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(短編集)
独白するユニバーサル横メルカトル
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独白するユニバーサル横メルカトルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 101~115 6/6ページ
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平山ワールドファンとしては、期待通りの作品であった。背筋が凍るような描写には生々しく 想像するのも恐ろしいくらいです。 これからも新作を楽しみにしています。 | ||||
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超こわファンとして、夢さんの創作怪談に期待ワクワクの心持ちであった。だが、その内容は竹書房に発表していた実話怪談本とまったく同じパターンを踏襲。創作怪談と、実話怪談が同じタッチとはこれはなぜか。閑話休題。文体が似るのはわかるが、物語の展開が同じなのはなぜか。そもそも実話怪談自体が創作であったのではと邪推してしまう。実話をもとにあれだけ描けた夢さんなら、イマジネーション豊かな創作作品なら、もっともっとグロく、怖く、やばく描けるはず。あの程度の残虐さ、陰惨さでは我慢できません。次回作に期待しております。 | ||||
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地図は緩やかな時の流れの中で<遮断>と<誇張>をもって人々を 導いていく・・・連続殺人を繰り返すタクシー運転手のもつ地図には, 破棄した死体の位置が記されていた。その父の事故死によって 地図とともにその連続殺人も息子へと引き継がれる。 〜表題作『独白するユニバーサル横メルカトル』 30〜50ページの8編の短編集。そこまで期待していなかった のであるが,短い中に凝縮された濃度の濃い作者の独特の 世界観に引き込まれる作品集である。内容的また表現的に 生理的に嫌悪感を抱くかな・・・と思うが,物語の中に潜む 様々な読者(人間)への背徳が,逆にの読者への魅力・引力 へと昇華し,それが嫌悪感を遙かに凌駕するものとなって いる。『オペラントの肖像』と『ニコチンと少年』 が個人的には気に入った作品であった。 | ||||
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平山夢明の短編集。 「このミステリーがすごい!」第1位。 ミステリチャンネル「闘うベストテン2006」第3位。 これが果たしてミステリーなのか。 8話の短編の中で、オチがあるのはせいぜい標題の作品くらい。 後は、中途半端なSFモノや、グロテスクな殺戮ネタ。 とても賞をとった作品とは思えなかった。 綾辻行人の「殺人鬼」も残虐だったが、トリックが素晴らしく2重に楽しめたが、本作品は非常に後味が悪い。 映画「殺し屋イチ」を撮った三池崇史が映像化すると良いかもしれない。 | ||||
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八篇の短編集。 本書は各方面で盛んに絶賛されている。 まず、この宣伝文句を真正面から信じると、 冒頭からがっかりする事になるかも知れない。 著者のこれまでの作品は、小説ではなく、あくまで「怖い話」だった。 その怖さには凄味があって、単に猟奇的な描写ばかりを行うのではなく、 猟奇性の無い、現在進行形の話には、背筋が凍る思いをしたものだ。 例えば「東京伝説」シリーズでは、そういう部分が追求されており、 自分がHIVに感染したから、あちこちでばらまいている人物の話や、 ラーメンの隠し味が、実はヒトの胎盤から抽出されたものだったという話など、 猟奇や怪奇よりも、内容を聞くだけでも嫌悪感を覚えたものだ。 しかし、それらはルポ的なもので、小説ではなかった。 本書は小説だ。 小説に求められるものはいくつもある。 ホラー小説の中には、登場人物の精神が壊れていて、 奇怪な行動を行って、恐怖感をあおるという、常套手段的手法がある。 本書の前の方に配列されている作品は、その域を出ておらず、平凡な印象を受ける。 しかし、ちょっと待った! ここで、この本を置いてはいけない。 後ろの方まで読み進むに従って、ホラー小説の神髄を見せつけられる様になる。 例えば、表題作は、地図の独白に終始するという珍しい作品だが、 その内容には凄味があって、のめり込んでしまう。 全部読み終えると、評判どうりの、質の高い作品である事が十二分に分かると思う。 | ||||
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八篇の短編集。 本書は各方面で盛んに絶賛されている。 まず、この宣伝文句を真正面から信じると、 冒頭からがっかりする事になるかも知れない。 著者のこれまでの作品は、小説ではなく、あくまで「怖い話」だった。 その怖さには凄味があって、単に猟奇的な描写ばかりを行うのではなく、 猟奇性の無い、現在進行形の話には、背筋が凍る思いをしたものだ。 例えば「東京伝説」シリーズでは、そういう部分が追求されており、 自分がHIVに感染したから、あちこちでばらまいている人物の話や、 ラーメンの隠し味が、実はヒトの胎盤から抽出されたものだったという話など、 猟奇や怪奇よりも、内容を聞くだけでも嫌悪感を覚えたものだ。 しかし、それらはルポ的なもので、小説ではなかった。 本書は小説だ。 小説に求められるものはいくつもある。 ホラー小説の中には、登場人物の精神が壊れていて、 奇怪な行動を行って、恐怖感をあおるという、常套手段的手法がある。 本書の前の方に配列されている作品は、その域を出ておらず、平凡な印象を受ける。 しかし、ちょっと待った! ここで、この本を置いてはいけない。 後ろの方まで読み進むに従って、ホラー小説の神髄を見せつけられる様になる。 例えば、表題作は、地図の独白に終始するという珍しい作品だが、 その内容には凄味があって、のめり込んでしまう。 全部読み終えると、評判どうりの、質の高い作品である事が十二分に分かると思う。 | ||||
