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最後の審判



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の審判 (小学館文庫 ヘ 2-4)

最後の審判の評価: 4.38/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

問い掛ける

読了まで随分時間かかった。考えさせられる事が多くて。途中不満もあった(警察官らが死に過ぎない?)が、エンディングで全てOK。
最後の審判 (小学館文庫 ヘ 2-4)Amazon書評・レビュー:最後の審判 (小学館文庫 ヘ 2-4)より
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No.7:
(4pt)

表題は誤訳?

トム・マクマートリーたちの四部作の最終巻を読了。
いままでの3冊で回収されていなかったフィリピン人の女性殺し屋マニー・レイエス、それに刑務所からサイコパスの殺し屋ジムボーン・ウィーラーが脱走して彼女と手を組む。トムの家族や仲間たちが皆殺しにあいそうになる…
最後は現代通り〈清算〉されることになる。
トムは肺がんで亡くなってしまう。
でも、仲間はまだ残っている。

ところで、前作が『ラスト・トライアル』で、今作が『Final Reckonig』。前作が「最後の審判」で、今作が「清算」か「回収」ならわかるんだけどなあ。
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No.6:
(5pt)

文句なし、です〜

読んで良かった! に、つきます。迷ってる方、おすすめです笑!
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No.5:
(2pt)

大殺戮大会

シリーズが好きで
読み続けてきたのに
こんなシメでよろしいのでしようか。
唖然。
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No.4:
(5pt)

最初から通奏低音のようにドキドキが

命が秒読みになった主人公の最後の試練。結果はある程度予想できるものの、展開のあまりの恐ろしさに、途中で読むのを止めることは出来なくなりました。
あんな生まれついてのサイコパス、いるんでしょうきっと。
最近の日本の事件と思い合わせてしまいました。
うん、最期は想像を越えてカッコいい!!
そして、主人公が居なくなっても次作に繋がる手法に感心・納得しました。
個人的にはボーのファン。
続きを早く読みたいものです。
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No.3:
(5pt)

本シリーズの魂は次の物語に必ず受け継がれるだろう

胸アツ四部作の掉尾を飾る力作の登場である。前作が三作目なのにタイトルが『ラスト・トライアル』。そこまでを読んでいない方には、このレビューは前作含めてのネタばれなのでご注意。しかし……。

 そもそも第一作『ザ・プロフェッサー』から癌を患ってしまった老主人公なので、第三作目で再発し、第四作目での確実な死が予告されている物語である。読み側としての覚悟はネタばれでなくてもある程度求められるのが本シリーズを通しての「時は過ぎゆく」という大テーマであるかに見えてくる。

 こうした哲学的テーマの重低音の上に展開するのが今回は、血の匂いが絶えないような最大の敵手ジムボーン・ウィーラーである。まるで全身武器のような女殺し屋マニー・レイエスは前作ほどの主役感は見せず、本当に単なる人間凶器としてのみジムボーンに合流する。

 本書はいきなりトム・マクマートリーへの復讐劇を展開しようというジムボーンの脱獄劇という思いがけぬ導入部から、アクション、スリラーとしての黒さと残虐性が前面に出される。胸アツの物語は、エンタメ度の向こうに少し影を潜めそうになってどこか勝手が違う第四作であるのだが、ラスト近辺まで気が抜けない張りつめた悪玉側のストーリーテリングとは対極的に、トムのチームのそれぞれの繋がりをまたまた胸アツでドラマティックに仕上げてゆくのでご安心を。

 リック・ドレイクとトムの弁護士パートナーたち、さらにトムの魂の息子とも言えるボー・ヘインズ、いつも存在感のあるパウエル・コンラッドといつもコンビを組むウェイド・リッチーなどなど、物語の非情な展開に否応なく巻き込まれる。実は第一作で既に導火線に点火されていたこの物語は、トムが率いるアメフトチーム最後の闘いなのだ。

 そのアクションの裏側で、去り行く者が若手に引き継ぐもの、最愛の孫に引き継ぐもの。避けられない死、生きて残してゆくものの重さ等々を、後継者たちが体感し、記憶する。そしてさらに後継に引き継いでゆくという、人間の生きる時間への賛歌とも言える四部作シリーズであった。

