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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 1~20 1/4ページ
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恩田陸さんの理瀬シリーズを読み始めました。まずは『三月は深き紅の淵を』。 同名の小説を巡る4つの物語。3つ目までは普通に面白い。4つ目が理瀬シリーズに繋がるものですが、最初読んだときは完全に置いてけぼりくらいました。『麦の海に沈む果実』を読んでから、もう一度読み返すと、予告編みたいな感じになってた。 | ||||
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に、連載されていた小説なんですね。第三章「虹と雲と鳥と」を読んで、なんとなく桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』に似てるなと思ったのですが、『三月は深き紅の淵を』が97年に刊行されていて、『砂糖菓子』は2004年の発売なんですね。ストーリーやキャラは違いますが、雰囲気とモチーフが似てるかな?って思いました。第四章は、作者自身が出てきて作中で『三月は』の第四章を構想しながら書いていて、その合間に、理瀬を主人公とした学園ものの小説の断片が挿入されています。完全なメタフィクションになっていて、古くはアンドレ・ジッドの『贋金つくり』が、日本では永井荷風の『墨東奇譚』などが同じ入れ子構造の小説になっていますと、大学の授業で習ったりもしますが、97年当時のメフィスト界隈でもメタが流行っていたのでしょうか? | ||||
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星5つと星4つを足すと全体の67%、けれど、評価した人のうちレビューを書いた人は61%で(レビュー記入時)そしてざっとみたところ低い評価が目立つと感じました。恩田さん作品は本当に賛否両論ですね。いつも言われるのは「オチがはっきりしない」ということです。 たとえば映画でいうと、起承転結やオチがはっきりしていて「ああ、おもしろかった!」で終われるハリウッド物を多くの人が好み、意味深でふわっとしたヨーロッパの文芸映画はファンの絶対数が少ない、この種の好みの差でしょうか。 最近、最初から恩田さん作品を再読しています。個人的にはこの本は特にすばらしい作品だと感じます。1997年出版で、1992年デビューから4冊目の単行本ですが、初期作品としてはとても完成度が高いと思います。ミステリと名はついていますが、恩田さんなので本格とか新本格にはなりません。やはり幻想味があるというか。 4つのまったくタッチの違う中編が収められています。そして第4話は「麦の海に沈む果実」に繋がり、作中作である「黒と茶の幻想」が後に書かれることになり、さまざまな作品がここから派生していきます。そういう意味では恩田ファンにとっては必読の書でしょう。 1話目。秘密めいた雰囲気で淡々と進む話にぞくぞくします。 また、出てくる料理とお酒のおいしそうなこと。恩田さんは酒豪で食通でも有名ですが、食べてみたいと思うような料理ばかりで、あの場に自分も入れてもらって、舌鼓を打ちながら読書談義に加わりたいと思ってしまいました。主人公の若者もそれは同じだったようですね。 2話目。幻の本の謎の作者を探しに、親友の女編集者2人が夜行列車で出雲に行く話です。最後にその本の作者が明らかになるのですが、それには複雑ないきさつが隠されていました。 3話目。小さな地方都市で城の高台から2人の女子高生が転落死します。手すりが老朽化していたことから事故死で片付けられますが、納得がいかない元ボーイフレンドと家庭教師がじわじわとその真相をつきとめていく話です。 4話目。1章目からこの本を書いているらしい作家が、どうしてこの本を書こうと思ったか、どのように書こうと思ったか、自分の幼い頃の思い出、影響を受けた本や映画、小学校5年生の時に読んだ本によって人生の方向が特定の方へと動いたという手ごたえ、実際に出雲へ1人旅した時のことなどを述べています。 これらは恩田さんご本人のことそのままだと思われ、経験や好みなどが率直に書かれていてとても興味深く読めました。恩田ファンなら共通したものがたくさんみつかるかもしれません。 また、その合間に、新しい転校生を迎えた寄宿制学校の物語が進行します。いかにも恩田さんらしい学園物でどこか「トーマの心臓」を思い出させます。 この本の構成は、「三月は深き紅の淵を」という小説は「第一章では存在しないことになっており、第二章では実際に存在していることになっており、第三章ではこれから書かれようとしている、第四章では作者が今まさにそれを書こうとしている」というものです。 その巧みさ、精緻さ、謎めいた雰囲気、印象的な言葉の数々、ファンにはたまらない作品だと思います。 | ||||
