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家守綺譚



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【この小説が収録されている参考書籍】
家守綺譚
家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚の評価: 4.52/5点 レビュー 148件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全134件 61~80 4/7ページ
No.74:
(5pt)

もののけたちとのくらし方指南書♪

何気贔屓にしている役者さんが来月この作品を朗読劇で上演されるらしく、読んでみました。
なるほど、この綿貫は当たり役。いわゆる霊的なものに振り回された経験をお持ちらしいのですが、作品の舞台と同じ京都の気脈を受けた育ちも大きな要因かと。
「ツリガネニンジン」で綿貫の住まいの近所に人康天皇陵が出てくるのですが、それなら気脈も強く怪異も多かろうと察せられます。
宮内庁は歴史上没地でもない所にわざわざ位の低い皇子まで担ぎ出して空の陵墓を建てて管理しているのですが、どうやらそれらは天皇家存続祈願の施術っぽいのです。風水で、気の噴出するいわゆるパワースポットに墓を建てるとその家は途絶えることなく繁栄し続けるそうで。
となると御陵の近隣は「気」の強い場所ということになりますよね。良く出来た設定だ。

草・花・鳥・獣・仔龍・小鬼・河童・人魚・死者…様々な異形の者が訪れますが、この作品の裏表紙の紹介文のようにそれら皆天地自然の「気」たちであり、綿貫のように「おや、来たか」程度のリアクションで受け入れるからこそ、彼らも顔を出し易いのだと思います。
顔見ただけで「ひえぇ〜出たぁ!」と大騒ぎされちゃあ、お互い付き合い辛いでしょう。

綿貫のように意識し過ぎず、されど敬意を払い好意を持ち続けていれば、長い人生のうち、作中と全く同じものではないにしても、それとわかる怪異と触れ合う「そのとき」が訪れ易くなるのでは、と推察しています。
気の利いた計らいであればあるほど、自然に受け入れられる形で来るので、気付かずに流してしまう場合も多かろうと思われますが、中には高堂のような亡き縁者の来訪を受ける方もきっと。
少なくとも、私はその一人。
ずっと「そういうことがあったら面白いな」と憧れる子供でしたが、今では綿貫と高堂のやり取りを読みながら自分に起こった怪異を懐かしく思い出す大人になっています。
「こういう作品が好き」という塩梅の心持ちをこそ、人ならぬ者たちは律儀に愛してくれるように思います。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.73:
(5pt)

自分に所属してないものへの愛

庭の樹々や、生き物、
親しかった友が異形となって現れる、いびつな日常、
そういったものへの、愛、、あい?っていうか、うまい具合のつきあい方が、心地よい。

支配するでもなく、すべてを明らかにするでもなく、
契約社会にはないゆるやかな時間がただ流れています。

西の魔女、、よりも、こっちがすき。
きっと、梨木さんは、本来こっちなんじゃないかと思った。

読む季節は夏がいいと思って、レビューしてみました。
できれば畳の上で。日曜の午後に読んでほしい。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.72:
(5pt)

何度も読み返したくなる。不思議で美しい世界。

正直言って、最初のページを立ち読みしたときには、
「うわ、なんかとっつきにくい雰囲気…」と感じました。

しかし、読み進めるうちに、美しくて幻想的で、どこか
懐かしい世界に見事に引き込まれてしまいました。

主人公の駆け出しの小説家綿貫は、湖で亡くなった親友、
高堂の実家に家守として住み始めます。

その中で、庭の草木との対話、親友高堂との再会、
衣を置き忘れた河童の童女や、ふきのとうを集める子鬼の出現、
下半身が鮎の人魚、信心深く魂魄を背負ってしまった狸、
白無垢を着て神の元に嫁入りする、縊死した少女・・・と、
さまざまな"綺譚"が起こります。

でもそんな不思議な出来事が、この世界では当たり前のこととして
受け入れられているため、素直に驚いている綿貫は後輩の編集者や
隣のおかみさんに呆れられてしまっています。

ちょっと前の日本は、こんな風に不思議な出来事を受け入れて、
共存していたのかもしれないなあ、と思いたくなりました。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.71:
(4pt)

この空気感には圧巻

怪異が特異なことでは無く
日常として描かれる

起きている出来事は、かなり奇妙なのに
一貫して、穏やかなテンションで綴られる

傑作であった
癒される作品だった


物語の時代設定はおよそ百年前

正直、その時代のことは
おぼろげながら想像はできますが
実感はわきません

現代と地続きだが
なかばファンタジー(異世界)的ともいえる

この絶妙な空気感は素晴らしい
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.70:
(5pt)

