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イノセンス After The Long Goodbye
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イノセンス After The Long Goodbyeの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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近未来のアクションハードボイルドを書かせると、やっぱり山田正紀は上手いなと感心してしまう。 主人公のバトーはサイボーグでありながら繊細な人間の心を残している、そのためかスーパーマンでありながら普通の人間よりも弱さを感じてしまう。そこに単なるアクションものではない惹かれるものを感じてしまう。 | ||||
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まぶしい8月や不意の俄雨とかムシの音の涼しげな宵...に意味があるのは、人の故であり、そのおもうこころが在るからである、意味をさがし意味を見いだすのは人のこころの故である、なぜイノセンス無垢なのか、バトーが失踪した愛犬ガブを捜しまわり、逝った素子のことをあれこれ憶もい、在りえない息子に夢の中でいつも会うのは何故だろう、それはもう人の生活そのものではないのか、故意のファジー指令とか複雑な計算プログラムではあるまい、イノセンスはウィルスだろか、 出だしはあのシネマのパクリっぽい、バトーは公安九課のアンドロイドだ、生体=フレッシュと義体=サイボーグの融合or混淆?である、事件が起きた、駐車中に車載PCがハッキングされたためにそれとシンクロするリンク先のバトーの電脳のセーフモードが働き、電脳が切り離されバックアップシステムが作動...その為クルマは暴走しつづける、脊髄の予備電源は4〜8min. 間にあうだろか...すべてオートで再インストールされる電脳、リロード中 点滅するドットと空白を意識するバトー...電脳はイノセンスになる? その間おれのゴーストは何処にあるのか? っといつもおもうバトー、大切な記憶はバッファメモリに残るらしい...それすらOSが決めるのだ、バトーの関与はない・・・あなたがあなたであるべきためにあなたが関与できることは何もない、あなたは何をもってしてあなたというサイボーグがアイデンティティをたもっているのかそれを知らない、要するに、あなたは自分が何者であるのかそれを知らない・・・ときどき感じる "閉ルーチン" を「孤独」と名付けるバトー、身心のすべてがパーツに置換できる? サイバーな世界を操るのは誰か? スタンドアロンなのか? この記憶は ホンモノ? これはもうSFというより...人生の意味と心の在処を探る、思考実験ってか千日手将棋なのではないだろか、 天才テロリストのブリーダー、なくした思い出を探し続ける謎のアンドウ.....心を売るが体は売らない女 etc. でてくるイメージには驚かされるのばかり、ものがたりは終わらない...それはバトーの日常なのだから、気のせいか雰囲気が "ロンググッドバイ" っぽいです、やがてそれは起こった...押井守のアニメ 「イノセンス」 に連なる事件は起きた、、、バトーの息子が夢の中で言う "...その人は実在しなかったかもしれないけど、お父さんがその人に向けた思いは実際に存在したんだよ、だってどんなことがあっても思いだけは絶対に消えることはないんだから..." 孤独に対して無垢であれ、もしくは無垢になって孤独と対峙せよ、っと山田はいいたいのであろうか、やっぱこれはウィルスか、、、 あとがきは押井守です 「...その旋律とは人間の抱えた喪失感---決して取り返すことの出来ない、ある欠落の感情ではなかろうか...」 副題は After The Long Goodbye であった | ||||
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アニメとの関係などまったく知らずに(実は今も知らない)山田正紀作品として手にとった。 やはりと言おうか、この方の作品らしく情景がありありと浮かんでくる。夜のまち、廃墟、バトーの部屋、ガブの表情。 私自身は犬と暮らしたことはないが、このガブとの間合いのとり方が、またとてもいい。師匠にはジェンダー観が古いと叱られそうだが、女と犬だと多分こうはいかない。 勝手につくり上げてしまったイメージを壊したくないので本を読むにとどめたが、言葉でこれだけの光景を他人の頭に思い起こさせる文章を書ける作家は滅多にいない。 | ||||
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タイトルにもある、ロバート・アルトマンの「ロング・グッドバイ」を 見てからもう一度読むと、いろいろと引っかけてあるところがあって面白かったです。 何度も小説中に出てくる音楽「I'm a fool to want you」も、聴いてみるともの悲しくて小説にぴったりでした。 その印象もあって、ぜひ映像で見てみたい小説でもあります。 映画「イノセンス」の前夜のエピソードとしてもバトーの心情なんかが見えて面白いのですが、 普通にハードボイルド小説としても楽しめると思います。 (ある程度の攻殻機動隊の世界の知識は必要だと思いますが) 映画・テレビシリーズとは厳密に言えば別物なのですが、 個人的に違和感は全くといって良いほど無かったです。 | ||||
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映画の雰囲気とはかなり違いがあると思います。 これ一冊別物の作品でもいいかもしれないと思いました。 | ||||
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最初に、これは山田正紀という作家の作った『イノセンス』であり、基本的には同一の設定を基盤としているが、映画とは微妙に異なる設定も存在する事を理解すべき(映像化作品と異なる設定が幾つか発見出来るし、素子については殆ど触れられない)。 この小説は、天才・山田正紀氏が久々に描いたハードボイルド作品であり、また映画『イノセンス』のクロスオーバーとして執筆されたものである。完成度の高さは、映画版の監督である押井守氏自身も後書きの中で感嘆している程である。 各章のタイトルからそのストーリー、文章、単語に到るまで、全てが磨き抜かれている。「喪失」をテーマとした奥深い展開は映画と共通する。切れ味の良い文章によって小説慣れした読者の涙腺を抉じ開ける感動と興奮を呼び起こす戦闘描写がなされ、さらに最後のどんでん返しに到るまでその面白さはけして失速しない。なにより、最初はしょうもない奴にしか見えない小説版バトーが、最後には無茶苦茶カッコ良く見えてくる。これぞハードボイルドの喜びである。 正直に言って、これがただの企画ものの小説として消えていくのは残念過ぎる。映画で押井守氏が表現しようとしていたものが、ここでは完全な姿で結晶している。ひょっとすると山田正紀氏の代表作とさえ言えるかもしれない程の傑作である。 | ||||
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今読み終えました。あっという間に。久し振りに頁を繰る手が止まらない感覚を味わいました。この小説は映画イノセンスのノベライズ版ではなく、物語としては映画版の少し前の時間に起きたある出来事を描いています。バトーの電脳の初期化、飼い犬ガブの失踪、似て非なるゴーストと魂(ソウル)、天才サイバーテロリスト「ブリーダー」、無垢な友情とその喪失感。ハードボイルド的な一人称で語られる文体が、ガブ(と素子)以外誰も愛せない無骨な男の寂しさによく似合い、物哀しいトーンが作品全体を包んでいます。バトーの無意識化に流れるリー・モーガンの「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」の物悲しいトランペットのミュートプレイのように。名前はよく存じていましたが、山田正紀の作品は実は初読でした。解説で押井守が、山田氏のデビュー作「神狩り」(1974年星雲賞受賞)をまだ読んだことがないという奇跡的な特権を持つ方がいるなら、本書と併せて速攻でお買い上げ戴くことを絶対的にお勧めする、と記していましたが、面白い未読の作品を読めるという特権を享受するため、速攻で購入申込致しました。 | ||||
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