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ロシア幽霊軍艦事件
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ロシア幽霊軍艦事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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歴史的事実と、歴史の不思議な出来事から想像して、その不思議な出来事と史実をミックスしてフィクションに仕立て上げる手法には頭が下がります。どこからが史実でどこからが想像なのか全く分からないし、全部本当であって欲しいと思わせるような、心揺さぶられる物語の展開になっています。 最後に御手洗が明かす小説上の事実、本当に自分が登場人物のように驚き、まるでその場にいるような錯覚をしました。「えっ!?」と振り向いてしまいそうでした。傑作だと思います。この人が小説家と名乗っている限り、同じ舞台には到底立てそうもないな、という力を感じました。 | ||||
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お馴染み、御手洗潔シリーズ。芦ノ湖にうかぶ軍艦が映し出された古い一枚の写真が引き金となり、御手洗潔が歴史の謎ときにかかる。 全てフィクションだったら、と懇願してしまうほどのおもしろさ。ロマノフ朝について知らなくてもこの本を読めば興味を持ってしまう。 史実からよくここまで話を発展させて書けたものだ。御手洗潔シリーズということで手に取り、読んでみたのだが、それだけでは終わらなかった。御手洗シリーズの中でも大傑作の一冊と言える! | ||||
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どうしたら、芦ノ湖に軍艦が姿を現わせるのか?純粋にその答えに驚いた。 複雑ではあるが、その歴史的な背景にもとても魅かれた。 御手洗シリーズを引続き読んでいきたくなりました。 | ||||
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私としては、御手洗シリーズでは今のところ一番好きな作品。始めは「お?御手洗くん、理系から文系に息抜き?」と思って軽く読んでいた(結局脳みそという話になってから「やっぱり理系か」と思った)けれど、皇女と日本人の切ないラブストーリーの描き方は本当にきれいで、いつのまにか物語にすっかりのめりこんでいる自分がいました。「皇女の恋」っていうタイトルでも良かったんじゃないかな~? | ||||
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私としては、御手洗シリーズでは今のところ一番好きな作品。始めは「お?御手洗くん、理系から文系に息抜き?」と思って軽く読んでいた(結局脳みそという話になってから「やっぱり理系か」と思った)けれど、皇女と日本人の切ないラブストーリーの描き方は本当にきれいで、いつのまにか物語にすっかりのめりこんでいる自分がいました。 「皇女の恋」っていうタイトルでも良かったんじゃないかな~? | ||||
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芦ノ湖に浮かぶ巨大な軍艦を撮影した古い写真が、箱根の某ホテルに嘗て飾られていた・・・。しかし芦ノ湖は湖であるから、こんな巨大な船が入港できる筈もない・・・。この出だしは極めて魅惑的。一体どんなとんでもない謎が隠されているのか、興味津々で読み始めました。しかしこの作品は全体が大きく2部に分かれていて、この謎にリアリティを与えるための別のストーリーが、小説の後半に永延と語られます。島田作品にはこのようなパターンが多いのですが、個人的には後半の皇女とその恋人のハーレクィーン的な物語(の語り口)にはちょっと引いてしまいました。必要な挿話とは分かっていても、挿話とするにはボリュームが大きすぎた感はあります。また個人的に、皇女とその恋人とのロマンスには全く興味の無い私には退屈でした。本筋が面白いだけに残念です。なので星4つとしました。 | ||||
