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1Q84
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1Q84の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全983件 921~940 47/50ページ
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| 2巻とも読みました。 村上さんの本はほとんど読んでいますが、今回の発売直後からのお祭り騒ぎに、正直なところ戸惑いを感じました。 私は、自分の価値観で読みたいと思って、読み終わるまでは、あえてレビューや感想を読まないようにして、読み通しました。 賛否両論わかれていますが、私は5つ星評価です。 今までの長編小説に比べて、ぐっと現代社会が反映されています。 想像力豊かな世界を期待するなら他の作品を読むことをオススメします。 現実とフィクションが入り組んで、その場にいるような臨場感を私は感じました。 読み終えて、はじめからまた読んでいます。 気になるから読んでみよう・・程度の興味で読むのだったら、近いうちにマーケットプレイスで安価で売る人も出てくるのでは??と思います。 | ||||
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| 内容を知らないのにここまで売れてしかもマイナス批評してるのって、まさにこの作品の題名どおりですね。 | ||||
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| 本作品の構成と意義についてまとめてみました。ご参考にどうぞ。 (1)大構成 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『海辺のカフカ』と同様に、 最初は全く接点がないような二つの物語が語り始められ、徐々に接点が明らかになり、 加速度をつけて接近していくという、いわば渦巻き状の構成となっている。 前の二作品よりも長編であるため、特に物語の始まりの部分がゆっくりしすぎており、 また、著者があまり得意としない、歴史、民族、宗教などの社会問題の領域に踏み込ん でいるため、かえって作品としての深みが損なわれている感がする。 (2)中構成 物語の一つは、「原作者とらイター」といういわば楽屋裏話的であり、もう一つは 「犯人と警察官」という推理小説にありがちなパターンとなっていて、前ニ作品の 奇抜で魅力的なストーリー比べると明らかに新鮮味に欠けると思う。 (3)小構成 文章は独特のメタファーやアフォリズムにあふれており十分魅力的なのだが、こちらが 年をとったのか、著者の力量が全盛期程ではないのか。やはり、落差を感じてしまう 出来となっている。 おおざっぱに言うと、村上春樹以前の日本文学は、小説という虚構をいかに現実として みせるかをテーマとしていたが、村上春樹の文学は、むしろ小説という虚構でなければ、 表すことができない、人間という存在の本質に迫ろうとしているように見える。 これは、抽象画が非現実的世界を描くことにより、かえって写実絵画より世界の本質を 人々に見せつける力を持っていることと、非常に似ているように思う。 そのような意味において、村上春樹が戦後の文学の大きなターニングポイントとなっている ことは間違いないだろう。しかし、本作品は構成に多くの何点を持っており、村上春樹の 代表作として後世の人々に評価されることはないだろうと私は思う。 | ||||
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| 村上春樹と同時代に生きて、新作を読めるということだけで幸せだと思う。 そして、私たちには、世界中の読者に先駆けて読めるという特権もある。 天吾の電話中に、ふかえりが綿棒で耳掃除をしているシーンが可愛かった。 村上さんは昨年お父様を亡くされたそうですが、天吾の父との会話はたいへん印象的でした。 | ||||
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| 渋滞するタクシーのFMラジオからヤナーチェックの『シンフォニエッタ』が流れてくる中,青豆はねじれに似た奇妙な感覚を味わっていた。渋滞を回避するためタクシーを下りる青豆に運転手は語りかける「現実はいつだってひとつしかありません」と・・・ 主人公の二人:青豆と天吾の話が交互に語られる今話題の本である。大学時代ノルウェーの森を途中で投げ出してしまって以来,作者の本は読んでいなかった。それから,10年以上が経過して手に取ったのであるが,この独特の世界に引き込まれて一気に読んでしまった。10年前の本を読む力のなさを反省しつつ,これまでに作者の作品を読まなかった事を後悔した。book2の展開が楽しみである。 | ||||
