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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 61~80 4/5ページ
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この魅惑的なタイトルに魅かれて読み始めました。 個人的には第一章がいちばん好きでした。私の中の「三月は深き紅の淵を」に最もイメージがぴたりときました。「三月は深き紅の淵を」の魅力はなんといってもまだ見ぬ本でありつづけること。想像力と好奇心ををかき立てられる本です。 | ||||
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『三月は深き紅の淵を』。 なんて吸引力のあるタイトルなんだろう。 このタイトルだけで星を幾つか付けたくなる。 内容は皆さんが書かれている通り4部構成となっている。 その中には2重、3重の『三月は深き紅の淵を』が仕掛けられている。 読み手である私は、どれが本当の『三月〜』なのか見極めようとするうちに話にドンドン引き込まれていく結果になった。 読み終わってみて。 結局、どれが真の『三月〜』かは分からなかった。 どれもそうだったのかもしれない、どれも違ったのかも・・・ 真の姿を見つけることができなかったからか、 『三月は深き紅の淵を』というタイトルが私の中でより一層あやしく光る。 これが恩田マジックなのだろうか。 | ||||
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こちらを後で読んだためか、第4章が非常にわかりやすく感じました。中編をつなぐ一筋の流れが絶妙に織り込まれています。パズルを解くと言うよりも、糸を織り込んでいく小説だなぁと感じました。タイトルの後ろに続く言葉は何なのだろうと想像してしまいます。 | ||||
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’98年版「このミステリーがすごい!」国内編第9位にランクインした、恩田陸の作品のなかでもミステリー色の濃い作品。 幻の本をめぐる4つの中編からなるオムニバス形式の連作集。 4章のうち私は第2章、第3章が良かった。特に第3章は著者の得意分野(?)である高校生たちが登場し、巧緻な心理戦を展開していて、「実は・・・だった。」という謎もいくつか用意されていて面白かった。 反面第1章は英国ミステリー風に凝りすぎていて、また第4章はあまりにも私小説色が強すぎていまひとつだった。 それでも全体として、ミステリー好きの私にとってはなんとも静謐で不思議な味わいのある作品として充分楽しめた。 | ||||
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この本は恩田さんらしさが出ていたと思います。4章になっていて、それぞれ違うけど、どこか繋がったミステリーが楽しめます。『3月は深き紅の淵を』という本をめぐるお話です。すごく不思議で、実際に本の中に登場する『3月は深き紅の淵を』を読んでみたくなりました。 | ||||
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幻の本『三月は深き紅の淵に』 作者は不明、コピー厳禁、友人に貸す場合読ませていいのは一人だけ、それも一晩のみと言う条件のもとに配られた本を巡って繰り広げられるミステリー。もし実在するならば是非呼んでみたいと思うのですが・・・恩田さん特有の世界で4つの中篇には引きずり込まれるのですが、最後には、だから何なのといつものように思ってしまいました | ||||
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4編の物語から成る作品で、一見何の共通点もないように見られる一つ一つの物語の中に「三月は深き紅の淵を」という物語が何度となく出てきます。作者不明、内容も詳しくは語られず、たくさん制約があるにも拘らず人々の興味を集めどうしても読みたいと思わせる「三月は深き紅の淵を」という本を4つの視点から描いています。4つのエピソードは全くといっていいほどカラーが違うので、飽きる事無く読めると思います。「麦の海に沈む果実」を読んでいる方は最後の回転木馬を読むと、又違った感じを受けて面白いと思います。 | ||||
