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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船
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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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我々の生きる現実と思われる世界と、似てはいるが異なる世界という、2つの平行世界に生きる十代の男女の物語が描かれる。新海誠監督の「君の名は」辺りを連想される方も多いだろうが、あっと驚く展開では負けていない青春SFファンタジー。 仮想現実を使い謎に迫っていく過程はかなりミステリー的で、さすがに乱歩賞作家らしく鮮やかだ。最後にある決断をするラストは美しくも、とても切ない。主人公の明るい生活ぶりが生き生きと描かれるだけに、より一層、切なさがつのる。 表紙デザインやサブタイトルから、ティーン向けのライトノベルのように感じるが、内容はしっかり練られている。ややレヴューが少ないのが不思議に思える傑作である。 | ||||
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現代と過去を行き来するメタバースの中にいるような没入感。日本のSFだからこそ感じる少しのノスタルジーと女子高校生のリアル。そして読後の清々しい爽快感と、胸を締め付けるような寂寥感。少年の未来。 良い作品に出会いました。 中高生や、その親の世代にも読んでみてほしいです。 | ||||
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確かに、読んでいて、ここをそこまで書く必要ある?と言う場面にしばしば遭遇する。手練れの流行作家なら、そのあたりは精査して展開を纏め上げるだろうけど。 しかし、そこの違和感を補って余りある、最後まで飽きさせるところの無い、素敵な小説だ。 量子力学や多次元空間・相対性理論なんかに理解がなくても、なんとなくフワッと理解出来そうな感じがするのが良い。 気持ち良く、スーッと物語に入っていける。色々な部分に引っかかって、入り込めない人には苦痛でしか無いだろう。 まあ、一生かけても読むことの出来ない量の本が溢れているので、自分にあった本を読めば良いだけの話しです。 | ||||
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高野史緒「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」読了。土浦が舞台の青春SF。3年ほど土浦の近隣で暮らした事があったので、当時の情景が思い出され懐かしかった。多元宇宙をモチーフにしたSFならではのストーリー展開が素晴らしかった。さらに随所の伏線が最後見事に回収されとても切なく感動した。 | ||||
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●デジャヴを感じたり観測機器や光量子コンピュータの不具合を生じたり、或いは飛行船の記憶にチグハグ なものがあったり。日常生活に重なる不思議な出来事。緩やかに重なり合う量子のもつれにも似た展開で す。互いに探し求める夏紀と登志夫の心もまた淡く純粋。映画「君の名は、」に登場する三葉と瀧の思いを 想起させる強烈な青春SFです。ぜひ女性読者にもお薦めします。 R・A・ハインラインの「夏への扉」を彷彿とさせる出だしは、終盤に怒涛の奔流となって展開し、読む 者に襲いかかります。無数の時間の断片や平行宇宙の欠片を見ている様な幻覚を覚えました。その後に収束 する物語は切なすぎて胸が痛いほど。 最近読んだSFでは最高の作品です。 | ||||
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バブルのころ市内のJ高に通っていました。そういえば駅前にあった、西友を繋ぐ渡り廊下あったなぁ、とか、モール505のイタトマやお好み焼き屋さんでみんなでダベったなぁ、とか思い出しましたwwww ローカルネタとは別に、本編はとても読後感が爽やかな気分にさせられる内容でした。 | ||||
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性格の違う2人の視点が交互に描かれ 章の区切りが良すぎる事も有り、内容もいったん区切ると前の章から読み直す事を余儀なくされ 遅々として読み進まず、タイムリープ読書を繰り返す..。 {私の遅読が最たる原因なのですが} アニメ映画の原作ぽい雰囲気なのは途中でも推察でき 、ラストどうなるのか期待値は読むごとに揚がり そして、、 半ば過ぎ、描かれ方が急変し、読者を引き込ませたままラストまではいっきに駆け抜けるように進み… …読了。 読み返しを重ねていたら感情移入度も比例して増幅し、繊細でセンシティブな布石も回収でき 見事なラストは図らずも涙腺が緩んでしまいました。 是非、某監督に映画化して戴きたい傑作青春SF。 尚、土浦の詳細な情報や、メタバース内の物体等、終盤結構多めではあるのですが、文字で表されている為読み難さや鬱陶しさを感じさせるものの、モノ(名称)として流した方が内容がすんなり理解できるため、脳内でいちいち変換しない方が映像的でそんな読み方の方が適しているのではないか?と私的に感じました。 | ||||
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最近話題になった「三体」「ヘイルメアリー」よりもこっちのほうがずっといい! 並行世界の男女の交流という難しいテーマを描いて、ファンタジーにかたよらず、ハードSFでもなく、あちこちに感動の場面がちりばめられている。土浦に行っても何にもないとは思うが、少し、行きたい気持ちにもなる。そして「意識」の不思議さ。肉体は三次元空間にあるけれど、意識のある場所はもっと高次元のどこかにあるのではないか? | ||||
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女子高生の夏紀と大学生の登志夫(年齢は夏紀と同じ)は異なる宇宙(並行世界)にいる。土浦に到着する飛行船グラーフ・ツェッペリンを介して出会う。この二人は量子の性質である情報のあるなしが同時に存在しているのと同様な存在である。この二人の関係は恋人になるものではなく、恋人でもあり兄弟でもあり本人でもあるような量子的存在だ。だからこそ、ラストに向かう現象は、シュレディンガーの猫のように観測されるまでは状況が確定しないことになる。量子の振る舞いを17歳の男女として表現したところが、あやふやな立場と相まってより揺れる心の不安定さが伝わってくる。さくっと読めて面白かった。 | ||||
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友達が土浦二校で、この作者を知っているという事でした。知っている地名が興味深く、電子書籍で一気に読みました。 | ||||
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いま現役で青春な子もかつて青春時代があった人もそれぞれの立場で楽しめるんじゃないでしょうか。 私は後者の世代だけれど、今自分が体験しているような気持になってしまいました。 ベースは本格的なSFなのにその設定に埋もれることなく一人一人のキャラクターが生きていて胸キュン青春小説のような気持にもなってしまう。 これ、アニメでも実写でも(いややっぱりアニメがいいな)映像化しないかなあ…絶対良いと思うのです。 | ||||
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今回は量子コンピュータ周りの説明が多いのはナツキとトシオの世界の相違が量子の重なり(もつれ)によるということの説明かな。 重力制御装置で月や火星に基地があるが量子論がない世界と重力制御装置はインチキだったが量子コンピュータがある世界。 飛行船の事故の有無を観測することで世界が確定する。 個人的には重力制御装置があると天野こずえ「ARIA」の世界もあり得るのでおもしろそう。 | ||||
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