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芦ノ湖に浮かぶ巨大な軍艦を撮影した古い写真が、箱根の某ホテルに嘗て飾られていた・・・。しかし芦ノ湖は湖であるから、こんな巨大な船が入港できる筈もない・・・。この出だしは極めて魅惑的。一体どんなとんでもない謎が隠されているのか、興味津々で読み始めました。 しかしこの作品は全体が大きく2部に分かれていて、この謎にリアリティを与えるための別のストーリーが、小説の後半に永延と語られます。 島田作品にはこのようなパターンが多いのですが、個人的には後半の皇女とその恋人のハーレクィーン的な物語(の語り口)にはちょっと引いてしまいました。必要な挿話とは分かっていても、挿話とするにはボリュームが大きすぎた感はあります。また個人的に、皇女とその恋人とのロマンスには全く興味の無い私には退屈でした。 本筋が面白いだけに残念です。なので星4つとしました。 | ||||
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やっぱり御手洗がいると話の展開が速くていいですね!しょっぱなから石岡君が「御手洗が私と日本を捨てる1年ほど前」とか、エキセントリックな女性と彼女に尽くす夫のことを思って自分の老後に思いをはせてみたりとか。相変わらず……石岡くんでした。山の上の湖になぜ軍艦があったのか。レオナのもとに届けられた手紙の意味は。それらと平行して、ニコライ二世の第四皇女アナスタシアの謎と彼女の偽者として有名なとある女性の話が出てきます。偽者だといわれた女性は本当に偽者だったのか。くるくると「思い込み」がひっくり返され、そこに見えてくる物語に唖然となる。「三浦和義事件」と手法的には同じですが、あそこまで込み入ってない分ぐっと鮮やかで、むしろミステリの醍醐味をたっぷり楽しめた気がいたします。うん、面白かったのよ…。でもレイプシーンは痛かった。本気でえげつなかったです。「それが革命だ」という言葉は悲痛でしたが、その種のシーンが苦手な方は読み飛ばすことをお勧めします。歴史を舞台にしているのに負けない説得力とドラマ性でした。感服するしかない感じです。 | ||||
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竜臥亭も面白かったけれど、やはり御手洗がいないと淋しいというか石岡くんだけでは心元ない。「御手洗が私と日本を捨てて北欧に行ってしまう前年のこと」という書き出しで始まる御手洗シリーズ。御手洗という手持ちの駒を使って島田荘司がロマノフ王朝とニコライ二世の第四皇女アナスタシアの謎を提言している歴史本になっています。嘘か誠かは別にして、小説の中の空想は2つだけで、後は史実に基づいて作られているとあとがきで述べられています。謎は案外簡単だったりするのですが、ロマノフ王朝最期の話は歴史好きにはたまらないでしょう。御手洗抜きでも面白く読めます。 | ||||
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竜臥亭も面白かったけれど、やはり御手洗がいないと淋しいというか石岡くんだけでは心元ない。 「御手洗が私と日本を捨てて北欧に行ってしまう前年のこと」という書き出しで始まる御手洗シリーズ。 御手洗という手持ちの駒を使って島田荘司がロマノフ王朝とニコライ二世の第四皇女アナスタシアの謎を提言している歴史本になっています。 嘘か誠かは別にして、小説の中の空想は2つだけで、後は史実に基づいて作られているとあとがきで述べられています。 謎は案外簡単だったりするのですが、ロマノフ王朝最期の話は歴史好きにはたまらないでしょう。 御手洗抜きでも面白く読めます。 | ||||
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レオナをスタートに物語はスタートするが、読み終わった読後感はもはや別次元の作品だった。もうこの人は他の作家とはレベルが違う。従来より並列して動くストーリーを最後に結びつけるという小説手法を用いて多くの傑作を生み出し、『龍臥亭事件』ではその並列して動くストーリーの根幹部分に実際あった事件を据えるという手法が初めて用いられた。本作はそれをさらに大きく前進させ、歴史上の謎をストーリーの中心に据えて、御手洗に対峙させるという、作者に自信がなくてはできないことをさせている。『眩暈』のなかでも登場した御手洗の『脳』に対する説明も、脳研究の進歩とともに大きく前進し、歴史の事象を科学の眼で見るというスタンスが貫かれている。そしてストーリーの壮大さは全作品一と言えるだろう。何しろ単なるミステリーとしてなら『ロシア幽霊軍艦事件』というタイトルでもいいが、この作品のレベルの高さではこのタイトルはひどく陳腐な気がしてしまう。超一級の文学作品、あるいは研究論文としてもっといいタイトルをつけてあげたくなるくらいに素晴らしい。島田荘司は常に前進しているなぁと感じずにはいられない傑作だ。 | ||||