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一人に一晩だけ借りて読むことができるという幻の本<三月は深き紅の淵を>をめぐり、「待っている人々」「出雲夜想曲」「虹と雲と鳥と」「回転木馬」の4つの話が出てきます。 この4つの外側の話に対して、話の中では同じタイトルの本<三月は・・・>に、「黒と茶の幻想」「冬の湖」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「鳩笛」と4つの内側の話が出てきます。 たとえていうなら、宝箱の中にもう一つ宝箱が隠れているみたいな・・・感じかなぁ。 この8つの話が、微妙に絡み合いながら一つの物語になって、立体的な不思議な感覚を感じさせてくれます。 出だしから、読書好きには是非とも読んでみたい気にさせてくれるし、読み進むうちに内側の話にも、どんどん興味がでてきます。 またこの本は、恩田さんのいろいろな引き出しを覗ける本でもあり、その中から自分に合った恩田さんの引き出しを見つけられる本でもあります。私もこの本で、恩田ファンになってしまいました。 この本で恩田さんの魅力に惹かれた方は、内側の第1章<黒と茶の幻想>や外側第4章にでてきた水野理瀬の本<麦の海に沈む果実>等も、読んでみることをお奨めします。 | ||||
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恩田陸ファンならば読まなくてはいけない気にさせられる一冊。ファンとしては暗黙のルールの様な。勿論、恩田さん本人はそんな事おもっていないだろうけれど・・・・ でも、この本にチラリチラリと登場する「麦の海・・・」等を未読でも十分楽しめますがやはり恩田作品を沢山読んだ後に読むほうが、より良いですね。私は恩田ファンになりたての時に読みましたが、独特の不思議なムードに浸れました。あえて言うならば薄暗い冬の図書館にいるような感覚というか。 ただ、良くも悪くも著者のクセが出ている本だと思います。 | ||||
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コピーをとってはいけない、作者を明かさない、友人に貸す場合はたった一人だけで、それも一晩だけ。さまざまな条件をつけられた「三月は深き紅の淵に」という本。だがこの本は、その存在さえも疑わしいところがあった。この作品は、本を探す話、本の作者をつきとめようとする話、本が書かれようとしている話、本が書かれている最中の話の4部作になっているが、どれも独立した話になっていて、関連性がないように見える。だがどれもが「三月は深き紅の淵を」の本にまつわる話なのだ。人がそれぞれその本をどうとらえるかで、本はどんな姿にでもなり得る。人の数と同じだけの種類の「三月は深き紅の淵を」の本が存在する。そんな気さえした。 | ||||
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このタイトルにひかれました!読んで間違いなかった、1ページ目からひきずりこまれ、もっと読みたいと思わせる、恩田ワールド全開です。本編の4つの話と『三月は深き紅の淵を』という架空?の話が交差する不思議な世界です。 | ||||
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至って、独特な感じ。文体でなくムード。引き立てるムード。前半は叙述ミステリーの要素を含みながら後半はサイコサスペンスにもなってくる幅の広さ。幅が広いからかどうかしっくりこない感じもあるが。短いせいもあるのだろう。あくまでも本作に至ってはそう感じさせられた。 どこかにあるだろうと言われている幻の本「三月は深き紅の淵を」という本を巡る話で、第一章は主人公がその本を読んだと言われた人達のいる家に招かれる。四部作構成、出版数は数百しかない自費出版作。持ち主から借りた物は1日で返さなければらならない。第二章は女性編集者が本の作家を探る話。第三章、第四章は学園物。 第三章と第四章にテーマの追求の面では似ているが全部構成は異なる。四部作というのは本作もそうであり作中作の「三月は深き紅の淵を」もそうである。第一章は取りあえず作中作について語られる。勝手に話は進み、そしてラストは。ネタバレでしかないのに書けないが、決して読む気を失わないで読み通して欲しい。俺自身、第一章の終了時に屈折しかけただけに。 恩田陸という作家は色んな要素を持っているんだろう。それをこの小説にぶつけてきている。前半で提示された謎が別の方向へ行くんだから明らかに作家はひねくれ者とも思ってみる。面白いことに変わりないのだが、もっと面白くできるはず。 解説で皆川博子が述べているが、本作の解説は難しい。最後に締めくくっている言葉は、なんとなく納得した。 | ||||
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4つの章には『三月は深き紅の淵を』という本が共通して登場します。読み手は今、自分が同名書を手にしている状況から期待と同時に不思議な感覚を味わうのではないでしょうか。4つの章の中では、登場人物により『三月~』の内容が語られたり、又はその作者について言及されたりと、様々な角度からその本に光があてられます。自分が今読んでる本とは違う『三月~』が物語の中で妖しい魅力を漂わせます。できることなら手を伸ばして作中の『三月~』を手にとり読みたい!と、私は切実に思いました。本書の中で端的に表される物語は、恩田氏の他の本(『黒と茶の幻想』『麦の海に沈む果実』)で独立した作品として出版されています。『黒と~』『麦の~』も本書と同様に私の好きな作品でおすすめです。 | ||||
