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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 141~160 8/9ページ
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それぞれの家庭の事情でひたすら自立を願うリアリストの少女と、全く逆に現実を直視できずに妄想の世界に身をおく少女。 リアリストの少女が欲する、生きるための手段である実弾。 現実から逃れるために見る数々の妄想を、役に立たぬ砂糖菓子の弾丸。 自分を人魚だと言い張るなど、なんとも乙女チックな表現で書かれているこの物語の内容はとても残酷だ。 まだ、働いて自立することも出来ず、大人の庇護がなければ生きられない年齢の少女達。 でも彼女達は庇護され、安心して過ごせる環境にはいない。 一人は一刻も早い自立をせまられる家庭事情にあり、また一人は庇護されるべき家庭から一刻も早く逃れなければならない家庭に身を置く。 だから、彼女たちは架空の弾丸を撃ち合い、現実と戦う。 あと少し大人であれば自力で生きることが出来たであろうに、その手前の少女であるがゆえに残酷な結末になってしまう。 これは本当に沢山の人に読んでもらいたい物語だ。 甘いタイトルと表現でコーティングされてはいるけど、内容は悲しい現実問題。 読後感は決して良くはない。 でも、普段なんとなく聞くニュースの事件の数々が、改めて問うべき問題として考えさせられる。 | ||||
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とにかく、冒頭からグチャグチャである!! 主人公は13歳の中学2年生山田なぎさ。そして乱入してくる美少女の名は海野藻屑・・・自称人魚!!(笑)何だこれ〜・・・・と思いながらも、藻屑の必死の形相につい引き込まれてしまう・・・・。 余りに荒唐無稽のホラ話を真剣に繰り返す藻屑。そんな藻屑にうんざりしながらも心惹かれるなぎさ。裕福で、幸せなはずの藻屑に感じる孤独の影。生きるための実弾にこだわるなぎさは、藻屑が次々と繰り出す砂糖菓子の弾丸の中に切ない思いを感じとる・・・。反発しながらも、次第に心を通わせるなぎさと藻屑・・・。思春期の少女たちの、嘘とも冗談とも、泣き声とも歓声とも、汗とも涙ともつかない不思議な混乱の中で物語は進む。そして次第に明らかになる悲劇!! 「こんな人生ほんとじゃないんだ。きっと全部誰かの嘘なんだ。だから平気。きっと全部悪い嘘」 辛い現実から逃れるために「だから平気」と言うしかなかった少女。夢見るのは水底の永遠の安息・・・・。煌めく感性、切なく震える少女達の心、止めることの出来ない凶暴な衝動!!底知れぬ心の闇、そして・・・悲しい・・・諦観・・・。 切ない思いを残して逝った少女の悲しみが胸を打ち・・・泣けます・・・。 引きこもり、虐待、いじめ・・・人間関係の現代的なテーマを取り上げた小説であり、一見乱暴な展開に感じられるのですが、良く読むと細部までとても丁寧 に、考え抜かれて書かれています。藻屑の悲しみは閉塞感に苛まれる現代の若者達の声のようにも聞こえてきます・・・。 | ||||
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「少女らしさ」という大人が持ちがちなファンタジーにそぐわぬであろう、衝動と暴力、苦境と慟哭を、あえて桜庭は取り上げる。 ラノベであるが、内容は夢物語ではない。虐待の現実にそぐう内容である。困窮の現実にそぐう内容である。同種の困苦を背負う少女たちは、少年たちも、現実に多い。 成長の物語と言い切るには、本人の手の届かないところでつきつけられる限界が大きすぎる、そういう課題を与えられた子どもたち。 奇麗事に聞こえるかもしれないが、だから、それでも、子どもたちに安心を確保するべく奮闘している大人たちもいる。 そこまで言及することで、桜庭は子どもが主人公たちに投影するであろう、「敵は大人」というファンタジーもやわらげてみせる。 生き延びることができさえすれば。生き抜くことさえできさえすれば。 砂糖菓子の弾丸しか持たない子どもたちが、そんな弾丸でも十分に戦って生き抜くことができる、安心な世界であれば。 砂糖衣に覆われて隠されているものに思いをはせる読書になった。 | ||||
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純粋に話の組み立てや伏線の使い方は巧いし、登場人物は美しく、独特で、でもどこか共感できる部分を持っている。 文句無しの傑作である、のだが私には毒が強すぎたのか、軽くトラウマになりつつある作品でもある。 あの恐怖感に近い読後感はなんともいえない。 この作家はバイオレンスの取り入れ方が本当に巧い。 スカートの中の痣とか、「嘘だから、平気」という言葉の中に伏せられているからこそ、逆に痛々しいほど「暴力」の怖さは引き立っていた。 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」といいつつ、私の心は蜂の巣状態にされ(笑)、色々なことを考えさせられる作品だった。 | ||||