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御手洗シリーズの最新作。いつもと同じようにレオナをスタートに物語はスタートするが、読み終わった読後感はもはや別次元の作品だった。もうこの人は他の作家とはレベルが違う。 従来より並列して動くストーリーを最後に結びつけるという小説手法を用いて多くの傑作を生み出し、『龍臥亭事件』ではその並列して動くストーリーの根幹部分に実際あった事件を据えるという手法が初めて用いられた。本作はそれをさらに大きく前進させ、歴史上の謎をストーリーの中心に据えて、御手洗に対峙させるという、作者に自信がなくてはできないことをさせている。 『眩暈』のなかでも登場した御手洗の『脳』に対する説明も、脳研究の進歩とともに大きく前進し、歴史の事象を科学の眼で見るというスタンスが貫かれている。そしてストーリーの壮大さは全作品一と言えるだろう。 何しろ単なるミステリーとしてなら『ロシア幽霊軍艦事件』というタイトルでもいいが、この作品のレベルの高さではこのタイトルはひどく陳腐な気がしてしまう。超一級の文学作品、あるいは研究論文としてもっといいタイトルをつけてあげたくなるくらいに素晴らしい。 島田荘司は常に前進しているなぁと感じずにはいられない傑作だ。 | ||||
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最近の島田荘司は、またますます面白くなってきた!と期待させる一冊。まさに、島田荘司ならではの時間と空間を超越したトリックに、歴史というマジックが見せる壮大な魅力がブレンドされ、私的には島田作品の中でかなり上位に君臨する作品となりました。この作品のベースとなる事件は、本当に起こったロシアの歴史。ロシアという日本人にはなじみの薄い、むしろ暗く不気味な場所と、戦争の狂気が生んだ謎、その雰囲気に引き込まれ、読んだあとも頭から離れませんでした。(読後、ロシアの歴史書をかなり読んだくらいです)登場人物のキャラクタを売りにしている推理小説が多く、最近は推理小説というジャンル自体にかげりを感じていましたが、「ねじ式~」とあわせて、「求め続けていた推理小説の復活!」と喝采を上げた気分です。 | ||||
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最近の島田荘司は、またますます面白くなってきた!と期待させる一冊。まさに、島田荘司ならではの時間と空間を超越したトリックに、歴史というマジックが見せる壮大な魅力がブレンドされ、私的には島田作品の中でかなり上位に君臨する作品となりました。この作品のベースとなる事件は、本当に起こったロシアの歴史。ロシアという日本人にはなじみの薄い、むしろ暗く不気味な場所と、戦争の狂気が生んだ謎、その雰囲気に引き込まれ、読んだあとも頭から離れませんでした。(読後、ロシアの歴史書をかなり読んだくらいです)登場人物のキャラクタを売りにしている推理小説が多く、最近は推理小説というジャンル自体にかげりを感じていましたが、「ねじ式~」とあわせて、「求め続けていた推理小説の復活!」と喝采を上げた気分です。 | ||||
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御手洗潔シリーズという事で、どんな荒唐無稽な、どんな一見不可能と思える現象が起きるのかとわくわくしていましたが、私の期待と予測を斜め上のほうに上回っていました。この本の中では、「アナスタシア」皇女について御手洗潔の見解が詳しく述べられています。御手洗潔ファンのみならず、アナスタシア皇女に興味のある方にもお勧めです。 | ||||
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御手洗潔シリーズという事で、どんな荒唐無稽な、どんな一見不可能と思える現象が起きるのかとわくわくしていましたが、私の期待と予測を斜め上のほうに上回っていました。この本の中では、「アナスタシア」皇女について御手洗潔の見解が詳しく述べられています。御手洗潔ファンのみならず、アナスタシア皇女に興味のある方にもお勧めです。 | ||||
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