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(短編集)
ジョーカー・ゲーム
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ジョーカー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全170件 121~140 7/9ページ
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帝国陸軍がD機関という秘密のスパイ養成機関を作っていたというフィクション。この物語設定に基づいた短編集となっている。最初の2編ほどは映画『陸軍中野学校』をそのまま小説にしたようなやや安易なストーリーだったが、二重スパイと暗号通信のエッセンスを鋭く衝いた「ロビンソン」は秀作。ル'カレの作品を読めば分かるように、実際のスパイは「見えない存在」であり、その仕事は極めて地味なものとされている。スパイが派手なアクションを展開するのは映画の世界だけだと言われている。本書は通俗的なスパイ小説とは一線を画し、ル'カレ流の地味なスパイ小説を戦前を舞台にして書き上げたものである。我が国でもようやく本格的なスパイ小説が誕生した。本書は短編集ということもあり、プロットも浅いものが多かったが、今度はさらに読み応えのある長編を期待したいところである。 | ||||
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帝国陸軍がD機関という秘密のスパイ養成機関を作っていたというフィクション。この物語設定に基づいた短編集となっている。最初の2編ほどは映画『陸軍中野学校』をそのまま小説にしたようなやや安易なストーリーだったが、二重スパイと暗号通信のエッセンスを鋭く衝いた「ロビンソン」は秀作。ルカレの作品を読めば分かるように、実際のスパイは「見えない存在」であり、その仕事は極めて地味なものとされている。スパイが派手なアクションを展開するのは映画の世界だけだと言われている。本書は通俗的なスパイ小説とは一線を画し、ルカレ流の地味なスパイ小説を戦前を舞台にして書き上げたものである。我が国でもようやく本格的なスパイ小説が誕生した。本書は短編集ということもあり、プロットも浅いものが多かったが、今度はさらに読み応えのある長編を期待したいところである。 | ||||
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一言で言えば、「かっこいい」につきる。上質のスパイ小説の誕生です。ここで著者の狙いとは外れるかもしれませんが、この震えるほどかっこいい短編スパイ集で、表題かつ、第1篇のジョーカーゲームより、第2編、第3編と進むにつれ、エンターテイメント性がどんどん加速していきます。あぁ!続編を読みたい!と思わせる、ぜひ一読をお勧めします。 | ||||
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一言で言えば、「かっこいい」につきる。上質のスパイ小説の誕生です。ここで著者の狙いとは外れるかもしれませんが、この震えるほどかっこいい短編スパイ集で、表題かつ、第1篇のジョーカーゲームより、第2編、第3編と進むにつれ、エンターテイメント性がどんどん加速していきます。あぁ!続編を読みたい!と思わせる、ぜひ一読をお勧めします。 | ||||
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色々の評価はあると思いますが、一度読み出すとぐいぐい引き込まれて一気に読み。 一番面白かったのはタイトルになった『ジョーカー・ゲーム』。 短編で一話完結なので、エピソードごとに重複するフレーズがあるのは仕方なし。 どの作品にも、明らかにヒントと分かる伏線が張り巡らされていて、読者も謎解きに必ず参加できるのはミステリーとして楽しめた。ヒントの与え方が明示的なので、コアなミステリーファンには、「甘い」と思われたりするのかも? 私は伏線大好きなぞかけ大好きなので、この作風好きです。 とても読みやすいので、とりあえず読んでみては? | ||||
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柳広司の新作は、めずらしくスパイもの。長編というより連作集。出だしの、スパイ候補生たちの異能ぶりを読むと、スパイ大作戦みたいな活劇を期待していたけど、むしろ、描かれていたのは、謎解きの本格ミステリーに近い(この方が柳広司らしいけど)。 簡単に読めて、楽しめる作品。 | ||||
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柳広司の新作は、めずらしくスパイもの。長編というより連作集。出だしの、スパイ候補生たちの異能ぶりを読むと、スパイ大作戦みたいな活劇を期待していたけど、むしろ、描かれていたのは、謎解きの本格ミステリーに近い(この方が柳広司らしいけど)。 簡単に読めて、楽しめる作品。 | ||||
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背景とかを見てちょっとめんどくさそう、と思いましたが、簡単でした。短編であっさり真実判明するので、ストレスたまらずあっさり読めます。 通勤中に読むのに適してるタイプだと思ったので文庫化まて待てばよかったな〜。 | ||||
