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(短編集)
独白するユニバーサル横メルカトル
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独白するユニバーサル横メルカトルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全115件 81~100 5/6ページ
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このミス一位! 地図が独白するミステリー。 どんなに斬新で、面白いのかという期待をもって読んだ為、かなり嫌な気持ちになりました。 とにかく、気持ち悪かったです。 人間がどういうふうに動けば、結末をどうすれば、一番効果的に人を不快にすることが出来るのかに重点を置いてかいてるように感じました。 冒険小説の真逆にある小説とでもいうべきでしょうか。 それなら、それでもっと突き抜けていて欲しかったのですが、表題作品以外は、なんかどっかでみたことのあるシチュエーションがつなぎ合わされているような。。。。それほどの闇や深みがあるようには感じられませんでした。 帯には有名作家の絶賛も並んでいるので、私にこの作品たちを読み取るだけの頭がないのかもしれませんが。 この本を単行本で買って値段分満足できる人間は少ないような気がします。 | ||||
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表題作「独白するユニバーサル横メルカトル」は確かに秀作だし、ただならぬ狂気の作品集だとは思います。ホラー好きにはお薦めします。 ただ、「このミス」1位でいいのでしょうかね? | ||||
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例えば映画にはいろいろな種類があるが、映画は好きだがどうしてもホラーは生理的に受け付けないという人が少なからずいると思う。この作品は、正にこの種の作品であり、このようなジャンルが好きな方々にはすばらしい作品かもしれないが、私のような軟弱な読者には不向きな作品であった。最初の数編と標題作を読むのが精一杯で、とにかく残虐なシーンが多く、あまり気分のよい読書体験とはならなかった。 2007このミス1位ということで、この作品を読むことを考える人がいるかもしれないが、読者を選ぶ、一筋縄では行かない作品なので、購入前には熟考が必要である。 | ||||
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この独特の表紙が、うまく作品の雰囲気を表現しています。「このミス1位」は、かえって読者を戸惑わせます。乙一の短編に通じるような独自の不条理世界が8つ描かれています。 まず「ニコチンと少年」が、この短編集が倫理を根底から否定した世界であることを宣言しています。不条理小説というのは、デタラメではないのです。現世の条理が全く通じず、何か別の法則に基づいているらしいのだが、その法則が何か見当がつかない、という世界なのです。「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」で、拷問されている者が、攻守を逆転させて夢に侵食していくセリフに、わけもなくゾッとしました。 「卵男」は映画『羊たちの沈黙』を下敷きに、「すさまじき熱帯」は『地獄の黙示録』を下敷きにしたように感じられながら、やがてねじれていき、全然違う着地点を見せてくれます。 | ||||
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グロい話は嫌いじゃありませんが・・・ ほんとつまんない短編ばかり^^; お好きな方には申し訳ありませんが。。。 生理的に嫌いなんじゃなくて、面白くなかったので。。。 | ||||
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初めて読んだ平山さんの本がこれでした。最初はヴァイオレンスやグロのシーンばっかりと思い読むのを止めたが、数日してまた読みたくなる不思議な本でした。いまや何十回と読んでます。とりあえず読まず嫌いせずに一度手に取ってください!ろおまんすがあります。 | ||||
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まず第一印象が決まる、開いて最初の話。 ……それで? というのが私の正直な感想です。 特に何も起こらず、平行線だなあと思ってたら終了した、という感じでした。 読んだあとに何か感じるものもなく、味気ない気がします。 また、そのネタで話を完結しちゃう? とも思いました。 もう少し、普通の人間的なことからオチへ持っていけたら……。 気を取り直して二話目を読みましたが、 これまた血やら何やらとグロいワードが並んでいました。 の割りにどこかやはり平行線…… 途中で各話の書き出しなんかを読んでみたのですが、 とりあえずそいういうワードが出ないと始まんないのか? と首を傾げてしまいました。 期待してずっと前から読もうと思っていたからかもしれませんが、 私は期待はずれに終わってしまいました。 | ||||