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読んでいると、前半では「そうそう、こういうの読みたかったんだよ~! 面白くなってきた~」と期待値がどんどん上がっていくのに、後半ラストに近づくにつれ「……あれ、こういうオチなんだ。なんか思っていたのと違う」とちょっと期待しすぎたな……ってなる感じでした。 第一章の、主人公以外のメンバーが稀覯本“三月は深き紅の淵を”について、こういう本だったとか、こういう感じの内容だったとか、コピーを見せてもらったことがあるけどこういう話だった……とか、美味しそうな料理の前で楽しそうに語るシーンではとってもわくわくして、私もその“三月”を読んでみたいなと思わせるところは良かったのですが、オチまで読むと「それかぁ……まぁそうだよな……」ってちょっとがっかりというか、魔法が解けちゃったような気持ちがしました。 第2章も、編集者二人が寝台列車に乗って、“三月”の作者について、あーでもないこーでもないと推理していって……というところは非常にわくわくしました。でもやっぱりラストで「そういうオチか……うーん……」と魔法が解けてしまう。 第3章と第4章については、私としては不発で終わってしまいました。始終うーん……。 第1章と第2章のそれぞれ前半が最高、それ以外はちょっと……。 期待のジェットコースター感がすごいです。 第一章の劇中劇が読みたくて、別の作品『黒と茶の幻想』も読んでみたのですが、三月の作中に出てきた話よりちょっと期待外れな話でした(まぁまぁ面白かったですが、やっぱり期待しすぎてしまうようです)。 | ||||
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読みやすい | ||||
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いやあ、悔しい。なんというか、すごい。 いや、すごい面白いというのでもない。なんというのだろうか、そう、予想もしない展開だった。 これまで幾つかの恩田作品を読んできました。私にとって、彼女の作品のイメージは青春爽やか系なのですが、ミステリー作家とみなした方がしっくりするかもしれない、そう思わせるほどの驚きの作品でした。 <あらすじ> 幻の作品で私家版である『三月は深き紅の淵を』という書籍を巡る物語。4部構成になっていますが、それぞれの章で『三月は深き紅の淵を』を追い求めるストーリーが展開されます。 <各章構成> 極力ネタバレしないように粗く描きますが、 第一章・・・サラリーマン、金満家のお屋敷に潜む『三月は深き紅の淵を』を探す。 第二章・・・女編集者、『三月は深き紅の淵を』の起源を探す。 第三章・・・二人の美人高校生篠田美佐緒と林祥子が死んだ理由とは? 第四章・・・どうぞお読みください。 <特徴> 読後に感心しきりになってしまった理由は、何といっても構成です。 皆さん、劇中劇とかってご存じですか。近頃のドラマでもたまにありますよね。お話の中でニュースのワイドショーが繰り広げられていたり、ドラマの中で文字通り劇団がドラマを演じたり。 本作は本なので、類似のことを表現しようとすると本中本というのでしょうか(あぁ、済みません、言ってしまった)。その展開があっと言わせるものでありました。これを見ただけでは意味不明でしょうがい、読んだらああこれの事ねえとわかるかもしれません。 <ちょっぴりすてきな発想:個人図書館> あんまり書くとこれから読む方の楽しみを奪ってしまうので、代わりに、作品中にあった素敵な発想を書いてみたいと思います。まずは第一章から。題して「生まれて死ぬまで個人図書館」 「生まれて初めて開いた絵本から順番に、自分が今まで読んできた本を全部見られたらなあ、って思うことありませんか? 雑誌やなんかも全部。そうそうこの時期はSFに凝ってたなあとか、このころはクラスの連中がみんな星新一読んでたなあとか。それが一つの本棚に順番に収まっていてぱらぱらめくれたら。そういう図書館が一人一人にあって、他人の読書ヒストリーを除くっていうのも面白いだろうなあ。」(P.90) ちょっといいなあと思いました。たまにAmazonの購入履歴をみて、ああそういう本読んだなとかなります。また、書評ブログをやる理由も、過去読んだものを形に残しておくという点であるとすれば発想は似ています。しかし、すべての本というと、私の場合かつて買ったエロ本とかも並んじゃうんだから(もっと恥ずかしい本も買ったものですが。。。)、他人に覗かれたらやっぱり恥ずかしいなあ笑。 <ちょっぴりすてきな発想:本のなる木> もう一つだけ。続いて第二章から。本のなる木を夢想する女性編集者の一言です。 「今でも人間が小説を書いていることが信じられない時があるあるもんね。どこかに小説のなる木かなんかがあって、みんなそこからむしり取って来ているんじゃないかなって思うよ。この稼業を選んでずいぶん経つけど、未だにだまされてるような気がする。いつかきっと『ほらーやっぱりそうだったんだー』って、その現場を押さえてやろうと思っているのよね」(P.162) なんか夢のある可愛らしい発想じゃありませんか。赤ちゃんはコウノトリが運んでくる的な。しかし、赤ちゃんだって、生々しい人間の性の営みの末に生まれるのと同様、きっと小説も、作家さんの頭をかきむしるほどの呻吟の末に出来上がるのでしょうね。でも素敵な発想です。フランスポストモダンとかドイツ観念論のなる木があるとすれば恐ろしくイカつい木に生えているのだろうなあとか想像しちゃいました。 <終わりに> まとめますと、本作は人によって好き嫌いがある作品かもしれません。特に第四部は物語と独白が重なっていて、結構わかりにくかったらかです。でも、私は第四部があったからこそ、さすが恩田氏、という想いを抱きました。 でも本好きな人には是非読んでほしいなあと思いました。本や読書が主題ですし、作家・編集者・読者とそれぞれ本に対する見方や想いが描かれており、そういう視点もまた興味深いものでした。 | ||||
