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三月は深き紅の淵を
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三月は深き紅の淵をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 41~60 3/5ページ
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完全にタイトルに釣られて買った一人です。第一章はなかなか面白かったですね。ただ、段々章が進んでいくにつれ「ちょっと狙いすぎじゃね?」という感が強くなりました。 出られない学園の話とか謎の死を遂げた美人姉妹の話など高校生ネタの話が出てくるが、マンガの原作かなぁという程度でリアリティは感じられませんでした。ジュヴナイルとしてもちょっとこなれていない。ただ4つの話が一つの美しいタイトルの本をめぐって不思議にリンクするという設定は面白いですね。だんだん飽きてきたとはいえ最後まで読みきることができたし、夏の旅の時間を埋める一冊として悪くはなかったと思っています。 | ||||
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同作者の『ロミオと・・・』は一気読み、『真夜中・・・』はじっくり楽しんだのですが、何故だか読み続けるのが面倒で、3章途中で止めてしまいました。この本と同じタイトルの小説が作中で書かれた由来についての短編集だと思うのですが、1章は「この作者の書いた小説、面白くなさそう!」と思ってしまい、2章は友人の知らなかった一面を見てしまった恐怖感にぞくぞくしましたが、何故か続きへの興味が持てませんでした。ですが、他の作品を面白く読んだ私がつまらないと感じてしまったのも、作者の作風の多彩さの証明になるのかもしれないと思いました。数年経って読んだら、また感想が変わるかもしれません。 | ||||
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わたしが恩田陸の初めて読んだ本、それが「三月は深き紅の月を」です友達に薦められて借りてみました題名が素晴らしいです感動です題名だけでご飯三杯おかわりできます恩田陸さんの書く本はどれもノスタルジックな空気が特徴ですが、この本はそれを濃縮還元したような作品です さらにこの本は他の恩田陸さんの本ともつながっているようなので、そこもまたすばらしいです今も内容を思い出すだ懐かしいような淋しいよなきもちにさせられます | ||||
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第三章までは、物語に引き込まれ一気に読み進みました。 ところが、第四章で意味がわからなくなりました。 私に理解力が無いのが問題ですが・・・。 しかしながら、再読することは無さそうです。 もし恩田陸を知らない人がいたら、他の作品を薦めたいと思います。 | ||||
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本書と同題の作中小説「三月は深き紅の淵を」で 繋がれた、四つの独立した短編からなる連作集。 第一章「待っている人」は、大量の書物がある 邸宅から、「三月〜」を捜し出そうとする話。 「ザクロの実」というダイイングメッセージや沈んでいる家、そして 不自然な本の位置などを手がかりに、推理が展開されています。 第二章「出雲夜想曲」は、「三月〜」の作者 捜しの旅に出た、二人の女性編集者の話。 ヒロインの××にトリックが仕掛けられます。 第三章「虹と雲と鳥と」は、異母姉妹だった二人の女子高生が、 転落死した事件の真相を、元家庭教師の奈央子が解明する話。 結末では、「三月〜」が書かれる動機が明らかになります。 以上三章に出てくる「三月〜」は、それぞれ別物であり、 実際には「書物」として存在していないものもあります。 最終章である第四章「回転木馬」は、前三章の「枠」に相当し、回転木馬をモチーフにした 小説の書き出し部分について思い悩む、恩田陸自身を投影した人物による一人称の語り のパートと、ファンタジックな学園物語のパートが交互に配されています。 本書の四つの章は、第一章で言及される「三月〜」の四部、それぞれとモチーフを 共有し、対応しているだけでなく、最終的には第四章の結末が「三月〜」の第一部 「風と茶の幻想――風の話」に繋がっていくことに。 あたかも第四章のタイトル通り、回転木馬のごとく、円環をなす本作ですが、物語を 循環させ、冒頭に回帰させるという整然とした構造を有しているわけではないですし、 作中作による入れ子構造の内と外も、しだいにあいまいとなり、転倒されていきます。 すっきりと割り切れる物語ではないので、欲求不満に陥る人もいるとは思いますが、 著者の内側からあふれ出る、汲めども尽きない豊饒な「物語」の断片を娯しむ作品 と、いえるのではないでしょうか。 | ||||
