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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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「夜明の花園」から理瀬シリーズお浚い初めてこれで完了 「回転木馬」が既に自分の中でアップデートされてしまい、 改めて読んだら「元ってこういうテイストだっけ」に軽く驚いてみた 改めて読んで、改めて楽しみました | ||||
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様々な立場の人たちが 『三月は深き紅の淵を』という稀覯本を探す、 もしくはそれに関わっている事象について、の本 ということなのでしょうか? 視点や作調が全く違う4編が入っており、 この『三月は・・・』に興味のある方にとっては とても引き込まれる作品でしょう。 が、『麦の海に沈む果実』の中での 『三月・・・』の内容が 全く魅力的な本だとは思えなかったので、 (どうしてみなそんなに固執するんだろう、と。) 今回も、なんだかなぁ、 という冷めた目でしかとらえられませんでした。 作者の世界観の中で遊ぼう、という広い心を持っていたら きっと楽しめる本なのでしょう。 | ||||
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『三月は深き紅の淵を』 決して中身が明かされることのない その本を巡るミステリー短編集4作 その、恐らく第2章だったと思うのですが 印象に残った言葉を、ここに書いておこうと思います 『小説は、小説のためにあるのだ!』 そう、小説とは 作者の思想を代弁するものなどではなく 寓意性を含めて伝えるものでもないのだ 小説は、小説のためにあり 読者が、様々な思いを巡らせて、後に色を付けていくもの! 個人的には、長編の方が好きなので評価は落とすものの なんだかこの短編集で、恩田陸という人を少し掴めた気がする 読後は、なんだかスッキリしないなぁ、とは思うものの 『三月は深き紅の淵を』について読者が想像してしまうことこそ、この小説の狙いなのでは? また本来、小説とはこういったものなのでは、と感じました | ||||
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表題にもなっている「三月は深き紅の淵を」 という架空の本を巡って、パラレルな4部構成になっている。 架空の本を巡って、と書いたが、一応どの章にも「三月〜」が出てくるものの、各章における「三月〜」という本の存在はどうやら同一の本ではないようで、読み終えて、んー、確かに同じ名前の本が各章ごとに出てくるけど、だから何?という感じだ。別に巡ってなくね? 今まさに「三月〜」という本を書いている最中、プラス妄想(妄想の一部は恩田陸の別作品へ繋がる)、という読みにくい4章が存在することで、何か最後ごちゃごちゃと攪拌され誤魔化されたような気がするが、4部作通して「キーワード」で繋がっているだけで「物語」としてリンクしていないので、最終的に何が魅せたいのかわからなかった。 恩田陸の作品はほとんど読んでいるが個人的に当たり外れが大きい。今回のこれはあまり僕には合わなかった。他の作品にも言えるが作者の物語は締め方(オチ)の弱さが毎度気になる。最後に必ずどんでん返しや大団円を迎える必要など全くないが、フェードアウトの仕方がどことなく苦し紛れに感じるのだ。 しかし内容とは関係ないが恩田陸のタイトルのセンスだけは凄いと思う。思わず手に取ってしまうような魅力的なタイトルである。 | ||||
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完全にタイトルに釣られて買った一人です。第一章はなかなか面白かったですね。ただ、段々章が進んでいくにつれ「ちょっと狙いすぎじゃね?」という感が強くなりました。 出られない学園の話とか謎の死を遂げた美人姉妹の話など高校生ネタの話が出てくるが、マンガの原作かなぁという程度でリアリティは感じられませんでした。ジュヴナイルとしてもちょっとこなれていない。ただ4つの話が一つの美しいタイトルの本をめぐって不思議にリンクするという設定は面白いですね。だんだん飽きてきたとはいえ最後まで読みきることができたし、夏の旅の時間を埋める一冊として悪くはなかったと思っています。 | ||||
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1つの作品をめぐる話が収められています。 どの章も それぞれ個性的で楽しめます。 次が気になって読むのを止められない章がきっとあるはず。 | ||||
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これはまさにタイトル買いした1冊(^-^)最初の方は面白くどんどん読みました!ケド最終章が「ん?よくわかんない」って感じでした(>_<)でも本の中に実在の本がたくさんでてきて、知ってる本が出て来ると嬉しくなっちゃうような楽しみ方はできました。 | ||||
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3つ目の『虹と雲と鳥と』はおもしろかったし、1つ目の『待っている人々』も良かった。 4つの話のオムニバス。 すべてがつながっていて、1冊の本をめぐっての物語となっている。 それが、イコール表題作であり、その本の内容と、この本の内容が、リンクしていて、登場人物なんかが、微妙に似ている。 ちょっと企画ものとして書かれているようで、物足りなさは否めないが・・・。 娯楽作品として読んではいかがでしょうか。 | ||||
