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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 21~40 2/5ページ
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「黄昏の百合の骨」を何の気なしに読んだところ、どうも情報が足りないと思い調べたところ、まずはこの本を読むという書き込みを見つけたので読んだのですが。 第3章まではまだよかったのですが、最後の回転木馬で私の理解の範疇を超えました。 理瀬は出てくるけれど、他の人(たぶん別の小説?)も唐突に出てくるし、伏線と言えばそうなんでしょうけど強引な気がしました。 また、作者が私になったり彼女になったりするのも混乱しました。 こういう作品を理解できないと自分に何が足りないような気にさせられて落ち込みます。 わからないなら商業的な有名な小説でも読んでなさいって言われている気分。 でもせっかくなので、書き込みに書いてあった順番で読み進めていこうと思います。 | ||||
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幻の著書「三月は深き紅の淵を」をめぐる4つの物語。 それぞれの作品に直接の関わりがあるわけではないが、読み進めるうちにその稀覯本の内容が浮かび上がってきて、ストーリーと微妙にリンクしていることが分かる。 一晩だけしか貸すことが許されない本。誰が、何のために書き残し、どのように読み手に忘れえぬものを残していったのか。 本作品は、入れ子の体裁をとっているが、作中作はきっちりと納まりきらないほど蠱惑的だ。著者の書物への愛情と作品に向き合う姿勢が文章からあふれ出している。本好きには堪らない一冊だ。 | ||||
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幻の著書「三月は深き紅の淵を」をめぐる4つの物語。 それぞれの作品に直接の関わりがあるわけではないが、読み進めるうちにその稀覯本の内容が浮かび上がってきて、ストーリーと微妙にリンクしていることが分かる。 一晩だけしか貸すことが許されない本。誰が、何のために書き残し、どのように読み手に忘れえぬものを残していったのか。 本作品は、入れ子の体裁をとっているが、作中作はきっちりと納まりきらないほど蠱惑的だ。著者の書物への愛情と作品に向き合う姿勢が文章からあふれ出している。本好きには堪らない一冊だ。 | ||||
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何が言いたいのか分からない。物語りの中でこの幻の本を誰が書いたのか推理していくのだが。それかもう、誰がこの三月は紅きを書いたのかもどうでもよくなった。表紙と題名に惹かれて買ってみたが、何故かというと以前読んだイマムラアヤ先生の本の表紙と同じイラストだったからだと思う。本当にすばらしい絵である。著者はSF やミステリーに造詣が深い方である。作品の中にも随所に散りばめられていてすごく詳しいんだなと思った。私には難しかった。 | ||||
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恩田陸ははじめは面白いが後半飽きてきて、最後にショボいオチがつく、というイメージがありました。本書もはっきり言ってオチは全くたいしたことないのですが、その過程の話が非常に美しい。もっとも全4編のうちの後半の2編はなぜ本書に入っているのか意図が不明で、読書体験としてはイマイチなのが残念。 「待っている人々」 至言すれば本だらけの豪邸の中から幻の本を探す、というだけの話ですが、途中の本好き達の会話が素敵。過去に読んだ本を無限に貯めていきたいという願望、本を読む人と読まない人の違いなど話題も豊富です。途中で挟まれる謎めいた夢もいい感じ。 「出雲夜想曲」 全話に続き幻の本を巡り、今度は設定が変わり作者当てをする話。やはり途中の話が面白く特に嫌いな作家談義がいい。やたら細かい架空の作家の設定も楽しい。「物語は物語のために存在する」という提言(?)も斬新です。 | ||||
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実は同じ本を2冊もっています。本に囲まれて暮らしたい私の読書人生で一番大切な作品です。読み終わるのが寂しくなる本には、なかなか出会えません。 | ||||
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数ある恩田陸さんの作品の中でも一番といっていいほどお気に入りの作品です。 世に出回らない、人々を魅了する「三月は深き紅の淵を」という本を、書く側、追う側それぞれの視点から描く短編集。 世に出回らない魅力的な本だったら何としても手に入れたい!という読書好きのつぼを見事に押してきます。 短編ごとに書く人も、書くきっかけとなった出来事も、追う人たちの結末もさまざま。「三月」を軸にしたパラレルワールドみたいな感じです。 しかもそれぞれの短編には仕掛けがあり、その仕掛けによって時間軸も世界も違う短編の世界を一本のひもでまとめているため、ばらばらな感じがしません。それぞれの短編の内容をちゃんと覚えたうえで「回転木馬」を読むと、おや、と気づく部分があると思います。 恩田陸さんの作品は謎が投げっぱなし、ということも多々ありますが、この短編はどれもちゃんそれなりの結末や真相が用意されているので、消化不良ということもないと思います。 | ||||
