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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 121~140 7/9ページ
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この作品は、現代に生きる若者ならば必読と言い切って過言ではないほどのメッセージと共感があります。最初は軽い文体に戸惑いましたが、読んでいくうちに13歳の少女の言葉であることに気づき、それに馴染み、最後にはその幼い言葉で表現される物語の切なさに涙しました。『生き残った子だけが、大人になる』あまりにも悲しく切なく残酷でありながら、今を生きる若者に光を投げかけるこの作品はまさに傑作です。 | ||||
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人物の描写の仕方が甘い上、現実味がない。 内容の薄いアニメーションを見させられているようです。 好き嫌いがはっきり分かれることでしょう。 | ||||
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初・桜庭一樹、初ライトノベルとなりましたが、大変良かったです。表紙もお洒落で僕も手に取り易かったです! | ||||
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直木賞受賞作家の傑作ライトノベル 語られる世界は非常に切ないものだが、「私の男」のような読み手を選ぶほどの背徳はなく、読みきりの話なので、非常に手に取りやすい。 心に強く訴えかける何かがあり、文句なしに面白い。 評価を4としたのは、一つだけとても残念な点があったからだ。 それは冒頭の新聞記事の抜粋である。 この存在により、読者は最初から結末を知ることになる。 あまりにも衝撃的なエンディングを緩和するための冒頭告知なのかもしれないが、この文面により、読者はヒロインの行方に期待をもつことができないのだ。 衝撃度も薄れてしまうことになるわけで、様々な思惑があるとは思うが、冒頭の新聞の記事は個人的には必要なかったように思う。 | ||||
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なんだか不思議な本でした。 でも、読んで損はないです。 | ||||
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私の柔らかくて弱い部分を突っついてくる一作。 子供の、どうしようもない、無力。 目に見える現実は学校の教室くらい狭くて、手の届く範囲はせいぜい自分の机の周りくらい。 一度目の前から消えてしまったものは、もう一度戻る保証はなく、全てが終わってから探しにいくことしかできない。 子供は弱い。 「弱い」ということは、突き詰めると、こういうことなのだ。 | ||||
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タイトルに惹かれて買いました。今まで読んだことのある小説家の人たちとは違う言葉を使うなぁと思いときめきました。 さらさらとしていてわざとらしい飾りけのない文章で読みやすかったです。今私は高校生だけど彼女たちの不安定な気持ちがわかります。 でもやっぱり彼女たちと同じ中学生の時に読みたかったと思いました。悲しい物語なのに読み終わった後、不思議とさわやかでした。 最後の「砂糖でできた弾丸では子供は世界と戦えない」という言葉に胸を撃たれました。 | ||||
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読み終わったあと、どうにもならない悲しみと胸の痛みが襲ってくる。と同時に暖かさもある。この感情は読んだ人にしかわからないと思う。終始暗くて不気味な雰囲気の中で、私は息をするのも忘れて、息を殺して、主人公と藻屑の砂糖菓子の弾丸の行方を見ていた。本当に痛々しく、そして美しい作品だと思う。 | ||||
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昔を思い出した。クラスの中の人間関係だとか嫌な大人とか我を忘れて怒り狂う同級生の顔とか…大人になった今、小中学生なんて遊んでばっかでいいなとか思ってたけど、これを読んでいろいろ思い出した。砂糖菓子の弾丸でけっこう必死で友達も自分も戦ってたかも…って。ニートだとか虐待だとか日頃テレビで聞き流してしまうニュースの背景が見える。 | ||||
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この作品を読んで、ライトノベルも食わず嫌いしちゃいかんと思いました。 ただやっぱりラノベのコーナーにはいかないだろうな。あのマンガみたいのがどうにも。。 角川さん、ありがとう!! 装丁もキレイだし手元に置いておきたくなるよ!! もろい砂糖菓子も確かに甘くておいしくってキレイだけど、 生きていくというのはもっと生臭いことなのだな、と 中学生くらいで読んだらもっと楽しめてたと思います。 | ||||
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桜庭一樹の方向性を変えた強烈な作品。 いよいよ角川版に登場! すごいです。 富士見版からの再販に、なにをいまさら感があり 賛否両論のようですが。 富士見のピンと外れのイラストとか 大人が買うのは恥ずかしいジャケットとか 考えれば、今回の角川版はありだと思います。 「このライトノベルがすごい」で二位になった名作、買いです。 | ||||
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登場人物の名前が余りにもラノベチックで読む気が削がれるとか,全体を通して雑な印象が拭えないとか文句をつけようと思えばいくらでもつけることは出来るだろう.しかしながら,この物語が表現しているものにとってみればそんなものは瑣末な問題に過ぎない. 結局,藻屑の撃っていた砂糖菓子の弾丸は余りにも弱く,哀しく,痛々しい.おそらく本人もそれは自覚していて,それでも続けるしかなくて・・・ 序盤で示されたカタストロフに向かって進んでいく物語であり,中盤で示されるクイズ及び解答が全体を非常に上手く表現しているが,それすらも作中で語られる「評論家みたいなこと言うな」という言葉の前には余りにも滑稽だ. | ||||
