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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 81~93 5/5ページ
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見ての通りどこにも表題作をタイトルとする作品は出てこない。にもかかわらず全編を通し「三月は深き紅の淵に」が流れている。それを私は立体的な織物のようだとイメージしたが、ラストに“だまし絵”という単語が出てきたのを見て、嗚呼まさにその通りの物語だと感じる。 恩田陸と言う人がとても本が好きなんだということが伝わってくる。作中に出てきた作品をあまり(ほとんど)読んでないのが残念。とりあえず「チョコレート工場の秘密」って面白そうね。 きっとこの4話のうちどれが好きかっていうことで、読者の性格好みが出てくるんだろうな。ちなみに私が好きなのは・・・「待っている人々」。 | ||||
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薦められて読んだけど、やっぱりハズレでした。いわゆる「正統派」の読書をしている(著者の死後も人々に読まれつづけているしっかりとした作品もたくさん読む)ような人には、この小説は粗が目立って、きっと読んでも面白く感じられないと思います、たぶん。プラスのレビューが多い中で、こういうレビューは失礼かもしれないけど、いちおう私のような感想をもった人もいたということでご容赦を。あくまで好き嫌いの問題でしょうけど。 | ||||
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この本には恩田陸の全てが詰っている。彼女の書こうとしている作品たちの全て(おそらく、当時の彼女の)が。『三月は深き紅の淵に』という作品の魅力を語る老人たちに振りまわされる青年を描いた第一章、その作品を書いた著者を巡る謎にまつわる第二章、二人の少女の死の謎を追う第三章、実にとりとめがなく空想が飛びまわる第四章――そのどれもが魅力的です。後に彼女の作品を読み進んで(『麦の海に沈む果実』『黒と茶の幻想』『図書室の海』等々)、またこの本に戻って読むと新しい発見があったり、自分はもうすでに予告されていたものを読んでいたのだと愕然としたりして、何度でも楽しめます。ファン必携の一冊。持ってるだけで全然面白さが違います。 | ||||
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読書が趣味の鮫島は、同じ趣味を持つ会社会長の屋敷に招かれ、そこで好事家たちから、屋敷内にあるのに十年以上探しても発見できない幻の本の噂を聞く(「待っている人々」)。 女性編集者二人は、夜行列車で出雲へと向かう。その旅は、昔読んだ本の作者を見つけ出すための旅だったのだが・・・(「出雲夜想曲」)。 二人の少女が同時に事故死した。夏までは中睦まじかった二人がどうしてこんなことに・・・。少女たちの知己だった少年と女性は事件の真相を追う(「虹と雲と鳥と」)。 新作を構想中の作家の独白と、彼女の頭の中の物語が交互に展開される(「回転木馬」)。 「三月は深き紅の淵を」という名の魅惑に富んだ一冊の本を巡る四部構成のミステリ。 | ||||
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本というものには、たいがい一定したリズムがあるものだと思います。読者はそのリズムに乗って、小説を読み進めて行くもの。しかし、この本には一定したリズムというものはありません。この本は4部構成で、1部ごとに本をめぐる1つの話が展開されています。4つの話がそれぞれのリズムを持っていて、そのばらばらのリズムがつながって不思議な物語を作り出しているようです。リズムが一定していないのは気持ちが悪いはずなのに、いつの間にかページがどんどん進んでいる、やめられない、という感じなのです。物語を通して常に緊張感や不可思議な感じがつきまとう、奇妙で、魅力的な本です。 | ||||
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《三月は深き紅の淵を》という幻の小説を核に内側と外側の話が展開するという説明が一番合っていると思う。読み終えてみないとこの感覚は理解しにくいが、外側は私が今手にしているこの小説を、内側は小説の中で展開する話を表している。幻の小説も4部構成、この小説も4部構成。さらに内側の小説のなかにも小説が存在し、それが《三月は深き紅の淵を》という凝った作りになっている。単純なようで巧妙。4つの話は全く違っていながらも、本を書くというところで繋がっている。第4章では作者自身のことが触れられている。この小説を書いている作者自身に会えるのだ。「麦の海に沈む果実」を読んだ後に再読。嗚呼、何て素晴らしいんだ陸ワールド。 | ||||