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鳥取県の田舎町に住む少女ふたりの、1ヶ月間の物語です。 彼女たちは中学2年生。 リアリストのなぎさは、社会と戦うために感情を押し殺し、実弾を求めて生きている。 父親から虐待されている藻屑は、傷つけられながらも愛している父親と、誰も味方がいない自分を守るために、嘘で塗り固めた砂糖菓子の弾丸を撃ち続けている。 そんななぎさと藻屑に芽生えた奇妙な友情と、彼女らを取り巻く大人や家族、同級生たちとの日常が、桜庭さんらしい瑞々しい筆致で展開していきます。 そして、藻屑の死で、物語は幕を閉じます。 (もっとも、藻屑の死そのものは冒頭でネタバレされるのですが) 藻屑が殺される前に、なぎさは藻屑と一緒に逃げ出そうとします。 箱庭のような街から。 ふたりでうまく逃げ出せていたら、結末はどうなっただろう。 きっと、遅かれ早かれ、藻屑はやっぱり藻屑になったのでしょうね。 だって、砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないのですから・・・。 今日も子どもたちは、声なき叫び声を発しながら、砂糖菓子の弾丸を撃っています。 かつては自分も撃っていたはずなのに、大人たちはそれに気がつきません。 とてもとても哀しい現実です。 この作品は、いつの間にか大人になっていた私に、あらためてそれを気付かせてくれました。 救いがあるのは、藻屑の撃った砂糖菓子の弾丸が、なぎさや友彦の心は撃ちぬけたことかな。 惜しむらくは、設定がとても雑なこと。 これは編集者の責任ですね。 それぞれのキャラが魅力的なだけに、そこだけちょっと残念な気がして、★4つ。 | ||||
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私はやはり、単行本ではなく文庫のほうをおすすめしたい。 甘い絵と苦い文章との大きな「ずれ」がないと、自分自身がその世界に完全にのみこまれてしまうと思う。あまりにも脆い精神と強く望むものとが小さな場所に入り組んでいて、息ができなくなる。 一度読んだだけで、すべてを理解できる人はほとんどいないと思う。何度も読み返し、その中で新たな見方や、真実を知ることができる作品だと思う。 | ||||
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評価の高い、衝撃の冒頭。 一つ一つの言葉を丁寧に紡いだ文章。 救いなく、訴えかけるストーリー。 タイトにまとめた構成。 心に残る登場人物。 才能がある人が丁寧に書いた文章。 それを読むだけでも価値があると思います。 | ||||
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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』です。 この本はライトノベルのレーベルである富士見ミステリー文庫から出ていますし、砂糖菓子のような甘いようなイラストも付いていますし、文体なんかもライトノベルっぽいです。ミステリーとしては、全体が大きなミステリーではなく、作中に小さなミステリーがいくつかちりばめられている、という形です。 舞台は鳥取県境港市。 最初に変人転校生が登場して、いかにもライトノベル、という感じですが。 書かれている内容は、かなりダークです。青春暗黒ミステリーというのは確かだと思います。 親による虐待、ひきこもり、ストックホルム症候群、と、思い問題を真摯に扱っています。文章がすっきりしていて読みやすいですけど。 子供が世界と戦うためには、撃ちぬけない砂糖菓子の弾丸じゃダメということ。かなり辛くてしょっぱい話です。 ちょっと強引な展開もありますので☆4としますが、……結末は、ハッピーエンドとは言い切れないけど、……なかなか考えさせられるものでした。 | ||||
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内容はおいておいて、全体として作者が自身でもおっしゃってますが不思議な本です。 少女の日常を描いているように、何かほほえましいところもありながら、反対の真っ黒いものもしっかりと見えるお話です。 この本はいわゆるミステリーでもないし、細部もそれほど書き込まれてもいません。 でも、だからこそこの読後感っていうのがしっかりと感じられるんだろうなと思います。 細部まで書かれていたらダメだっただろうな。 でも、やっぱり黒いです。 でも、大好きです。 | ||||