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「ファミリー・ポートレート」から読み始めた後追い読者ですが、この作者はつくづく「旨いなあ」と思わせる作品を書いてきますね。今一番、そして今後もますます注目され続ける作家ではないでしょうか。 桜庭の書く作品に出てくる主人公はほとんど女性のようですが、とても個性的な人物で、彼女はその際立った個性を書き分けるのがすこぶる旨い。本書のように中篇で登場人物もそれほど多くはない場合でも、個性は際立っていますね。なぎさ・友彦兄妹もそうですが、より個性的なネーミングで出てくる藻屑と花名島のキャラクター作りはずば抜けています。 皮肉っぽい書き振りも冴えてます。「田舎に作ったほうがいいと都会の人が考えるもの」なんてフレーズは都会出身の作家からは、思っていても出てきませんもんね。 桜庭は本書のようなおどろおどろしい内容のミステリー・タッチの小説が多いですが、書いてるときはどんな風なんでしょう。般若のごとき形相なんでしょうか。サイン会のときの打ち解けた雰囲気からは想像だにできませんが・・・・・。 とにかくこれからも面白い作品を期待する次第です。 | ||||
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久しぶりに本らしい本を読みました。 これを手にした理由は、タイトルがインパクト強かったというのと、装丁がかっこよかったというのと、著者名に聞き覚えがあったから、という理由です。 最後の約1ページに来て、号泣しました。 担任の言う“安心”とは、まさにこのことではないか、と。 藻屑が暴力を受けたり、花名島に殴られたり、殴ったり、うさぎが惨殺されたりと、はらはらする場面は多くありました。 いつ、次の残虐が襲いかかるのか。 藻屑の“安心”は何処に。 しかしとうとうそれを得られないまま、藻屑は―――。 生き残りゲームで生き残ったなぎさは高校への進学を決意。 貴族だった兄は本物の実弾を打つ日々。 普通の家庭なんてどこにもないけれど、それでも他人を不安にさせない普通の家庭を得たなぎさ達が、私を泣かせました。 そして泣きながら、思いました。 何故か溢れ出る涙。 言葉になるよりも先に、身体が反応する現象。 「なにこれ言葉にならない」と思いながらも、涙は止まらず、やがて気づいたのです。 「ああこれが“安心”だ」と…… 魂で泣いた本でした。 容赦なく心をかき乱し、時におもしろおかしく描かれた描写は、上手い具合に私を引っ張ってくれました。 | ||||
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私は今回初めてこの本を手にとったのですが、いやはや、内容が深くて吃驚です。冒頭に事件の結末が来ていて、本を逆から読む私にとってとても興味深い書き出しでした。最近のよく報道される様な事件に絡んでおり、色々と考えさせられる本でした。なので星は5つです。 | ||||
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古くからのファンにしてみれば、今更なぜまた文庫で出すのか意味がわからない部分もあるような気がしますが、いわゆるラノベに手を出しにくいし、単行本を買うのはちょっと…という場合、『直木賞作家の過去の作品かー』というスタンスで読むにはちょうどよさげな気がします。 改めて読んでみると、最近読んだ『ファミリーポートレイト』や、その他の作品の原点的な香りが、とても漂います。 そして、「…好きだなぁー」としみじみ思い返す感じでした。 | ||||
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) こっちでいいじゃん。 | ||||
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再度文庫版が出ます。 角川書店 (ISBN:978-4-04-428104-5) 発売予定日 2009年2月25日 予定価格 500円(税込) 待ちきれない場合は仕方ないですけれども、待つのもありだと思います。 | ||||
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書き出しからすでに暗示されている悲劇は、読んでいる側の気持ちを暗くすると共に、この作品が単なる明るい青春物語ではないことを物語る。 こういう話が好きな人ってどんな人に多いのかな〜と考えていると、PCゲームのシナリオなんかで泣けるとか言っていた友人が好きそうな話だなと思った。 たぶん、今までにここまで卑近な高校生らしさを持った主人公が、理不尽な自分たちの立場を知る作品は少なかったと思う。どこかで高尚な文芸らしさを追い求めて、「こんな高校生いないよ」って思われる主人公像が自分の中で当たり前のように感じていたのかもしれない。 もとがライトノベルらしい、ポップだけれどもそのおかげで砕けていて分かりやすいキャラクターたちが、似つかわしくない文芸的なテーマに翻弄されるのだけれども、その様子がやっぱりPCのシナリオ的だな〜と。 | ||||
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と題されていますが、推理性はほとんどありません。 早く大人になることを望む少女と、自分を人魚だと言い張る二人の少女が出会い、儚く揺れ動く。 ー全ては生きるために、生き残っていくためにー。 甘ったるく、腹の足しにならない砂糖菓子の弾丸と、現実を生き抜くための実弾。 大人になるまでに誰もがこの二種類の弾を自身に込め、必死にぽこぽこと撃っていた。 自分は登場人物の思いに多く共感でき、昨今ではもはや珍しくもなくなってしまったニュースに、ふと耳を傾け、もう一度思いを馳せる良い機会になりました。 本作は200P程で、十代半ばの方でも読み易いすっきりとした文なので、興味のある方は一度手に取って見て下さい。 余談として杉基イクラさんの描く漫画版(上・下)も、原作の補完としてお薦めです。 | ||||
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