とにかく好きな本

裏庭が初めて読んだ本。そのときはあまり面白いと思わなかったですが。
だから長いこと梨木さんの本は手に取らなかった
も一度呼んでみようかと思ったきっかけは、西の魔女が死んだ の映画にいたく感動したから。
絵本以外はほとんど読んだ。ファンタジーというものは、その人の頭の中の世界に共鳴しないと面白くない。つらいばっかりで。
この本のジャンルは何なんだろう、なんてくだらないことを考えながら、梨木さんの作品を一冊、一冊、読了するにつれて、どんどん梨木さんの感覚がわかってきて、どんどん好きに。
この本で完全にノックアウト。
漫画家の坂田靖子さんのファンでもある私は、坂田さんの<村野>という作品がダイスキなのですが
それを思い出しました。
一つ一つの章を読み進めるのが勿体無い感じで。
いつも持って歩いて閑閑に読みたいくらい好きな本です。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.69:
(4pt)

久々に見付けた、就眠儀式用の愛読書かも。 わりと気に入った。

シュールである。
何しろ、びっくりするような超常現象が、日常の出来事として普通に描かれ、
主人公はじめ登場人物の誰も少しも驚かない。
 
一節を引用する。
「狸に化かされた一件から、山寺へ上がる坂道は多少緊張するが、
 狸も犬には弱いに違いないのでゴローがいると心丈夫である。」
 
その他、早世した親友が床の間の掛け軸を通用門にして現世と行き来し、
主人公が庭のサルスベリ(百日紅)に懸想される、など。
全編を貫いているのは、森羅万象、すべての存在に対する「畏怖、憧憬、情」といった
主人公の情動であり、特異な私小説とも言える。
子どもの頃、身の回りに溢れていた、不安な闇、精霊、妖精・・・・・
長じるにともなって失ってしまった感受性・・・・
何とも言えない、自身の内面に対する郷愁が湧いてくる。
 
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4101253374
No.68:
(4pt)

まさに綺譚

時代は恐らく大正か、昭和初期ぐらい。
亡くなった友達・高堂の家で家守として暮らすことになった駆け出しの小説家、綿貫征四郎。
庭付きの田舎家と、自然や、怪異な生き物たちとの交友録。
作者の梨木さんがすごいなと思うのは、違う時代のことを、さも本人の綿貫が書いているように書けること。
変わった話ばかりだけど、短編として読んでもおもしろいし、全編を通じて読んでもおもしろい。
個人的に「村田エフェンディ滞土録」の主人公村田の記述があったのがうれしい。
そういえば、向こうにも高堂と綿貫は出ていたなと思い出しました。
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4101253374
No.67:
(5pt)

渋めの良さがあります

草木に関連して、エピソードがあり、現代版の「夢十夜」のような雰囲気を醸し出している作品です。大好きです。
家守綺譚Amazon書評・レビュー:家守綺譚より
4104299030
No.66:
(5pt)

あの世とこの世とが曖昧に、飄々と同居している・・・

明治の時代、生活力の薄い文学青年を主人公とした
一種の怪奇譚。舞台を現代に置き換えれば、
単なるフリーターの妄想話になってしまうところ、
近代文学もどきの皮を被ることにより、
あの世とこの世とが曖昧に、飄々と同居する
独特な雰囲気を醸し出している。
なにより文体がいい。
延々と無駄話をしているようでいて
実は贅肉を削ぎ落とされた簡潔な文章である。
豊かな世界を描いていながら
一篇一篇が大変短いのがその証左である。
家守綺譚Amazon書評・レビュー:家守綺譚より
4104299030
No.65:
(5pt)

それでも☆×5だ。

現世を軸に万物の声に妄想とも思える想いを馳せ、全くの受け身で在りながら純粋かつ卑猥な主人公の心持ちに現代人の心情が投影されている作品であることが秀作だと感じた。古き好き日本と言う意味では宮崎駿作品に通ずる感あり。しかし、その文脈と情景描写が映像として成立し3次元の煩わしさの無い様は「夢」の狐の嫁入りの長編を観ている様で満足した。2/3までが素晴らしいだけに私としては残念に思うこともあるが、文章にてこれだけ明瞭な映像を観させてくれる作品も稀だと思う。本を読まない映像世代にもお勧めだ。漢字が読めないか?...も知れないが。
家守綺譚Amazon書評・レビュー:家守綺譚より
4104299030
No.64:
(5pt)