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世間から愛されなかった 二人の少女が出会い 、そしてその別れまでの一ヶ月間を 綴った物語。 場面場面の田舎街の描写が、物語全体に緊迫感を与え 、展開もテンポ良くて、サラッと読めてしまいます。 しかし、冒頭部分に衝撃的な結末が描かれており 、ページ数が進むにつれ、 「この子達は、こんなに頑張ってるのに…どうして?」 とその時が来るのが、恐くなって読みたくなくなります。 しかし、それが、彼女が初めてできた親友の為に選んだ道 なのです。主人公はそのメッセージをしっかり受け止め 、世間を実弾としてしか受け止めていなかった自分から 前へと歩き出します。 残酷な描写も、確かにありますが、それが物語の本質ではありません。 これは、 自己を犠牲にし、親友に前を向いて欲しかった少女と 全身でそれに答えた少女の 一生忘れる事のできない一ヶ月の友情物語です。 | ||||
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頭では、ちゃんとモクズだって分かってるのに、何故か最後まで、藻屑がモズクになってしまい、 手紙の部分も、『さよなら、もずく』と読んでいた・・ | ||||
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ライトノベルで刊行されたこと、そして スイートな題名と記号群に一瞬身構えてしまうが なかなかどうして、「普通の」通俗小説である。 目新しい小説上の技法は特に無いが エキセントリックな人物像の描き方や 何より特徴的な台詞回しが冴えており 前へ前へと読ませる魅力に溢れている。 | ||||
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この『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は桜庭一樹の最高傑作といわれている。 驚くべきことにこの作品、ライトノベルに散見される「甘さ」がひとつもないのだ。 ただ、ただ、救いようのない現実が甘い空想を破壊していく様子を描いている。 これはライトノベルというありえないフィクションの世界を破壊する意志に満ちている。 これが一般書として発売されるのは当然だったのかもしれない。 | ||||
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「好きって、絶望だよね。」中三の、回りの誰から見て完全なるも少女だった時に読んだ。ラノベの手軽に読める文学性を求めて購入した。絵が可愛いから、桜庭一樹さんの作品だから、と、案外軽い気持ちで。だけれど、この本は軽い気持ちで読んでいい作品ではない。主人公の少女二人は、守ってもらわなくてはいけない子供の立場にありながら、守ってもらえなかった。安心感の感じられない少女達だった。それに対して片方は早く大人になろうと実弾を欲し、片方は早く逃げようと砂糖菓子を撃った。少女特有のいつも何かに追われている感覚。読んでいてそんな感覚に陥った。一番始めのページで既に痛々しい真相が描かれている。だからこそ、藻屑の結末が切なく、痛い。正直トラウマになった。読後感はただただ、苦しかった。だけど、多くの人に読んでもらいたい。藻屑が撃った弾丸を、知ってもらいたい。砂糖菓子では、生きられないのだ。 | ||||
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主人公・山田なぎさは母子家庭で兄は引きこもり。 中学校を卒業したら、自衛隊に入隊して「実弾」を手に入れたいと願う。 一方、転校生の海野藻屑は、父はアイドル歌手の上、家はお金持ち。 「僕は人魚なんだ」と言い張る藻屑が、なぎさには空想世界でぽこぽこと砂糖菓子の弾丸を撃っているようにしか見えない。 けれど、藻屑のほうがなぎさよりもずっとシビアーな現実を生きていた。 この少女二人の対比が本当にすごいです。どちらの痛みも理解できます。 また主役二人だけでなく、脇役の存在感も深いです。 個人的には、なぎさたちの担任が印象的でした。 桜庭一樹さんはすごく懐の広い方なのだろうなあと思いました。 表紙のイラストで手に取るのを一瞬躊躇ってしまいそうですが、 読みおわったあとで再び見返すと、 まるで砂糖菓子にまみれたようなこの甘いイラストも、物語の演出の一つのように思えてぐっときました。 | ||||