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デビュー作とは思えない出来のよさに驚かされた。 四つの章からなる本作、第一章のユーモラスな設定に引き込まれる。食えない老人どもに翻弄される若者の姿がいとおしい。 一番好きなのは、ふたりの少女が謎の死を遂げる第三章。美しい少女たちの悲惨な最期に至る経緯が胸苦しくなる。 残念なのは、最終章が少し物足りなかったように思う。 作者もおそらく懸念している通り、楽屋おちのようになってしまっていると思う。 これから語られるべき物語がたくさんちりばめられているのは楽しいところだが・・・。 最後が締まればもっとよい作品になったと思うのだが、OLをやりながらの処女作としては十分すぎるようにも思う。 恩田陸の小説を読むといつも、「幸せな学生時代を過ごした人だなあ」と感じる。 こまっしゃくれた、よい意味で小賢しい友人に恵まれて、楽しい時間をきちんと過ごした人なんだろうと思う。 学園ものでなくても、なんだか学生時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る。 私にとって、そこが恩田陸の最大の魅力なのかもしれない。 | ||||
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『三月は深き紅の淵を』 決して中身が明かされることのない その本を巡るミステリー短編集4作 その、恐らく第2章だったと思うのですが 印象に残った言葉を、ここに書いておこうと思います 『小説は、小説のためにあるのだ!』 そう、小説とは 作者の思想を代弁するものなどではなく 寓意性を含めて伝えるものでもないのだ 小説は、小説のためにあり 読者が、様々な思いを巡らせて、後に色を付けていくもの! 個人的には、長編の方が好きなので評価は落とすものの なんだかこの短編集で、恩田陸という人を少し掴めた気がする 読後は、なんだかスッキリしないなぁ、とは思うものの 『三月は深き紅の淵を』について読者が想像してしまうことこそ、この小説の狙いなのでは? また本来、小説とはこういったものなのでは、と感じました | ||||
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表題にもなっている「三月は深き紅の淵を」 という架空の本を巡って、パラレルな4部構成になっている。 架空の本を巡って、と書いたが、一応どの章にも「三月〜」が出てくるものの、各章における「三月〜」という本の存在はどうやら同一の本ではないようで、読み終えて、んー、確かに同じ名前の本が各章ごとに出てくるけど、だから何?という感じだ。別に巡ってなくね? 今まさに「三月〜」という本を書いている最中、プラス妄想(妄想の一部は恩田陸の別作品へ繋がる)、という読みにくい4章が存在することで、何か最後ごちゃごちゃと攪拌され誤魔化されたような気がするが、4部作通して「キーワード」で繋がっているだけで「物語」としてリンクしていないので、最終的に何が魅せたいのかわからなかった。 恩田陸の作品はほとんど読んでいるが個人的に当たり外れが大きい。今回のこれはあまり僕には合わなかった。他の作品にも言えるが作者の物語は締め方(オチ)の弱さが毎度気になる。最後に必ずどんでん返しや大団円を迎える必要など全くないが、フェードアウトの仕方がどことなく苦し紛れに感じるのだ。 しかし内容とは関係ないが恩田陸のタイトルのセンスだけは凄いと思う。思わず手に取ってしまうような魅力的なタイトルである。 | ||||
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私はそこまでの本好きではないから、最初はノリについていくのが大変でした。 字も詰まってるし、読みにくいかなぁと。 ですが、読み進めるうちにハマります、ええ、特に3部目は大好きです。 オススメです。 本好きの友人にも贈りました。 | ||||
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1冊の本をめぐり、4つのお話が展開する。 ひとつひとつのお話がとてもよくできていて楽しめました。 推理あり、サスペンスあり・・・。 | ||||
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最近恩田さんしか読んでないです。 はまっちゃって... いつもはっきりしないんだけどー | ||||
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私は好きですね。四部構成で変幻自在。共通した流れも私は感じました。最後は夢を見ているような不思議な気持ちになれます。幻の本につながる糸口が溢れていると私は感じましたが…。実際レビューは難しいですね。おすすめなのですが、第四章「回転木馬」だけは評価が難しいです。私の場合は「麦の海に沈む果実」(学園ミステリーの白眉)を先に読んだことが幸いした感じもあります。 | ||||