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背景とかを見てちょっとめんどくさそう、と思いましたが、簡単でした。短編であっさり真実判明するので、ストレスたまらずあっさり読めます。通勤中に読むのに適してるタイプだと思ったので文庫化まて待てばよかったな〜。 | ||||
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戦時中(この単語も古いのか?)の世界をもとにした話なので難しいのかなと躊躇していたのですが、読み出すとスラスラ読めました。一話完結の5話収録されていて一話大体50ページ、一時間程度。TVドラマで言うと、一話あたりの内容が、1時間か2時間ドラマくらいです。戦時中はゾルゲというスパイも実際に暗躍していたので、これは面白そうだと購入しました。話が短い分、読み始めたら頭の中の記憶があるうちに事件が解決します。なんとなく勘で黒幕がわかったりもしますが、謎解きというよりも、この戦時中の雰囲気を上手く表現していて、どちらかというとその雰囲気にドップリ浸かる事の方が心地よかったです。飛崎君はどうなったのでしょうか?最前線に移動になったようですが、多分、激戦区中の激戦区に送り込まれたのでしょう。読んだ後になんともいえない余韻が残りました。 | ||||
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戦時中(この単語も古いのか?)の世界をもとにした話なので難しいのかなと躊躇していたのですが、読み出すとスラスラ読めました。一話完結の5話収録されていて一話大体50ページ、一時間程度。TVドラマで言うと、一話あたりの内容が、1時間か2時間ドラマくらいです。戦時中はゾルゲというスパイも実際に暗躍していたので、これは面白そうだと購入しました。話が短い分、読み始めたら頭の中の記憶があるうちに事件が解決します。なんとなく勘で黒幕がわかったりもしますが、謎解きというよりも、この戦時中の雰囲気を上手く表現していて、どちらかというとその雰囲気にドップリ浸かる事の方が心地よかったです。飛崎君はどうなったのでしょうか?最前線に移動になったようですが、多分、激戦区中の激戦区に送り込まれたのでしょう。読んだ後になんともいえない余韻が残りました。 | ||||
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本屋大賞3位、このミス2位のこの本。 でも私的には、全くスルーでした。 スパイもの、第2次大戦、D機関…、もうこの段階で苦手分野なのでお手上げだと思っていました。 が…、食わず嫌いを大反省することに…w。 ズッポリとハードなものがお好きな方には、物足りなかったかもしれませんが、連作短編でとても読みやすいのに、キャラクターが、とてもしっかりと描かれているのでたっぷり充実の読み応え。 おまけに構成もお上手! 柳さん、はじめて読みますが、本当に巧い作家さんだと思います 結城は一度として主人公となることはないのですが、周りの人々によって描きだされる結城の存在感が凄い。 結城の過去を描いた作品があるのでは…と思うほど。 続編が描かれるのであれば、彼自身が描かれるのでしょうか。 そんな長編をぜひ、読んでみたい! | ||||
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図書館で予約しても1年以上も待たされるので買ってしまいました。 購入する方はほとんど男性だと思います。 レジの前ではちょっと勇気が必要でした。 中佐とD機関の活躍談はジェームス・ボンドのように派手でなく、アシェンデンのように地味でもなく、経費のくだりはヴォルフガング・ロッツのお金の話を思い出しました。 中佐ご自身の緻密な論理と完璧さはシャーロック・ホームズみたいです。 そして男性中心の女性観も彼にとても似ていると思いますが・・・。 でも中佐、世界にはアイリーン・アドラーのような女性もいることをお忘れなく。 第2弾のカバーイラストもクールなものをお願いします。 最後に、第4話の憲兵隊の軍曹さんに何となく惹かれて「5」にしました! | ||||
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本屋大賞3位、このミス2位のこの本。 でも私的には、全くスルーでした。 スパイもの、第2次大戦、D機関…、もうこの段階で苦手分野なのでお手上げだと思っていました。 が…、食わず嫌いを大反省することに…w。 ズッポリとハードなものがお好きな方には、物足りなかったかもしれませんが、連作短編でとても読みやすいのに、キャラクターが、とてもしっかりと描かれているのでたっぷり充実の読み応え。 おまけに構成もお上手! 柳さん、はじめて読みますが、本当に巧い作家さんだと思います 結城は一度として主人公となることはないのですが、周りの人々によって描きだされる結城の存在感が凄い。 結城の過去を描いた作品があるのでは…と思うほど。 続編が描かれるのであれば、彼自身が描かれるのでしょうか。 そんな長編をぜひ、読んでみたい! | ||||
