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(短編集)
幻獣遁走曲
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幻獣遁走曲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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倉知淳の本は、ブームにのって読んだくちですが、期待以上の面白さで、ただいま2冊目です。 わかりやすい文章ですが、おそらく著者がなんども読み直し、推敲に推敲を重ねた結果、読んでいて引っかりのない素晴らしい文章に仕上がっています。 ストレスがなくスッと読めるので、謎解きの伏線にも気づかないほどで、最後までしっかり楽しめます。 | ||||
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本格ミステリーファン以外には知名度皆無の倉知氏だが、最近芸人のカズレーザーが雑誌でお勧め本に本書を選んだこともあり、微妙に注目を浴びる作品である。 倉知氏のお馴染みのキャラの猫丸先輩ものの短編集で、本格志向ではなくユーモア系の日常の謎路線の軽いタッチの作品だ。 倉知氏ならではの論理で展開するユーモア溢れる推理が堪能できるが、倉知氏の作品としては特に突出した出来ということでもない。 倉知氏の作品としてはもっと面白いものが他にあるので、カズレーザー経由で本書を読んだ人はぜひ他の倉知氏の本格志向の強い作品を読んでもらいものだ。 | ||||
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短い時間の移動中に読むのにちょうど良いです。面白かったです。 | ||||
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本書の中では、「たたかえ、よりきり仮面」が良い。 子供の一途な心が謎を作ってしまった。 それと猫丸との組み合わせ。 暖かい、とても暖かいミステリだ。 あ〜、ヒーローショーを見に行きたくなっちゃったな。 他の作品も、猫丸先輩大活躍だからね。 ユーモアミステリに分類される感じの作風だけど、ちゃんとロジックがある。 往年の都筑道夫作品みたいな感じだ。 それも「なめくじ長屋」の初期か「退職刑事」の初期のやつみたいな。 ところで、「幻獣遁走曲」のラストは余計だったんじゃないかな。 | ||||
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初めて読んだ猫丸先輩の作品なのですが、前作を読んでいなくてもなんら問題はありませんでした。短編5つが収録されていますが、どこから読んでも大丈夫。 この猫丸先輩、なんともいえず愉快なキャラクターです。初対面の人には、「この人、ちょっと足りないんじゃないか?」と思わせるような、言動と行動。それが、ひとたび”事件”が起こると、名探偵に変身してしまいます。 ここに出てくる謎は、誰が殺したとか、そういったものではなく、いわゆる日常の謎。結果が分かってしまうとなあんだ、そんなことか、と思うようなことだけれど、みんな答えがわからなくてイライラ、おろおろする様子がおもしろい。この謎を解けるのは、やはり猫丸先輩だからでしょう。彼が追求するのは「おもしろさ」。自分の興味の赴くままにいろんなことに首をつっこんでいる。だからきっと、既成概念にとらわれないんでしょう。 なにか”事件”が起きると、普通の人は「誰がやったんだ」とまず考える。それから「どうして(そんなことを)やったんだ」となる。そのとき人は、そこに”悪意”を見いだそうとします。そしてついつい、”犯人探し”のようなことになってしまう。しかしそこで、いやいや、そんなことじゃないんだよ、と事件全体を単純に解明してくれるのが猫丸先輩です。 彼のような生き方をしているからこそ、これらの謎が解けるのだと思います。私たちのように「世間の常識」にとらわれていると、見えるものも見えなくなってしまうんですね。かといって、なんでもかんでも善意にとらえるのではなく、事実をありのままに解明する猫丸先輩の謎解きに共感できます。 