を配して、ワクワクする素晴らしい作品に仕上がっています。 南米への移民政策が「棄民」と言われていたのは、なんとなく知っていたのですが、ショッキングでした。同胞をだましうちのように南米の何もない土地に次々に送りだしたこの国の歴史…。絶句します。 現地の人たちも滅多に足を踏み入れないようなアマゾンの奥地に置き去りにされたたくさんの家族。 この部分は実話です。 日本の苦い歴史として、現代の私たちも知っておくべきでしょう。 この本は、その悲惨な歴史を下敷きにしていますが、主人公のひとりであるブラジル生まれの2世のラテン系の底抜けの明るさと茶目っけ、そして、彼にふりまわされるヒロインの強さにより、暗い小説になっていません。 読後感の良さが、私の読書のバロメーターなのですが、間違いなく読後感のいい小説です。 是非読んでください。ページターナー度 9/10 | ||||
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非常に面白い作品で一気に読みました。 ただ一つ残念なのが、サンバの記述。書かれている楽器の名はどれもサンバの楽器ではなく、実際にこの曲で使われている楽器ではないこと。 サンバの記述を、復讐を盛り上げる要素に用いるのなら、そこまで調べてほしかったです。 他が面白かっただけに、そこだけ残念。 | ||||
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少子化が長らく問題となっている現代日本では信じられない話ではあるが、 実際にほんの数十年前では、日本政府は人口増に対応するため移民政策を推進してい た。 現在でも最も日系人が多いブラジルはじめ南米各国に多くの日本人が入植した。 しかし、移民政策とは名ばかりで、その実態は国民を欺き未開拓の土地に日本人を入 植される棄民政策であった。 この本は、棄民政策により死よりもつらい思いをした4人の日系人が日本政府に復讐 する物語である。 アマゾンでの暮らしが生々しく描写されており、政府の行った政策が如何に非人道 的・残酷なものであったかが伝わってくる。 国家にとって一人の人間はあまりにも小さく、虐げられる存在である。 その国家が何かと考えてみると、今の日本でもそうであるが、 無関心な私たち一人一人が国家なのであることをまた想起させる。 もちろん、この本はフィクションではある。この本を契機に過去の移民政策について 調べてみようと思った。 文句なしに面白い一冊。是非多くの人に読まれることを切に願っている。 | ||||
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始まりは怠いが、どんどん吸い込まれていく面白さ。スピードとスリリング。 | ||||
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ブラジルに行ったこともないのに、その情景がよく分る すばらしい文章に引き込まれます。 過去の悲惨な内容で始まるストーリー。 その後の展開で舞台は日本と南米を繋いで時代もフラッシュバックして行きます。 スケールが壮大で読み応え十分です。 登場人物にも愛着がわき、その描写も良かったです。 ストーリーの展開にもドキドキ、ハラハラな要素があったり、 女性キャラの心理もうまく表現されていて引き込まれながら読みました。 史実に基づくという点で読む熱も上がります。 その点について著者が現地に足を運んで綿密な取材をしていたそうです。 読んでる人にその知らない外国をうまくイメージさせる文章が織り込まれています。 信念を持って生きることが大事なんだと教えられる内容でした。 また日本人が知ることがない史実にスポットを当てることに成功した小説です。 十分に楽しめました。 | ||||
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前半で登場人物たちの背負った業を深く書いてあるので、その後の逆襲計画を応援しつつも、もっと救われる道はないのかと不安になりつつ読み進めた。主人公の一人であるケイが非常に魅力的で、彼と貴子のラブストーリーがこの物語を一層熱いものにしている。 | ||||
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潔さとか、男らしさとか、清々しい感じを受けます。 ストーリーも展開が良いと思います。 | ||||
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第一章アマゾン牢人は非常に面白いのだ。 このアマゾンに送り込まれ妻や弟や友人を失いながらも必死で生き抜き成り上がっていく主人公の話だ。 踏まれたり蹴られたりと主人公は容赦をされずに追い詰められ、人情にほだされ、人として成長していく。 だが、二章以降で主人公が交代してからはどうだろう? 一面的で一方的で薄っぺらい国家等への批判と主人公たちの正当化及び持ち上げというひどさは一章とは大違いと言っていい。 エンタメアクション小説である以上そういったことは仕方が無いのだろうが、それでも残念である。 | ||||
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スケールの大きさとリアリティで圧倒されました。 日本政府が犯したブラジル棄民政策という愚行、 その地獄から生還した者たちの、 誰も殺さない痛快無比な復讐劇。 非常に質の高い作品だと思われたし、 計算しつくされていると感じました。 | ||||
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本当に魅了された作品です。 出だしのブラジル移民の生活が暗く重くしっかりと描かれているからこそ、 その後の登場人物たちの行動がある種の爽快感を持って感情移入できました。 読み終えた感想は、どこかで莫大な費用を使って映像化してくれないかな? です。安っぽくおためごかしに作っては欲しくない、それほどの価値のある 作品。 「皆さん、服を作るにあたって一番大事なことは何でしょう?」と 「世の中には、二種類の人間しかいない。分かっていない人間と、分かっている人間・・・」 から始まる一連の文章は心にズシンと響き、今もプリントアウトして壁に飾っています。 時々こういう素晴らしい作品に出会えるからこそ読書って楽しい!と心から思える作品でした。 | ||||
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この作家さんの作品は、どれを読んでもまったく外れがない。素晴らしいの一言に尽きる。日本の宝、以上 | ||||
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普段、小説を読まないのですが知人に勧められて半信半疑で買ったら、とにかく面白い!展開が早いのもそうだが、昔の日本人の凄さ、「生きる」に対する執念の凄さを感じる。話も歴史の実話を元にフィクションの小説。その歴史の実話というのは、国民が政府に騙されてブラジルに移民した時の話である。とにかく読んでみてほしい! | ||||
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『君たちに明日はない』を読んでおもしろくなかったが、 いろんな賞を取っているこれなら もう一度垣根涼介にアタックしてみるかと思い 後ろ向きな気持ちから、 実は、下巻の最後の二人が再会する章から読み始めた。 予見された内容から想定されるほど テンポが重たくなく、するりと世界に誘われた。 それから、各章をさかのぼる形で読んだ。 事件後に背景をさかのぼるような読み方になったことがまた楽しかった。 一読後、始めから読み直した珍しい本。 二度目には主人公達の復讐への仕込み(実は作者の)が余計手に取るように理解できた。 悲痛な暗い歴史に裏打ちされているが フィクションの部分の復讐は痛快なアクションものでした。 | ||||
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