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1Q84



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【この小説が収録されている参考書籍】
1Q84 BOOK 1
1Q84 BOOK 2
1Q84 BOOK 3

1Q84の評価: 3.66/5点 レビュー 986件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.66pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全986件 841~860 43/50ページ
No.146:
(3pt)

年をとったことを自覚できる本

問題を抱えている女の子
そして、死別
太字で強調される表現
これまでの作品のデジャブは否めない
2人の人物の目線から交替で話が語られる手法も新しいものではないし
登場人物の描写がくどすぎるし、多用される比喩も凡庸。
でも、最後のほうでは続きが気になって読み進めたくなってきたのも
これだけ短期間で大量に売る力があるのも全てが
「村上春樹」の才能であって
才能というのは努力ではなく、やはり天性のものだなぁということなど
再確認させられたのは自分も年をとった証拠なのでしょう。
高校生の時に読んだら、純粋に楽しめたと思います。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.145:
(5pt)

Knife Edge

 ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』がEL&Pの『ナイフエッジ』の原曲であることは、村上春樹氏は知らなくても、「60年代から70年代にかけてのプログレッシブ・ロックのレコードを集めることが趣味」のタマル氏なら常識なのでした。
 作品自体は一旦読み始めると、読むのを中断するのには、かなりの意志の力が必要でした…。
 
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.144:
(5pt)

すきになった

この本を読んで、春樹のことが決定的に好きになった。羊やダンスよりもずっとずっといい。春樹臭を凝縮して、発酵させた物語。はかなさと強さを見せてくれる作品。こんなおいしいワインをまずいなんて言うのはだれ。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.143:
(5pt)

〈1Q84〉って?(雑感)

 〈天吾〉と〈青豆〉。二人の登場人物を主なる軸として、物語は進行し、やがて一つの軸へと収束していく。
 この作品における〈ふかえり〉の存在感は大きい。
ふかえりという十七歳の少女を目の前にしていると、天吾はそれなりに激しい心の震えのようなものを感じた。(中略)おそらく何かが小さな隙間から入ってきて、彼の中にある空白を満たそうとしているのだ。そんな気がした。それはふかえりが作り出した空白ではない。天吾の中にもともとあったものだ。彼女がそこに特殊な光をあてて、あらためて照らし出したのだ。
 この文章を証するように、〈ふかえり〉が好む音楽は、〈天吾〉の好みとぴたりと合う。
『平均律クラヴィーア曲集』は数学者にとって、まさに天上の音楽である。十二音階すべてを均等に使って、長調と短調でそれぞれに前奏曲とフーガが作られている。全部で二十四曲。第一巻と第二巻をあわせて四十八曲。完全なサイクルがそこに形成される。
 〈天吾〉は数学好きだから。「1Q84」もまた、BOOK1二十四章とBOOK2二十四章、同じ構成がとられてある。村上さんも数学好きなのかもしれない。
 
 〈ふかえり〉の〈語法の特徴の一つ〉は、〈疑問符を付けずに質問をする〉ことにある。このことと、以下に引く文章とはなにか関係があるのだろうか。
1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。/Qは question mark のQだ。疑問を背負ったもの。  
 藤井省三氏は、「阿Q正伝」における〈Q〉は中国語で〈幽霊〉を意味する〈鬼〉から来ているのではないか、と指摘している。〈1Q84〉の〈Q〉もまた、〈幽霊〉を意味しているのではないか。 
彼らはその男に命ぜられるままに動く人々です。人格や判断能力を持ちあわせていない人々です。
 小説に登場するカルト教団の信者たちは、そう表現されてある。こじつけでしかないかもしれないが、それは、〈幽霊〉のような人々だ。〈幽霊〉のような人々が登場する、〈幽霊〉のような時代。それが、1Q84年、というわけか。
 〈天吾〉は〈ふかえり〉にチェーホフが記した〈ギリヤーク人〉に関する文章を読んで聞かせる。〈ふかえり〉の発する言葉を、私は好きだ。
「きのどくなギリヤークじん」とふかえりは言った。(中略)「すてきなギリヤークじん」とふかえりは言った。
 〈リトル・ピープル〉の存在感が増し、BOOK1は幕を閉じる。BOOK2が楽しみだ。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.142:
(3pt)