肩が凝らずに読める、楽しいミステリです。他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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初めて読んだ猫丸先輩の作品なのですが、前作を読んでいなくてもなんら問題はありませんでした。短編5つが収録されていますが、どこから読んでも大丈夫。 この猫丸先輩、なんともいえず愉快なキャラクターです。初対面の人には、「この人、ちょっと足りないんじゃないか?」と思わせるような、言動と行動。それが、ひとたび”事件”が起こると、名探偵に変身してしまいます。 ここに出てくる謎は、誰が殺したとか、そういったものではなく、いわゆる日常の謎。結果が分かってしまうとなあんだ、そんなことか、と思うようなことだけれど、みんな答えがわからなくてイライラ、おろおろする様子がおもしろい。この謎を解けるのは、やはり猫丸先輩だからでしょう。彼が追求するのは「おもしろさ」。自分の興味の赴くままにいろんなことに首をつっこんでいる。だからきっと、既成概念にとらわれないんでしょう。 なにか”事件”が起きると、普通の人は「誰がやったんだ」とまず考える。それから「どうして(そんなことを)やったんだ」となる。そのとき人は、そこに”悪意”を見いだそうとします。そしてついつい、”犯人探し”のようなことになってしまう。しかしそこで、いやいや、そんなことじゃないんだよ、と事件全体を単純に解明してくれるのが猫丸先輩です。 彼のような生き方をしているからこそ、これらの謎が解けるのだと思います。私たちのように「世間の常識」にとらわれていると、見えるものも見えなくなってしまうんですね。かといって、なんでもかんでも善意にとらえるのではなく、事実をありのままに解明する猫丸先輩の謎解きに共感できます。 肩が凝らずに読める、楽しいミステリです。他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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猫丸先輩のみならず『鬼軍曹』のキャラが面白い。 珍獣は脇役の『イタちゃん』が最後の最後に発見 するのですが、その後の展開が気になります。面白そうなバイトを面白くこなす先輩は、トボけたフリでスルドイ、身近にいてくれたらきっと楽しいだろうと思わせてくれます。 | ||||
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猫丸先輩のみならず『鬼軍曹』のキャラが面白い。 珍獣は脇役の『イタちゃん』が最後の最後に発見 するのですが、その後の展開が気になります。 面白そうなバイトを面白くこなす先輩は、トボけた フリでスルドイ、身近にいてくれたらきっと楽しいだろうと 思わせてくれます。 | ||||
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『日曜の夜は出たくない』に続く猫丸先輩シリーズ第2短編集。「よっ、待ってました!」と掛け声をかけたくなったくらい、今回の文庫化は嬉しかったです。これほどお気楽な探偵ってのも、そうそういないんじゃないでしょうか。奇妙な事件を前にして、うーんと首を捻る人たちを面白そうに見つめ、しばしば煙に巻いたり、げははははと大笑いしたりしながら謎を解いてみせる猫丸先輩。人一倍好奇心旺盛で、茶目っ気があって、お調子者の猫丸先輩。妙に馴れ馴れしかったり、くだけた態度をとるかと思いきや、謎を解き明かす時は、さり気ない優しさを垣間見せる猫丸先輩。そんな猫丸先輩を見ているのはとっても楽しく、心がなごみます。今回の猫丸先輩の事件簿は、全部で五つ。いずれも、猫丸先輩がアルバイト先でひょっこり遭遇した、殺人とか一切なしの消失事件。事件の謎をこうひょいひょいっと、まるで子供が手品を披露して得意そうにしている、そんな感じで解き明かしていくんですね。読み終えた後の後味の良さ。くすりとさせてくれる爽やかな味。春駘蕩、いい湯だなあと、鼻歌のひとつも口ずさみたくなる倉知淳さんの猫丸先輩もの作品集なのでした(^^) | ||||
