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国境
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国境の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81~91 5/5ページ
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厄病神シリーズ第二弾。 北朝鮮のホテルにカジノを造るという投資話に まんまと引っかかった関西の組筋とパチンコ店オーナー達。 詐欺師は、合せて10億を超える金を北へ持込、 党に献金して代わりに身の安全を図ろうとします。 ケジメをとるために二蝶会は桑原を北へ。 二宮も同じ詐欺師に建設機材の斡旋をした関係で同行。 二人は詐欺師を捕まえられるでしょうか。 持ち逃げされた金を取り戻す事が出来るでしょうか。 北の観光スポットの紹介、国民の生活や体制の実態。 北の現実が二回の潜入取材の敢行でリアルに描かれます。 人民服を着て、レーニン帽をかぶった桑原と二宮を想像してください。 面白くないはずが無いでしょう!! おまけに今回は二人の共通点が明らかに! 何と!二人の・・・・・ですねん! 二宮&桑原 WILL BE BACK IN “暗礁” | ||||
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硬派なハードボイルド小説でグイグイ引き込まれるのだが、全体として半分頃がピークでだんだんと勢いが落ちていき、スローに着地。もっと最後まで走りきってほしかった | ||||
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建設コンサルタント二宮と暴力団「二蝶会」の桑原が再びコンビで登場する『疫病神』の続編。今回は“知られざる隣国”北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の実態を描いた大作である。物語は前作よりストレートで、詐欺師を追いかけ、≪疫病神≫コンビが北朝鮮へ潜入するというもの。 一回目は奈良県日朝友好議員連盟主催のチャーター便でパックツアーとして平壌へ。不自由な旅行日程の隙間を抜け出し、もう一歩というところで逃げられる。そして二回目。今度は金にものをいわせて中国朝鮮族自治区から北部北朝鮮に不法入国する。さんざんな目にあいながらも詐欺師を捕まえることに成功したふたりだったが、命からがら北朝鮮から出国し、詐欺師の日本の黒幕に迫る。 とまあストーリーは単純だが、小泉訪朝前の北朝鮮の実態は、巻末の膨大な参考文献からもうかがえるように実にリアルだ。それが、ノンフィクションやルポルタージュでなく、またお堅い社会派小説とか、スパイ・冒険小説でなく、ハードボイルドというかノワールというか極道エンターテインメント小説のなかに、≪疫病神≫コンビの行動範囲としてあたりまえのように、しかし精緻に描かれているところに意味があると思う。 それにしても、北朝鮮というのは何という国家なのだろう。作品中の桑原の言葉の数々から分かるように思わず眉をひそめたくなる。 この北朝鮮という特殊な舞台で、前作ほど強烈なドツキ、ドツカレはないものの、≪疫病神≫コンビの絶妙なコンビネーションは、個性豊かな脇役陣も手伝って、時には笑いをかみ殺し、時にはハラハラ・ドキドキして、休むことなくページを捲らせてくれる。 | ||||
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疫病神シリーズ第2弾♪ 今度は、借金の取立てに北朝鮮に潜入する、建設コンサルタント業の二宮と暴力団幹部・桑原 もう、ほんと、読み出したら止まりません。 で、疫病神で、産業廃棄物のお勉強をしたあとは、 こちらで、北朝鮮のお勉強です。 とにかく悲惨。でも笑える。 所詮一度の今生、いろいろあったほうがお得かも? しかし、この作家、どうしてこんなに小説は面白いのに、エッセイはつまらないのだろう。。。 | ||||
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桑原が二蝶会の若頭補佐に出世するきっかけとなる事件。逃亡した朝鮮人のヤクザを追跡して北朝鮮に潜入するストーリー。私は黒川作品の大ファンで当然、全作品に五つ星を付けたいところである。今回は敢えて黒川作品の中だけで比べて、(「迅雷」などと比べて)事件の解決がややあっけなく星ひとつ減らした。同好の皆さんはいかがであろうか?この 神戸川坂会直系 二代目ニ蝶会 幹部組員の桑原と経営コンサルタントの二宮のコンビは黒川作品の中でも大好きなキャラで、現在は「疫病神」「国境」「暗礁」と登場している。今後もどんどん続編に登場してもらいたい | ||||
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説明不要の疫病神のシリーズ二作目。 あの二人が(ってか俺は、疫病神のレビューでほとんど触れなかったが)詐欺師を追って今度は北朝鮮へ! 内容はどうこうより、話しはやや長め。ってか長い。それでも面白いので最後まで苦なく読めた。 | ||||
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すらすら読める文章の中に深い人間味を感じられます。特に疫病神コンビの関係は前回にも増しておもしろいです。 | ||||
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ヤクザと一般民間人(と言ってもスレスレの商売をしている)が共通の敵を追って、北朝鮮を舞台に決死の追跡劇を繰り広げる。途中に差し挟まれる現地の言葉といい、並大抵の取材では書けなかっただろうと想像しながら一気に読んだ。参考文献の欄を見ると、やはりものすごい数の資料が並んでいた。内容から言って映画化はおそらく無理だろうと思われるが、事実を絡めながら展開する物語は各人物像にさらなるリアリティを与え、非常に興味深い読み物になっている。本作は『疫病神』の続編に当たるのだが、知らずに読んでも充分楽しめた。前作を示唆するくだりもチラホラ見られるが、ネタバレやうちわウケにならない程度に納まっている。作者は実は出身は四国らしいが関西の文化に浸かって生活している。生活者が繰り出す言葉は美しい。東京弁で小説を書いたこともあったらしいが、ことごとく編集者に手直しされたそうだ。小説の内容はもちろんだが、会話の妙味が楽しめるのも大きな魅力である。 | ||||
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国際関係と世情を惜しみなく織り交ぜながら、堂々の大作である。南北朝鮮国境を越える場面は著者渾身の筆力だが、通俗的ではないかとも思った。死んだと思った人間が実は生きていたり、危機一髪で救助してくれたりと、安っぽいドラマのようになりがちだが、それをしてもなお、余りある筆力でカバーしている。 特に素晴らしいのは、一人一人の人物描写の妙である。ともすれば野蛮になってしまいがちな桑原の描写や二宮の描写。そして、コケティッシュな悠紀の描写などは天下一品である。また、仕方なく揺れ動く心の葛藤が良く描かれていると思う。 会話のやりとりのユーモアも、ページをめくる手を休ませず、著者の作品群の中では間違いなく一番と思う。 | ||||
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確か直木賞か何かの候補までなったのですが、惜しくも取れませんでした。しかし、本当の傑作です。笑えるし、はらはらするし、最後は感動できます。本書が発売されたのはまだ、小泉訪朝前で、その後の様々な北に関する報道をみていると、本書の内容は相当奥深く真実に迫っていたとわかります。絶対お薦めです。 | ||||
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『疫病神』の二宮と桑原のコンビが復活。詐欺師を追って二人が出かけるのが、今回は北朝鮮。しかも、一度は観光ツアーに潜り込み、二度目は中国の朝鮮族自治区からの越境。この状況設定で二人がどんなことに巻き込まれていくのかということだけで引き込まれていく。しかし、なんといっても面白さは、この二人の悪態のつきあいにある。「お前は骨の髄から貧乏人やのう。」「条件反射ですわ。パブロフの」「誰やそれ」「犬の名前かな」 ただし、読後はつい「カチ込み」だの「ステゴロ」だのあの業界用語がつい口にでしまったりするのが困ったものだ。 | ||||
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