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一気に読みました。以下、ネタばれあります、ご注意を。 頭がこんがらがります。 彼女の作品はいつも話の端々、登場人物、時間軸、キーワードが複雑に絡み合っており、 この本もまさにそういった魅力に満ちています。 この作品にはタイトルと同名のある本の存在が共通しています。 第一章ではあると見せかけて書かれる前。不思議な館に招待された青年の話、 第二章は書かれた後、出雲旅行を通した作者探し、 第三章は書かれる前、二人の少女の死をめぐる学園小説、 第四章も書かれる前、作者の私小説?あとがき?と学園ものの混在 いずれにも登場する「三月は深き紅の淵を」 書かれる背景が複数あることを考えると、各章はおそらくパラレルワールドなのでしょう。 ですが、登場人物にダブりがみられ、それがより複雑になっていて、 私には、お手上げです。 作者の好みなのか、この作品にはいくつもの本が登場します。タイトルだけでも 魅力的な本ばかり。 恩田陸のその他の作品も読みつつ、 恩田陸その人を掘り下げていく意味でもこれらの作品も読んで行きたいですね。 | ||||
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「三月は深き紅の淵を」 本好きなら、思わず手に取りたくなるようなタイトルです。 数年前、タイトル買いをして恩田陸という作家を知ったきっかけとなった作品でした。 4章仕立てになっていて、それぞれが登場人物も、ストーリーも、全然違う。 でも、話の底辺には「三月は深き紅の淵を」という、人を惹きつけてやまない、魅力的な本がある。 ひとつひとつのお話の細部を忘れてしまったとしても、日常の中でふと、その一節を思いだす、そんな不思議な本です。 年間300冊程度乱読していたときに読んだ作品ですが、埋もれることなく、いまだマイベスト5に入っています。 また、「黒と茶の幻想」など、他のリンクした作品を読んだ後もう一度読み返してみるとまた味わいがあります。 | ||||
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内容は、たくさんの方が書き込んでいらっしゃるので、あえて書かない。 私はこの本で恩田ワールドに引き込まれた。こういう形式はほかにもいろいろあるが、「三月」はたまらなく魅力的だ。図書館で借りて読み、迷わず買いに走った。 ただ、これを入門書にしてしまうと、続けて読めない人もいる気がする。恩田ワールドはどこまでも広がりを持っているので、これで偏見を持たないでほしい。この類は稀に含まれているだけだから。 | ||||
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恩田陸さんの作品は、それが備えている振動が小さいと思う。 振幅が小さく、振動の周期も長い。ゆったりとした波を描く。 平坦なのだ。まるで(今、非常に不謹慎なたとえを思いついたがそれは禁じ手にする) 中京競馬場みたいなのだ(不謹慎じゃないけど頭悪そうなたとえだな)。 しかしそれは読後の感動が小さいという意味ではない。 確かに「こりゃすげぇ! 今までこんな本読んだことねえや」 ってな種類の感動はやってこない。しかしながら確実に “染み入るような”感動がやってくる。 いい本なんだけど、だれにも紹介したくない、 そんな自分だけのものにしたくなるような本を書く、 それが恩田陸さんであり、その代表とも言えるのが本作である。 紹介したくないけど、いい本だから、ひっそりと紹介しておこう…。 | ||||
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同タイトルの本をめぐる4つの物語の連作短編集と最初は思ったのですが …… 。 第一章は非常に面白かったのですが、段々と意味不明になり、結局、その本が何だったのか、 よく分かりませんでした。 調べたところ、別作品とリンクしていて、それらを読むと、スッキリする部分もあるようなのですが、 1冊の本として、これは如何なものかと、些か疑問に思います。 第一章のスタイルで物語が進んでくれたなら、もっと高評価できたかもしれなく、 大変残念ですね。 | ||||
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私が恩田陸を知ったきっかけとなった作品です。 四部構成となっており、全てに、「三月は深き紅の淵を」が、キーワードとして出てきます。 中には、別で一冊出ている話を再編してうまく織り込みながら構成してる章もあり、これを読むとそれらも読みたくなるという、読書好きには嬉しい特典付きです。 ただ、「三月は深き紅の淵を」という、一冊の本のあり方が、章ごとに違うので、同じ視線で読むと分からなくなるかもしれません。 読書が日常となってる、正に読書好きにオススメしたい本当におもしろい作品です。 そして、この作品を読んだ後は是非、「麦の海に沈む果実」を読まれる事をお勧めします。 | ||||
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綺麗なタイトルに惹かれて買った一冊です。 四章構成になっていて、いきなり第一章から苦戦でした。 恩田陸さんの作品をはじめて読んだので、こういうものかもしれませんが、 一つ一つのセリフが長すぎてちょっと疲れました。内容は面白いんですけど。 第二章と第三章はとても面白くて一気に読めたんですが、第四章で完全に挫折しました。 私の理解力が足りないため、前の段落と後ろの段落に出てくる人物がごろごろ変わり、 読んでるうちに話がつながらなくなり混乱してしまいました。 ほかの方のレビューのように、いつかまた読みたくなるかしら。 | ||||