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| 私は村上春樹の作品を3冊(「海辺のカフカ」「スプートニクの恋人」「羊をめぐる冒険」)しか読んだことがないのですが、どれも自分の感覚には合いませんでした。 ただ、カフカ以降村上春樹から離れていたので、なにかしら違った感覚で読むことが出来るかもしれないと思い、今作を購入しました。 私にとっては、「一番とっつきやすい村上春樹」でした。 わかりやすい言葉で綴られ、繰り返されるフレーズにげんなりしながらも読み進めることは楽しく、物語として楽しむことができたからです。 非現実的な出来事が絡み合ってきたときに、あいかわらずなんだなあと嫌悪を覚えもしましたが、それでも引きつけられるものがありました。「ふかえり」の存在が大きかったのではないかと思います。彼女は非常に魅力的に感じられました。 有無を言わさず「すばらしい!」と思えるほどの作品ではありませんし、ほかの方が言っているように続編がありそうな終わり方でありナンバリングです。 好き嫌いは分かれると思いますが、村上春樹を読んだことがない人、いままであまり好きではなかった人にとっては入りやすい作品なのではないかと思いました。 | ||||
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| 私的には、青豆=栗山千秋に決定ですね!1、2両方読みました。2の中盤以降、私の中から村上春樹の名前が消えて、変わりに浮かんだ名前は筒井康隆。ツインピークス(ドラマ&映画)を観た時と同じ感想を持ちました。着地点を見届ける必要があるな、と。…にしても、計4巻?金かかるなぁ…。 | ||||
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| オーウェルの1984を、下半身の妄想とロマンの釜で煮たらこうなったという感じ。 ようするにポップカルチャーなんだと思います。よくもわるくも。 「ゴムの木」はトム・ヨークのフェイク・プラスチック・ツリーズなのでしょうか。 これに手を取るならテーマの近い「ねじまき」を読んだ方がいいですね。 | ||||
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| 自分は村上春樹さんのファンである。何十年来のファンだかわからない。読み返した本は数えきれず。村上春樹さんの新刊が出ればまず買う。買わずにはいられない。社会現象なんて糞くらえで。 今回のものが良い悪いかは、自分には到底判断がつかない。戸惑ったのは確かだ。今までにあった親密な空気が失われているような気がした。たとえばふかえりや(ふかえりは現実から遠い登場人物だが、でもしかし)、主人公の二人が、いつもどんなものを好きでどんな時間を過ごしてどんな生活を主としているのか、いつもなら読み進めていくうちにしっかりと掌に入るのに、なぜか判らない。生活についての、具体的なちいさな積み重ねが(もちろんその記述はあるのだが)納得のいくように心の中にすべり込んではこなかった。そういう本なのかもしれない。だって「1984」の大本はジョージ・オーウェルだものね。 村上春樹さんが、まだ、まだこれからも、実体のない先の見えないこの世の中で丸腰で歩みを進める意欲を損なわないこと。そのことに、驚嘆すらする。世間の批判がどうであれ挑戦を厭わないのだ。変わることを尻込みしたりしないのだ。そういう意味で、この本は村上春樹さんの一つの真剣な冒険なのかもしれない。わたしたちに対する真摯な姿勢なのかもしれない。 村上春樹さんは万能ではないし神ではないし一人の人間だという当たり前の事実を、ときどき忘れそうになる。それほど凄い作品を生み出してきたからである。けれど弱いときもあり強いときもあるという人間の姿を、今回この本で知ることができたように思う。で、ますますの村上春樹さんのファンである。沢山の迷いのなかで、次に手探りでどんな冒険をされるのか、心から楽しみにしている。 | ||||
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| まだ300ページほどしか読んでないんだけど、読もうかどうか迷っている人に言えば、面白いですよ。読み始めてすぐに小説世界に入っていけます。 抑制のきいた文章で、多くの比喩が散りばめられていて、アフォリズムもあり、それらが非常に上質です。「それは、いつもの村上春樹じゃん」と言われそうだけど、やはり新しい(できたての)文章です。新鮮です。 「天吾」(男性ライター)と「青豆」(女性スポーツインストラクター)の章が交互に編まれていて、それがいつ交わるのかなという興味があります。『世界の終わりと〜』を思い出させるけど、もちろん全然違う雰囲気。どうでもいいけど、最初「1Q84」というタイトルを「アイキュー84」と読んでしまったのは私だけでしょうか。IQの低い人が主人公の小説かと思ってしまった。 登場するキャラクターもみんな魅力的。301ページ目の1行目で少し泣いた。 さてさて、これからどんな展開になることやら。 | ||||