小説だけど、文学でない。

村上春樹は、皆に同じ絵を想起させる表現力を持っている。まるで映画。電車の中で読むのに、ちょうど良い章切り。思わせぶりな見出し。
村上春樹は読売新聞のインタビューで主人公の名前は居酒屋で思いついたと言う。それで「小説はできたな」と。そんなに、書くことは簡単なのだろうか。
さらにこういう。時間に耐え、「育つ」文学と。その言葉は、すばらしいと思う。だけど、それは数年ぶりに小説を発表したばかりの作家が言うことだろうか。1Q84が時間に耐え、「育つ文学」だなんて、誰にも分からない。ベストセラーになっても名作になれない。小説だけど、文学でない。面白いけれど、良くない。複雑そうに見えて、単純。文学は、村上春樹が思っているほど浅くないし、甘くない。
1Q84 BOOK 2Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 2より
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No.141:
(1pt)

感想と続編の考察

最近の村上春樹の作品の多くは2つの話が螺旋のように続き、現実と非現実の世界をメタファーという香辛料で読者を行き来させる。読者は書かれている物語に忠実に没頭するか、それとも隠されているファクターを訪ね歩きながら読み進めるかだ。それを選択するのは読者である。この「1Q84」はどちらにとってもおもしろいものではない。とにかく登場人物・場所に魅力がない。いつものように「ファッション」「料理&お酒」「音楽」「性」等の描写をこれでもかというぐらい重複させながら物語が進むのだけど、全てが予測可能で心が動かない。根底に何が流れているのとかはもういい。とにかく、小説として、物語として楽しめるものではない。出版社の戦略で大ベストセラーになったのは村上春樹にとって悲劇である。彼の作品群の中のほんの片隅に静かに眠らせるべきであった。ちなみに僕の好きな作品は「国境の南、太陽の西」である。
 次に続編を考えてみる。あるかないか全く見当もつかないが自分なりに…。
「3」では天吾の執筆中の小説が話の中心となる。その小説の中身は宗教に囚われた少女を助ける少年の話である。一方、青豆は自殺に失敗し、「さきがけ」に追いつめられることになる。しかし、青豆は「さきがけ」のリーダーとなり、世に出た天吾の小説を偶然手にすることとなる。その時、二つの月は互いに引き付けあいひとつになる。やがて表と裏が一体化し全ての感情が素直に表現できる世界が二人に訪れる。完。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
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No.140:
(5pt)

答えより問いが大事

この1Q84を買ったとき、たまたま一緒に
茂木健一郎・南直哉の「人は死ぬから生きら
れる」という新書を買いました。その本を読
んでから、1Q84を読んだので非常に村上
春樹の世界観がクリアに届いてきたように思
えます。
村上作品が賛否両論のものであるのは、いつ
ものことですが、その理由は村上春樹の作品
はどこまでいっても「答え」ではないからだ
と思います。
あの人は小説でなんらかの「答え」を表現して
いるのではなく、「問い」を書いているだけな
んです。よくても「こういう考え方もある」程度
にとどめている。そこが普通の小説には一定にある
「解答」のようなものを求める読者には不満なん
でしょう。
このなんらかの問題を意味のあるものとして考える
ことができないと、村上春樹を面白いとは思えない
でしょう。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.139:
(1pt)

