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(短編集)

独白するユニバーサル横メルカトル



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独白するユニバーサル横メルカトルの評価: 3.57/5点 レビュー 115件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全115件 41~60 3/6ページ
No.75:
(1pt)

これはマズイのでは

この作品集を読んで一番気持の悪いのは、作品毎に透けて見える「元ネタ」です。
作者が影響を受けた過去の様々な作品に対するオマージュでしょうか?
同人誌に出てくる他人の褌を借りた作品と同レベルです。プロが出す作品とは思えず、帯の激賞も読後には苦笑いが出ます。
何をもってミステリーとするかは別の議論で結構なので、作品自体の有り様を問いたいです。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.74:
(4pt)

事実は最後に明かされる

8編からなる短編集。

収められた物語には計算されたものと無軌道に感じるものを感じました。物語の展開自体は好みの物はありませんでしたが、計算されていると感じた所には美しさを無軌道であると感じた所には興味を引かれました。

本の内容としては(直接的な描写に限らない)グロテスクな物をベースに、SFやホラー等のバラエティに富んだ味付けがされた短編が収められています。

個人的に印象に残った物は「ニコチンと少年-乞食と老婆」「独白するユニバーサル横メルカトル」、良いと思った物は「オペラントの肖像」、好きな物は「オメガの聖餐」です。
「ニコチンと少年-乞食と老婆」は個人的には訳の分らない物語でした。主人公の少年の乞食に対する態度の理由(は分るにして)も行動も唐突すぎて意味が分りませんでしたし、各登場人物や出来事も取りあえず出した理解は求めていない的な無軌道さを感じました。訳が分らないところはタイトルもそうで、話を最後まで読んだ後でタイトルを見直すと余計に意味が分りません。ニコチンはともかく老婆?となりました。しかし物語で描写されている乞食が手にパンの耳を持っている部分や、最後の硝子の子鹿が置かれている場所と少年の台詞の部分はもやもやとした物を自分に残し再度物語を読ませる力がありました。無軌道さを感じさせつつも、そういった決定的な場面を描写しない事で幕間を想像させる計算がされているのかもしれないとも感じる話でした(考えすぎかもしれませんが)。個人的には好みの話では無いのですがこの本で一番印象に残る話でした。
「独白するユニバーサル横メルカトル」も展開は好みではないのですが、語り手が地図という事で印象に残っています。これまで石だったり壷だったり鏡だったり色々な物が主人公の話をプロ・アマチュア作品ともに読みましたが地図が主人公の物は無く、地図の思考も単純に人に置き換えた擬人化ではなく地図ならではの考え方になっている所は好感を持ちました。
「オペラントの肖像」はディストピア物で物語で用意された道具が雰囲気を出すための小道具に終わらずに、物語で確りと利用されて、物語自体も綺麗に構成されている所が個人的には好みです。結末は好みでは無いですが良い落ちだと思います。
「オメガの聖餐」は登場人物のオメガの独特なキャラクターと物語の結末が良かったです。主人公とオメガが最後まで突っ走り、最終的にはキャラクターなりに報われるという自分が好きな展開と結末がある話でした。

この本全体の個人的な感想としては、展開は好みでは無いものが多かったですが、バラエティに富んだインパクトのある話が多く、最後に明かされる事実を元に物語を振り返させる所などは面白さを膨らませる作りで、話自体がよく計算されて作られているなと思わされた本でした。
それだけに「ニコチンと少年-乞食と老婆」だったり、他の話に含まれる計算されて置かれているようには思えない出来事や描写まで考えさせられるという不思議な本でもありました。
普段の自分の判断基準からすると話の展開や結末が好みで無いものが多いため、星3(普通)の評価になるのですが、計算された上手い話作りと不思議と印象に残った上手くない(と感じる)部分も含めて星4(気に入った)とします。

自分が今作を気に入った理由は自分でもよく分りませんが計算された部分と計算されていない様に感じる部分のバランスが自分にとって丁度良かったのかもしれません。
こういった自分でも何が気に入ったのか説明できない本は偶にあるのですが、理由は分らないながらもそれまでの自分には無かった新しい分野を開拓させてくれた気分にも似た気分にさせてくれて嬉しくなります(恐らく今作の話の調子自体は明るく楽しい気分にさせてくれる物ではありませんので注意)。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.73:
(5pt)

平山夢明の記念碑的作品のひとつ。

日本最恐ストーリーテラーのひとり。読後の後味の悪さ、不条理に発生する凄まじいバイオレンス。異常な程細部にわたる暴力描写など、独断で評価するなら自分の求める平山ワールドが一番色濃くでているのがこれと「ミサイルマン」かな。以降は、文体含め洗練されつつ、平山ワールドへ有無を言わせず引っ張り込むパワーが同時に薄れて来た気がします。
 
 あくまで初期作品に比べてですが。とはいえ平山夢明の最新刊が出る度に心躍らせて購入してます。

「Sinker~沈むもの~」の絶版も久しく中古市場では高いです。再販かリブート版を期待してます。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.72:
(4pt)

