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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 61~80 4/9ページ
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不思議な小説です。血なまぐさい内容なのに様々な哀しみを感じます。 | ||||
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☆3つ以下の評価があるのが不満なくらいとても面白い作品でした。これを初めて読んだのは中学3年生のときでしたが、こんなに面白い本があるのか!と怖くなるほどでした。 | ||||
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ラストシーンから始まる物語ですので、ネタバレとかあまり気にせずに書きます。 不思議な読後感です。 藻屑の死について、社会派的な問題提起であるとか、 青春モノとして主人公に何かきっかけを与えるための悲劇であるとか、 推理小説として謎があるとか、 どれも当てはまらないように思います。 ただ、寂寥としたなんとも言えない喪失感が残ります。 深い洞察とかそういった意味ではなく、ただ架空のキャラに対する憐憫として、 藻屑の人生とは何だったんだろう…のような 寂しいふわふわとした残滓がしばらく私の中に残りました。 ものすごい衝撃を受けたとか、飛び抜けて面白かったとか、 そういう感じではないんですが。 なにか残る作品であることは間違いないです。 | ||||
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今まで桜庭さんは男性の作家さんだと思ってました、これからも愉しく読ませていただきます | ||||
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何度も読み返すくらい 面白いです。 本の状態もすごくよかったです。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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当たり前とはなんなのか、自分は不幸だ、と考えるどこにでもいるただの中学生の女の子が主人公。彼女の世界が変わっていく話。 | ||||
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久しぶりに怖い本を読みました。冒頭から陰惨な結末が明示されていますが、読み終えた後に、ひとしお心が寒くなります。この物語、初出は2004年にラノベとして出たとのこと。乙一、西尾維新達、当時のラノベの若手作家がファウストvol.4に競作していた頃です。 そう当時を思い起こすと、それほど特異な作風とは感じないですね。 ラノベもいろいろ変わってしまいました。 | ||||
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どうして、この作家さんは、思春期の少年少女の気持ちがわかるのだろう?と、いつも思います。 そのくらい、みずみずしくて尖った、気持ちを切り取ってきます。 この作品もすばらしかったです。 | ||||
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ちょっと、かわった本ですけど、読み始めると、人をグイグイと惹きつけるものがあります。何が本当で、何が嘘だかわからない不思議な世界観にひきこまれます。 | ||||
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なんの話だろうと読み進めて、そのまま終わってしまった。 なんなんだよこいつは、と思う気持ちと、そう、中学時代ってこういうわけわからん気持ちに囲まれて暮らしていたよな、というのが心に残る印象としてあるような。 評価はと聞かれると困る。自分這いずええ、また手に取るように思う。しかし、人に勧めるか?というとこの本と共にわけわからんと言われるのがこわいからしないんだろうな。とうわけでほしみっつ。 | ||||
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「私の男」は好きだったけど、 これは、あまり好きではないです。 露骨な表現はないけれど、 残虐さが残って・・・。 | ||||
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薄いこともあってか、あっという間に読み終えました。 良い意味で中高生の頃に読むものかと思われます。 | ||||
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初出は2004年11月富士見ミステリー文庫。電子書籍化は2012年10月1日。あとがきで著者自身が書いているが、当初は無名であった本作は、じわじわと売上を伸ばし、評価された作品で、2年後の2006年度「このライトノベルがすごい!」で3位になるなど、その実力を読者が発見した作品だと思う。 未読の方のために内容には触れないが、家庭内暴力、そして、殺人事件の犯人として検挙される近親者、といった事件はほぼ毎日伝えられていると思う。そして、未だ知らしめられていない事件も毎日発生しているだろう。そういった現代の日常を、第三者・傍観者・無関係人として伝えるのでなく、内側に入り込んで書き上げた、史上初めてとも感じられる作品が本作だ。 語られる言葉は、『だねー』といった感じの今の若者の言葉。若者の日常語で語られる病んだ日常。それを描き切った作者の圧倒的な感性はホントに素晴らしい。そしてぼくには担任教師の奮闘ぶりが強く心に残った。 そして思い出したこと。初めて子供ができて、子供に名前をつけた時、自分がつけた名前が、この子の名を決めてしまうのだな、と思った。親というものはなってみると、想像以上に子供に対して、子供の多くの事象を決めてしまうことになる。全ての親は皆そうだろう。だとしたら、親としての自分はここでの海野雅愛のようでは絶対ありたくない、と思う。 桜庭一樹の感性の鋭さが多くのことを考えさせる。傑作中の傑作だと思う。 | ||||
