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ワイルド・ソウル
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【この小説が収録されている参考書籍】
ワイルド・ソウルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 21~40 2/10ページ
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上、下、があるので読み上げるまで時間かかるかなーと思ってましたが、まさかの電車乗り越すほど夢中になってしまいました。移民問題の事も詳しくわかりとても好い時間を過ごせました。 | ||||
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垣根涼介さんの本です。 1961年、外務省肝煎りの事業として、ブラジルに移民した多くの日本人。 しかし、入植地はアマゾンの密林で、人の住むところじゃねえ、どころの話ではない。抗議しても放置。棄民となったブラジル移民。 衛藤はなんとか身を立てたものの、アマゾンに帰ってみると、野生児となった仲間の息子が一人、残されていた。 ケイは育ち、仲間とともに、日本政府への復讐をすることを決意。現代の東京に帰ってくる…。 基本は、ケイと、コロンビアマフィアに拾われた松尾、冴えないテレビディレクターの貴子、という三人を軸にして、現代の東京での復讐劇ではありますが、 まえふりに、衛藤というケイの養父となる男の、ブラジルでの苦闘が描かれています。 いやー、しかし、ブラジル移民への日本政府の対応のまずさって、言い訳できないですよね。 でも、似たようなことは、満蒙開拓団で既に学習済みなんじゃね?とか思っちゃいます。 日本政府がアバウトなのは、誰でも知っているところでね。 ただ、怨念というか、ブラジル移民の日系人の恨み辛みは、とても感じるところではあります。 | ||||
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外務省襲撃&三人を誘拐し富士樹海へ放置プレイ、はたして、ケイたちの計画はどうなる? 警察は着々と犯人へ迫っている……。 一方、ケイの存在を知っている貴子は、自身にスポットライトがあたるにつれて、自責の念にかられていく…。 うーん、なんか後半にブレーキをかけられている感じというか、雑になっているところが、ちょっと残念な気がしました。 また、一人も殺さないという襲撃だとか、どこかヒューマンなところがなぁ。 かわぐちかいじじゃあるめえし、戦争で一人も犠牲者ださないとか、 そういう優しさって、むしろ墓穴を掘っちゃうと思うんですよね。 また、貴子をめぐる、ケイの行動が、正直、「それ、やる必要あるの?」という奇行になって、いまいち感情移入できんのですね。 とはいえ、なかなか爽やかな終わり方ですし、おもしろいといえばおもしろいのですが、もっとエグく復讐してほしいよなぁ、と思っちゃいました。 引き摺られていく、ということに対する見方が、共感できました。 | ||||
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面白い | ||||
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大きな文学賞を三つ同時受賞していることや上下巻あわせて1000頁 にも及ぶことから楽しみに読み進めました。しかし残念なことに私には本書の価値がどのような点にあるのか最後まで分かりませんでした。 上巻のレビューにも書きましたが、ブラジル移民の過酷さが私には伝わりませんでした。また他の方のレビューにありますが、第一の犯行内容が幼稚すぎると思います。ビルから白い垂れ幕をおろすことを大の大人が懸命に計画を練って実行する姿を想像すると何ともいえない可笑しさがこみあげます。そして細かいことですが、実行される直前の描写で何度も曲の歌詞が挿入されますが何の効果も感じません。 さらに、作品全体にいえますが、登場人物の誰もが個性に欠けています。この人物はこういう性格だからこういう発言や行動をするといったちがいが見られません。そのため、読んでいてもただダラダラと平均的な描写や会話が続くだけで小説を読む楽しみがありません。 巻末の宮沢和史さんの文章に興味深い一節があります。作者の垣根涼介さんは「会社勤めを辞め、小説を読みまくった。自分にも書けると思った」と語っているそうです。そもそもの誤りはここにあるように思います。小説は「書ける」から書くものではありません。「書きたい」から書くものです。少なくとも私はそうあってほしいと思っています。もしかしたら垣根さんは悲惨な状況にあった移民たちに対してこれといった思い入れはなかったのではないでしょうか。ただ小説を書く材料としてうってつけだからテーマに選んだのではないでしょうか。この作品が心に訴えるものがない理由がそこにあるような気がしてなりません。 | ||||
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下巻はまだ読んでいません。上巻のみの感想です。 他の方のレビューでは、アマゾンに入植した日本人たちを描いた第一章はおおむね好評のようです。しかし私はこの時点で嫌な予感がしました。読んでいるとそれなりに映像は思いうかびます。でもそれは、本当にフィルム映像を観ている感じで、細かなディテールが伝わってきません。熱さ、匂い、色、手触りなどがまったく分からないのです。作者の垣根涼介さんは本書を執筆する際、当然相当数の資料にあたったことでしょう。でもそれは、勝手に判断するのは失礼のようですが、当時の映像や記事に目を通すだけで、実際に現地を訪ねることも当時の関係者に直接会うこともしていないのではないかと感じます。結果として、読むと状況は理解できるのですが読み手に切迫した印象を与えるには至らない文章に終始していると思います。以上の点で、この作品は序盤から読者をひきこむことに成功しているとはいいがたいと感じます。 また、他の方の指摘通り、本書は後半に突入して貴子が登場した時点で迷走しはじめていると思います。もう少し人物造型の面で何とかならなかったのでしょうか。いかにもゴシップ記事を得意とする週刊誌が勝手につくりあげたような典型的な女子アナ像にすっかり白けてしまいました。しかも貴子をめぐる性描写は何故か妙に綿密で具体的であり、きわめて下品です。貴子のあらわれるシーンだけ官能小説の世界になっており、読んでいると戸惑い、そして不快です。 本書の紹介文には「歴史の闇を暴く傑作小説」というくだりがあります。しかし、上巻を読むかぎりそうした展開は見られません。下巻に期待したいと思います。 | ||||