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個人の読書歴によってスッパリ感想が別れる作品。 既存のモンにちょっとチガウ味の 薬味いれてオリジナルですって売ってるニセ新商品みたいな... パクったとか言わんけど、つい最近流行った映画とかに酷似してて それも多数の話で使用してて...このミス一位、信用でけんなって事。 グロ描写とか全然グロくないし!血とか糞とか字だけで興奮できる人凄いな! ストーリーとか構成に、臭いたつ怖さがないよ。 星3なのは、短編たくさん書いてる人だけあって、キレはあるかな...(一話の長さとか) 最後まで読めたし、あんまり本よまん人になら勧められる可能性あるんで。 | ||||
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平山夢明がセンチメンタリスト(ロマンチストか?)になっている(ように読めた)まず、そこに驚いた!あの柳下毅一郎に「日本一のキ〇〇イ作家」といわしめたのに・・・。私見ですが、僕はこの短編集は嫌いじゃありません。ビバ!『オペラントの肖像』この作品のラストは本当に美しい。『メルキオールの惨劇』のラストで12がサクとサザレに「美和に渡せよ」と言ったシーンが不意に蘇ってしまった。確かにグロいシーンもあります。でも、それだけの理由で平山作品を避けるのは少し勿体ないかな〜と思います。他人様に無理強いする必要は全くないのですが、全国の夢明ストの方々、少しずつ周りを洗脳していきませんか?本当に皆にすすめたい。 | ||||
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深く読もうと思えばいくらでも深く読める短編群。 実話系怪奇ものを書いていた作者らしく、そこにあるのはまずグロ。グロの嵐。 それ以外何もないようで、ラストに近付くに従って何か別の感情が心に引っかかる。 そして、スタートで想像した場所とはまったく異なった地点に立っている自分を発見する。 おそらく、初読では帯にあるような「神」や「宝石」は見えまい。 少なくとも自分にはまだ見えていない。 しかし、無いとは言えない。何かあるんじゃないか。何かあるんじゃないか。そう思って繰り返し読んでしまう。読むたびに世界が、風景が変わる。 タイトルにもなっている短編「独白するユニバーサル横メルカトル」では、なぜ地図が独白しなければいけないかの必然性すらおぼろげだが、「見守るもの」としての定点からの観測。それがあまりにも無機質で(地図だから無機質なのはある意味当然なのだが、なぜこいつは執事口調なのか)恐怖感を倍増する。 星四つと判定したが、実のところ判定不能。星十個にもなれば、星一つにもなるかもしれない。 この人の理解を拒絶するような作品群のうち、唯一共感を感じることが容易な短編は、「Ωの聖餐」だろうか。物事をつきつめた人間が到達した後に経験するであろう虚無は、中島敦「名人伝」に通じるといったら言い過ぎか? | ||||
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このミスで絶賛だったので買いましたが値段分はとても楽しめませんでした。グロが得意不得意に関わらず話は目新しいものがありませんでした。唯一拷問シーンは拷問の種類が私にとっては新鮮なものがありましたが…。 | ||||
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どのページを開いてもグロい。猟奇的な死→鮮やかな解決を求めてる人には不向き。 かく言うあたしもその1人。 最近の風潮として影があるどのジャンルに属すかわからない本は みんなミステリというブラックボックスに突っ込めば良いと思ってる気がする。 面白くない。美しくない。 | ||||
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以前からの平山夢明ファンとすると、同氏がメジャーに評価され発売された!嬉しい本であるが、気をつけなければならないのが、メジャー好きで、同氏の作風を知らないまま帯を見てこの本を買おうとしている人たちである。私は同氏のファンであるから内容には驚かなかったが、知らずにこの本を買った友人があまりの中身に生理的嫌悪を感じて半分より先を読めなくなった。それくらい中身はグロイです。ファンからみると以前から同氏のもつ作風のグロさ、独創性がさらに発展しており、文学的(高尚)な要素も少し加わって嬉しい。短編ばかりなのが引き締まっていて非常によいと思う。 内容は、壁につながれた巨体にひたすら人肉を食わせる男、拷問を職業とする男の拷問様々など。何度もいうが、普通の人は買う前に、同氏の作風をきちんとチェックしてから買うべし。 | ||||
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ずっと前から平山夢明さんのファンでした。「週刊プレイボーイ」で続いていたポップなゴミビデオ紹介のその一方、本気の文章の切れ味・内容の深みと広がりは見事なもので、今でもポランスキーや『エクソシスト』、エド・ゲイン事件に関する文章の素晴らしさを忘れることができません。特に文体が良いんです。平成のこの文筆界で一級品の「読ませる文章」です。その後怪談ものを発表しているなと思っていたら何と、新聞の書評やNHK-BSブックレビューで本書が紹介されてしかも「このミス」で第1位になったとか。普遍的とは言えず読者も相当選ぶであろう作風の平山作品がここまで評判になるとは驚愕でした。 個別の作品についてですが、もうこれは奇想と猥雑感とリリシズムに満ちた粒よりの諸作品が勢揃いしていて濃密です。『地獄の黙示録』真の地獄版である『すまじき熱帯』。『人間椅子』現代現実版とも言うべき表題作。そして最終作『怪物のような…』は読んでいる私自身も体を硬直させて読み進み、慄然とする読後感に打ち震えました。マンディアルグ『城の中のイギリス人』以来の感触です。 確かに嫌悪感を誘う残虐描写が全編横溢しています。これらは毎週糞ビデオ紹介文を連載していた頃の遺産なのでしょう。拷問のディテールや肉食泥鰌の発想等、多くのものがそこから来ているものと思うのです。それはあたかも死体を平らげるうちに驚異的な知性を獲得したΩの様に。しかしそれだけではありません。牛・豚を屠殺する様に人間を肉袋として扱ってもなお削除できない真実。それは「存在」としか言いようのない業…。 むごたらしい内容ながら多くの読者が不思議と爽やかな読後感やカタルシスをもって読了した秘密の一端がそこにあります。カスタマー・レビューでも評価は分かれていますが当然そうなると思います。本質的な意味での“問題作”というものは、良きにつけ悪きに付け人の気持ちを揺すぶるものですから。 | ||||