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女性作家らしい、いや恩田陸らしいと言うべきか…。中編集の連作というパターンだが、個々の作品は一冊の本が存在するということ以外、全くの独立した物語になっている。一見するだけでは何を意図するかいまいち解せず、シリーズの一編という事実が読み手の後押しをしてくれる。独立した中編として読むと恩田色が非常に色濃く、純度は高い。もう少しだけでも『紅の淵』自体を一貫させてほしいとも思ったが、それでは恩田陸としての魅力は半減してしまうのだろう。シリーズ全部を通して読む心構えが必要な作品だと思う。 | ||||
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『三月は深き紅の淵を』。 なんて吸引力のあるタイトルなんだろう。 このタイトルだけで星を幾つか付けたくなる。 内容は皆さんが書かれている通り4部構成となっている。 その中には2重、3重の『三月は深き紅の淵を』が仕掛けられている。 読み手である私は、どれが本当の『三月〜』なのか見極めようとするうちに話にドンドン引き込まれていく結果になった。 読み終わってみて。 結局、どれが真の『三月〜』かは分からなかった。 どれもそうだったのかもしれない、どれも違ったのかも・・・ 真の姿を見つけることができなかったからか、 『三月は深き紅の淵を』というタイトルが私の中でより一層あやしく光る。 これが恩田マジックなのだろうか。 | ||||
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’98年版「このミステリーがすごい!」国内編第9位にランクインした、恩田陸の作品のなかでもミステリー色の濃い作品。 幻の本をめぐる4つの中編からなるオムニバス形式の連作集。 4章のうち私は第2章、第3章が良かった。特に第3章は著者の得意分野(?)である高校生たちが登場し、巧緻な心理戦を展開していて、「実は・・・だった。」という謎もいくつか用意されていて面白かった。 反面第1章は英国ミステリー風に凝りすぎていて、また第4章はあまりにも私小説色が強すぎていまひとつだった。 それでも全体として、ミステリー好きの私にとってはなんとも静謐で不思議な味わいのある作品として充分楽しめた。 | ||||
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幻の本『三月は深き紅の淵に』 作者は不明、コピー厳禁、友人に貸す場合読ませていいのは一人だけ、それも一晩のみと言う条件のもとに配られた本を巡って繰り広げられるミステリー。もし実在するならば是非呼んでみたいと思うのですが・・・恩田さん特有の世界で4つの中篇には引きずり込まれるのですが、最後には、だから何なのといつものように思ってしまいました | ||||
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4編の物語から成る作品で、一見何の共通点もないように見られる一つ一つの物語の中に「三月は深き紅の淵を」という物語が何度となく出てきます。作者不明、内容も詳しくは語られず、たくさん制約があるにも拘らず人々の興味を集めどうしても読みたいと思わせる「三月は深き紅の淵を」という本を4つの視点から描いています。4つのエピソードは全くといっていいほどカラーが違うので、飽きる事無く読めると思います。「麦の海に沈む果実」を読んでいる方は最後の回転木馬を読むと、又違った感じを受けて面白いと思います。 | ||||
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恩田陸ファンならば読まなくてはいけない気にさせられる一冊。ファンとしては暗黙のルールの様な。勿論、恩田さん本人はそんな事おもっていないだろうけれど・・・・ でも、この本にチラリチラリと登場する「麦の海・・・」等を未読でも十分楽しめますがやはり恩田作品を沢山読んだ後に読むほうが、より良いですね。私は恩田ファンになりたての時に読みましたが、独特の不思議なムードに浸れました。あえて言うならば薄暗い冬の図書館にいるような感覚というか。 ただ、良くも悪くも著者のクセが出ている本だと思います。 | ||||
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コピーをとってはいけない、作者を明かさない、友人に貸す場合はたった一人だけで、それも一晩だけ。さまざまな条件をつけられた「三月は深き紅の淵に」という本。だがこの本は、その存在さえも疑わしいところがあった。この作品は、本を探す話、本の作者をつきとめようとする話、本が書かれようとしている話、本が書かれている最中の話の4部作になっているが、どれも独立した話になっていて、関連性がないように見える。だがどれもが「三月は深き紅の淵を」の本にまつわる話なのだ。人がそれぞれその本をどうとらえるかで、本はどんな姿にでもなり得る。人の数と同じだけの種類の「三月は深き紅の淵を」の本が存在する。そんな気さえした。 | ||||
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「三月は深き紅の淵を」というタイトルの本があるという。作者不明の自費出版物。転売禁止、人に貸すときは一晩限り・一人に一回限りという条件があるため、その本を読み終えた者は少ない。内容の面白さと、それを取り巻く状況の異常さから、本のうわさばかりが広まっている。この本の謎を下敷きにして、4つの短編が展開されている。1はパズルを解くこと自体がテーマ、2は作者を探す旅、3は少年少女の微妙な心のもつれあいが描かれ、非常に恩田陸らしい作品である。4は作者の心の中がかかれている(らしい)部分で、難解かつオチがない。1で登場する本の謎が魅力的なだけに、3・4とだんだん尻つぼみになっていくのが悲しい。4の中に美内すずえの『聖アリス帝国』の第一話の面白さとその後の凋落(という表現ではないが)振りが言及されているが、まさにそれに似た印象だ。 | ||||
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