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何故って、、、ろくに内容もわからない、ただ、人が「すばらしい」といっているだけの本をモチーフにして、これだけの小説群がかけてしまうし、それをまたむさぼるように私たちも読んでしまう、、、いったいどれほどすばらしい本なのだろう、それは、「絶世の美女」と描写された伝説の女性に対して悩ましい思いを抱く男性のように、私たちもうっとりと想像をたくましくせずにいられない。そして、知らず知らず、恩田ワールドのわなにはまっていくのだ、、、 | ||||
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第1章~第4章の4部構成。それぞれが「三月は深き紅の淵を」に少しづつ(沢山)関わってくる。1章では、まだ「三月」は完成していない。しかし、2章ではすでに出回っていて、登場人物は作者を探しに行く。3章は悲しい事故をきっかけに、「三月」(だと思う)を書こうとしている。最終章では、作者の一人称で始まり、一人称で終わっている。ところどころに、「麦の海に沈む果実」の断片が散らばっているのがとても興味深い所だった。 | ||||
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一晩だけ、それもたった一人にしか貸すことが出来ない『三月は深き紅の淵を』という作者未詳の小説にまつわるミステリー。4章仕立ての入れ子状態になったストーリー。 内と外、両方とも楽しめるってのが、ポイント。 この作品の中に詰めこまれている物語やイメージも、ひとつひとつが独立してそれぞれの作品を語るだけの魅力を持つ。それらを惜しげもなく、凝縮して、一冊の本に仕立て上げたことは、ふとっぱらというか、恩田陸がイメージの塊のような作家であるということの証明か。 そして、その文章もイメージの重層であることが、また物語の4重構造を引き立てているように感じる。 短いセンテンスで描写される人、色、風景、形、感情。 デジャヴのようなノスタルジアが見え隠れする。本好きの人には手にとって欲しい。 『三月は深き紅の淵を』という稀覯本を読みたいという登場人物の気持ちがわかります。 この作品の一番の美点であり、欠点は、その本を読めない自分を悔しく思うこと。読みたい・・・。 | ||||
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作品名に関するミステリィーが、4章あります。一度世に出されて回収されたゆえに稀覯本となった本の内容は?回収された理由は?1章は英国風にちょっとしゃれて終わっています。2章はそういうつながりかあったかと思わせる方法でまとめられています。とにかく、オムニバスしたてで4度楽しめる本です。 | ||||
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ミステリーが好きな人だったら、どこかで読んだことがあって、どこか自分と似て、そして、本を読むということを幸せに思える話。読んでる途中で、桜の花びらを指先にさがしてしまいそうな・・・。 恩田陸はこれを書きたくて作家になったのでは?と思う作品です。 | ||||
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「三月は深き紅の淵を」というタイトルの本があるという。作者不明の自費出版物。転売禁止、人に貸すときは一晩限り・一人に一回限りという条件があるため、その本を読み終えた者は少ない。内容の面白さと、それを取り巻く状況の異常さから、本のうわさばかりが広まっている。この本の謎を下敷きにして、4つの短編が展開されている。1はパズルを解くこと自体がテーマ、2は作者を探す旅、3は少年少女の微妙な心のもつれあいが描かれ、非常に恩田陸らしい作品である。4は作者の心の中がかかれている(らしい)部分で、難解かつオチがない。1で登場する本の謎が魅力的なだけに、3・4とだんだん尻つぼみになっていくのが悲しい。4の中に美内すずえの『聖アリス帝国』の第一話の面白さとその後の凋落(という表現ではないが)振りが言及されているが、まさにそれに似た印象だ。 | ||||
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