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ありがとうございます。 | ||||
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新感覚? 恩田陸自身が登場して執筆した時の考えなどを語る自虐的楽屋落ちミステリー。私はほぼ同年代の作者が語る内容が興味深く感じたのだけれど、実際の小説が作者の意図するように読めたかと言えば、かなり疑問。楽屋落ちでネタバレしなければ、4部作だと思いもしなかったと思う。それを懸念してあえて楽屋落ちして見せたと推察。 | ||||
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不思議な話でした。特に第4章。 個人的には第3章が面白かったかな。 大きな謎につつまれたような感じは きっと好き嫌い別れるんだろうなと思いました。 | ||||
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私家版で200部しか印刷されなかった、幻の名作をめぐる4部作。 本の在処を探す第一章から本の作者を探る第二章、そして本が書かれる 以前の物語などの章が続く。 著者初期の作品にもかかわらず、2001年初版、2017年には33刷りに達 するロングセラーだ。 その魅力のいちばんは、おそらく最終章にあるだろう。 いろんな「書き出し」を提案し、まるで読者に選択を委ねているようだ。 作者の迷い、苦しみを見せているようでもあり、読者に挑戦しているよう でもある。 「蜜蜂と遠雷」ではどんな迷いがあっただろうか。 | ||||
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幻の本「三月は」についての4つの中編。第一章「待っている人々」本の好事家たちが集まって「三月は」について話をする。第二章の「出雲夜想曲」とても好みだった。40代と30代の女性編集者二人の夜行列車での会話が大半。40代のほうのどこか少女じみた性格の敏腕編集者のキャラクターがいい。第三章「虹と雲と鳥と」二人の女子高生が転落死をする。高校生たちの愛憎が読むのが辛い。しかし、少しずつ理由がわかってきて、転落寸前のセリフが胸をうつ。第四章「回転木馬」著者のエッセイ風の話に恩田陸自身の長編が入れ子構造になっている。面白く読めました。 | ||||
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1話と3話が秀逸、特に3話は、読みごたえ充分、 高台に位置する公園には、実は危険な場所があってある時地元の女子高生2人の転落事故が起きる。 この事故について納得できない人間によって次第に解明されていく謎。 そして驚く真相が明らかになっていく。 処女作、六番目の小夜子も面白い学園モノだったが、個人的にはこちらの方が数段面白かった、 さらに1話目もとても楽しめた。 入社後、会社恒例の会長との会食会に選ばれた主人公は、とてつもない敷地の豪邸に招かれ、風変わりな老人たちと会食しながら、会長から風変わりな問題を提案される。戸惑いながらも次第にその謎解きにのめり込んでいく、、 提案された問題が、4話構成の本作品とリンクしていくという凝った趣向なのだが。 残念なのは、4話目が消化不良な点、 4話目がまともなら文句なく大傑作だったと思う | ||||
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全四章の短編が集まっていて各章ジャンルが違うが 全体としてはミステリとか幻想小説っぽい うら寂しい雰囲気が漂う 文章の巧みさにつられて 読んでいる最中にさまざまな感情が去来するのに その感情は寝て起きると消えてしまうので 後日内容が思い出せず 小説の中でも明確なストーリーが語られるわけでもなく 言ってしまうと雰囲気しかないのだが その雰囲気がとても良いので好きな人はすごく好きだろう うまく紹介できないが、良い作品だと思う | ||||
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幻の著書「三月は深き紅の淵を」をめぐる4つの物語。 それぞれの作品に直接の関わりがあるわけではないが、読み進めるうちにその稀覯本の内容が浮かび上がってきて、ストーリーと微妙にリンクしていることが分かる。 一晩だけしか貸すことが許されない本。誰が、何のために書き残し、どのように読み手に忘れえぬものを残していったのか。 本作品は、入れ子の体裁をとっているが、作中作はきっちりと納まりきらないほど蠱惑的だ。著者の書物への愛情と作品に向き合う姿勢が文章からあふれ出している。本好きには堪らない一冊だ。 | ||||
