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ミスティック・リバー
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ミスティック・リバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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複雑な幾何学模様を組み合わせていくような、いわゆる謎解きものではない。 事件を捜査するというよりはむしろ、人間の心の闇を手探りでかたどっていくような小説だ。 人間は所詮自分の「分」という枠からははみ出しては、生きていけないものなのか。 悪党なのに、娘がいたことで堅気になるジミー。 少年時代の虐待体験に、人生を支配されているかのようなデイブ。 二人のことを気にかけながらも、ホワイトカラーの道を歩んでゆくショーン。 真実が語られないために「クソみたいに」命を落としてゆく登場人物たち。 こんな、イースト・バッキンガムのような町が、アメリカ中に散らばっているのだろうか。 脳みそではなく、胃が捩れる思いがした本だった。 映画もきっと訴えてくるに違いない。 観よう。 | ||||
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昨年末試写会でこの映画を観て、なんとも後味が悪いというか、しっくりとこない映画だった。理解しがたかった点は、最も重要な主軸となる3人の男(少年)の心情、心の深奥に澱む苦しみだった。でも、その疑問はこの原作を読むことで、難なくではないが、解決された。海外作であるから、英語から日本語への翻訳という、ある人間の変換作用を経ての作品であるから、文体から登場人物たちの心情が「原作」から忠実に再現できているかは不明だが、少なくとも映画よりは数十倍も正確に表れている。たった一つの出来事、「点」であるその出来事が、大海に打ち寄せる波のように、ひたひたと3人の男の運命にのりあげ、神のみぞ知る抗うことのできない絶対的な力に牽引されていく。そのたった一つの「点」がなければ、その波は別の方向の引力となっていたかもしれないのに。「ミステリー」に分類されているが、これはミステリーではなく、やるせない運命に苦しみながらそれでも生き続けなければならない人間の永遠の哀しみを描く心の叫びの物語である。先に映画を観てしまってがっくりしてしまった人は、絶対にお勧め。もちろん、原作を読んでから映画を観て比較するのもおもしろい。1.主軸となる3人の男(少年)の誘拐される1人のトラウマ。 このトラウマが後の彼の運命を翻弄するまで深く、強烈な ものだったのか? | ||||
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映画の宣伝から原作を知って先に読んでしまいました。配役は知っていたのでイメージしながら頭の中でストーリが組立たれていったらあっという間に読めてしまいました。とても現実の生活・人生に近く、描写も細かいので搭乗人物を等して物語を体験できました。 | ||||
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実はこの本、2度挑戦しましたが、途中で挫折しました。「重い」のです。ストーリー展開の面白さを求めるタイプの読者(私がそう)には少し辛いのです。映画を観ました、出来のよい映画だと思います。そして、もう一度、本を読み直しました、とても味わいのある「いい本」に変わりました。「映画を観てから」に耐えられる本は、貴重です。(映画を見る前は、星3つ、後には、星5つ = 平均で「星4つ」という意味であります) | ||||
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映画化もされ、オスカー候補にもなっている本作ですが、僕にはちんぷんかんぷんでした。読解力がないのかなんなのか、しっくりこない。。。あのスティーブン・キングさえも唸らせたらしいですが一体、どこに面白さ、魅力を感じるのかわかりませんでした。海外物は苦手だ。 | ||||
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私立探偵パトリックとその相棒アンジーを主人公にしたルヘインのお馴染みのシリーズではないルヘインの小説に期待と不安を抱きつつ、映画化の話題にもついて行きたいのでショーン・ペンのカッコイイ表紙の文庫本を読みました。何もなければ、いつもと同じだった日常がふとしたことで崩れていく。そして過去と現在を結ぶ糸を一つ一つ解していくさまをルヘインは人生の無力感を背景にした力強いストーリー展開で緻密にそして丹念に描いています。この作品の良さは、3人の主人公の人物像をリアリティを重視して丁寧に描いていることでしょう。こういう場合、違いを強調するあまりにリアリティがなくなることがありますが、それがありません。こういう人物像に対する姿勢が、映画化したいと思わせる作品につながるのでしょう。主人公の一人の娘が殺されるという事件はナゾのまま物語の後半まで引っ張られます。そして悲しい結末が。。。読後に深い余韻を残すこと間違いなしの傑作だと思います。 | ||||
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最後まで息もつかせぬ構成と、登場人物の濃ゆい感情のせめぎ合いがとにかくすごい。たしかに夢も希望もない話だが、読後感は悪くない。クソのような世界を生きていくクソのような人間のクソのように強い意志がすがすがしいからだ。ミステリーとしての完成度や技巧はどうかと思うところもあるが、160キロの豪速球ならコントロールは必要ない。 | ||||
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本当に哀しい物語である。最初から最後まで喜びや幸せを感じさせる部分が殆どと言っていいほどない。逆に言えば、その点が哀しさを弱めていると言えなくもない。話の構成は面白いのだが、全体的に漂うムードが、傑作とは思えなくしている。映画化されるそうだが、登場人物の内面を上手く映像化できるかが不安。 | ||||
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あらゆる書評で絶賛のミステリー。内容的にはA級のミステリであるがアメリカメディアのように感動できるかどうかは日本人としてはやや?。原書がそうなのであろうがかなり饒舌な文章が連続し読みこなすのは少し骨が折れる。特に「くそみたいに」の形容詞の連続にはやや辟易する。映画化を意識しているのがありありなのはご愛嬌か。 | ||||
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クリンスト・イーストウッド監督で映画化決定で、是非見てみたいと思います。過去の人間を知っているからこそ自分の思いこみの方が勝って取り返しのつかないことをしてしまう、、、人の過去ってなかなか消せないものですね。 | ||||
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