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本作は「このミス」で選ばれるまでまったく知らなかった。というか著者も知らなかったのが。 グロテスクな描写ばかりなので、それが好きか嫌いかによって評価は分かれそう。中には星新一のショートショートを思い浮かべるような作品もあった。 本作の評価がどうかというと、人によってはっきり分かれそうなので書きづらいが、個人的には可もなく不可もなくといった感じ。ただ、この本作がなぜ「このミス」で1位になったのかだけは最後までわからなかった。ミステリーという感じはしないんだけどなぁ・・・ | ||||
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切れ味の鋭さが堪能できる傑作選。浅読みの批評には惑わされないで読んでほしい一作。痛々しい世の中の実情を凝縮させての描写はまさに神の域をこえている〜。コレこそ今こそ万人にお薦めできる時。四の五の言わずに読んでみて下さい。 | ||||
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帯のヨイショコメントや、ファンの方の絶賛ほどにはいいとは 思えませんでした。 8本入っている中では、後半の3本はなかなかの出来でした。中盤あたり までは、既視感しかないような安手のSFのイメージだったのですが。 実験的にいろんな文体に挑戦しているあたりも楽しめるし、最後の作品が なかなか強烈なので、読後直後にはインパクトが残りますが、それでも これ以上の世界を創造しうる小説はいくらでもあります。 個人的には、絶望と生理的な嫌悪感に満ちた最後の作品はかなり好みです。 | ||||
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この手の小説は何が面白いのか?読んで感動するのか?凡人の私には少しわかりません。ただ、読んでいる時はあっという間でした。このミス1位の書籍はいつも必ず読むようにしているので手にとり購入。今までと違うこのミスでしたので、少し残念というか、まあ、このような世界も支持される世の中なのだなあと思いました。 | ||||
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恐ろしい本です。平山さんは本当に天才かもしれない。脳みそを攪拌されて読み終えて、率直にそう思った。 グロいホラーが、平山さんの手にかかると、どうしてこんなにエレガントで才気迸る物語に様変わりしてしまうのか。ホラー小説が単なるエンターテイメントの範疇を超えた。奇跡の小説集。 次は、是非『SINKER』『メルキオールの惨劇』以来の長編小説を書いてください。『ジェミニの牢獄』はどうなったんだろう。楽しみにしてます。 このミス一位を取って、一般読者に知られるのは、嬉しいような……のような…。 | ||||
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猛然と狂気の世界を描く平山氏。いや、凄い。某人食いプロファイラー以降世間に溢れ返った、『ねぇ、僕って狂ってるでしょ? それは、僕が純粋で、突き抜けていて、何かを持っていて、きちんと追求しててるからなんだよ? どう? 僕って格好良いでしょ?』と言わんばかりの、安〜い狂気に痛烈な打撃を与える痛快な一冊。デ〇ッド・リンチもレ〇ター博士も、これに比べりゃ子供騙しのパフォーマンス、トンガリキッズの粋がりに過ぎない。チャチなトラウマやら僅かな歪みを我ほどにと語りまくる饒舌な羊どもよ、猛省せよ!狂える神にひれ伏すが良いわ!・・・しかし、こんなモン本屋に平積みにしてていいのか? | ||||
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神?違います。神を超越した傑作短篇集。もし、この本が出版される 時代が違っていたら、間違いなく禁書になるか、バタイユのように別 名義で地下出版しなくてはならなかったでしょう。それくらいに強烈 で、悪辣で、残酷で、美しい物語。 2006年のベストワン?いや、それだけじゃない。オールタイムで ベスト5には食い込む超傑作。 読んだら、脳髄に杭を打ち込まれたような衝撃を受けます。 これは、絶対に読むべき、暗黒の書だ。 | ||||
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表題作からは江戸川乱歩のような狂える叙情性を感じました。グロテスクな描写は苦手な私ですが、それを堪えてでも氏の作品は読書に値すると思います。とても厭な話なのに、なぜか読み返したくなる求心力があります。読後は脳が弛緩する音が聞こえてくるようです。 | ||||
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やはり、この人は天才ではないのか?本書を読んでそう思った。 本書の短編群から得られる感覚は、独特の狂気と該博な知識に裏打ちされた類い稀なるエッセンスだった。 描かれる世界は尋常ではない。そこには、暴力や血や腐臭が漂っている。 しかし、それ以上に脳の内部をショートさせるような昂揚感が常につきまとっており、本書を読んで一生ついていきますと心に誓ったくらいだ。 それぞれの短編において独立した世界が完璧に構築されており、入り難さも一級なのだが、一旦入り込んでしまったら後はめくるめく酩酊感と共に最悪で最高のトリップを約束してくれる。う〜ん、次の作品が待ち遠しいぞ。 | ||||
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