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幻の著書「三月は深き紅の淵を」をめぐる4つの物語。 それぞれの作品に直接の関わりがあるわけではないが、読み進めるうちにその稀覯本の内容が浮かび上がってきて、ストーリーと微妙にリンクしていることが分かる。 一晩だけしか貸すことが許されない本。誰が、何のために書き残し、どのように読み手に忘れえぬものを残していったのか。 本作品は、入れ子の体裁をとっているが、作中作はきっちりと納まりきらないほど蠱惑的だ。著者の書物への愛情と作品に向き合う姿勢が文章からあふれ出している。本好きには堪らない一冊だ。 | ||||
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恩田陸ははじめは面白いが後半飽きてきて、最後にショボいオチがつく、というイメージがありました。本書もはっきり言ってオチは全くたいしたことないのですが、その過程の話が非常に美しい。もっとも全4編のうちの後半の2編はなぜ本書に入っているのか意図が不明で、読書体験としてはイマイチなのが残念。 「待っている人々」 至言すれば本だらけの豪邸の中から幻の本を探す、というだけの話ですが、途中の本好き達の会話が素敵。過去に読んだ本を無限に貯めていきたいという願望、本を読む人と読まない人の違いなど話題も豊富です。途中で挟まれる謎めいた夢もいい感じ。 「出雲夜想曲」 全話に続き幻の本を巡り、今度は設定が変わり作者当てをする話。やはり途中の話が面白く特に嫌いな作家談義がいい。やたら細かい架空の作家の設定も楽しい。「物語は物語のために存在する」という提言(?)も斬新です。 | ||||
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実は同じ本を2冊もっています。本に囲まれて暮らしたい私の読書人生で一番大切な作品です。読み終わるのが寂しくなる本には、なかなか出会えません。 | ||||
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数ある恩田陸さんの作品の中でも一番といっていいほどお気に入りの作品です。 世に出回らない、人々を魅了する「三月は深き紅の淵を」という本を、書く側、追う側それぞれの視点から描く短編集。 世に出回らない魅力的な本だったら何としても手に入れたい!という読書好きのつぼを見事に押してきます。 短編ごとに書く人も、書くきっかけとなった出来事も、追う人たちの結末もさまざま。「三月」を軸にしたパラレルワールドみたいな感じです。 しかもそれぞれの短編には仕掛けがあり、その仕掛けによって時間軸も世界も違う短編の世界を一本のひもでまとめているため、ばらばらな感じがしません。それぞれの短編の内容をちゃんと覚えたうえで「回転木馬」を読むと、おや、と気づく部分があると思います。 恩田陸さんの作品は謎が投げっぱなし、ということも多々ありますが、この短編はどれもちゃんそれなりの結末や真相が用意されているので、消化不良ということもないと思います。 | ||||
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デビュー作とは思えない出来のよさに驚かされた。 四つの章からなる本作、第一章のユーモラスな設定に引き込まれる。食えない老人どもに翻弄される若者の姿がいとおしい。 一番好きなのは、ふたりの少女が謎の死を遂げる第三章。美しい少女たちの悲惨な最期に至る経緯が胸苦しくなる。 残念なのは、最終章が少し物足りなかったように思う。 作者もおそらく懸念している通り、楽屋おちのようになってしまっていると思う。 これから語られるべき物語がたくさんちりばめられているのは楽しいところだが・・・。 最後が締まればもっとよい作品になったと思うのだが、OLをやりながらの処女作としては十分すぎるようにも思う。 恩田陸の小説を読むといつも、「幸せな学生時代を過ごした人だなあ」と感じる。 こまっしゃくれた、よい意味で小賢しい友人に恵まれて、楽しい時間をきちんと過ごした人なんだろうと思う。 学園ものでなくても、なんだか学生時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。 私にとって、そこが恩田陸の最大の魅力なのかもしれない。 | ||||
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私はそこまでの本好きではないから、最初はノリについていくのが大変でした。 字も詰まってるし、読みにくいかなぁと。 ですが、読み進めるうちにハマります、ええ、特に3部目は大好きです。 オススメです。 本好きの友人にも贈りました。 | ||||
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