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| すごい小説です。 「ねじまき鳥クロニクル」に惹かれる方には特におすすめです。 歴史と暴力に重点を置かれた「ねじまき鳥」は圧倒的な小説でしたが、暗喩で暗喩を説明しているようなもどかしさを感じたのも事実。 でもこの「1Q84」は、使われる暗喩が非常に抑制が利いていて、暴力、痛み、孤独など、どれも本当に真に迫って感じさせられます。非常にストレートで完成された小説だと思います。 青豆はこの後どうなってしまうのでしょう。 第3部を待ちたいですね。 | ||||
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| 本を開き、最初のページと、目次を見るだけでもわくわくします。 ゆっくりと、しかし確実に物語が、渦を巻いていくように繋がっていく感覚が素晴らしいです。 読むにつれ、他の物語とは決定的に違う何かがそこにあることをはっきりと感じることができます。 | ||||
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| ファンを満足させる内容だと思いました。二人の物語の交錯、青豆と天吾の物語が結びつく所は技巧を感じさせます。 学生運動の影、主人公の周りの人物の消失、喪失感、性と暴力とそれに対置する恋愛。カルトの関連や、隠喩の用法の変化等はあるものの、いつもの村上ワールドなので、熱烈なファンで無い人には宣伝やネームバリューに惹かれて慌てて読むほどでも、とも思えます。性描写について以前より気持ち悪く感じる点もあります。 「1984年」と比肩するものでは無く、村上春樹の世界、それ以上でもそれ以下でもない小説でした。 | ||||
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| 性的な描写はいつも通り生々しく、かつ頻繁に登場します。 社会や組織に対する批判、とりわけ宗教的なものに対する批判は、より具体的です。 にもかかわらず、 この小説は村上春樹の作品の中で、最も『恋愛小説度』が高いと感じました。 初恋の相手に対する純粋な愛の深さは、とても印象的です。 「初恋」に対するノスタルジアは、この作品の大きな魅力の一つと言えるでしょう。 | ||||
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| 村上チェイサーとしては、「村上春樹ワールド」を堪能できた作品。 (ちなみに一番好きな作品は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、 苦手な作品は『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』デス) 渦(そういえば「Q」という文字も渦してますが)のような構成は秀逸で ぐんぐん巻き込まれていく。 これは『出口のないペーパームーン・ワンダーランド』。 というか、きっと唯一の手段はあるのかもしれない。 そういう意味で主人公と父親のエピソード&第23章がとても興味深かった。 登場人物含め要素的には総動員感(既視感)があるので ファンには村上図書館的な楽しみ方ができるかも。 逆に、この本がはじめての村上春樹体験という方の感想をこそ聞きたい。 個人的には村上春樹にとっての小説作法のような読み方をしてしまった。 なにかを取りだし、形にして、ばらまく。 なにかを受け取り、分身(観念)を生み出す。 信じればフィクションでも個人の内的世界は変わる。 内的世界が変わると外的世界も変わる。そしてそれ以前の世界は失われる。 そういう、ある種の物語世界の舞台裏を描いた(ダーク)ファンタジーと して楽しめた。 (『東のエデン』の神谷監督にぜひアニメ化を希望したい)。 それにしても作者の嗜好(狙い?)かもしれないが 作者の性描写・性暴力表現の多用は個人的には違和感を感じ続けているが すでに作風というべきなのか、こちらはファンの方々の感想を聞きたいところです。 | ||||
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| BOOK1ではそれほどの強さを感じなかったものの、BOOK2で一気に引きつけられる感覚。 「世界の終わり〜」は超えていないと判断したい。 「ねじまき鳥〜」も超えていないと判断したい。 但し、最後の最後、主人公が療養所に出かけていく場面から終末までは 村上春樹キター!!という感じです。 | ||||
