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中庭の出来事
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中庭の出来事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 1~20 1/3ページ
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結論からいうと、複雑な入れ子細工のようなとても凝った作品です。そして今回はしっかりオチがあります。が、そのオチが”なーんだ、ここまで読んできて結局そんなことなのか”と思う人、そしてずっと惑わされ言わば見事にだまされてきたことに爽快感を感じる人と、くっきり二手に分かれそうな気がします。 ネタばれしないように書くのはむずかしいのですが・・3人の人間が死にます。ある女優、天才肌の男性脚本家、そして就職活動をしているような紺のスーツの若い女性。場所は違うけれど、ビルの中やホテルの中、周りをぐるっと囲まれた吹き抜けがある中庭のような場所で。 まず最初にオーディションらしい様子が描かれ、台本は同じで3人の女優がいるのでほぼ同じ文章を3度繰り返し読むはめになり、最初からじりじりしてきます。気が短い人はこのあたりでもう投げ出してしまうかもしれません。 150ページくらいまで同じような繰り返しが続き、そのあたりでもまだ何が起きたのかさっぱりわからない状態です。話がやっと少し展開を見せ始めるのは300ページあたりからでしょうか。 それまで読者は、いったい誰が殺されたのか、それとも誰も殺されていないのか、これらは現実に起きたことなのか、それともただの劇の脚本か、曖昧模糊とした保留の状態で同じような記述を繰り返し読まねばなりません。自称恩田ファンの自分ですらかなり忍耐が必要でした。しかも話がうつうつとして暗いものだから、だんだんと気がめいってきます。 最後までたどりついて振り返ると、発想から筆を置くまで大変なエネルギーと時間を要したであろう大作ですごい作品だと思います。ただ、楽しい読書だったかというとどうも・・。暗い小説でも難解な作品でも読んでいて楽しいものは多く、たとえば江戸川乱歩や三島由紀夫、多くの古典作品も。けれどこれは迷路に迷い込んで引きずり回されたあげく、ものすごい根気が必要だったわりにはむくわれなかった感ありというか・・。似た雰囲気で「ユージニア」や「夏の名残りの薔薇」「木曜組曲」なんかはとても好きなんですが。 あと、もう少し短くできたのではないかと思います。500ページ超の長編ですが、300ページくらいでまとめられていたらもう少し違った印象だったかもしれません。 | ||||
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芝居にも興味のある私にとっては、いかにも面白そうな趣向で、期待して読んだのだが、残念ながら面白さが伝わって来なかった。恐らく、もっと集中して、細部を見逃さぬように読めば違うのだろうが、普通の読者にそこまで期待されても困る。 劇中劇を多重に重ねる趣向はわかるのだが、難解過ぎて、理解が付いていかない感じ。失礼ながら、趣向倒れではなかろうか。 | ||||
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かの山本周五郎賞でありながら、Amazonのレビューでは3点台の半ばという低迷ぶり(2021年9月時点) さもありなん。 やたらめったら伏線は多いが、回収されないまま放置されるもの多数。 納得感のあるオチもないし、主題らしきものもない。 感想は、読んで時間の無駄だった、というそれだけだ。 迷走に快感を得る読者も稀にいるだろうが、その仲間にわざわざ加わるほど暇ではない。 「夜のピクニック」など名作もある作者だが、もう二度と氏の作品を手に取ることはないと断言する。 | ||||
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良好な状態で受け取り読破中 ありがとうございました | ||||
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ミステリーの物語を期待してたのに、犯人どころかどれが本当の事件なのかも一向に分からなかった。と思ってたら最後の最後にどうやらこれはミステリー小説ではなかったらしいことが分かった。 514ページも読んだのに、時間が無駄になった気分。 | ||||
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安部工房の箱男は箱の中から外界を観察した作品で言葉のエッセンスが研ぎ澄まされて大変興味深い作品であり、これは外側から様々な角度から一点観察しているシュールな作品であり山本周五郎賞を受賞したかもしれないが、やたら修飾語が長ったらしく辟易するものだと感じた。恩田さんの作品は美しい形容詞と慎重な修飾語が流れるように取り込まれた作品だと思うが、この作品は意見の分かれるところだと思う。 | ||||
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ラストがなんだかなぁ…わかってても読んでしまうのが恩田陸作品。途中はほんとに面白い | ||||
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構成が凝ってて面白いのですが、劇と現実が交互に出てきて入り組んでおり、頭がごちゃごちゃになります。最後に全部筋がわかるかと思えば、読んでみてもわからず、結局何だったのか…? 登場人物の思考が細かく描かれて、そこが読み応えがあるので、恩田陸さんらしいのですが、ちょっと読みにくさが目立ったかな… 役者志望の方などは好きな話だと思います。 | ||||