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海辺の町に生きる、どこにでもいるけど少し不幸な女子中学生・山田なぎさは、自分を人魚だと名乗る転校生・海野藻屑により、いままでの生活が狂わされた。家族のため、兄のために、生きるための実弾を欲しがっていたなぎさと、砂糖菓子の弾丸を撃ちまくる藻屑の奇妙な友情を描く青春暗黒物語。 この文庫は最初富士見ミステリー文庫出だされたそうで、ゆるやかなロングセラーにより、新書になって再出版された。 私はこの本で初めて読んだので、これが挿絵付きのライトノベルで出版されていたというのは不思議な感じがした。万人向けではないかもしれない独特な雰囲気を持っていたから。 タイトルからしてそうだけど、言葉の使い方が絶妙で、この人の文章センスが好きだった。 そして物語は冒頭から、ラストがどうなるのかはっきり示されていた。 そう、読み始めた瞬間、残酷な結果を提示される。 でも、そうならないで欲しい。そんな気持ちで読み進められるほど、痛々しくて切なくて、そしてちょっぴり息苦しい物語。 実弾を求める少女。砂糖菓子の弾丸を撃ちまくる転校生。貴族の兄。 みんな生きるために、自分を守る膜を張っていた。それは誰かのために働くことであったし、嘘で身を守ることでもあったし、自分の世界に閉じこもることでもあった。 痛々しくたたきのめされながらも、現実は死んじゃった子と生き残った子の2種類しかいない。 儚さと無力さを見せつけられる様なお話でした。 良質なラノベは退屈な文学を上回るのだ、と証明している一冊だと思います。普段ラノベを読まない方にも、お薦めです。 | ||||
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実に痛い物語だけど主要キャラ(藻屑、なぎさ、友彦)を美少女、美少年に設定することで現実から数センチ浮かんだ、寓話めいた雰囲気をもった作品となっている。と考えることで容姿の過剰な描写も納得がいく。タイトルの意味は軽そうで重い。おそらく十代の人が読んだら忘れられない本になるだろう。ただ、星4つなのは中学時代に読んだある小説を思い出したから。「りぼん-ReBorn-」という、今関あきよし監督映画のノベライズ本だったと思う。フツーの少女と変人少女に友情が芽生えるが、後者は家庭の問題を抱えていて・・・というのが似てた。こっちは河童の存在を信じてるという設定。ただ「りぼん」の方は絵に描いたような虐待とか出てこないだけ妙にリアルでラストは心に風穴があいたような気持ちになったのを覚えている。逆に「砂糖菓子〜」は行くトコまで行ってしまったぶん、ラストに救われるような気がする。興味のある人は読み比べてみては。(入手はかなり困難かと思われるが) | ||||
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もう何年も前の話になってしまうが、芥川賞、というか所謂『文壇』に失望し切った出来事があった。そうじゃないだろ、と。だったら、我らの世代でもっとも醜く、もっとも傷ついた人々の物語は誰が書いてくれるというのか・・・いました、ちゃんと書いてくれる人が。書かれるべきものが、ちゃんと書かれている。文学はまだいける。それだけで☆五つ。神は死んだ。遺骸も地上に引きずりおろせ。血と汗と涙を流せ。なぜと問うなかれ、神の息の根を止める死刑執行人もまた、死すべき運命にあるのだ。滝のように吐寫物を吹き散らしながら、再生の煉獄を文字通り這いずって進む兄。母親のマンガのような俗物ぶり。子を殺す親は既知外だ、時代とか心理学とか関係ない、と泣き叫ぶ教師。美少女の侮蔑に逆上し、さらには笞で打たれる悦楽に酔う少年。断言しよう。この作品はパンクだ。誰も叫ばない時代に、割れんばかりの叫びを喚げる、凄まじいパンクだ。 | ||||
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単なるライトノベルとは思ってはいけません。 少女のバラバラ死体が発見されたという新聞記事で始まり、ミステリー仕立てかと思いきや、ありふれた(ような)日常描写で物語は進んでいきます。 ありふれたように見せかけつつ相当逸脱した人物たちが、 ベタついた日常を生き抜こうといかに必死に実弾を探しているのか。 そういう物語です。 | ||||
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少女のバラバラ死体という衝撃的な冒頭から唐突な結末まで徹底して主人公の視線でのみ物語が進行し、 登場人物の奇行や文中の謎めいた描写についてほとんどが説明されないまま終わってしまう。 キャラクターの魅力と「きっと最後になにかある」という期待感に押されて夢中で読み進めてしまったわけだが …最後まで読んでも全くすっきりしない、最悪だ。 藻屑の死の予告のような台詞はなんだったのかとか 雅愛の詩は物語に関係あるのかとか 藻屑の家に寄ったとき、父親の声は聞こえてきませんねとか 発見者A子て誰、友彦じゃないの?とか…。 なんだったんだ!? いくらなんでも雑すぎじゃないかと思う。 何らかの妄想に従って行動していたのか、ただの偶然なのか、 バラバラ殺人の直接描写はだめだとしても犯人の心情くらいは教えて欲しい。 たとえどんなにくだらなくても、少女が殺されてしまう話でなければこんな不快感は抱かなかっただろう。 実は物語の裏で得体の知れないなにかが蠢いていて全く別の真相があるのではないか、 と勘ぐってしまう。いや、まだ期待している。 | ||||
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