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マダム・タッソーがお待ちかね
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マダム・タッソーがお待ちかねの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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舞台は19世紀末のロンドン。毒殺容疑でニューゲイト監獄に投獄された女。カーを彷彿とさせる設定である。"ドルリー・レーン"通りが出て来る等、遊び心も満載。物語は、事件の再調査を命じられた刑事が、地道に真相を探って行き、過去の事件にまで辿り着くという話。 人間の心の綾は描かれているが、ミステリ的には底が浅いので、サスペンス性、結末の意外性を期待すると裏切られる。登場人物の中では、死刑執行人ベリーが光る。当時は殺人犯だけでなく、死刑執行人の人形も「マダム・タッソー」に陳列されていたらしい事が分かって面白い。それが、邦題がこのようになっている理由だろう(原題は「蝋人形」)。死刑執行人ベリーの日常が淡々と描かれるオカシミ、ベリーの無意識の行動が事件の展開を加速させる趣向などに作者の手腕が見て取れる。 物語を通して、当時のスコットランド・ヤードの人間関係、写真という物が生活の中で占めていた位置などが窺えて興味深い。ヴィクトリア朝の雰囲気が楽しめる佳作。 | ||||
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舞台は19世紀末のロンドン。毒殺容疑でニューゲイト監獄に投獄された女。カーを彷彿とさせる設定である。"ドルリー・レーン"通りが出て来る等、遊び心も満載。物語は、事件の再調査を命じられた刑事が、地道に真相を探って行き、過去の事件にまで辿り着くという話。 人間の心の綾は描かれているが、ミステリ的には底が浅いので、サスペンス性、結末の意外性を期待すると裏切られる。登場人物の中では、死刑執行人ベリーが光る。当時は殺人犯だけでなく、死刑執行人の人形も「マダム・タッソー」に陳列されていたらしい事が分かって面白い。それが、邦題がこのようになっている理由だろう(原題は「蝋人形」)。死刑執行人ベリーの日常が淡々と描かれるオカシミ、ベリーの無意識の行動が事件の展開を加速させる趣向などに作者の手腕が見て取れる。 物語を通して、当時のスコットランド・ヤードの人間関係、写真という物が生活の中で占めていた位置などが窺えて興味深い。ヴィクトリア朝の雰囲気が楽しめる佳作。 | ||||
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