優しさに包まれて

不思議な優しさに包まれた小説。
死んだ友人や狸、河童などが主人公の元を訪れてもまったく違和感がない。当たり前のように植物たちが意思を持つ。
読んでいると、自分の周りの植物たちが話し掛けてくるのではないかと思わせる。美しい物語。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.63:
(5pt)

葡萄の味は甘美だったのだろうか

美しく儚く、そして懐かしい話がこの本の中では息づいています。
ヤモリ、烏瓜、ダァリアの君。
今まで人間になった夢を見ていたのだよ。
こんなにも綺麗で身に沁みる話を私は他に知らない。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.62:
(5pt)

念願の文庫化

未だにこの本を最初に手に取った時の衝撃が忘れられない人間の一人です。
家を守り続ける中で接する、不思議でどこか酷く懐かしい世界にどうしようもなく惹かれてしまいます。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.61:
(5pt)

『西の魔女』が苦手だった人にも薦めたい

私は『西の魔女』は世界観に抵抗があり最後まで読めませんでした。
ですがこちらは全く反対で、これからもずっと手放さない一冊になると思います。
夢十夜のような、唐突でありながらゆったりと読める奇妙な
短編集であると同時に、一冊で1つの話になっています。
舞台背景が明治初期なんでしょうか、少し昔の日本なのですが
明らかな時代描写や時代象徴的な固有名詞、文体を用いておらず
時代に疎い私でも置いてけぼりにならずありがたいです。
「だいたいこんなかんじ」程度で大丈夫です。
昔の日本、売れない書生、その友人高堂、等々
多くの女性は好きになる世界だと思います。
書生の日常にちょっかいを出す四季折々の植物
あやかしのなんともいえぬ微笑ましい雰囲気が印象的ですが、
一部では切り取ったような鋭い闇の描写があり
この作者は色んなタイプのお話が書ける人なのでは、と思いました。
読んだ後、自分の何気ない生活の中に小さな情緒や季節を探してしまいます。
こういった日本を感じさせるやわらかいお話がもっと読みたくなりました。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.60:
(5pt)

誰もがこころにもっている世界、なつかしい、いつか、どこかの記憶

 小さな頃に読んだメーテルリンクの『青い鳥』の最初の章で、亡くなった家族に再会できる話があったことを、なんとはなしに思い出しながら読んだ。
 この作者が描写すると、どんなに摩訶不思議な現象でも、なんら違和感なく自然に読めてしまう。不思議な植物や小さな動物、狸、鬼、幽霊、河童、人魚やその他もろもろ…想像や寓話の世界ではお馴染みであったり、これまでに考えたこともなかった輩が…ここぞとばかりに跋扈・跳梁しはじめ、押しあいへしあいしながら大饗宴…と思いきや、それぞれは、それぞれの分を弁え、自然の一部として、けっして他者を傷つけず、健気につましく暮らしている―つまり、各自が、自分の役柄に徹している一種の棲み分け=調和的世界。
 百年前といわず、自分が子供であった時分には、まだ、ここに書かれているようなことは、実家のすぐ近くの裏山や、林や田圃や川や池などに、ふつうにリアルに感じていた親しい世界だった。たしかに、自分も子供の頃なら、小さな町の人間役として、とくに不自然さもなくここに登場する輩の一人でいられたかもしれない。しかし、多くの人がそうであるように、私もいつのまにか、彼らとはべつの世界に生きることを余儀なくされ、なんだかよくわからないうちに、こころは子供のまま、みかけだけは大人になってしまっていた。それでも、失っていたものに気づかされることは、とても得がたい体験である。
 ごく個人的にいえば、私は犬のゴロー君が大好きで、ゴロー君が、昔実家に住んでいた柴犬で雑種のT君に重ねあわされ、彼の大活躍に、ずいぶんたのもしい気もちがしたし、T君となつかしい再会を果たした気分にさえなることができた。もしかすると、この物語のもうひとつのテーマは、‘再会’であるのかもしれない。
 この小さな身辺雑記風物語の中には、じつにいろいろなものが鏤められている。おそらくは幼少時、こころの中の抽斗に、ふと置き忘れてしまった‘銀の匙’のようなもの、誰もがいつか、どこかで過ごしたはずのなつかしい思い出。それは、あふれるような自然の中で、植物、動物、死者や精霊たちと対話しながら、自分自身とも対話していた世界であり、本当は現代人のすべてが、綿貫氏が暮らしたように、一度は幼少時を送るべきだった世界。作者はたぶん、当時もてるものすべてを注ぎ込み、私たちが一度は経験し、忘れかけたあとにふたたび思い出されるべきものとして、この綺譚のような貧しく豊かな生活を描いてくれている。読者は、気づかないうちに、綿貫氏の目でものを見、四季を感じ、自然の匂い、時代のたたずまいを味わっている。そして、私たちはそれぞれに、身のまわりに起こる摩訶不思議な出来事に綿貫氏とともに頭を悩ませつつ、じつは綿貫氏の立場で記し、自分自身の知らないなにかを思い出している。
 本書は、文庫本の絵柄も雅やかな風情があるが、単行本の装幀は、また古風なゆかしさがあってたいへん味わい深い(ただし、文庫では綿貫征四郎氏の随筆「やぶがらしの記」が読める)。親しい家族への贈り物にしたい気分にもなるし、また、読んでいる間は、死んでしまった人(動物)たちに、なんとなくもう一度会えるような気分にもなれる一冊。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.59:
(5pt)