全作品読んでますが

もしタイトルと著者名を見ずに中身をパラパラめくろうものなら、三流作家が書いたチープな小説と間違ってしまいそう。これが「5年ぶりの書き下ろし」なんてたいそうな帯つけるような作品かと憤りを感じます。登場人物そして彼らの発する台詞すべてに、糸がついていて、その糸を上の方で作者があやつってる。私には物語の情景や人物の心情が見えず、その糸ばかりが見えました。お金払って時間費やしてそんなもの見せられると気分が悪くなります。生きている人間、生きている言葉を、文章を通して読者の心に届けてくれるのが一流作家の仕事なんじゃないですか?操り人形による茶番劇がダラダラ続いているだけですよ。
文壇のみならず日本とも距離を置き海外での執筆活動、精神と肉体のバランスを大切にし健康を維持し続け…、そんな春樹さんの軌跡すべてが彼の人格を成熟に導いていったことは間違いないのでしょう。サリン事件をめぐるインタビューやいくつかの対談、エルサレムでの心あるスピーチを読み、そう思います。でも人格の成熟と作品の成熟とはまったく別問題なんですね。そのことがよーく分かりました。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.138:
(3pt)

まだまだ続く物語?

読み終えての感想は、物語後のイメージが感じられないことで、まるでテレビが切れる時のようにぷっつりと終わってしまいました。主人公の男性以外の登場人物がほかの物語の主役になれそうな魅力があるのに、パッタッといなくなり、エピローグがまだあるのかと思いページをめくりましたがありませんでした。
この後の物語が今後出てくることを期待します。そのときに読み返せるように本はとっておくことにします。出来ればスターウォーズのようにこの本がエピソード4・5であればもっと良いのですが。
ただ、今までレビューなど書いた事の無い人間に書かせるだけの何かはあると思います。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.137:
(4pt)

何でこんなに売れちゃうの?

みなさんがいろいろな書評を書かれていたので、自分も久しぶりに少しだけ書いてみようと
個人的には好きな作家は?と聞かれたら迷いなく「村上春樹」と答えるぐらい彼の作品をほとんど読んできたし、その作品に影響を受けてきた。
「ノルウェイの森」が売れた時も実は違和感があって、「なんでこんなに…」と。
自分だけが彼の表現する「課題」や「暗喩」や「テーマ」や「言葉」を理解出来るとはさらさら思っていないが、みんながみんな「うん、うん、そうだ、そうだ」と頷くのが想像出来なかった。
この作品も、村上さんが過去に書いた「オウム真理教」関するノンフィクションとその後の行動に伴う「倫理観」や「道徳観」について、いつもの村上風の味付けが「天吾」「青豆」「ふかえり」などの登場人物がかかえる問題点で語られて行く。
いつもの一人称ではなく三人称で…。
でも、伝わってくるのは一人称の時と同じ。
続きがあるんじゃないかと言われているが、個人的には読み終わったあとの「心の中に澱の様なものがたまった感じ」や「自分のココロの室の様なものの確かさ」を再認識させてくれたことで十分であるんじゃないかな?と。
過去の作品もほとんど読み返さないし(全集が出た時は読み直したが)、この世界で本を読むと言う行動をこれだけさせてくれることに感謝したい。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.136:
(4pt)

