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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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「ラノベ3大奇書」というネットの評判につられて購入。 語り部主人公:クラスで一番の美人、 物語の軸になる主人公:自称人魚の女王・神聖さえ感じる美人、 重要な登場人=物語り部主人公の兄:天使のような笑顔の美形。 全体に漂う少女漫画感を我慢して読んでいると物語は伏線回収せずに終局。 突っ込みどころは多いけれどそんな小説はいっぱいあるし、 現実社会でもいろんなできごとの真相がすべてわかるわけじゃないしね。 ネットではこの作品を称賛している人がいっぱいいるので 私にはたまたま価値が理解できなかっただけかもしれない。 友人にも読んでもらって評価を聞こうかと思ったが、 時間を割いて読んでもらうほどの本じゃないように思えたので、 悪くなってやめた。 | ||||
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可愛らしい表紙につられて予備知識なしで購入しました。 今まで桜庭一樹さんの作品はいくつか読んだことがあります。 この作品は正直に言って感情移入できませんでした。 私は本を読むのが遅い方ですが、この小説は途中から一気に読み終えました。 と言うのも、途中まで読み進めて登場人物に対してイライラしたり気分が悪くなったりして、早く読み終えて違う作品を読もうと思ってしまいました。 結局、うさぎ事件の犯人は誰?といった疑問が残ります。 (まあ、状況的に普通に考えると犯人が誰だか想像はつきますが) この点を考えると余計に感情移入や同情ができませんでした。 残念ながら私には合いませんでした。 読後感も何とも言えない感じです。 個人的に表紙、イラスト、タイトルから想像していた作品とは全然違う内容でした。 ☆2.5といったところが正直な感想です。 | ||||
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青いアザを見た時に、どんな行動がどれくらいのスピードでできるか、自省したい。 読み進むうちに目が離せなくなって、一気に読み切ってしまった。 「砕け散るところを見せてあげる」/竹宮ゆゆこ と合わせて読んだ。 タイトルは、格差社会の貧富の対比を揶揄してるんだと思う。 中学生を主人公にした読みやすいサスペンス。 | ||||
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苦しくて生きるために必死にもがく少年少女のための小説。 転校生の海野藻屑はトリッキーな美少女というある種ありがちなキャラクターだが、彼女は本当に「残念な美少女」だ。漫画やラノベに登場するような「変わった美少女」とは違って、ちょっとやばいんじゃないの、とひいてしまう奇行をする。しかし彼女の抱える事情を知ると、その奇行はリアリティのあるものとして迫ってくる。 とにかく彼女は痛々しい。まさに人魚姫。 さてこの作品には近年何かと話題に上がる「サイコパス」が登場し、作中にもよく見かけるサイコパス診断問題が出てくる。そのため読んだ当初の感想は、正直なところ「またこれ系かよ……」だった。が、この小説が出版されたのは2004年。当時としては衝撃的で目新しいテーマだったのではないだろうか。 調べたわけではないのでただ印象でモノを語るが、(現在巷に溢れかえっているエンタメ系小説における)サイコパスものの古典といえるのではないだろうか。 と、ここまで書いておいてなんだが、この作品の魅力はサイコパスものの部分よりもやはり、少年少女の生きづらさと、生きるためにみっともないほど足掻くところだと思う。 それこそ数えきれないほど扱われてきた手垢にまみれたテーマだが、それでも今を生きる苦しむ少年少女が手に取って、この本と痛みを共有できることを願う。 | ||||
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評価が高いので気まぐれで購入して読みました。 薄い。180P位。 起承転結がテンポよくまとまっているのだろうか、それとも小話程度のある区間のみにスポットを当てた話なのか(実際そうでした)、 と予想しながら読み進めました。 感想としては、 「んー、普通・・・」 です。 読みどころは特に無く、かといって意味不明なストーリーでもなく、唯一腑に落ちないのがタイトルの意味、くらいでした。 個人的な例え話で恐縮ですが、似たような感覚を覚えた事があるので記しておきます。 ↓ 太宰治の「走れメロス」は、大昔から児童文学としても高評価なので、 小学生時代、夏休みの読書感想文の題材として読んでみたけど、全くもって面白くなかった・・・ 的な感じがしました。 いい年こいた大人には味気ないのかもしれませんが、もしかしたらティーン世代には良いのかも? | ||||
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なんの話だろうと読み進めて、そのまま終わってしまった。 なんなんだよこいつは、と思う気持ちと、そう、中学時代ってこういうわけわからん気持ちに囲まれて暮らしていたよな、というのが心に残る印象としてあるような。 評価はと聞かれると困る。自分這いずええ、また手に取るように思う。しかし、人に勧めるか?というとこの本と共にわけわからんと言われるのがこわいからしないんだろうな。とうわけでほしみっつ。 | ||||
