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ノルウェイの森



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ノルウェイの森の評価: 3.82/5点 レビュー 812件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全812件 681~700 35/41ページ
No.132:
(5pt)

それでも、生きなければ

私自身、読書というものが得意ではないのだが、この作品は驚くほどすらすらと読むことが出来た。この小説では多くの登場人物が死んでいくのだが、死んでいった人物も、生きる道を選んだ人物も、皆とても正直だ。自分に、他人に、正義に、誠意を尽くすことにとても正直である。そこが作品の魅力の一つであり、またその純度を高めており、死に対極する生の輝きを一層高めているように思う。しかしそれは生と死が紙一重であるという喩えにも感じられる。内容は暗く陰鬱であるのだが、物語全体を通して伝わってくるのは、ワタナベの「死を傍らに、それでも生きていかなくては」という悲痛な心の叫びであった。ワタナベという男は自分で言う以上に変わっているし、多少危うさを孕んでいるのだが、彼がキズキにも直子にも引きずられずにいれたのは、彼のそうした悲壮な決意が生きる上での前提であったからではないか。物語の延長で、彼が幸せを育んでいる事を願って止まない。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
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No.131:
(4pt)

村上氏の作品では一番良いと思います

自分は村上春樹のおされ文体はあまり好きではないのですけどノルウェイの森は退屈せずに読めました。この本に影響を受けた人が多いのも頷けます。読んで損はないです
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.130:
(3pt)

登場人物を上手く使っている。

村上作品で思うのは、いつも登場人物がいいタイミングで現れ、いい効果を残して消えていく、という限のよさだと思います。そのため、登場人物を忘れるということも少なくなり、読みやすさが飛躍的に上がるのです。そういう意味では、村上さんは上手いと思いました。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.129:
(5pt)

生きるための愛

生きていくということと死ぬということ。人を愛するということと愛する人を失うということ。そんなことを深く考えさせられる作品。この本を読んだ人の年齢や環境によって考える深さは異なるのは当然だけど,読み終えた後に何らかの波紋を起こさせるものと思える。主人公と共通の友人の死を共有する直子との永く深く横たわる透明な愛。そして新たに出現した緑との生命力溢れる愛。基本的にはこの3人を中心に,どこか心に傷を持つ個性的な友人たちとの飾らないやりとりが,3人の愛の動きをより鮮明に浮かび上がらせてくれる。登場人物のそれぞれの会話がすごく長く,作品のほとんどが会話で構成されているといってもいい。それぞれの想いが言葉に置き換わっていくさま。逆に言葉には出来ない想いの両方が読者に素直に届いている。過去の想いを少しずつ忘れながら新しい生きていくための愛を選んだ主人公。直子の死という悲しい喪失感から,やがて新しい再生への道を歩き出すレイコ。この2人のこれからを思わずにはいられない。この本を読み終えた後,自分の部屋から一歩も出ずに誰とも会わずに休日をこの作品の余韻に浸って過ごした。こんなことは初めてだった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.128:
(5pt)

映画化されたくない作品

作品に浸っていくと、時間軸からもたらす波のような揺らぎを感じることができる。その感覚は、フィッシュマンズのLONGSEASONを聴いている時に訪れた何かに似ていた。眼を閉じて読みたい小説。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.127:
(5pt)

最高の小説です!

今までに何度も読み始めようとして、タイミングが合わず、持ったままになっていました。が、先日何気なしに読み始めて、止まらなくなりました。読む前と、読んだ後。確実に私のなかで何かが変りました。本当です。生きることや、死ぬ事や、愛し合ったり、怒ったり、狂ったり。雨に濡れたり、キスしたり、食事する事・・・全部つながってる!!って。「つながってる」っていう表現よりもっと深く、濃い感じです。私たち、生きてるんだな、ってこと、孤独は自分の中にあること・・・強く強く感じさせられます。内容は深く、静かだけど、村上春樹独特の、天才的な、鼻歌のようなタッチでリズムがあり、読みやすいです。今まで24年の中で最高だと思える1冊です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
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No.126:
(5pt)

最高です

村上春樹さんの作品はまだこれしか読んだ事はありませんが、私はこの本すごく好きです。この本を読み終わったあとに「世界の中心で愛を叫ぶ」を読みましたがやはり「ノルウェイの森」の方が個人的に好きです。あの独特な主人公ワタナベ君の喋り方がすごく好きで、他の本を読んでも何か物足りなくなってしまいました;それぐらい良いです。ビートルズの「ノルウェイの森」をBGMにして購読なさっては如何でしょうか。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.125:
(5pt)