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回転木馬目当てで購入。 一章の初めが引き込まれなかったのでなかなか進まなかったのですが、一章中盤になると最後まで止まらなくなりました。 この本も謎が比較的綺麗に明かされてますね。なので一章ごとにすっきり読めます。4章だけすっきりはしないでしょうが。 謎は分かれば大したことないですが、そこまでの過程が面白く、章はそれぞれ独立した話ですが関連性も少しあり、章ごとにテーマもあって良いですね。 最後に思いもよらないオチがあったりと恩田さん作品の特徴が良く出た作品なので、恩田作品がお好きなかたは手に取ってみてください。 また、理瀬シリーズを読んだことない方はこの本から読むと他作品をより深く読めます。 さっくり読めるしおすすめです。 | ||||
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読んだら誰もが虜にならずにはいられない、この世のどこかにある伝説のような一冊。 本好きにはたまらない設定であり、第一章と二章を読み進めるうち「ぜひ自分も手に取って読んでみたい」とゆう ノスタルジックな願望に囚われてゆく。 ただ、第四章で多少の息切れ感があり現実に引き戻されたので☆一つマイナスである。 第三章は他の短編に比べて異質であり「本の探索はどうなってしまったのだろう」と一瞬躊躇するが読後、私はこの章が一番好きであった。 美しい姉妹が出会い、葛藤し物語が終焉を迎えるまでの課程が繊細に描写されており、恩田陸が大得意とする世界観が凝縮されている。 美と醜。清と濁。愛情と憎悪。 全ての人間の中に存在する両極なものを、一つの物語の中で矛盾なくまとめてしまう文章力はさすがである。 最後のシーンで妹が呟く「おねえさん」いう台詞の哀しさに、涙がこぼれた。 | ||||
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この小説ほど書評に困るものもそうそう無い気がします。言葉では言い表しずらいのですが、どこか無限で夢幻のループの中にはまってしまったような不思議な感覚に陥ります。全4章からなる短編なんですが、作中の表現を借りるならば一冊の本が横糸としてすべての物語の中に横たわっています。個人的には読後すっきりした気持ちになるような小説が好きなんですが、これは必ずしもそうではなく何処かフワフワした浮遊感にひたらしてくれる作品です。 | ||||
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第一章は待っている人々。 第二章は出雲夜想曲。 第三章は虹と雲と鳥と。 第四章は回転木馬。 どの章も、この本の題名にもなっている『三月は深き紅の淵を』という本を巡る物語。 第一章では老人達が一人の青年を屋敷に招待し、幻の本『三月は深き紅の淵を』がこの屋敷にあると言い、それを探す話。 しかし、実際にこの本は存在しない。 老人達の‘娯楽’が書かれている。 この章に関係がある本が『黒と茶の幻想』。 第二章では幻の本『三月は深き紅の淵を』の作者を訪ねる女性2人の旅の話。ここではこの本が存在している。 女性2人の開けっぴろげな話を中心に話が進む。 第三章では、女子高生2人の転落遺体が発見されるのを発端として、その双方の女子高生の知人が事件の真相を追っていく話。 そして『三月は深き紅の淵を』今から書く話。 第四章は『三月は深き紅の淵を』今まさに書いている途中の話。 その書いている内容が4章にあてがわれている。 学園モノで、三月に入学、卒業、転入が行われる辺境の地の学校で、異例の二月に転入してくる少女を主人公とした話。 この章の本編となる本が『麦の海に沈む果実』。 この『三月は深き紅の淵を』を読むのは2度目になる。 一度じゃ頭の悪い私では理解を深める事が出来なくて…。 複雑です。本の中に本があり、その本の中にまた内容がある。 合わせ鏡を覗いた時、自分がどこまでも鏡の中に居る。その中に迷い込んだ感じ。 でも本当に魅力的。いつも通りまとめきれていないのか、閉じない物語を意識して書かれているのかは謎だが、そこがまた良いのだと思う。 | ||||
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第四章がもう血を吐くほど好き 高校生の頃、入院していた病院のベッドの上で、ボロボロになるほど読みふけった 同じページを 何度も何度も 無人の青い稲穂の海の中で電車が立ち往生している 私も、私も幼い頃にその電車に乗っていたんだ たった一人で、座席で足をぶらぶらさせて お母さんは諦めて夜に帰ってくるんだよね 日が落ちたら最期だってわかってるから 掌の汗は乾かないんだよね | ||||
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ミステリーファンで、とにかくたくさん読んでいます。アマゾンのレビューは大変参考になり、本選びにフル活用させて頂いています。でも自分では一度も書いたことはありませんでした。そんな私が、どうしても書きたくなったのがこの本です。あちこちに稚拙さが目立ち、物語に入り込めませんでした。内容に文句があることはあっても、このようなケースにはあまり遭遇したことがなく、どうしてこの本が高評価なのかさっぱりわかりません。どなたかが書かれておられたようですが、編集者の人は気にならなかったのでしょうか。。。ただ、アイデアはおもしろいと思いました。この方の発想力に文章力・構成力がそなわれば、よかったのに。。。などと。。。えらそうなことを書いてしまい申し訳ありませんが、これが率直な感想です。ご参考まで。 | ||||
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