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この本の中に出てくる本、その本に読書好きなら非常な魅力を感じます。その魅力だけでも、かなりこの話に惹き込まれます。短編四編からなる一冊ですが、タイプは様々。きっとお気に入りの一つが見つかると思います。短編の中のひとつに、学園物があります。これと、同著者の「麦の海に沈む果実」がつながって(?)います。読み終えた方はぜひこちらも!! | ||||
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不思議で詩的なタイトルです。表紙の絵もすてきで、本を見た瞬間から、作者のワールドへ引き込まれてしまいました。4つの短編は全く別々のお話ですが、表題の「三月は深き紅の淵を」という幻の本をテーマに、奇妙にリンクしていきます。第一部は、楽しい短編ミステリーとして読めるのですが、第二部以降、一気に不思議の世界に入っていきました。4つ目のお話が気に入ったら、同著者の「麦の海に沈む果実」、短編がリンクする不思議さに惹かれれば、「光の帝国」もお勧めですよ。 | ||||
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美しいタイトルに惹かれて買いました。読者をひっぱってゆく文章力・演出力のある作家で、そこそこ読ませるんですが、なんというかオチがイマイチですね。ミステリというのはやはり伏線が複雑であればあるほど、素晴らしい大オチを期待して読みすすむんですが、それがなかったので消化不良気味でした。他の作品にもこの「三月は深き紅の淵を」という本がちらりと出ていたりするんで、ひょっとしたら何かの超大作の一部なんでしょうか? | ||||
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私は推理小説が好きだった。しかし、食傷気味で遠ざかっていた。かなり読んだ横溝正史あたりが原因なのだがこれでもかと見せ付けられたって少しも推理の醍醐味も味わえない。この小説で殺人がなかったとは言わないがあっと言わせるどんでん返しが待ち受けている。一冊の本にかかわる謎。人の生き死には紛れもない重大事だが果たして彼女らは!といった重い重い問いかけもある。この小説で人が死なないわけでもないのだ。そして、・・・ | ||||
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恩田陸の大ファンの私だが、正直この本は何が面白いのかサッパリわからなかった。『三月は深き紅の淵を』という幻の本をめぐるさまざまな話が4章に分かれて入っているのだが、それぞれの章に関連性が薄く、しかもそれぞれの章が中途半端すぎて何が言いたいのかわからなかった。おそらくいいたいことを詰め込みすぎたのだろう。第一章は『三月は~』を大きな屋敷から探し出す話。4人の老人と主人公の若者との腹の探り合い。この章が一番恩田陸らしくて面白かったと思う。第二章は二人の女性編集者が『三月~』の作者を探しに出雲へ旅をする話。所謂オチがありきたりで、予想がついてしまった。第三章は異母姉妹の事故死の真相を暴くミステリー。一番ちゃんとした小説っぽい章。しかし、オチがきれいに丸く収まりすぎて(?)、物足りなさを感じた。またこの章では恩田陸らしさがあまり感じられなかった。第四章は恩田陸自身の一人称で書かれた、『三月~』を書くときの話。『麦の海に沈む果実』へつながる描写が多数あり、その部分に興味をそそられるが、『麦の海~』を読んだ後に読むと、未完成に感じ、あまり面白みを感じなかった。以上ひたすら文句を述べてきたが、これはおそらく私に合わなかっただけだろうと思われる。非常に複雑な構造の神秘的な作品であることは確かなので、時間に余裕のある方なら、一度読んでみてもいいかもしれない。 | ||||
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すっごく不思議な本だった。読み始めて5分したら、もうこの本にハマってた。読んでる途中に「あれっ?」って気づく、この本の謎。恩田陸さんの本が好きな人は「これは…」とついニヤニヤしちゃうそんな本。リアルとバーチャルが交錯する、不思議な世界にハマりたい人はぜひぜひオススメです!! | ||||
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『三月は深き紅の淵を』という謎の本をめぐるミステリー4篇。1編1篇も独立して面白い話です。1つ1つの話の趣が異なり、いろいろなミステリーが楽しめます。が、謎の本『三月は深き紅の淵を』も4部構成から成り立っていて、それが、上手く写像されている・・というだけの本ではありません。驚きました。手間と気合の入った本でした。わりあい、あっさりした話が多かったですが、実は迷宮だったりして、、という感じの本でした。 | ||||
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