大きな悲しみを背負った若者たちのせつない恋愛小説

「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」これは「ノルウェイの森」の中に出てくる無二の親友を失った主人公ワタナベの言葉です。そう、死は生からかけ離れた独立的な存在ではなく、残された人間の体の一部としてずっと存在していくものなんだとこの本を読むと分かる。「ノルウェイの森」は、この大きな悲しみを背負った若者たちのせつない恋愛小説です。繊細で誠実で孤独な若者たちが何度も挫折や絶望を味わいながら一生懸命それを乗り越えようとする姿が描かれております。人間はみな心や精神に歪みがあり、それを受け入れられるか、気が付かない人が正常な人間らしい。その歪みを受け入れられない人が精神異常者と呼ばれる人になると書いてある。僕は幸いにも頭が悪く、心や精神的な歪みに気が付くことがなく普通に生活できているので排他的な思想で若くして自らの命を絶ったキズキの気持ちは最後まで理解できなかった。でも直子とワタナベの気持ちは少しだけ理解できたような気がする。そして、人間が他人にしてやれることの無力さも知ることができました。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.124:
(4pt)

衝撃的

初めて村上春樹さんの作品を読みました。村上春樹さんは理解するのが難しいと聞いていたので、恋愛小説と言われている「ノルウェーの森」を手にとりました。印象としては思ったより読みやすかったということです。自分と同じ大学生が描かれていたこともあるかもしれません。この作品に出てくる人たちほど繊細ではないものの誰しも弱い心を持っており共感できるところがあると思いました。愛する人が亡くなっても生きていかなくてはならない悲しみを感じました。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.123:
(5pt)

6年ぶりに読んで

最初にこの本を読んだのは19歳の頃でした。あの頃は、この本を読んでも「なんでこうなるの?」という気持ちがいっぱいで、登場人物の行動について、共感できなかった部分が多かった気がします。6年経った今、再びこの本を読んだとき、息が詰まるようで、胸が苦しくて、涙がでてきました。最初に読んだときは1回読むだけで十分だったのに、今は何度も繰り返し読んでいます。あの頃と何が変わったのか分かりませんが、私は、登場人物たちの色んな意味での不器用さ(これが適切な表現なのかは分かりませんが)にとても心が惹かれ、胸が熱くなりました。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.122:
(5pt)

再生と喪失の体験

一度目の読了後には、私は何ともいえない喪失感とか虚無感を覚えた。自分の生きていく場所が、一秒後に無くなってしまうような気さえした。しかし、もう一度読んでみると、今度は何だか生きる希望が湧いてきた。登場人物はそれぞれ、自分達の人生に真摯に向かい合っている…。それに気づいた時、私はこの作品に深く感謝しました。私自身がこの小説によって、実際に「喪失と再生」を体験させられた。小説によってこんな体験をさせられる事は、人生でも数少ないと思う。個性的な登場人物が魅力的で、さらに文章も平易なので、多少長いけれど、サラサラっと読めてしまいます。長いから、と構えてかかる方でも安心して読めると思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.121:
(5pt)

春樹の原点

視点は「僕」。37歳の時から。回想に入る。直子との話。学生寮の話。キズキの葬式。さらっと書いているところがいい。永沢さん。僕と直子が寝る。春樹は頭いい。僕は自分のバカさ加減にうんざりする。ミドリ登場。直子からの手紙。療養施設の生活について3読目なので内容を覚えてしまっている。退屈。でも意地で読む!直子の療養施設に僕が行く。描写が素晴らしい。レイコさん登場。3回読むに耐える本ではない。レイコのピアノの回想。セリフがいい意味で長い。勉強になる。3人で山登り。僕と直子がふたりきりになって直子が射精させてあげる。直子の姉が自殺した話。この小説はたくさんの人が自殺する。レイコさんの話(13ページ!)下巻に続く。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.120:
(4pt)

生きていくことの難しさ

「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」生きていく強さを持ちつづけていたい、と思いました。色々なことを周りのせいにするのも、いいかげん飽きてきますしね。性的表現が多すぎる、という書評があるようですが、わたしはそうは思いませんでした。言葉よりも、自然に手がのびて触れ合う方が「あるべきかたち」で、お互いそれがわかってる時ってありますよね。それが愛している人でも、そうではない人とでも。それをうまく表現している本だな、と思いました。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.119:
(5pt)

俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄にしたくないんだ。

この本の中にはいくつも私の心に響いた台詞がありますが、題名の台詞もその一つです。昨今、若手作家が多く賞を受賞していますがこれらの賞を受けた作家で本当に時の洗礼に耐えられるものはいくつあるのでしょうか?ノルウェイの森は永沢先輩が定義している30年には満たないけれどすでに14年近く時の洗礼を受けているにも関わらず未だに色々な世代の人々が良いと評価している程です。読んでも害にすらならない本は多数あるけれど、この本は読めば絶対に何かしらの影響を読んだ人に与える(善し悪しは問わず)と思います。私はこの本を手垢がついてボロボロになる位何度も読んだけど、まだ繰り返し読んでいる本の1冊です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.118:
(5pt)