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推理小説のようだが推理小説でもない。 伏線をはっているようだがそうでもない。 小説を読む楽しみを感じられない一作。 これは作者が書いて楽しいものなのでしょう。 | ||||
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どこまでか現実で、どこからがお話なのか。 難しい…。 一応は最後でお話が繋がるのですが、いまいちすっきりとしない。すっきりしなくて正解、みたいな。 工夫しすぎて、分かりにくかったです。 | ||||
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中庭で起きた3つの殺人事件。それを巡る3人の女、そして男。幾重にも劇中劇が構成され、読み進める内にどれが芝居でどれが現実なのか分からなくなる。 で、真犯人は一体誰だったんだろうか。 作者の力量を遺憾なく発揮した実験的な作品。 | ||||
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ただ複雑なだけ。特段の落ちもないし、こんなものかといった印象。 | ||||
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こういう変わった構成を活字で見せられるとは思わなかった。オススメです。 | ||||
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とにかく複雑で、謎がいっぱいです。それぞれの人たちの事件や謎、不思議な出来事が進んだり、どこか変化していたり、途中から台本のような形式になったり、事件の話と思いきや舞台の話だったり…と私にとっては読みごたえがありましたが、一気読みができない人にはきつい小説だと思います。 きついと思う理由は、この小説は、読んだ部分をある程度覚えていないと、話についていくことが難しいからです。突然前までの章とまったく違う場面に飛び、何章か前に話していた事件について考察していたり、微妙にさっきとは違う出来事が繰り返されたりしているので、一気に読みつつ内容を覚えていないと、「え、それ何の事件だったっけ?」前の章を読み返さなくてはいけなくなるかもしれないからです。 また、途中から現実と虚像(舞台)の世界が曖昧になり、混乱しやすくなるので、一気に長い時間読める環境で読んだほうがいいと思います。 最後は、私の頭の中がすべてひっくり返されたような感覚になりました。今までのはなんだったんだ!と思う人もいるかもしれませんが、最後の最後、数ページで十分に驚かせてもらったので、私はこの結末好きです。 | ||||
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うーん、とにかく疲れました笑 レビューで低評価している方て、設定が凝りすぎ、どこが現実でどこが芝居なのかわからないetc… 要するに複雑で分かりづらい!ということが言われているようですが、それこそがこの作品の狙いだったのではないだろうか 文庫版あらすじに"内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮"とあるように。 まぁ私自身も何を言いたいのか分からなくなってきましたが、個人的にはストーリー、構成、オチ共に納得の作品でした。 ただ読むのは一度きりでいいかな笑 | ||||
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複雑なことは言うつもりないよ。 とにかく面白かったし夢中になれたよ 読み終わったあとも、そこそこ満足感あったし。 楽しかったすごく | ||||
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恩田作品の多くに言えることですが、とても美しい情景が浮かびます。 それが好きで読んでるってところもあるんですけど。 話の内容は、ちょっと複雑に感じました。 1回に集中して読んだ方が良いかと思います。 3つの話が徐々に絡み合っていきます。 通勤中に、切れきれで読んでいた為、混乱しました。 | ||||
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こういう、設定に思い切り凝った小説って圧倒的な筆力がないと読みにくいんですよね・・・。 恩田さんはそもそも文章がすごく上手い人ではないと思いますし、この小説は一言で言ってしまえば「あまり面白くなかった」です。 小説の新しい表現方法に挑戦してみたのかな、というか、やりたいことは凄く伝わってきたんですが、 プロの仕事として「やりたいことは伝わるけど、結果が伴ってない」っていうのは一番恥ずかしいことなのではないかと・・・ あまり凝りすぎてない小説の方が、この人の作品は面白い気がします。 | ||||
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この人はいつもこういう変わった作品を描きたがるけど 普通に書いた本のほうが好きです。 普通ってなんですかって言う人もいるでしょうけど 簡単に言えば面白くなかったんで。 | ||||
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山本周五郎賞受賞作品には外れが無い・・・という持論が初めて崩れた作品です。 非常に緻密な構成をしているのは伝わってきました。 ですが最初から最後まで全く引き込まれることがありませんでした。 何故か考えてみたのですが、 '@劇中劇がつまらない 'A感情移入できる登場人物がいない 'B多分、主題がない という点かと思われます。 調理器具も調理方法もこだわりがあるのに、素材がいい加減な料理という感じ。 次のステップに向けた実験的作品というのであればまあ理解は出来なくは無いですが、単品として見た場合はこの評価が精一杯です。 | ||||
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