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『日曜の夜は出たくない』に続く猫丸先輩シリーズ第2短編集。 「よっ、待ってました!」と掛け声をかけたくなったくらい、 今回の文庫化は嬉しかったです。 これほどお気楽な探偵ってのも、そうそういないんじゃないでしょうか。 奇妙な事件を前にして、うーんと首を捻る人たちを面白そうに見つめ、 しばしば煙に巻いたり、げははははと大笑いしたりしながら謎を解いて みせる猫丸先輩。人一倍好奇心旺盛で、茶目っ気があって、お調子者の 猫丸先輩。妙に馴れ馴れしかったり、くだけた態度をとるかと思いきや、 謎を解き明かす時は、さり気ない優しさを垣間見せる猫丸先輩。 そんな猫丸先輩を見ているのはとっても楽しく、心がなごみます。 今回の猫丸先輩の事件簿は、全部で五つ。 いずれも、猫丸先輩がアルバイト先でひょっこり遭遇した、 殺人とか一切なしの消失事件。 事件の謎をこうひょいひょいっと、まるで子供が手品を披露して 得意そうにしている、そんな感じで解き明かしていくんですね。 読み終えた後の後味の良さ。くすりとさせてくれる爽やかな味。 春駘蕩、いい湯だなあと、鼻歌のひとつも口ずさみたくなる 倉知淳さんの猫丸先輩もの作品集なのでした(^^) | ||||
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本名なのかあだ名なのか、それさえ定かではない名探偵”猫丸先輩”。デビュー作『日曜の夜は出たくない』でも紹介されている通り、眉の下までふっさり垂れた前髪、猫のようなまん丸の目をした愛嬌たっぷりの童顔、小男、30過ぎだが年齢不詳、はしゃぐ時はまるで子供のようで、時に(深読みすれば)辛辣。そして、興味の赴くままに何にでも首を突っ込み、何の脈絡もないアルバイトを転々とする人物である。だからどの話でも、いつどこからこの人が出てくるのか全くわからないという楽しみがある。本書はこの猫丸先輩の、互いに何の接点もないアルバイト中に起きた事件簿。『日曜の夜は~』でも、ヘンなバイトばかりしていたが、この作品集ではさらに輪をかけて、ペットショーのお使いやら新薬の人体実験Aらと、奇妙なところにばかり出没する。死体は一つもなく、あえて共通点を探すとすれば、人かモノの「消失」の謎を解くものばかり。どの作品も物語としてよくできており、ユーモアたっぷりな作風は変わらない。謎解きの鮮やかさと共に、奇妙な猫丸先輩プレゼンツのちょっとした非日常を楽しむ短編集にも仕上がっている。個人的には、あまりにもハマりすぎていてのどかな「猫の日の事件」、人体実験!のために小柄なのに採血されまくりでクタクタな猫丸先輩がかわいい「寝ていてください」がお気に入り。 | ||||
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本名なのかあだ名なのか、それさえ定かではない名探偵”猫丸先輩”。デビュー作『日曜の夜は出たくない』でも紹介されている通り、眉の下までふっさり垂れた前髪、猫のようなまん丸の目をした愛嬌たっぷりの童顔、小男、30過ぎだが年齢不詳、はしゃぐ時はまるで子供のようで、時に(深読みすれば)辛辣。そして、興味の赴くままに何にでも首を突っ込み、何の脈絡もないアルバイトを転々とする人物である。だからどの話でも、いつどこからこの人が出てくるのか全くわからないという楽しみがある。 本書はこの猫丸先輩の、互いに何の接点もないアルバイト中に起きた事件簿。『日曜の夜は~』でも、ヘンなバイトばかりしていたが、この作品集ではさらに輪をかけて、ペットショーのお使いやら新薬の人体実験Aらと、奇妙なところにばかり出没する。 死体は一つもなく、あえて共通点を探すとすれば、人かモノの「消失」の謎を解くものばかり。どの作品も物語としてよくできており、ユーモアたっぷりな作風は変わらない。謎解きの鮮やかさと共に、奇妙な猫丸先輩プレゼンツのちょっとした非日常を楽しむ短編集にも仕上がっている。 個人的には、あまりにもハマりすぎていてのどかな「猫の日の事件」、人体実験!のために小柄なのに採血されまくりでクタクタな猫丸先輩がかわいい「寝ていてください」がお気に入り。 | ||||
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