読者を選ぶ

「を」というより、「が」といった方が正しいかもしれない。
著者にとって描き易い、苦のないものなのだろう。人によっては目を背けたくなり、ともすればギャグと化す。
イジメられる少年の姿を、躊躇なく描ける著者にとって、あるいは愛し合う夫婦の姿など、とても書ける代物ではないのかもしれない。
著者の十八番、殺し屋稼業的作品は、いつもながら、どこか切なさと虚無感に溢れている。
表題作の『独白する〜』は、散々、ミステリーではないと叩かれたが……それは、確かにそうだ。
オノマトペの使い回しには、少々、残念な思いをしたが、ただの怪談屋、B級ホラー批評屋でないことは確かだ。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.71:
(5pt)

アブノーマル感がとても気持ちいいです。

読後感の悪い本にはまって読んでいましたが、これが一番気持ちいいと思います。
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No.70:
(3pt)

これは…ミステリー?

ミステリーでは無いと思います。どちらかと言うと…SFでしょうか。

かなり読む人を選ぶと思います。私は最終話を読んだ後、
食欲が失せて数日食べられませんでした。

人はどこまで残酷になれるのか、登場人物達は絶望や苦痛の末に
何を見出すのか、狂気の中に、一縷の救いはあるのか……。
色々なことを考えさせられます。

友人に貸すような場合も気を付けて下さい、友人を失う可能性があります。
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No.69:
(1pt)

面白くない

買わなきゃ良かった。この作家は読者を非常に選ぶ内容の書き方。人によっては・・・
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No.68:
(5pt)

僕は試されているのか?

とりあえず 最終章 「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」が 特にヤバかった。 ダリオマージュの 夢の中が リアルに 僕の宇宙に再現された。夢野久作氏にもなし得なかった 脳内麻薬が 平山夢明によって 放出されたのである。 まぁ 他の短編についても話たいことは山々だが とりあえず 独白するユニバーサル横メルカトル 以外は オススメ。 すまじき熱帯は 地獄の黙示録を 思い出させたし、 卵男は レクター博士を思い出させた 勿論 後の解説で おぉ〜!やはり そうかぁ と感心するんだけどね。 とりあえず 僕の中で 忘れられない もしくは 忘れたくない 貴重な図書だな。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.67:
(5pt)

自責に苛まれる人へ

自分の狂気が押さえられずに検索していたら辿り着いた。

ありとあらゆるグロ系の映像や小説に触れていたので、これまでの小説に溜息しか出なかった自分には新鮮だった。

まず目次からしてオチが予測できない。これ以上に救いのない終わり方は何か、と思いながら読み進めてみたが期待を裏切らない内容のオチがついて満足した。

この小説に救いはないし報いもない。辛酸を舐め、はじき出された人生をさらに地獄へとつき飛ばす。背中を押してもらいたければこの小説を読めばいい。

現代を日本人として生まれた幸せを噛み締めるか、更に辛苦を味わうかは読む人にとって受け取り方も変わるだろう。

または今、死ぬほどの苦しみを感じている人には挑戦する勇気を与えて貰えるかもしれない。

不遇の家庭に育ち追い詰められた社会不適合者が、読後にまだ自分の人生は恵まれていると思える、そんな小説。

この小説を世に生み出した作者に感謝したい。
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No.66:
(1pt)

ひどい

まずミステリとして全く面白くない.

たいした内容じゃないのをごまかすように蘊蓄垂れ流していてアホかと思った.

流石に表題作は期待していたが、これもガッカリな出来.

ネットでレビューが見られるようになってハズレを引く事は少なくなったが

これは久々の大ハズレ.

グロくても残酷でも我孫子武丸の「殺戮に至る病」やJ・ケッチャムの「隣の家の少女」

のように内容がしっかりしていれば良いが、、、

これ読むくらいなら辞書でも読んだ方が有意義.


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No.65:
(4pt)

芸術的

全編がグロく読後感も良くない。落ちが弱いのもいくつかあった。すまじき熱帯とかなんじゃその終わり方w。卵男も良かったのだが落ちが今一という感じがした。
しかしこの文章力も含めた世界観は凄いものがある。
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No.64:
(5pt)

ギーガーの表紙が最高だ!

とにかく、覚えにくい名前で、

独白するユニバーサルメルカトル図?独白するユニバーサルメカルトル・・・?
と思ったものでした。興味はあるものの、手にとって読むまでに至らず、なんとなしに、
きっかけはなんだったか忘れてしまいましたが、これを読んでからというもの
平山夢明の本を見っけては、「よっしゃ、メルキオールGET!」「なんだと、他人事が文庫化だと!?」とひとりはしゃいでいたものでした。

基本的には、短編構成です。そして、このミス大賞をとったのは周知かもしれませんが、
このミスというよりは、このホラーだと思います。
もともと怖い本とかのシリーズを書いてた人で、小説なども色々書いています。DINER等。

特徴的には、

・ぐちゃどろ、スプラッター、これでもか、な痛い表現
・強引な押し問答、実はコミカルだったりも。
・映像感が強烈

最初読んでみると、なんでいきなしそんな話になってるのん?不条理すぎる!というか唐突だな!
と思ったりするわけなんですが、それが大好きになってきてしまいます。個人的には寺田克也の絵を凄く連想してしまうのですけれど。