村上春樹時間とシンクロする

既に社会現象にもなっている村上春樹氏の最新作で、ベストセラー。
上下巻合わせて1000ページというボリューム以上に、読破するのに精神面も含めた体力を要求される作品だった。
個人的に、村上氏はデビュー作である『風の歌を聴け』から、根底にある「伝えたいこと」は変化しておらず、それをより正確に、厳密に伝えきるために、作品を追うごとに様々なテーマやモチーフが肉付けされていっている作家との印象を抱いている。
また、本作に限らず、村上氏の作品を読むたびに、心理学者ユングの「集合的無意識」の概念を思い出す。
この1Q84でも、男と女、善と悪(とその境界)、親子、時間、空間、記憶…といった、ギリシア神話や聖書の時代から延々と続く、人類にとって普遍的なキーワードを連想する読者がほとんどだろう。
この点については、本作に登場する架空の小説に対する評として、「それ(物語)は特殊な環境に置かれた少女の、非現実的な体験についての物語ではあったが、そこには人々の自然な共感を呼ぶものがあった。たぶん意識下にある何かが喚起されるのだろう。」(下巻P418)と、村上氏自身が書き記している。
(意識的にか、無意識的にかは判別のしようがないが、恐らく確信犯ではないだろうか)
では、「本作がこれまでの作品に対して何が際立っているのか」、を考えてみたとき、個人的には「作品のスピード感」ではないかと感じた。
本来、この作品の物語を終わらせ、起承転結を展開させることだけを考えれば、1000ページは必要以上の分量かと思う。
規則性を重んじる文章(たとえば食事を作る過程などが異様なほど綿密に描かれる)は、これまでにも見られた特徴だったが、本作では、その「村上春樹時間」とも言えるものに、これ以上ないという磁力が内包されていたように感じる。
特にこのBOOK1では、読み進めるうちに、どんどんとその時間軸を共有することを求められ、気づくとそこから抜け出すことが難しい精神状態にあることを自覚する。
そして時間の感覚の主導権が作品に渡ることで、自分も含めた読者は、自身の中の無意識的に眠らせているはずの記憶(時間)と徐々にシンクロし、作品を読みながらも、自身と対話する不思議な空間へと連れ出される。
BOOK1は、この作品(物語)と読者の関係性をセッティングすることに、ほぼすべての労力が費やされている。
(BOOK2へ続く)
5つ星指数:★★★★☆
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.135:
(5pt)

まず、読んでみては?

「文芸書は相性だ」と思うので、どうしようか迷っているならまず読むことをおすすめします。
本ばなれ、出版不況と言われる今、純文学でこれだけ話題にのぼること自体いいことだと思います。
村上作品の魅力のひとつは、色々な作品にパイプがはりめぐらされていて、
どんどん他の本も読みたくなるというのもあると思うので、そういう意味でもおもしろいです。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.134:
(5pt)

遺伝子がどうしたって?

なぜここに書評を書いたかと言うと、ある新聞の書評に遺伝子が
どうとかというへ理屈を書いているのを読んだからで、そんな一面的な
読みかたでこの傑作小説を読んで面白いのかなと思ったからです。
そのような先入観を持たされてこの小説を読んだひとは、
御愁傷様としかいいようがありません。
この小説は発売以前にほとんど内容が明かされませんでした。
それは、先入観を持たずに読んでほしいという作者の希望が
あったからだと聞きます。
なので、村上春樹ファンなら新聞の批評など読まずに、
この本を読むことをおすすめします。
また、ノルウェーの森以来、村上春樹を読んでなかった人にも
楽しめる、とにかく面白い小説だということは言えます。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.133:
(5pt)

はじめての

初めての村上作品、初めての長編読破。戎野先生の話と、さきがけリーダーの話の内容がわからづらくて今だに理解不可能なのですが(;_;)全編とおして飽きないで読みました。好きな人に会いたくて募る想い。とても入り込みました。リトルピープルと1Q84がさなぎというキーワードでエンターテイメントな恋愛小説と理解しました。生きている間に出会えるか出会えないかの作品だと思います。これからもリピートで読みます。
1Q84 BOOK 2Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.132:
(5pt)

これで終わなのか?

BOOK2読み終わりました。
作者が感じてきたであろう現代社会の矛盾、歪な社会問題をうまく表現できていると思います。
他人を愛せなければ自分を大切にはできない。愛す事もできない。
自分の心の中の善と悪の均衡を保たなければ、社会までもがおかしくなってきてしまう。
「自分自身が生きる意味」を説いてる作品だと思います。
このテーマは、世界に通じる事だと思います。
BOOK3は必ず有るでしょう
1Q84 BOOK 2Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.131:
(5pt)

リズム

BOOK1の冒頭付近は、いつものように村上春樹氏の得意の軽快な文章のリズムを感じることが出来ずに、なかなか疲れてしまうのですが、中盤に差しかかる辺りからは一気に読み進んでしまう程、のめり込んでしまいます。彼にしか表現出来ない独特の世界。いつもながら買って良かったと思わせる静かで心の奧を考えずにはいられない物語でした。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.130:
(5pt)

タイトル「1Q84」の種明かしと、「リトルピープル」って?