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| 性的描写はbook1の方が多く、後になるほど純愛度が増しています。 2人の主人公は関係性が段々と強くなっていき、リンクしていきます。 しかし、最後はとても切ない。 読み終わった後、ちょっとした疲労感がありました。 しかし癖になる!もう一度読み返してみたいと思う作品です。 | ||||
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| 誰もがいろいろな形で楽しめるエンターテイメントでありながら、その奥底にあるに村上春樹の思いは”自己内省力、自己批判力のない浅はかな人々に対する批判”です。それは箇所箇所で読むことができます。 小説の中で何度と繰り返される文章に、 ”説明されなければ分からないということは、つまりそれは説明してもわからない” というくだりがあります。 この文章は一読、「物語は自由に解釈してもいいのだ(この小説もね)」「言葉で伝えることのできることは限られているんだよ」「もっと感覚を解放して生きよう」などと読み取ることができます。 しかし、これはおそらく公、一般大衆に対する、村上春樹としての最大限の皮肉であり批判であり軽蔑であると想われます。しかしそれらの感情の伝達が直接的であることは、いつの時代でも許されません。そうすることは数多くのターゲットからのパッシングを受け、最悪飯の食いはぐれになります。伝えたいのに伝えられない感情は塵のように少しずつ積もっていきます。そして今回、素敵なホウキとチリトリを用意して事を成すのです。。 そしてついに今まで溜まりに溜まった心のお掃除がはじまります。伝達可能性の限界に挑みます。 そして、なんとも洗練された文章と卓抜な比喩力によって、『言葉にして言葉でないところに訴えかける』ことに成功するのです。。物語という言い訳を施しながら。 そこで語れるのは、彼の世界観(生きる為に非常に大事で少数の人間が持ちうる、と彼が考えている)の肯定の物語です。それも核なる部分はわかる人だけがわかってくれればいいという風で、選民的であります。 この選民性を物語の奥深くの織り込む。 そして、読者の多くにその選民的優越感を感じさせる(村上の嫌悪はそのような人達に向けられているというのに)。。 その技術と圧倒的な才能。 ただ感服です。 | ||||
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| 言葉を付け加えれば、 小説(=フィクション)というのは、「作者と読者の間の暗黙の了解の上に作られた、極めて手の込んだ虚構」である。 作者はそれを無論のこと「嘘」とわかって書き、受取り手たる読者もまた、それを「嘘」と理解した上で、楽しむ。 私は、村上春樹という作家は、この構造に対して、終始自覚的に取り組んできた作家であると思う。 (何しろデビュー作『風の歌を聴け』は、私小説という形をまとった、完全なフィクションである) 彼は作中に、現実と全く対極にある「絶対に起こりえなさそうな事件」を頻繁に登場させる。 それはときとして、ファンタジー小説や、SF小説の設定などをも凌駕するほどの「非現実」っぷりである。 が、それと同時に、多数の(実在する)固有名詞や、それを使った隠喩もたっぷりと散りばめる。 これにより彼の作品は、思弁的要素と、一見相反するポップさとを併せ持つことになる。 彼の多くの作品のテーマは難解であり、展開は非現実的である。 にもかかわらず、強力な牽引力を持って、およそファンタジーともSFとも無縁な読者まで、最終ページまで導いてしまうのだ。 ラストまでに、読者の内的現実は、少なからず揺さぶられることになる。 そしてスリリングな読書体験として、読者の中に残る。 今回の作品でも、村上春樹のその手腕は、いかんなく発揮されている。 物語の構造は、これまでを凌ぐほどに「ぶっ飛んで」いて、それと同時に、不気味なほど、読み手に迫る説得力を持っている。 作者の手法は、より研ぎ澄まされている。そこに退嬰はなく、あるのは深化である。 『1Q84』は、極上の「嘘(=小説)」である。 村上春樹ファンにも、そうでない方にも、自信を持ってお勧めしたい。 | ||||
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| 村上氏の「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」と作品の構成は似ている。 本書「1Q84」では青豆と天吾の物語がパラレルに進行していく。一見全く別の物語であり、主人公通しつながりがあるとは思えないのだが、章を追うごとに、その2つの世界がつながりだしていく。非常に巧妙であり、飽きさせない。 やがて2つの世界が一つになり、どのような終焉を迎えるのか期待が高まる。 | ||||
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