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一気読みした。 | ||||
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戦後日本の暗部とも言える南米移民の重く救いのない歴史がクールに語られる前半から一転、痛快でスピード感あふれる復讐劇が繰り広げられる展開に、ぐいぐい引き込まれてしまいました。ヒートアイランドシリーズにも共通する登場人物の熱くて揺るぎのない想いがよく伝わる傑作です。 | ||||
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ブラジル関係の仕事をするようになり興味をもって読んでみた一冊です。 ブラジルへ移民した人たちがどのような苦難を乗り越えてブラジルの地に根付いていったか、 当時の苦しさが伝わってきました。 サスペンス的なストーリも面白い、おすすめの一冊です。 | ||||
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垣根涼介さん好きでいくつか読んでますが、これが1番好き。次がサウダージ。垣根さん得意のプロフェッショナルな男たち、車が活躍するハードボイルド。でも、読んでる最中考えていた事は次のような事。ほとんどの官僚は国のため正義感を持って働いていると思います。しかし、本書に書かれたブラジル移民やエイズ訴訟、今も政治や官僚がらみの諸問題。国や官僚や政治家って昔からこんなだったよな。こうも繰り返すのは国民性なのか。わたし変わってるからかな。 | ||||
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私の祖父の兄弟の一人が戦後ブラジルへ渡りましたが、状況を詳しく話さなかったと記憶しています。 参考になりました。 | ||||
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ただただ感動しました。ページを捲ることがもったいなくて大事に大事に読みました。 | ||||
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傑作です。 | ||||
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ブラジル移民について 政府について 知ることが出来た。 そして改めて リテラシーを高めて 自分の軸を持つ大切さについて考える機会となった。 小説としてもテンポがよく、一気に読んでしまった。 | ||||
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10年ぶりの再読、全然色あせなおも白い小説というのは、あるものだ。国を相手に、痛快極まりない、ストリー。 | ||||
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本誌の初出は2003年です。そのためスマートフォンや監視カメラは普及していません。今なら桔梗を1本だけ買い求めた買い求めた花屋の監視カメラで人物が特定されてしまうでしょう。だから若い世代の方が読むと何でそんな手間のかかることをするのだろうと思うかもしれません。でも私は高齢者。面白く読了しました。 特に第1章の「アマゾン牢人」には、その事実を知らなかった故に、驚きとともに読み進め、次第にやろうとしていることが明らかになって行く展開が見事でした。ただ第1の事件だけで収めておいた方が読後感はすっきりしていたかもしれません。 | ||||
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移民の話しは気が重いけど中盤からサクサク読めました。 こちらの作家さんの読んだことのある作品は大抵サクサク読めました。 | ||||
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半世紀前の中南米の出来事が現代に甦る。 文体は軽やかで読者を物語に引き込みます。下巻を読むのが楽しみです。時に、筆者が中南米をかなり細かく現地取材した様子が読んでいてよく分かります。ただ「ムーチョグラシアス」はいただけない。ムチャスグラシアスが正しいです。そこだけ少し興が削がれました。 | ||||
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フィクションだけれども、歴史的な背景は真実な部分もあったと思う。そういう意味でその時代を調べるきっかけになった本。 先人達に感謝です。 | ||||
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50の読書好きですが、ストーリーに引き込まれた。 ページをめくる手が止まらないとは、このことか。 個人差はあるにせよ、ブラジル移民の悲惨さは伝わってきたし、 当時の日本の事情を考察するにしても、多数を救うために、少数に犠牲を強いる 側面はいつの時代でもある気がする。 ここまでの復讐劇は、やりすぎの面はあるが、そこまでの怨恨に多少理解はできる。 読みながら常に映像が浮かんでいるような読み応えだった。 陽のケイと、陰の松尾、言いかえれば、根っからのブラジル人のケイと、日本人の松尾。 そのほかの登場人物も個性が際立っており、魅力的だった。 最後まで際立つケイの陽気さ。巻末で、日本人はもっと南米人と交流すべし、とした 解説も良かった。 新天地を目指すも、底なしの不幸が待っている物語として、『怒りの葡萄』を思い出した。 こちらもおすすめです。 | ||||
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