「1Q84」の種明かしをやってみました。現在、改訂版6です。よかったら見に来て下さい。
http://nakatasan.jugem.jp/?eid=743#comments「リトルピープル」って?
「1Q84」(2巻)の第11章と第13章を読んでいると、「リトルピープル」って、ごくごく簡素な表現で・・・
続きは http://nakatasan.jugem.jp/?eid=757#comments
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.129:
(5pt)

孤独な我々が紡いでいく物語

久しぶりに胃に重いものが残るでも救いのある良品だと感じている。
・・人は基本的に孤独である。
・・でも自分にとって大切な存在のために生きている。
何か強大な力で世界が変わっていっても、どうしようもない世界に
属するしかなくても、その真実はゆるがない。
我々はその世界で生きていく。
自己犠牲や孤独、世界に沸き起こっている何者かの力、弱き人の頼るもの
こういった内容から感じたメッセージは結局この2つだった。
筆者はこの25年、いろいろなものを自分の中に取り込んできた。
地震、戦争、サリン、テロ、満州、グローバリズム、音楽、マラソン、
そしてそこには必ず人の心が存在し哀しみと孤独が存在すること。
その経験は彼の中で少しづつ層を成してそして作品に表出する。
巧みな読者を引き込んむ表現を駆使し、謎かけをちらばめて。
そうした中からかつての羊やワンダーランドの時代を彷彿させる作品が
うまれてきたのは興味深い思いだ。
自分の答えは自分で見つけてね。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.128:
(3pt)

おもしろくないのはなぜ?私が年をとったから?

 17歳の時に学校の図書館で借りた「ノルウェイの森」が、「村上春樹」との出会いでした。以来20余年、彼の小説の虜になっている私ですが、今回の1q84は、期待はずれでした。
 理由は
1 私の好きな(彼の得意な)「比喩」がいつもより精彩に欠ける。
2 ストーリー展開が以前のものと同じで面白味に欠ける。
3 よって、登場人物の切実な心情に共感できなかった。
です。
 登場人物や展開は、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」などと重なってしまうし、文章のあちこちがどうしても彼の手持ちのものをつぎはぎしたように思えてしまうのです。(●「リトルピープル」=「やみくろ」・「羊」●「ふかえり」=「耳の聞こえない女の子」など)
 新作が楽しみでたまらず、ようやく手にした「1q84」。でも、おもしろかったのは「BOOK1」のはじめだけで、後は「またか…」という感じでした。このような共通点は意図されたものでしょうが、どうしても「もうこれ以上のものはない村上春樹さん」という読後感を今は持ってしまいます。
 また、読み返すと次回は今回気づけなかったものに気づけるかも、と思いつつ、彼の「スプートニクの恋人」や「国境の東太陽の西(だっけ?)」は読み返していない私です。←この2作品もわたしのなかの「おもしろくないリスト」です。
彼の小説が好きで好きでたまらなかった10代・20代は幸せでした。今回「1q84」がおもしろくなくなったのは私自身の生活が「引きのばされた袋小路」にいるからかも。「恋」をしていたら、また、「初恋の人」「初めての人」に再会でもしていたら、グッと引き込まれた作品かもしれません。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.127:
(4pt)

音楽を聴いているように、そして流れさっていく

村上春樹の作風といえばそれまででしょうが、音楽をながらで聴いているような気分で読みました。
読んでいる最中は、読むことを止まらずにいるくらいはまりました。
でも1巻目を読み終えて、2巻目を読み始めるまで数日のブランクがあっただけで、すっかり熱が冷めてしまった感じです。
村上作品については、ストーリーがどうの、こうの、というものでもそもそもないと思いますが、最後の主人公のあれはないだろう(唐突で安易)と、結構冷めました。
映画や音楽アルバムと比べるジャンルなのかなあと思います。
1Q84 BOOK 1Amazon書評・レビュー:1Q84 BOOK 1より
4103534222

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