ちなみに、読む人を選ぶと思うので、スプラッターな感じが嫌いな人にはまったくもってオススメができません。

オメガを読んだ知人は、吐き気が・・・・・・と言い、それ以降読むことはできませんでした。
コミカルなオカマ親父と息子のアフリカ(だったかな)遭難記が個人的には楽しいです。

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No.63:
(5pt)

美意識

表現がかなり悪趣味、且つグロテスクなので好みが分かれると思います。
私は悪趣味、且つグロテスクなものが好きなので楽しめました。

ただこれが単なる低俗な悪趣味小説にならないのは、やはりある種の美学に貫かれているからでしょう。
それは、徹底的な虚構性と「いかがわしさ」とでも申しましょうか。

現代における、江戸川乱歩の正当な後継者の一人だと思います。
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No.62:
(5pt)

知らぬが仏だった。

気持ちが悪い。
ミステリーではない。

そこにあるのは私たちが日常で使っている 漢字、平仮名、カタカナ、英語、数字、なのにどうしてこんな気持ちにさせられてしまうのか。

それなのに、読み出してしまったら中止させてくれない。
何かよく分からないが凄い本。

この読後感、どうすればいいのか。
カバー内側に印刷されている穏やかな作者の写真を呪う。
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No.61:
(5pt)

HUNTER×HUNTER作者のお気に入り!63

らしいです!まぁなんか似てる部分ありますな!ドキッとさせる部分が特に。内容はグロい。エロい。下品。汚い。、、、ただ、表面が美しい。丁寧。英知。それが好きならはまります。好きなモノ↓・独白するユニバーサル横メルカトル(ひとつだけ明らかに味が違うな〜。シングル曲って感じw好き。)・すまじき熱帯(この本の中で1番パワーがありました!サビですかなw)・オペラントの肖像(SF好きにゃーたまらんっ(笑)・Ωの正餐(セイサンと読みます。すまじき熱帯が番長なら、これは裏番長って感じ。2番手にもってきたのはいただけない。)普通↓・卵男(オペラントと同じ感じがした。途中までは1番好きかも!オチがイマイチ)微妙↓・ニコチン・無垢・怪物
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No.60:
(5pt)

“気持ち悪い”表現がすごい

気持ち悪さを文字のみでここまで表現できるのが凄いと思います。私は平山夢明さんはとても好きなので、即購でした。読んでいる間の不快感や、不条理感で想像を大いに膨らませることができる、…というか否応なくしてしまう作品だと思います。この作品から何を読み取るのかは読者次第、とは思うものの、まずはグロさやエグさの印象が何にも勝ります。好きな方は絶対はまると思います。嫌いな方は本当に嫌悪すると思います。読む前に、気をつけて下さい。
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No.59:
(2pt)

正直苦痛でした

一応このミス一位ということで読んでみました。
好きか嫌いかというと嫌いです。
良いか悪いかというと分かりません。
良く一位になったものです。
支持者がそんなに多いとは不思議です。
なんか夢見が悪かったです。(もしかするとこれはほめ言葉になるかもしれませんが)
好きな人は好きなんでしょうか。
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No.58:
(4pt)

エロ・グロ平山ワールド全開

自分もこのミス1位につられた買ったクチですが、エロ・グロ・ギャグが織り交ざった
独自の世界観ですごく楽しかったです。
短編集なので気軽に読めますので未読の方はぜひ。ただし、ミステリー的な要素はほぼ皆無です
のでその点は注意。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.57:
(5pt)

なんだこの怪作は?

これはいい!
読んですっきりするさわやか小説とはほど遠く、どちらかというと難解であり、過激な表現もてんこもり。
それなのにこのカイカンは。
パズルを気持ちよく解き明かし、最後にぱちっとピースをはめた、あのカイカン。
残酷な描写のあとにそっと来る静謐な救いだったり、
思い切った人肉ぐらいの鬼気迫る表現のあとにそっと忍び込む、知への欲求だったり。
この作者がとてもピュアだとか優しいなんて思わないけれど、ぞっとするような冷静な計算高さと、
ほのかにひと刷毛、香るスマートさにニジュウマル。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
4334745261
No.56:
(3pt)

悪くはない、という感じ

面白かったもの、面白くないというか読みづらいものの、クッキリ二分された印象。
■ニコチンと少年
不条理感が、いかにも平山テイストと思った。
何の解決も無く、説明もない感じに好き嫌いが分かれると思う。
けど、それが夢明クオリティ。
■Ωの聖餐
人食い+数学。
一番、読んでいてゾクゾクした。
■無垢の祈り
一番、夢明らしさを感じた。
■すまじき熱帯
悪夢の冒険譚。
ロクでもない話、いい意味で。
あとの作品は、冗長に感じた。
それは、個人的に『超怖い話』、『東京伝説』の分量になれたせいかも知れません。
でも、作品の出来、不出来に寄るところもあると思う。
まあ、そんな波も夢明特有なものだと思うので、肌に合わないな、という感じも含めて楽しむべきなんだろうな、と思った。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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