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中庭の出来事
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中庭の出来事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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結論からいうと、複雑な入れ子細工のようなとても凝った作品です。そして今回はしっかりオチがあります。が、そのオチが”なーんだ、ここまで読んできて結局そんなことなのか”と思う人、そしてずっと惑わされ言わば見事にだまされてきたことに爽快感を感じる人と、くっきり二手に分かれそうな気がします。 ネタばれしないように書くのはむずかしいのですが・・3人の人間が死にます。ある女優、天才肌の男性脚本家、そして就職活動をしているような紺のスーツの若い女性。場所は違うけれど、ビルの中やホテルの中、周りをぐるっと囲まれた吹き抜けがある中庭のような場所で。 まず最初にオーディションらしい様子が描かれ、台本は同じで3人の女優がいるのでほぼ同じ文章を3度繰り返し読むはめになり、最初からじりじりしてきます。気が短い人はこのあたりでもう投げ出してしまうかもしれません。 150ページくらいまで同じような繰り返しが続き、そのあたりでもまだ何が起きたのかさっぱりわからない状態です。話がやっと少し展開を見せ始めるのは300ページあたりからでしょうか。 それまで読者は、いったい誰が殺されたのか、それとも誰も殺されていないのか、これらは現実に起きたことなのか、それともただの劇の脚本か、曖昧模糊とした保留の状態で同じような記述を繰り返し読まねばなりません。自称恩田ファンの自分ですらかなり忍耐が必要でした。しかも話がうつうつとして暗いものだから、だんだんと気がめいってきます。 最後までたどりついて振り返ると、発想から筆を置くまで大変なエネルギーと時間を要したであろう大作ですごい作品だと思います。ただ、楽しい読書だったかというとどうも・・。暗い小説でも難解な作品でも読んでいて楽しいものは多く、たとえば江戸川乱歩や三島由紀夫、多くの古典作品も。けれどこれは迷路に迷い込んで引きずり回されたあげく、ものすごい根気が必要だったわりにはむくわれなかった感ありというか・・。似た雰囲気で「ユージニア」や「夏の名残りの薔薇」「木曜組曲」なんかはとても好きなんですが。 あと、もう少し短くできたのではないかと思います。500ページ超の長編ですが、300ページくらいでまとめられていたらもう少し違った印象だったかもしれません。 | ||||
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芝居にも興味のある私にとっては、いかにも面白そうな趣向で、期待して読んだのだが、残念ながら面白さが伝わって来なかった。恐らく、もっと集中して、細部を見逃さぬように読めば違うのだろうが、普通の読者にそこまで期待されても困る。 劇中劇を多重に重ねる趣向はわかるのだが、難解過ぎて、理解が付いていかない感じ。失礼ながら、趣向倒れではなかろうか。 | ||||
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ラストがなんだかなぁ…わかってても読んでしまうのが恩田陸作品。途中はほんとに面白い | ||||
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構成が凝ってて面白いのですが、劇と現実が交互に出てきて入り組んでおり、頭がごちゃごちゃになります。最後に全部筋がわかるかと思えば、読んでみてもわからず、結局何だったのか…? 登場人物の思考が細かく描かれて、そこが読み応えがあるので、恩田陸さんらしいのですが、ちょっと読みにくさが目立ったかな… 役者志望の方などは好きな話だと思います。 | ||||
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どこまでか現実で、どこからがお話なのか。 難しい…。 一応は最後でお話が繋がるのですが、いまいちすっきりとしない。すっきりしなくて正解、みたいな。 工夫しすぎて、分かりにくかったです。 | ||||
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恩田作品の多くに言えることですが、とても美しい情景が浮かびます。 それが好きで読んでるってところもあるんですけど。 話の内容は、ちょっと複雑に感じました。 1回に集中して読んだ方が良いかと思います。 3つの話が徐々に絡み合っていきます。 通勤中に、切れきれで読んでいた為、混乱しました。 | ||||
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こういう、設定に思い切り凝った小説って圧倒的な筆力がないと読みにくいんですよね・・・。 恩田さんはそもそも文章がすごく上手い人ではないと思いますし、この小説は一言で言ってしまえば「あまり面白くなかった」です。 小説の新しい表現方法に挑戦してみたのかな、というか、やりたいことは凄く伝わってきたんですが、 プロの仕事として「やりたいことは伝わるけど、結果が伴ってない」っていうのは一番恥ずかしいことなのではないかと・・・ あまり凝りすぎてない小説の方が、この人の作品は面白い気がします。 | ||||
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どこまでが(作中の)現実なのか、どこからが架空の物語なのか? 作品は、「中庭にて」「旅人たち」「中庭の出来事」という3つの話から構成されていて、それぞれが関連しつつ、微妙なズレを感じさせながら展開していきます。 最後の最後で、3つの話が繋がっていくところは、「なるほど」とは思うものの、あまり驚きはありませんでした。 ミステリの要素は、薄いと思います。 作品としての構成が複雑なので、集中して一気読みしてしまわないと、理解不能に陥る可能性あり。 「劇中劇を見ているつもりが、劇中劇の中の劇を見ていた」というような複雑さ。 そして、最後は、読者をも作中に巻き込むように、登場人物がこちらを向いて語りかけてきます。 ミステリ的な要素を求めるならば、あまりお勧めしませんが、作品を読み解くのが好きな方や、ひとつの作品を繰り返し読むタイプの方には、とても楽しめる作品だと思います。 | ||||