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太平洋戦争直前のきな臭い時代、まだ「スパイ」がリアルだった時代。 少年だったら一度はあこがれる職業「スパイ」。これを大変楽しく、ドキドキさせながら読ませる作品。 スパイというとややこしい政治的な話もあるかと思いきや、結構そこらは単純明快。ダークなところは少なく、楽しめるエンターテインメントになっている。 他の人も述べているが、実に映画的。中佐は極端にキャラが立っているし、登場するスパイも個性的。大変楽しめました。あと1冊ぐらいこの内容の作品を読みたい。 | ||||
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太平洋戦争直前のきな臭い時代、まだ「スパイ」がリアルだった時代。 少年だったら一度はあこがれる職業「スパイ」。これを大変楽しく、ドキドキさせながら読ませる作品。 スパイというとややこしい政治的な話もあるかと思いきや、結構そこらは単純明快。ダークなところは少なく、楽しめるエンターテインメントになっている。 他の人も述べているが、実に映画的。中佐は極端にキャラが立っているし、登場するスパイも個性的。大変楽しめました。あと1冊ぐらいこの内容の作品を読みたい。 | ||||
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死ぬな、殺すな、というものがスパイとして生きるための大原則だという。これが、この作品の登場人物の行動原則でもある。 この作品の世界では、この原則が当たり前のことではない。第二次大戦間際の、戦前日本。その異様さが浮き彫りになる。当時、生きて虜囚の辱めを受けず。と言われた。スパイは卑怯だ。軍部では、要するに、そう考えられていた。その雰囲気がよく分かる。 陸軍中野学校をモデルとしたD機関は、上記の原則によって、時代と、軍部と、就中憲兵隊と鋭く対峙する。同時に、現代という時代が、戦前という鏡に映りこむ。その中心に、魔王と称されるD機関の創設者、結城中佐がいる。軍事に徹した合理主義の権化である。 ミステリーとしては、緻密に構成された短編の連作である。とらわれるな、というのが結城中佐が掲げるもう一つの原則であるが、ミステリーの核心そのものでもある。死ぬな、殺すな、とらわれるな、という原則が、お題目ではなく、小説を駆動する力と不可分になっており、稀な物語が紡ぎだされている。 徹底した合理主義は、ニヒリズムを孕む。軍事に特化したとしてもその事情は変わらない。現実には、作中にあるように、そんなカテゴライズをゆるさない。D機関の理想とするスパイがありえるかどうか? そんな疑問と表裏一体となって作品が存在している。最後の場面を読者がどうとらえるか? それによってこの作品は様々に評価が分かれることになる。 | ||||
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死ぬな、殺すな、というものがスパイとして生きるための大原則だという。これが、この作品の登場人物の行動原則でもある。 この作品の世界では、この原則が当たり前のことではない。第二次大戦間際の、戦前日本。その異様さが浮き彫りになる。当時、生きて虜囚の辱めを受けず。と言われた。スパイは卑怯だ。軍部では、要するに、そう考えられていた。その雰囲気がよく分かる。 陸軍中野学校をモデルとしたD機関は、上記の原則によって、時代と、軍部と、就中憲兵隊と鋭く対峙する。同時に、現代という時代が、戦前という鏡に映りこむ。その中心に、魔王と称されるD機関の創設者、結城中佐がいる。軍事に徹した合理主義の権化である。 ミステリーとしては、緻密に構成された短編の連作である。とらわれるな、というのが結城中佐が掲げるもう一つの原則であるが、ミステリーの核心そのものでもある。死ぬな、殺すな、とらわれるな、という原則が、お題目ではなく、小説を駆動する力と不可分になっており、稀な物語が紡ぎだされている。 徹底した合理主義は、ニヒリズムを孕む。軍事に特化したとしてもその事情は変わらない。現実には、作中にあるように、そんなカテゴライズをゆるさない。D機関の理想とするスパイがありえるかどうか? そんな疑問と表裏一体となって作品が存在している。最後の場面を読者がどうとらえるか? それによってこの作品は様々に評価が分かれることになる。 | ||||
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バラエティに富んだ短編で一気に読めます。ドラマ化・映画化に向きそうな内容です。 自分の能力に誇りを持ち、どんな困難なミッションも弱音を吐かずこなすスパイ養成学校の面々と、すべてを見通しながらも無駄な説明を一切しないクールな上官。個人的には、そんなスパイの世界になじめずやめていく生徒の話が印象に残っています。肩のこらないエンタメ小説。続きが読みたい。 | ||||
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バラエティに富んだ短編で一気に読めます。ドラマ化・映画化に向きそうな内容です。 自分の能力に誇りを持ち、どんな困難なミッションも弱音を吐かずこなすスパイ養成学校の面々と、すべてを見通しながらも無駄な説明を一切しないクールな上官。個人的には、そんなスパイの世界になじめずやめていく生徒の話が印象に残っています。肩のこらないエンタメ小説。続きが読みたい。 | ||||
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