 遺された者たちの次なるシリーズが楽しみである。特にセカンドステージの主人公としてボーが抜擢され、本作で意外な存在感を示したヘレンも、一層の活躍を見せるようである。人も物語も引き継がれ語り継がれてゆく。第一作から、過去の実在するフットボール・プレイヤーへの尊敬を示していたトム・マクマートリーの物語はここで終わったのかもしれないが、彼の魂はボーたちの次の物語の中で受け継がれてゆくに違いない。
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No.2:
(5pt)

<レジリエンス>に裏打ちされた2013年、クリスマスの"ウエスタン"

「ゴルファーズ・キャロル」を読んだばかりで、引き続きロバート・ベイリーを読めることの幸せを感じながら。「ザ・プロフェッサー」で開幕したマクマートリー&ドレイク・シリーズの完結作、「最後の審判 "The Final Reckoning"」(ロバート・ベイリー 小学館)を読み終えました。

 本作単独でも楽しめることは間違いありませんが、できれば「ザ・プロフェッサー」、「黒と白のはざまで」、「ラスト・トライアル」と読み進めながら本作へと辿り着く方が読書の楽しさは倍化することでしょう。
 癌によって余命いくばくもない主人公・トム。そして、死刑囚監房に送られたれたサイコパス、ジムボーンが刑務所を脱獄します。彼は、トムが面会に訪れた際、トムとその仲間たちに「最後の審判」を下すと予告していました。ジムボーンには、もう一人のサイコパス、マヘリア・レイエスが連れ添っています。そして、彼らは次々とトムの仲間たちを、警察を翻弄しながら襲撃し続けます。
 このシリーズは、リーガル・スリラーとして認識されていますが、今回は、どちらかと言うと伝統的な"ウエスタン" に近い味わいを持っています。よって、いつものようなミステリ的興趣が前に出てくることはありませんが、よりストレートで、骨太なストーリー展開によって最後の「トロージャン・フィールドの対決」へと向かっていきます。(男たちだけではありません。"カラミティ・ジェーン"もまた鮮やかにシーンを盛り上げますよ(笑))
 いつものようにストーリーの詳細は省かせていただきますが、シリーズ全体を通して「ゴルファーズ・キャロル」でも取り上げられていた<レジリエンス>がテーマのストーリーであり、しかしながら対極にある<ヴァルネラビリティ>への心優しい配慮が含まれていて、愛おしいシリーズに仕上がっていると思います。そのことは、「愛する人たちが亡くなったあとに待っている場所があると信じたかったのだ」(kindle の位置No.2530-2531)という一文に良く表現されています。
 そして、何故"ウエスタン"なのかと言えば、「トム・マクマートリーとリック・ドレイクは並んで長い私道を歩き、二百三十一号線に向かった」からなのだと思います。そこには、数多の西部劇、バディ物の残像がくっきりと浮かび上がり、私たちの胸を熱くさせることは間違いありません。
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No.1:
(5pt)

そして審判が下された

トーマス・ジャクソン・マクマートリーとジムボーン・ウィーラーの直接対決に決着がつきます。
 両親に愛され、学力にも運動能力にも秀で、社会的地位の高い職業につき、妻子や孫にも恵まれたトムと、生きるためには何でもしなければならなかった一匹狼のボーンという対照的な二人の人物が描かれてきたシリーズ最終巻です。
 法廷劇よりも法廷外の銃撃戦が繰り広げられ、多くの命が失われます。ボーンの殺しの動機は金ですが、今回は私怨がかなり含まれます。
 今作は、ストーリーの本筋から離れた脇の要素が印象に残りました。
 ボーとジャズは愛しあっているにも関わらず、二人が育ってきたバックボーンの違いが埋められない溝となり、それは愛情では結局越えることができないままでした。露骨な言い方をするならば、アッパーミドルクラスの白人コミュニティに黒人が住むことの難しさです。
 また、アラバマ州における必要悪としての銃器の位置付けです。登場人物みな当然のごとく銃を携帯しています。
 そして何よりも、法を無視する者に対する法の無力です。トムを援護するのは法執行機関ではなく、銃を所持するトムの友人たちです。だからといって、法に敬意を払う人々が社会秩序を維持しているというのもまた事実です。

 以下訳者あとがきからのネタバレ
 ロバート・ベイリーは新シリーズを構想中で、それはボーセフィス・ヘインズのシリーズだとのことです。もう読むしかないじゃありませんか。
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