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多作で知られる恩田先生。 作品にムラがある気がします。 作られ過ぎると、少し、なあ。プロットの拾い忘れとかもある感じがします。 やはり、ネバーランドに始まり、光の帝国、夜のピクニックの切ない感じの方が、感動がある気がします。 | ||||
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小説内劇中劇、入れ子構造で組み込まれる物語、合わせ鏡のように絡み合う登場人物、 今読んでいる部分がどこに立脚しているか分からなくなるところがこの小説の魅力であり、読者を選ぶ要因となっているのでしょう。 個人的にはそれほど混乱せず一気に読むことができました(謎は謎として残ったままですが)。 読後感も予想に反して?すっきりとした感じです。 また劇中劇「中庭の出来事」も戯曲としてとても魅力的で、3人の女優+1人の男優の舞台として観てみたいと思わせる完成度となっています。 それにしても『Q&A」『ユージニア」といい恩田陸は独自の小説世界を次々発表し続けてますね。今後も期待です。 | ||||
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とにかくわかりにくい・・・が正直な感想です。 内側の物語と外側の物語の二つの話が平行に進んでいるということにさえ初めは気が付かず、???と思いながら読み進みました。ただ読み進むうちにわからないながらもなんとなく形のようなものが現れてきて、少しずつ糸がほぐれてきたように思います。 演劇には詳しくないのですが、これは舞台化を頭に置いて書かれているのかも知れないと思いました。 この著者の作品は読後がすっきりしないことがよくあるので、”ああ、またか・・・”という思いはありますが、それも味なのかなと思っています。 | ||||
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非常に楽しく読ませていただきました。特に最後の、種明かしとなるべき女優1、女優2、女優3の相談あたりはコミカルで笑みを禁じえませんでした。 一人の作家が殺される。容疑者は女優1〜女優3。3人はオーディション中でキャストが決定する前に殺害された。この女優がまったく同じ状況を言葉を替えて語ることにまず読者は戸惑うだろう。これが内側の話。 その一方で挿入される、この脚本を書いた脚本家が、それを思いつくに至った事件やら会話やらアイディアの切れ端をつかんだエピソードが挿入されていく。これが外側の話。 読み進むうちに、『内側の話』こそが外側で練られていた脚本ということが分かるという趣向で、内側も外側も同時に脚本家殺人事件が進行しはじめる。そして、しまいには外側までもが内側に飲み込まれ…… という壮大な話なのですが、シナリオを褒めたりするのがもう作者による自作の自画自賛に見えてメタフィクションの難しさを感じました。そこはちょっとアレでしたが、最後らへんのオールキャストによる、ミステリの幕切れにはあまりにもほのぼのとしたぐだぐだ加減がかなり好きでした。☆は3か4で迷って、でも瑕疵が多いなぁとも思うので3にさせていただきます。 いつもの膨大な与太話がこれでもか!ってほど突っ込まれているのはいつもの恩田陸っぽかったです。ところで最近の恩田陸の話、リフレインによる『ズレ』に焦点があたってますよね。ねじの回転、ユージニア、夏の名残の薔薇…、この作品はまだ未完成ですが、次はどこにたどり着くのかとわくわくします。 | ||||
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私の頭が悪いのだと思います・・ ストーリーが全く理解できませんでした。 所々”なるほど”と思わせる逸話もあり一瞬興味をもつのですが、 全体を通して考えた場合、霧の中を歩いているようなモヤモヤ感でいっぱいでした。 残念ながら、 何を伝えたかったのか、何を表現したかったのか、 わたしには意図不明です。 年末から年始にかけて頑張って読みましたが、 途中であきらめて他の作品に移れば良かったかなとちょっと後悔しています。 作者の方には申し訳ないのですが、 私の率直な感想です。 | ||||
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開けても開けても中から出てくるロシアの人形のようだった。自分が今どこにいるのかが分からなくなった。言葉には光があり、煌めきを残しているのだけれども、自分にはまだまだ理解できないままだ。 | ||||
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著者の「ドミノ」に近い実験的な作品だと思う。 ドミノと違うのは、構成が複雑で一筋縄でいかないこと。 私は、何度も読み返してしまった。 恩田陸という人は、引き出しがとっても多い人で、 今作も、色んな引用とアイデアで満ちています。 つまり、今作は恩田陸の頭の中を覗いているようなものに近く、 その意味では、オブザーバー(?)として旅人二人(昌夫たち)が登場する場面で、 霧・闇・トンネル・彼岸花などの非日常な小道具が使われているのは、 著者の内世界に導く為の、確信犯的な部分がよく出ていると思う。 でもちょっと考えすぎな気もする。 只、こんな作品を発表出来るのは、恩田陸が絶好調な証拠で、 だからこそ、今でなければ描けない作品だとは思う。 | ||||
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不思議な本でした。 自分では中に向って歩いているつもりなのに、いつのまにか外にでてしまうような。エッシャーの「階段」の不思議な絵のような物語でした。 お話の中にお話があってさらにその中にお話が・・・わからない! 読み終わったあとも???がグルグルとまわって、もう一度、もう一度と読み返したくなるような本でした。 | ||||
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