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「砂糖菓子の弾丸」と言うタイトルからも分かるように この本には、妙に気になる言葉遊びや比喩表現が、ふんだんに詰め込まれています。 面白いのは、その言葉1つ1つに意味があります! 主人公は、海辺に暮らす女子中学生です。 ある日、彼女のもとに自分は人魚だと名乗る転校生“海野藻屑"が現れる。 この海野藻屑という奇妙奇天烈なネーミングセンスも桜庭さんの作品の面白いところです。 この独特な雰囲気は他の本には無いです。 本文には海野藻屑の正体は何者?という伏線がたくさん張られており、それらは意外な形で回収されていきます。 この本は、ミステリーに分類されますが 本格ミステリーでは無く、どちらかと言うとライトノベルでした。 そのため、万人向けではありません。人によっては物足りないと感じると思います。 実際私も本の内容には面白いと思いました。 しかしミステリーとしては、もうひとつでした。 このタイトルの意味を知りたいと思う人は、是非読んでみて下さい。 | ||||
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著者の作品性が一番シンプルな形でまとまっている作品だと思う。 出来そのものは佳作だと考えていい。 ただ、読んでいてどこか著者の考えについて疑問に思うところがあった。 意見がまとまりすぎてはいないか? 著者がここまでこの主題についてまとまった意見を語っていいのだろうか? そしてその結論を言う資格が著者にあるのだろうか? 手堅くまとめられた物語に納得する反面、そんな気持ちも否定できない。 この物語で否定的に描かれた人物はどれも著者の影の部分だろう。 だが、著者はその影に没頭するオタク道を極めることによって自己が納得できる生を得たのではないか。 自虐的な作風とはいえ、そんな著者がこの主題を否定的に扱うのは傲慢であり欺瞞なのではないか。 その道にある豊かな利益を享受した人間が「こんな道はつまらないから通るな」と言っても、そこに説得力はあるのだろうか。 何というか、自身の人生経験や人間観察を元にして作っているようなのだが、著者自身の本の虫としての性格と作風があまり融和している感じがしない。 よく書けているとは思うが、アルチュール・ランボーの「地獄の季節」をそのまま翻案しているような気がして仕方がなかった。 | ||||
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直木賞作家、桜庭一樹が昔書いていた、たぶんライトノベルスのミステリー。 引きこもりで優雅な生活を送る兄と、母との三人の生活の中、女子中学生の山田なぎさは一刻も早く社会に出て働きたいと願っていた。そんなある日、海野藻屑という変わった転校生がやってくる。彼女は自分を人魚だと言い張り、奇行を繰り返す。そんな藻屑にうんざりしつつも、なぎさは徐々に惹かれていき……。 表紙とあらすじだけで判断すると痛い目をみます。 なんだこりゃ、しょせん書き流しだろう、なんて思ってはダメです。(僕は思っていましたが) 内容は意外にもとてもシリアスで、多感な子供の頃の様子もしっかり描かれています。物語もさり気なく深く、そして悲劇的です。 こういうことってもしかしたらあるかもしれない。 どこかでそう思わせる力をこの作品は持っています。 最後に「それでも生きていかなきゃ」というように終わるのも、あまりにも現実的。 死の扱い方がやや雑ですが、でも面白い本だと思いました。 ちなみにですが、やはり表紙と、ところどころで出てくるアニメ風の絵はいただけません。電車で読んでいると恥かしいです。 | ||||
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とある人からお勧めされて読み始めました。正直「ライトノベル」と言うジャンルには興味が持てない上に、ペドっぽいイラストが受け付けられないので不安に感じました。最初の30Pくらいまで読んだ段階では「文体が気持ち悪い」と感じました。「弾丸」と言う言葉を使う主人公。中学生特有の強がった言葉表現なのかもしれませんが。あと、実の兄、父親に向けられる思慕が、年上の恋人に向けられて入るものにも感じて、私にはちょっと無理…と、感じました。ただ、物語は90P以降からテンポも良くなり、面白くなって(引き込まれていく)いきます。冒頭で「海野藻屑がバラバラ死体で発見される」とあり、「何故彼女は死んだのか」「犯人は誰か」と興味をひかれます。また、話が進むに連れて、『発見当日』の描写が章の間に挟まれており、それを見ると「何故主人公は死体の場所が分かったのか」「何故引きこもりだったはずの主人公の兄が主人公と共に死体を捜しに来ているのか」と、読者の謎は深まるばかりです。100Pを越える辺りから、ストーリーのテンポも良くなり、読みやすく感じました。とある感想では「読者が謎に思った事が解決されてない」と言ったものがありましたが、三章で全てが明らかになります(と、私は思います)。ストーリーの題材が『児童虐待』『進学』『引きこもり』『学級内の孤立』と社会の抱える問題がテーマなので、万人受けする内容とは思えませんが、それなりに面白く読めました。冒頭でも述べられて入るように、海野藻屑は死んでしまいます(それも残酷な方法で)。そのため、主人公が幸せになれたかと言えばそうではありません。が、少なくとも、彼女の環境は良い方向に進んで行きます。それが主人公、読者にとって救いになったと思います。最終的には主人公も、その兄も、その歳なりに『自立』します。ダラダラと年齢を重ねるのではなく、「社会に生きる為の道」を共に選択したのだと思います。贅沢を言えば、もう少し、冒頭部分を簡潔にしてくれたほうが、読者は読みやすく(飽きにくく?)なったかもしれません。(作者によると、小説を1本上げたあと、イメージが浮かんで勢いで書き上げたそうです。それを編集に持って行くとトントン拍子で本になったとか。)キーとなる事件の発端の場面に行くまでは『背骨の無い』文章を延々と読まされているようで面白みを感じませんでした。(キー部分以降は流れるように進むのでサクサク読めました)編集サイドがもう少し頑張ってくれたらな、と思ったので、星は3つにしました。 | ||||
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) こっちでいいじゃん。 | ||||
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