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1つの作品をめぐる話が収められています。 どの章も それぞれ個性的で楽しめます。 次が気になって読むのを止められない章がきっとあるはず。 | ||||
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これはまさにタイトル買いした1冊(^-^)最初の方は面白くどんどん読みました!ケド最終章が「ん?よくわかんない」って感じでした(>_<)でも本の中に実在の本がたくさんでてきて、知ってる本が出て来ると嬉しくなっちゃうような楽しみ方はできました。 | ||||
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不思議な本です。「三月は深き紅の淵を」という題名の本自体が題材となって進んでいく話が4部収められています。 第1部の登場人物たちが述べているように、第4部だけが異質な体裁になっています。「6番目のサヨコ」風の雰囲気とでもいうような、独特の雰囲気です。 このレビューを書く際に「黒と茶の幻想」という著作がある事を知り、猛烈に読みたくなりました。 再読する価値ありと思っています。ジワジワ来る面白さ。 | ||||
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においだけで、ご馳走は食べさせてもらえなかったような気分。こんな文学てあるの だろうか。タイトルに釣られて「麦の海に沈む果実」と2冊揃えで買った。「麦」を 先に読み、後でこの本を読んだのだが、「麦」よりはこの方が良い。四話の短編として そこそこまとまっているし、女性らしい繊細な情景描写も生きている。しかし、紙幅が 饒舌とペダントリーで満ち満ちていて読みづらかった。昔に読んだ、小栗虫太郎という 人の「黒死館殺人事件」というすごいペダントリーさに閉口した小説を思い出した。 なお、四話のなかでは、第三話が一番ミステリーらしい。第四話で理瀬の物語が「麦」の 先取りで出てくるのはどうだろうか。 新機軸かもしれないけれど、こんなタイトルだけで中身はまるで違う真面目な読者を 嵌めるような小説は好きでない。 | ||||
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3つ目の『虹と雲と鳥と』はおもしろかったし、1つ目の『待っている人々』も良かった。 4つの話のオムニバス。 すべてがつながっていて、1冊の本をめぐっての物語となっている。 それが、イコール表題作であり、その本の内容と、この本の内容が、リンクしていて、登場人物なんかが、微妙に似ている。 ちょっと企画ものとして書かれているようで、物足りなさは否めないが・・・。 娯楽作品として読んではいかがでしょうか。 | ||||
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「小夜子」から「常野」から「理瀬」から、それぞれのシリーズに皆さん思い入れがあるでしょう。常野でピンとこなくて小夜子でぐっときた、なんていう風に必ずしも時系列で作品を読むとも限りません。この作品以降に「黒と茶の幻想」と「理瀬」が上梓されました。恩田作品を読むことはの恩田陸の予告編を読んでいるのと等しいのだなと思う要因のひとつとなった作品集。 | ||||
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女性作家らしい、いや恩田陸らしいと言うべきか…。中編集の連作というパターンだが、個々の作品は一冊の本が存在するということ以外、全くの独立した物語になっている。一見するだけでは何を意図するかいまいち解せず、シリーズの一編という事実が読み手の後押しをしてくれる。独立した中編として読むと恩田色が非常に色濃く、純度は高い。もう少しだけでも『紅の淵』自体を一貫させてほしいとも思ったが、それでは恩田陸としての魅力は半減してしまうのだろう。シリーズ全部を通して読む心構えが必要な作品だと思う。 | ||||
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作者未詳、発行部数も限られている。 持ち主はたった一人に、 たった一晩だけ貸すことが許された 幻の稀覯本「三月は深き紅の淵を」 そんな謎めいた1冊の本を巡る4つの物語。 一つひとつの話だけでも十分楽しめる出来だが、 4本まとめて読むとまたそれぞれの良さがわかる。 この作品には、作者の物語というものへの 愛がたっぷり詰まっている。 もっと面白い物語を読みたい、といつも思っている 活字中毒者たちの心を、恩田陸はよく知っている。 これを読んだら、次は「麦の海に沈む果実」 を読むことをオススメします。 | ||||
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