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子供は親を選べない。 選べないからこそ、それがどんなに卑劣で狂ったものだとしても、その理不尽さをただただ受け入れるしかない。 そうなる前にどうにかならないのか、助けることは出来ないのか。 親ってなんなんだろう。 生まれた時に運命は決まってしまうんだろうか。 ただただ切なく、やるせなく、叫び出したくなる。 けれども、何故か何度も何度も読み返してしまう。あの調子外れな藻屑の姿を探して。 | ||||
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この小説には、「弾丸」が飛び交います。 確実な力を持つが、実態のない「弾丸」。 13歳の子供には、「実弾」を持つ資格は無く、それなのに、弾の飛び交う現実を歩まねばなりません。 そんな世界を人魚として自由に生きようとする少女と、巻き込まれた少女のお話です。 「実弾」を防ぐ術とは・・・ | ||||
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タイトルにもある「砂糖菓子の弾丸」、それと対比される形で囁かれる「実弾」という二つの比喩。あるいはサブタイトルに「Lollypop or A Bullet」(砂糖菓子か銃弾か)とあるのをそのまま引いてみれば、とりあえずは本作の主題について触れたことになります。 甘く夢想的な砂糖菓子か――痛くリアルな銃弾か。この二者択一による揺さぶりによって本作は構成されています。 結論は、自明です。その自明性については講説を垂れるまでもありません。なにせ私がここでネタバレをしてみせても、それ以前に本作の冒頭に結末が示されているのですから。 なので、作品内容が語るものよりも、この作品そのものが「撃ちこまれた砂糖菓子の弾丸」であるという、多少アクロバットな方向で本作について言及してみたいと思います。 本作では、砂糖菓子の弾丸という比喩にもされている「嘘」が仕掛けの一つとなっており、ヒロインの海野藻屑は砂糖菓子の弾丸を乱れ撃ちし(重ねて嘘をつき)、一方で主人公山田なぎさは実弾を求めて(現実をやりきるための切実な武器――身も蓋もなく言えば金)、二人はぶつかったり擦れ違ったり腫れた惚れたなりのドラマが展開されるのですが、問題は砂糖菓子の弾丸の方です。 海野藻屑の嘘は、人魚を中心としていますが、その海野藻屑自身の描写が人魚を想像させるものであることなどが、彼女の嘘と小説における真実の狭間において、読者を幻惑させます。 良くできたハッタリは現実と区別が尽きません。作中でも手品師について語られるシーンがありますが、あれは本作の自己言及と読み解いても差し支えないのではないでしょうか。手事案死はハッタリをハッタリとして見せているのではなく、ハッタリによって魔法を実現しているのです。 では、海野藻屑のハッタリはといえば、結末については先述したとおり、冒頭に示される形で決着がつくわけですが、彼女は一度だけ、確信に満ちた砂糖菓子の弾丸を放ちます。 それはまさに、実をむすんだ嘘というか、まさにハッタリによる魔法に違いありません。具体的には十年に一度訪れる大嵐を予言したことですが、なぜ彼女にそれが可能だったのか? 作中にその答えを探しても仕方がないでしょう。なにせ、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」のですから。 だから、問いのレベルを変え、作者はなぜ海野藻屑にハッタリではなく予言を実現させたのか、と問わなければなりません。 問題が作中のキャラクターでなく、作者に当てられるならば、その解は別の次元で発見されます。 砂糖菓子の弾丸とは小説というフィクション(嘘)を示し、小説家自身の夢想を云います。 小説はフィクションをフィクションとして見せるのではなく、フィクションによって現実かそれを越えるものを実現しようとします。 本作にしては、人魚にまつわるディティールが作中の結末を越える可能性として示唆されます。予言された大嵐の到来は、人魚という海野藻屑の夢想と、作者の人魚小説という妄想の表れです。 フィクションはそれがフィクションである限り人魚だろうが宇宙人であろうが、それを本物のように描いてみせる力をもっています。 小説とは、甘く夢想的な砂糖菓子に違いありません。小説家はマガジンに砂糖菓子を込めて、それを撃ち続けます。砂糖菓子の弾丸が撃ちぬくその日を無双しながら〆 | ||||
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私の主観としては泣ける小説でした。結末が冒頭にあるため、悲劇的な物語の外側から見る読者(私)にとって胸が締め付けられるように感じました。この本は子供が読むと、社会に目を向け、自分の無力感を知ることができると思います。そして大人が読むと、子供とは何か再認識できると思います。人それぞれ感想があると思いますが、まだ読んだことがない人は是非一度読んでみてください。決して損はしないと思います。 | ||||
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一般文芸に活躍の場を移し人気作家の仲間入りを果たした著者の転機となった小説です。 当初ライトノベルとして出版されたとは思えないほど、暗く重たい内容です。 初期の作品なので文章に粗さがあるように思いますが、 読者をぐいぐいと引き込むストーリー展開やラストの衝撃は著者の作品の中でも一二を争うものになっています。 | ||||
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普通は何日もかけて一冊の本を読む僕がたった一日で読み終わってしまいました。 それほど読みやすく、引き込まれる作品です。 | ||||
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