この本を超える衝撃はないだろう

この本を読んだ後、私は何もする気になれませんでした。切なくて、苦しくて、その場から動くことができなかったのです。私はまだ17で、人間的にもまだまだ未熟で。この時期にこの本に出会えて、本当によかったと思います。今まで恋をした人のこと、今恋をしている人のこと、友達、家族のこと、すべてのことを考えずにはいられませんでした。今好きな人のことをものすごく愛しいと思ったし、家族を本当に大切にしたいと思ったし、友達本当に大事にしたいと思いました。私の稚拙な文章では、この本の素晴らしさわずかも伝えられていないでしょう。でも、私が言いたいのは、私がこれから本を読んでいくなかで、この本を超える衝撃に出会うことはないだろうということです。それは私が17という年齢でこの本に出会うことができたからです。だから是非この本を私と同年代の人に読んでほしいと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.117:
(3pt)

ついさっき読み終えました。

私は現在十九歳でたった今この小説を読み終えたのですがこの本は個人的にすごく評価のしづらいものでした。ものすごくくだらない小説にも感じるし逆にものすごく奥の深いものにも感じました。主人公は私と同じ十九歳で共感できる部分もいくつかあり、読んでいて考えさせられるものも多々ありました。ただ緑といい直子といい永沢さんといいこんな特質な人間が知り合いに多くいることがまずありえないと思いました。話の展開もあまりに現実離れしすぎていて、正直それで読者を驚かさせて売り上げを伸ばそうと思ったのでは?と思ったほどでした。この小説がとりあえず個性的な登場人物が多くて、くさい台詞や展開があるためそれが理由でベストセラーになったのか?それともこの小説のもっと深い部分に良さがあってそれで売れたのかが気になりました。私がもう少し幼かったらこの小説の内容に感化され、絶賛していたかもしれませんが正直それを狙ったというか少し安っぽさを感じます。もちろんまだ十九の私ですから後にこの考えはかわるかもしれません。ただ作者の意図がどうであれ私がこの小説を読んで色々考えさせられたのは事実です。そういった意味で読んで損はないものだと思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.116:
(3pt)

もろく不安定な年代

生と死とそのメタファーとしての性を
うまく描いている。
不安定でアイデンティティロストと必死に戦う
20年初期を非常にうまく描いている。
僕も今ちょうどその年だからそこの印象が強かった。
ただ、この本が万人受けするかと言えば違うと思う。
そしてその必要も無いと思う。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.115:
(4pt)

村上的世界にひたること

最新作「アフターダーク」がとても物足りなく、不完全燃焼だったので、久々に読み返した。本書を読むには、「村上的世界」にひたらなければならない。主人公の感情のひだに身を委ね、彼が愛する直子を見つめ、その姿形を想像する・・・「村上的世界」は常人の恋愛感情を深く、そして温かく包み込む。絶望を経て、希望の光の射す世界へと導いてくれる。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.114:
(5pt)

読んでない人は、「いまさら」なんて恥ずかしがらず読むべし

作中にこんな場面があります。「私たちがまともな点は」とレイコさんは言った。「自分たちがまともじゃないってわかってることよね」これは、深い、喪失の話です。この小説は「恋愛小説」ではあるけれど、その一言でくくってしまうのはあまりにも乱暴なんじゃないかな、と思いました。恋愛をも含めた、もっと根本的な。。う~ん、うまくは言えないのですが、「つながり」のようなものを描いた小説だと私は思います。あらゆるモノとの「つながり」です。世界、人、思考、そういった様々なものとのかかわり方を教えてくれる小説ではないでしょうか。そんな「つながり」の中の一つ、「好きな人」とのかかわりを、人は恋と呼ぶのです。本の裏表紙には、『あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと――。』そう書かれています。本を読んだ後にこの文章を読み、私はしばらく動けませんでした。主人公ワタナベの周りで起こる様々な喪失。しかし、物体が喪失しようと、そこには「何か」が残り、それが残された人々を苦しめます。それでも、残された人々は生きていかなければいけない!!重い内容ですが、そんな前向きなメッセージを感じました。PS,やはり村上春樹氏の作品は「会話」が素晴らしいと思います。現実感のない会話なのだけど、とても心地がいい。この人は小説家というよりも詩人なのだな、といつも思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.113:
(5pt)

感覚的に

 この作品が「面白いか」と聞かれたら、私は面白いと答える。だが、もっと突っ込んで「じゃあ、どのあたりが面白いか」とか「どんな話なのか」と聞かれたら上手に答える自信はない。つまりはこの作品はそういう作品なのだと思う。 例えば、村上龍のような作家の作品(コインロッカー・ベイビーズ、愛と幻想のファシズムなど)ならば、作品を理性的に捕らえることができる。「この物語は、このようなことを言っている」といったようなことが、解り易く、的確に述べられている。だが「ノルウェイの森」はそうはいかない。 無理に言葉にしようとすると、実にくだらないものになってしまう。こういう類の作品は、理解しようとするのではなく、その作品の世界に浸ればいい、つまりはただ単に「感じればいい」と思う。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681

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