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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船
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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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星雲賞を受賞されたとのことで読んでみました。 ベタベタな展開だなーって言うのが率直な感想。 もろに新海誠の映画みたい。 実写映画化されたらRADWIMPSとか米津玄師あたりが主題歌やってそうです。 都市伝説やスピリチュアル要素がわざとらしいくらいふんだんに盛り込まれています。 ナオキマンとか見てる人ならピンと来るものばかりではないでしょうか? 決してつまらない訳ではないので、本をはじめて読む人には良いのかもしれない。 なんか上からですみません。 | ||||
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"それは夏紀の爪の先が引っかかるくらいの何かだ。ちょっと引っ掻いて、指先でつまんで、そしてそっと引っ張ると、ただ目に見えているだけのこの世界よりももっと深い、『向こう側』とか『遠く』とかの世界が現れるのだ"2023年発刊の本書は並行世界の土浦を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールSF。 個人的に爽やかな表紙が気になって手にとりました。 さて、そんな本書はSF的歴史改変小説を得意とする事で知られる著者が自分自身の故郷である茨城県土浦市を舞台に書き下ろした作品で、月と火星に基地があるもWEBは実用化されたばかりの世界に住む夏紀、宇宙開発は遅れているも量子コンピュータの運用が実現している世界に住む登志夫。そんな二人が幼い頃に巨大飛行船『グラーフ・ツェッペリン号を見た』という共通の記憶があった事から出会うはずのなかった交流が始まるのですが。 まったく違うのではなく、ちょっとだけ違う並行世界の二人が電子メールを通して知り合っていくのは、深津絵里主演のパソコン通信を題材にした1996年公開の映画『(ハル)』が想起されて、何だか懐かしくほのぼのしました。 一方で、二人の関係性がハッピーエンドにならず、世界のためにどちらかが犠牲になる終盤の展開はちょっと突然感があって、消化不良的なモヤモヤが残りました。 土浦に縁のある方、また夏に読むSF作品としてオススメ。 | ||||
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かつて仕事で住んでいた茨城県が縁で出会った小説作品。 我々読者の住む「現実世界」とは異なる、本来ならけして交わることのない二つの「並行世界」(注1)に住む若い男女の織り成す青春SFファンタジー作品。 茨城県内の施設が二つの世界で名称が異なっていたり(その違いを楽しむのも一興かも)、Eメールの初期設定にやや手こずったり(我々の知るものとしてもそれは古いやり方である)、オカルト界隈で語られやすい所謂マンデラエフェクト等、そういう小ネタに思わず笑みが溢れました。 ですが、繰り返し出てくる生理の話には辟易しましたし、飛行船繋がりでナチス・ドイツばかりかKGB(わざわざご丁寧にルビは“カーゲーベー”表記)、果てはアメリカの工作員(注2)まで絡めて謀略渦巻く国際情勢へ”飛び火”させておきながら、それらを上手く消化(消火?)出来なかったこと、終盤とエピローグが打ち切りの決まった漫画作品の如くかなり駆け足な展開となったこと等は、評価としてはマイナスでした。 特に、時間論を巡る独白(本書347-351頁)は長過ぎるばかりかその前後からは浮いているので、登場人物達のやり取りの中でそれとなく示唆されるといった、表現上の工夫が為されていればと思うと、残念であります。 評価は☆3としますが、もしこの作品を読まれるのでしたら、平行世界とドイツ繋がりで少年飛行士の冒険活劇『飛行船帝国』(天沼春樹)と、本作品よりもオカルト強めですが一応ファンタジーの範疇に在る『遙かよりくる飛行船』(井辻朱美)の方をオススメ致します! (注1)本作品では多元宇宙。月や火星等の宇宙開発が進んだがインターネットの普及が遅れた世界とその逆が起きた二つの世界で、その分岐点はなんと、ドイツの飛行船ツェッペリン号の土浦海軍航空基地への着陸成功の有無にある。 (注2)具体的な組織名には言及無し。「気を付けよう 身近な彼らは エージェント?」(友◯、心の一句)。 | ||||
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