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『このミス』一位という事で買ってしまいました。 とにかく血・血・血・血の連続です。 初めて平山 夢明の作品を読んだのですが、短編一つ目でいきなりギブアップしそうでした。 が、読み始めると止められない。いつの間にか全て読みきっていました。 暴力の裏に潜む、単純な感情。 知的好奇心、愛、自由・・・誰しもが理解し共感出来る感情を原動力に、恐怖が始まります。 中でも『Ωの聖餐』『卵男』『独白するユニバーサル横メルカトル』はオススメです。 個人的評価は星五つですが、決して万人受けするものではないので一つ減らさせていただきました。 | ||||
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一切予備知識のない状態で、表紙に惹かれて購入しました。 表紙が結構強烈な印象なので、さて内容はどうだろう?と読んでみれば、なるほど。 表紙に負けない程度には、強烈。それでいて文章は読み心地がいい。 グロテスクな描写とショッキングなストーリーはやはりインパクトがありますね。 加えて、読み進めるうちにじわじわと滲んでくる、精神を侵されるような感覚。 それは、人によっては読むに耐えない不快感なのでしょうが、私はむしろ爽快に感じました。 短編全てがいいという訳ではありませんが、その中からいくつか自分にあった話を読んで楽しむ価値があります。 | ||||
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乱歩を越えるとか、神の域を超えるとかいうあおり文句につれられて、何を間違ったかこんな本を買って読んでしまった。そこにあったのは、今までに読んだ日本語の小説の最下位に位置づけられるぐらいひどい駄文の束だった。作者が何をいいたいのかもよくわからず、オチや盛り上がりも特にないままつづく駄文の束であった。買って読んだことを後悔している。 | ||||
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かつて『SINKER・沈むもの』に瞠目。 その後、怪談職人としての平山氏には興味を持てず、そのまま忘れていたが、 書店で「このミス」で一位という腰巻を見てびっくり。 どういう経緯かは知らないが、いかがなものか。 どう考えても普通のミステリーファンにオススメするのは無神経というもの。 無論、クライブパーカーや友成純一の初期傑作群、 根本敬・山野一・ねこぢる・駕籠真太郎らの特殊漫画に郷愁を感じる人は、 躊躇なく手に取るべきだろう。 奇想という点では筒井康隆や故・式貴士の短編には及ばず。 この人の強みは、オリジナリティなど歯牙にもかけず、ジャンクに徹するところ。 『SINKER・沈むもの』もオリジナリティ?何それ?と言わんばかりの傑作だったが、 今度の短編集でも、どっかで見たことのある話だな、と思っているうちに、 単純などんでん返しにやられてしまう。 心理学や解剖学のトリビアも楽しい。 | ||||
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わたくし事で恐縮ですが、これまでこの作者の本は何か怖い話ぐらいしか読んだ事がなくって、 ああ、怖い話書く人ね・・ぐらいにしか思っていなかったんです。スミマセン それが、これの前にちょっと「メルキオールの惨劇」を何気に読んでみまして、 あれっ?何かちょっと違う?と感じたもので評価の高いコレを読んでみたらもうビックシ。 コレ、すでに芸術ですね。 いつの間にこんな凄い作家になっちゃったの?・・って私が最初っからちゃんと 読んでなかっただけなんですけど。 超反省して読んでなかった分は全部読みましたよ。 とにかくすばらしいです。 ただ、万人向けではないのも確か。 ホラーになじみの少ない人にはちょっとキツイかも。 | ||||
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小説読んで寒気がしたり、ついつい顔をしかめてしまうことって中々ないと思います。 物語を読む時って、自分は現実に生きているという安心を土台にして、創作された世界に小旅行する感じだと思っているのですが、 その安心が崩されそうになるほど、この小説は負の強い力を持っていると感じました。 評価している割に★が少ないのは、すべての短編を支持しているわけではないからです。 残念ながら半分くらいしか興味が持てませんでした。 その中でもオススメなのは『Ωの聖餐』。 とにかく恐怖が垂れ込めていて、ジメジメとした嫌な匂いが感じられそうなくらいリアル。 この作品こそ、平山夢明の真骨頂なのではないでしょうか。 | ||||
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