わかつきめぐみファン、ぜひどうぞ

 梨木作品は、大別して三つある。絵本と「からくりからくさ」系の理屈ものと、そしてこの作品のような、寓話のような物語。レビューすべては読んでいないので、どこかでかぶっていたら申しわけないが、わかつきめぐみの「ご近所の博物誌」系がお好きな方には、ぜひおすすめする。浅学で、知らない植物がたくさんあり、どうしても知りたくて調べまわり、一応全部わかるようになった。去年の夏、岩手を訪れて南蛮ギセルを見たときは、何ともいえない感慨があった。
家守綺譚Amazon書評・レビュー:家守綺譚より
4104299030
No.58:
(5pt)

懐かしい

今まで私は梨木さんの数々の本を読んできましたが、今回のような文体には驚きました。メルヘン的な作品のりかさん、少女の回想録みたいな作品の西の魔女は死んだとは違って、読んでいて出てくる風景、調度品、生き物、人間など懐かしさを感じますし、一昔前の日本って良いナーと教えてくれます。
家守綺譚Amazon書評・レビュー:家守綺譚より
4104299030
No.57:
(5pt)

心に染みる一冊

今からそう昔でもない、といって今ほど電灯などが普及していなかった時代。あまり売れてはいないが、もの書きの綿貫征四郎は、亡くなった友人の親に頼まれ、家の守りをするために庭つき池つき電燈つきの二階家へ移り住む。そこで出会う、掛け軸からボートに乗って現れる友人の幽霊、河童、人魚など様々な怪異。これらに驚くでもなく怖がるでもなく、日常に普通に起こることのように付き合っていく綿貫征四郎。
短編というよりはショートショートといった分量の二十八編が納められた物語集。
一編一編はとても短いのですが、そこから立ち上ってくる雰囲気、情感、懐かしさ、繊細な優しさといったら!著者の美しい文章の力にただただ圧倒されてしまいます。
何度も何度も繰り返し読み返したくなるような心に染み入る一冊です。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.56:
(5pt)

心に根付く

ハードカバーも持っていますが、文庫版も迷わず購入です。
随処に見られる美しい日本語、日本の原風景。ノスタルジックな描写に酔いしれます。
不思議を、非日常を、すんなり生活の一部として納得するおおらかさ。
そして桃源郷に住まうことを、「私の精神を養わない」と拒絶しながらも、決して否定せず住人たちをいたわる繊細さ。珠玉の物語です。
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.55:
(5pt)

異界との接点

物語の舞台は、19世紀末の日本。
亡き友の実家に「家守(いえもり)」として
暮らす事になった主人公・綿貫征四郎。
四季折々の植物の名を冠した28の短編に、
他界した筈の友人・高堂をはじめ
木霊、河童、人魚、鬼、狸、獺などの
異界の住人たちが続々と姿を現しては、
主人公を未知の世界へと誘う。
文明の発達に伴い、こういった事象が
この国の片隅に追いやられている事を残念に思う。
更に 綿貫と高堂は、出版社の垣根さえも越え
角川文庫「村田エフェンディ滞土録」の
最終章に ゲスト出演を果たしている。
新潮文庫のパンダ=Yonda?君が表紙の雑誌「yom yom」に
時折 続編が掲載されているので そちらも要チェック☆
家守綺譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374

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